光山鉄道管理局・アーカイブス

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レイアウトの夜景を考える・1

2011-06-30 21:01:44 | 思いつくままに・考察

 だいぶ前の事なのですがUCCさんのブログにレイアウトの夜景の考察があり、とても興味深く拝見しました。

 私の方は予算と手間と何より技術力の問題でなかなか思う様に夜景には挑戦できないのですが、これまでの経験や観察などを基にして自分なりに考察した事を描こうと思います。
 「いつかは夜景の映えるレイアウトを作りたい」という思いもありますし。
 本来ならばすぐにも書きたかった事ですが色々考えている内にだいぶ間が開いてしまいました。しかも未熟な内容になるかと思いますが御笑覧ねがいます。


 私の現住地は田舎な上に世帯数が少ないこともあって周囲に人工の灯り(街灯すらろくにありません)が比較的少ないところです。そのせいで先般の計画停電の折でもあまり停電前と変わらない暗さだったのですが(笑)
 ただ、そのせいか(条件によっては)都市部に比べると月や星の灯りが意外と明るい事を認識しやすい環境ともいえます。

 「他人おそろし闇夜は怖い、親と月夜はいつも良い」確か柳田國男の随筆か何かの一節だったと思いますが、月明かりや星明りなどの中にくっきりと浮かび上がる山の稜線や建物の輪郭は一種独特な夜景の魅力をかもしていると思います。
 特に月の明かりは空気の澄んだ満月の夜などでは周囲の輪郭をはっきりと浮かび上がらせるため陰影のはっきりした一幅の絵のような綺麗さを見せる事があります。

 実景の夜景を見る時にもうひとつ見逃せない要素として「人間の目の絞り、イコライジング効果」があります。
 いきなり夜道に出た時などに最初は真っ暗に見えても徐々に周囲の輪郭が浮かび上がって見えてくるというあれです。

 この二つの写真は真夜中の11時半頃にほぼ同じ場所を片方は5秒間、片方は15秒間のスローシャッターで捕らえたものです。
 流石に右の様に見えるというのはないでしょうが、一見闇夜の様でも周囲の輪郭は人の目でそれなりに捉えることはできるし、意外に良いムードで見える事があるともいえます。


 これにごく近い実景写真として思い出すのが石川賢治の「月光浴」です。
 月の光だけを光源に使い長時間露出でさまざまな風景を捉えた写真集ですが周囲に他の灯りがないのにかかわらず非常に美しい夜景が演出されています。

 言い換えれば「灯りのないシーナリィでもやりようによっては魅力的な夜景が作れるのではないか」という事を最近感じまていす。

 これらをどうレイアウトに応用するかについては次回以降に触れてみたいと思います。


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