明石市は2日、同市魚住町錦が丘の寺山古墳(直径約15mの円墳、6世紀中頃)で、銀象嵌が施された刀装具の一部2点が見つかったと発表した。
10年度の発掘調査で出土した鉄製品を保存処理しエックス線分析計などで調査した結果、大刀の鞘口につける金具とみられる3.9cm四方の鉄片(厚さ1mm)に、亀甲文の中に羽を広げた左向きの鳳凰1羽があしらわれているのが見つかった。 また、銀象嵌の山形文様がある幅2.5cm、長さ3.9cm、厚さ0・1cmの鉄片も見つかった。 大刀の鍔(つば)部分に付ける金具「鎺(はばき)」か、「鞘尻(さやじり)」の一部と見られる。
6世紀前半に朝鮮半島で作られたとみられる同様の模様のある大刀が台所山古墳(群馬県)でも出土しており、また、朝鮮半島南部で4~6世紀の加耶の古墳からよく似た鳳凰の文様がある大刀が出土しているという。 日本で流行する6世紀後半より前に伝来したと考えられるとしている。
23日〜12月24日に市立文化博物館の歴史展「明石の古墳2」で公開する。
[参考:神戸新聞、朝日新聞、毎日新聞]
過去の関連ニュース・情報
象嵌
大阪府河南町シシヨツカ古墳・銀象眼大刀柄頭
10年度の発掘調査で出土した鉄製品を保存処理しエックス線分析計などで調査した結果、大刀の鞘口につける金具とみられる3.9cm四方の鉄片(厚さ1mm)に、亀甲文の中に羽を広げた左向きの鳳凰1羽があしらわれているのが見つかった。 また、銀象嵌の山形文様がある幅2.5cm、長さ3.9cm、厚さ0・1cmの鉄片も見つかった。 大刀の鍔(つば)部分に付ける金具「鎺(はばき)」か、「鞘尻(さやじり)」の一部と見られる。
6世紀前半に朝鮮半島で作られたとみられる同様の模様のある大刀が台所山古墳(群馬県)でも出土しており、また、朝鮮半島南部で4~6世紀の加耶の古墳からよく似た鳳凰の文様がある大刀が出土しているという。 日本で流行する6世紀後半より前に伝来したと考えられるとしている。
23日〜12月24日に市立文化博物館の歴史展「明石の古墳2」で公開する。
[参考:神戸新聞、朝日新聞、毎日新聞]
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