アメリカと中国

キティホークの母港は、横須賀である。
昨年10月、米国の空母キティホークが沖縄海域で演習を行っていたところ、中国の最新鋭潜水艦が十数隻の米艦船の警戒網をかいくぐり、突然水面に浮上した。
まさに衝突寸前の状況だった。
そして先週、中国、キティホークの香港寄港を認めない決定を下した。
キティホークの乗組員8000人は香港で感謝祭の休日を過ごす予定だったが、土壇場で計画をつぶされてしまった。
感謝祭の休日をともに過ごそうと、乗組員の家族らは飛行機で香港入りしていたが、中国は何の説明もなく寄港を拒否した。
戦闘機80機とミサイル2000トンを有するキティホークは、中国の「ノー」の前にどうすることもできず、天候が悪化した海上にとどまることを余儀なくされたが、中国は翌日になって、寄港拒否を撤回した。
「人道主義的な観点でキティホークの寄港を認めることにした」 と述べた。
しかし、このとき既にキティホークは香港沖を離れ、400キロも航行した後だったのだが。
香港まで無駄足を踏んだ家族らは香港の米国領事館が準備した感謝祭のパーティーで満足しなければならなかったという。
米第7艦隊スポークマンは「数カ月前から計画されていた上、香港は1年に何回も寄港する場所だ。中国政府の措置は理解できない」と言う。
中国は、お人よしの国ではない。
今や、軍事面では、世界のトップレベルである。
それに、中国指導部は、「我が国には１３億の人民がいるから、少々、戦争で死んでも問題ない」と言い切る軍事独裁国なのだ。
近々の問題は、中国がいつ台湾を攻撃、占領し、自分の領土とするかである。
そのとき、アメリカと日本はどうする。
（ムラマサ、一閃）