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平日休の切り継ぎ工作から。
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KATOのオハ31系は今に至るも競合製品もなく基本的な部分をあまり変えないまま現在も売られ続けているロングセラー品です。
鉄道博物館の特装品とかこの春に出た旧車号のセットなんかも記憶に新しいところです。
ですが製品はオハ・オハニ・オロの3タイプのみでラインナップは変わりません。
これでは編成運転を考えた時に理論上は逆行時に「車掌室がついたオハニが両端に繋がる」事になります。
これと言うのもラインナップにオハフが無い事から来る弱点です。
さて、40年前、私がNゲージを始めた頃に購入した科学教材社の「Nゲージ」と言う書籍でもこの点が取り上げられていました。
その本では「オハとオハ二を切り継いでオハフを作る」という記事の前振りだった訳ですが。
いまでもオハ31系は800円で買える最も手軽な客車ですし、中古市場では300~500円位で入手する事も可能です。
私の場合は中古で買っていたオハ31系のバラエティを付ける意味もあって40年ぶりに工作してみる事にしました。
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用意するものと言ってもレザーソウとぶどう色の塗料、ABSボンドとサンドペーパー位なものです。
「Nゲージ」の記事を基におおむねその説明通りに作ったのでここで特に語る事はありません。
オハ二の車掌室とオハのトイレとは反対側の車体をカットして接着するというだけの工作です。
事前に製作法が分っていましたから実製作時間は30分も掛かりません。
ただ、例によって私がつくるものなだけに雑に仕上がってしまった所も多々あったという位のものです。
おまけに仕上がったところで素人目にはオハとあまり区別がつかないので実質的に自己満足に近い工作ではあります。
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ですが前述のように種車が安価に入手可能である事や切り継ぎの目安となるポイントが分りやすいので切り継ぎ初心者が練習用にやって見るには良い工作と思います
さてこうするとオハの端っことオハ二の大半が余る事になります(あと1両分の下周りと台車も)
ついでだったので試しにこれもつないで見たのですが「一体何に使うのか理解不能な珍客車」にしかなりませんでした(笑)
良い所で救援車・事業車にするか倉庫や列車住宅みたいなストラクチャーにしてしまうのが適当と思いますが、適当な前面でも付けて電車化するというのも手だと思います。
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余談ですが本書で紹介されている車両工作はそのどれもが後に製品化された車両である事や、ペーパーや真鍮主体のスクラッチが大半なので私の様なもの好きでもないと今になって改めて作る価値は殆どありません。
でも「だからこそ敢えて作りたい」という向きには素朴に工作の楽しみを再確認する意味では未だに良書のひとつではないかと思います。
私も以前わざわざクモユニ74とか作ったりしましたし。
とはいえ、本書の中では唯一このオハフ30だけが今でも通用する記事と言えます。