武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

小沢と福田の二人芝居の舞台裏

2007年11月04日 | 人生の意味
六本木の料理屋・利休 11・3
島、絵美、銀さん、洋子ママが集まった。
「プロデューサーは読売のナベツネ、監督は森喜郎、キャストは福田と小沢の2人芝居」
「キャストは稽古不足で、何よりもシナリオが駄目だ」
「まだ煮詰まっていない舞台で、始めからキスシーンじゃ、観客は唖然とするばかりだ」
「そうだよな、党首会談を1週間で3回もやって、皆が首傾げているのに、大連立の話になって、ちんぷんかんぷんだ」
「小沢が役員会にはかったら、連立に賛成する者は誰もいなかった。菅は苦虫10匹で、爆発寸前だった」
「裏の情報で漏れてくるのは、ナベツネ、森の差配で、小沢と組むことは内々に話が出来ていて、小沢は前向きだった」
「ところが驚くことに、そのシナリオを書いたのは小沢本人だという」
「えッ!」
「狙いは、大連立ではなくて、小沢グループを民主から分断する形にし、自民と合流することを目指した」
「だから、マサカがあるという小泉の予言だった」
「そして、福田は連立ではなくて、新体制を構築するという表現を使っていた」
「なるほど、民主との連立ではなくて、小沢グループ・一新会との合流か」
「しかし、小沢が子飼いの郎党にはかったら、意外にもついてくる者がいなかった」
「自民は衆議院では足りているから、参議員が欲しかったが」
「小沢の兵が足りない」
「問題は、この後の民主党の混乱だ」
「亀裂が入ったね。小沢と反小沢の対立が表面化するだろう。へたをすると、何かのきっかけで、つまりISAF参加の件で分裂することは充分ありうる」
「しかし、不思議なのは、どうして今、小沢は動いたか」
「そこが、ポイントだ、つまり、テロ特措法の国会が始まった途端に守屋・防衛利権事件が暴露され、そして守屋喚問が終わるとすぐに、党首会談が発表された。タイミングを計ったようだ。守屋は、東京地検特捜の露骨なメディアリークによって、読売が書きたて、小沢の側近で防衛族であった田村秀昭、東祥三の名前がちらついた。表には小沢の名前はまだ出ていないが、小沢のケツに火がつき、小沢の方から討って出た」
「ふーん、すべてのルートは小沢に通じるか。それは、巧妙なシナリオだ」
「ナベツネ、森が地検特捜を動かし、小沢を恫喝し、小沢が否応無く、シナリオを書いて、福田に預けたということか」
「なるほど、そういうパズルか」
「それで、福田は?」
「福田は小沢の拒否回答を聞いて、ショックだったろうね。なぜなら、彼が総理を受けるときに、小沢を引き込むことになっていると話を聞かされていた。それで、総理を引き受けたんだが、話がおかしくなってきた。二階どころか高層階に上げられ、エレベーターを止められ降りられない状態だ」
「そういうことだな、この仕掛けは、福田ではやれない。彼は、少しパニックになっている、平時の福田だからな」
「1寸先は闇で、これは政界大再編の序章なのかも知れない」

そして、早速、読売が小沢の拒否回答を受けて、内幕を暴露し始めた。
すべてが、小沢の仕掛けであったという。
最後まで、民主をまとめると言っておきながら、土壇場であっけなく自民を裏切った、と言うより、手下がついて来なかった小沢。
シーファー大使との会談を公開し、福田との党首会談は密室談合になるからしない、国会の場で、正々堂々と議論すべきだ、と肩を怒らせて強気だった小沢が、守屋事件が地検特捜部から暴露されるやいなや、手のひらを返したように態度を変え、密室党首会談に踏み切った。
この二人芝居は、いつの間にか、2幕が始まり、シナリオ無き舞台へと進行し、それぞれの役者が登場し、それぞれのセリフを勝手に喋り始めた。
観客は、まだ見たこともない劇中劇に、固唾を呑むか、カネを返せとばかりに詰め寄るか、シュールな政治状況になってきた。
(静かにムラマサを引き寄せる)
コメント
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