”飯を食ったことを忘れる・薬を飲んだかどうかわからなくなる”と嘆いていた親父のつぶやきを笑っていたものだがこの歳になり、意識して行わないとわからなくなる。困ったものだ。それに比して子供の頃に記憶したことは忘れない。著名な赤胴鈴之助と言う漫画があった。また、矢車剣之助もあった。その漫画との関連もあるのだろうが矢車草は早くから知る花の名の一つだ。特に青い花が記憶の奥に残っているのか郷愁を誘う。
もう一つ、唱歌に歌われていた花、卯の花だ。当時はどんな花かも知らずに歌っていた。♫”卯の花の におう垣根に ほととぎす 早も来啼きて 忍び音もらす 夏は来ぬ”。そうや、題名は”夏は来ぬ”だった。
以前住んでいた娘夫婦の家に行ってきた。網戸が破れているのを直そう、である。これも不要不急がなせる業だ。2階の網戸を外しながらふと見ると買った時を鮮明に覚えているハナミズキが咲いていた。丸くて少し変わった形だ。買った時をなぜ覚えてるって?この木だけ安く売っていた。
欅の下にこれも変わった形の花が咲いている。ヒョウタンボク(瓢箪木)だ。この後、瓢箪のような実になる。いつまでも楽しませてくれる花だ。
老爺柿も花を付けた。葉と同色に近く地味な花がぶら下がるように咲くため、見落としがちだ。老爺柿は雄株と雌株がある。たくさん咲いている方が雄株、少ない方が雌株の花だ。実は雌株の方が普通の柿に近い形になる。でも2cmぐらいの実だ。
土曜日の午後から日曜日は1日中、雨に見舞われた。コロナで家に籠っているので雨は関係ないように思うが一層、心を暗くさせる。早く、解除できる状態になって欲しいものだ。コロナで出来る余暇を楽しもうと色々な体操をTVが流している。大体、一つの体操を”10回を1セットとし、3回やってください、3分で済みます”と。今、あれやこれやで30分ぐらい身体を動かす羽目になっている。