6月の買出しは書籍が多く入手できたのですが、それぞれにカルチャーショックの連続でなかなか楽しめました。
今回もそんな話から。
2010年版のファーラーのカタログ。
古本扱いと言う事で600円ちょっとというKATOやTOMIXのそれの半値以下で入手できました。
とはいえ、この種のカタログは新刊でも1000円前後の事が多く厚みの割に安い(それでいて面白い)のが特徴ですが。
毎回この種のカタログを読むと鉄道模型の世界で「ターヘルアナトミアを読む杉田玄白の気分」がちょっぴり味わえるのが楽しみで(笑)
最近は日本のメーカーでもレイアウト用品、特に一般建造物のそれの充実ぶりはすごいと感じられるのですがこちらの、特にHOスケールの充実ぶりは更にその数歩先を言っているのが実感されます。
何しろ2010年度版の新製品は「ウェルネスセンターと称する屋内プール」「競馬場・調馬場」「大型観覧車(観覧車自体は既に製品化されているのに更にそのグレードアップ版)」などなど。
これを見ると「病院が2種類出た」「温泉旅館が3種出た」位で大騒ぎしていた自分が恥ずかしくなります(笑)
又、車を自走させるカーシステムの車種は前の版よりさらに充実しバス、トラック、消防車に加えていよいよ徐々に乗用車にも拡大し始めています。
もちろん他のジャンルの充実があってこうした拡大が出来るのですが、国を一つ丸ごとモデル化する気なのだろうかとすら思えます。
しかもこのジャンルの場合、これがファーラーだけでなくフォルマーや、人形専門のプライザーやミニカー専門のヴィキングなどもこれとほぼ同様の充実ぶりで迫って来るのですから凄い話です。
(但し、これはHOスケールの話で、見た目の印象ではNはHOの3分の1くらい、ZはHOの10分の1といったところでしょうか。やはりメルクリンの存在の大きさに支えられている印象です)
ファーラーやフォルマーのキットはこれまでにもいくつか作った事がありますが、作りの精密さもさることながら改造用のパーツが豊富な事、構造自体が非常に改造しやすくなっている事にも驚かされます。
つまり、吊るしの状態でこれほどの豊富なラインナップを持っていてなお、工作派への配慮を忘れていないところが又凄いのです。
これらの製品、もう少し価格・店舗の点で日本での入手がもっと容易になってくれると日本の鉄道模型への大きなカルチャーショックになるのではないでしょうか。
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