歴歩

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全南高興郡・野幕古墳 古代日本の古墳と類似の形式を見せていることが判明

2012年11月26日 | 韓国の遺跡・古墳など
 全南道は26日、国立羅州文化財研究所が調査した文化財史料第218号(2001.09.27指定)「高興 野幕里 野幕古墳」(고흥 야막리 야막고분、全南高興郡豊陽面野墓里 461-4)は、古代日本の古墳と類似の形式を見せたことが分かったと発表した。
 野幕古墳は西南海岸一帯の古代沿岸航路で確認されている倭系石室を採用した古墳と同じ形態を見せ、墳丘表面に葺石を敷いていた。
 出土遺物は中国製青銅鏡(注1)、倭系鉄製甲冑(三角板革綴板甲(삼각판혁철판갑)、三角板革綴衝角付冑(삼각판혁철충각부주))、剣、大刀、矛、矢尻などの武器類と広口小壷、管玉と勾玉(注1)など装身具類を含み約150点に達する。
(注1) 青銅鏡は裏面に双頭龍文を配置し、その間に位至三公の文字を刻んだ「双頭龍文鏡(位至三公鏡)」で、3-4世紀中国魏末から西晉時代に落陽を中心に北方地域で主に製作されたと見られる。
 出土品から、築造時期は5世紀前半と見られる。
 27日に発掘現場で説明会が開催される。
[参考:聨合ニュース]

(注2)記事では、「環玉」と「曲玉」としている。



キーワード:고흥 야막 고분 현장 설명
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奈良県広陵町・新木山古墳 朝顔形埴輪、蓋形埴輪、円筒埴輪の破片が大量に出土

2012年11月26日 | Weblog
 奈良県広陵町の新木山(にきやま)古墳(全長200mの前方後円墳、5世紀初め)で、築造途中に埋めたとみられる大量の埴輪片が出土していたことが25日、同庁書陵部への共同通信社の取材で分かった。
 同古墳は、大和王権を支えた有力者の墓とみられ、「三吉(みつよし)陵墓参考地」として宮内庁が管理している。
 2010年に書陵部が外柵工事に伴い墳丘外周を調査した時に、くびれ部の左右に張り出した「造り出し」の祭祀用土壇の片方から、朝顔形埴輪、蓋(きぬがさ)形埴輪、円筒埴輪の破片約130点が出土した。
 埴輪は本来、墳丘上や周囲に立て並べる葬送具で、土中から見つかるのは異例であり、用途は謎だ。
 3種の埴輪片はそれぞれ異なる深さに埋まっており、ここで3回の祭祀をした可能性があるという説が出ている。
[参考:共同通信、日経新聞、奈良新聞、前出]

過去の関連ニュース・情報
 2010.11.12広陵町・新木山古墳(三吉陵墓参考地)を公開 襟付き短甲形埴輪片が出土



キーワード: 新木山古墳、蓋形埴輪
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