種を撒いているわけではないが毎年、生える草花がある。困るのは生える場所が同じではないことだ。まあ、その近辺と言うことではあるが。カモミールだ。毎年、花を乾燥させて煎じたものを他の薬草とともに飲んでいる。消炎や発汗の民間薬として利用したり睡眠にも効果があるとされている。朱い花はポピーだ。
玄関先、笹の葉に似た草花が出ている。よく見ると実が2つづつ並んでぶら下がっている、ナルコユリだ。これに似た花にホウチャクソウ・アマドコロがあるが繁殖力が強いため、退治したようだ。それでもまだ所々に残っている。
これも強い草花のようで大きな欅の木の周りに広がっている。スパニッシュブルーベル(和名:釣鐘水仙)のピンク色の花だ。元々はブルーの花だったようだが白・ピンク色の花が出来たと言うことだろう。白い花のシラン(紫蘭)、小判の色を表す山吹にも白い花があるようなものか。ふと見るとここにもジャコウアゲハがいた。雌蝶のようだがまだ羽化してから時間が経ってなく今、羽を乾かしているように見える。
これも強い草花で、あちこちで生えている、ミヤコワスレ(都忘れ)だ。淡い紫がかった色と濃い紫の2色が咲いている。その横にもう少し小さい花、ワスレナグサ(勿忘草)も2色だ。
門入り口の扉に古タイヤを取り付けている。車で通るとき門の幅が狭いため、”ぶつけてもタイヤ”と言うことで付けた。そのタイヤの中に花を増えたようで紫色の花が咲いた。ジュウニヒトエ(十二単)の名のようだ。宮殿のように見えるタイヤの中に十二単の花、よく出来た話と一人、悦にいっている。
我が家で今、一番多く咲いている花と言えばこれかも知れない、タツナミソウだ。花の形が波に似ていることからの名のようだ。強い花で通路脇に連なっている他、あちこちで咲いている。
もう1種、増えすぎて困っている草花がある。カキドオシ(垣通)だ。蔓で増える草花なのだが、どこを見ても生えているような気がする。垣根を飛び越して増えることからの名のようだが、ホントに蔓がよく伸びているのを見る。この後、紫色のスミレに似た小さい花を付ける。
カキドオシは幼児の癇に効く薬草であることからカントリソウ(癇取り草)の別称がある。また、茎や葉を乾燥させたものをお茶代わりに飲めば健康維持に、またダイエットにも良いとされている。更に花が咲くころは天ぷらにしても美味しいと書かれていたのでちょっと早いが試してみた。他の材料も、と思い見て回る。先ず、育てているウド。かなり大きくなっていたが新芽のところだけ折る。そして旬のお茶の新芽。以前にも食べたことのあるユキノシタ更には頂いたタケノコ、最後にたくさん実り始めたエンドウ。味わおうと1種づつ、しかも少しづつ食べてみた。が、お茶の新芽そしてこのカキドオシは殆ど、味がわからなかった。食べ過ぎた気がして心配したが・・・何かに薬効があったか膨満感だけが残った。