★池部良。
亡くなったという。92歳。
病気というより天寿を全うしたということだろう。
時代が違うせいか、私は俳優の池部さんというより、エッセイストの池部さんと思っている。池部さんは東京・大森の生まれ、立教の学生時代まで大森の実家に住んでいた。個人的には10年間、同じ大森に住んでいたので、池部さんの名エッセィを読むたびに、「ああ、あそこのお店、あそこの家」とか親近感を持って、池部さんの本を楽しませてもらった。
戦前戦後の男前俳優として人気を博したが、当時、今で言う「チョイ悪おやじ」の代表格だったのではないか。しかし、チョイ悪にして極めて紳士、洒脱にして重厚、少しニヒルな、はにかんだ微笑が女性ファンにとっては魅力的だったろう。
戦前に立教の英文科を出て東宝に入り、映画出演60本の売れっ子俳優になった。
その辺の話はエッセィに面白おかしく語られている。
石坂洋次郎の「青い山脈」原節子、川端康成の「雪国」岸恵子、その後、東映の仁侠映画、高倉健との共演で俳優としての年輪と味わいを深めた。
池部さん、戦争に召集され陸軍中尉でもあったが、中国からニューギニアへの輸送中、船が撃沈され、海を漂流した経験を持っていた。
秋の深まる中、また一人逝ってしまった。ご冥福をお祈りします。
★北沢俊美。
まるでみっともない防衛大臣。民主党には人がいない。
北沢は11日、ハノイのホテルで中国の国防大臣と20分間会談したそうな。日本がお願いして、会談というよりホテル廊下での立ち話。日本の民主党というのは立ち話が好きだな。日本は「短い会談」、中国は「面会」と表現したが、犬の立小便のようなものだ。
しかも北沢は、「尖閣は日本の領土であり、領土問題は存在しない」とする日本の立場を表明しなかったという。
代わりに北沢が言った事は、年内に自ら訪中したいと述べたそうだが、なぜ防衛大臣が日本を留守にして仮想敵国の中国へ行かなければならぬのか、意味不明。
行けば問答無用で中国に逮捕連行されるぞ。その際は、当局は一切関知しませんから。
それに対し中国は、「日中の互恵関係が全面的に回復してからだ」と答えたというが、中国との互恵関係とは何ぞや。日本と中国は相互に仮想敵だぞ。軍隊が政治外交をやってどうする。本来なら、官邸と外務省だが、菅直人と前原誠司では危ないということか。
さらに日中防衛交流の推進というが、何のために防衛交流をするのか、チンプンカンプン。何でも海上自衛隊の艦隊が中国の青島に10月15日に寄港する予定だったが、中国から「入港許可せず」と拒否されたという。当然だな。中国から見れば日本は最大の仮想敵だから、「日本艦隊を撃滅せよ」というのが中国の本音。
それでも北沢は、「ぜひ大局的、友好的判断で寄港させてほしい」と、ひれ伏し、懇願したそうだが、中国は冷たく北沢を突き放したという。
立ち話のあと北沢は「一歩前進」と語った。北沢といい、民主党というのは、日本を中国に売る売国商人なのか。
★日本航空と日本の未来。
日航の破綻は日本の未来の暗雲と重なり合う。
日航自前のパイロットを養成してきたカリフォルニアのナパ・パイロット養成所を閉鎖するという。年25億円のコストカットになる。
ワインで有名なナパプレースは、1971年にJALがパイロットとスッチーの養成を始め、恋の花も咲いた日航の黄金時代を彩った場所、2200人のパイロットが卒業した。しかし今は、パイロット志願者はすでに日本へ帰国し、社員も去った建物は静まりかえっているそうな。
1987年に純民間企業になった日航だったが、国交省官僚と自民党政治家に食い物にされ、そして肝心の日航の歴代経営陣は、杜撰で野放図な経営を省みず、グループで2兆円以上の大借金を抱え、会社倒産に至った。
この姿を日本の未来に重ね合わせ、日本の将来に待ち構える暗雲を危惧するのは私だけだろうか。
日本の借金900兆円、2011年3月には970兆円に膨らむ。このままでは日本は暴発する。
★昨日の朝のテレビ。
元官僚で元・自民党の幹部だった立ち枯れ日本の片山虎之助が、「日本の個人資産は1400兆円あるから、まだ国債を発行しても大丈夫だ」などと、うそぶいていたが、こういう輩(やから)が日本を破綻危機に陥れている。
まず1400兆円の個人資産はない。現在の資産は約1000兆円ではないかとされる。つまり、もう日本はアップアップの状態なのだ。日本が取るべき政策は、窮乏政策なのだ。窮乏というのは誰でも嫌なものだが、日本はそれに耐える時期に入ったのではないか。その元凶は官僚と政治家であったにしても、選挙で一票を入れた責任は国民が負わなければならぬ。
今の日本を例えて言えば、年収300万円の者が900万円を使い散らし、累積借金は9000万円に膨らんだようなもの。その金利だけでアウトなのだ。
★中国に告ぐ。
(我们不欢迎中国人民、世界的屎、狗和中国人不可进入日本)
(ムラマサ、鋭く斬る)