遠くない近未来、人を守るはずのAIが核を爆発させた_ _ _ 人類とAIの戦争が激化する世界で、元特殊部隊のジョシュアは人類を滅ぼす兵器を創り出した《クリエイター》の潜伏先を見つけ、暗殺に向かう。だがそこにいたのは、兵器と呼ばれたAIの少女。 そして彼はある理由から、少女を守りぬくと誓う。やがてふたりが辿りつく、衝撃の真実とは_ _ _ |
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SFである。AIがロサンゼルスを核攻撃する。
ターミネーターは人類対ロボットだが、本作は人類対AIである。
これがものがたりの前提である。
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主人公のジョシュア(ジョン・デヴィッド・ワシントン)
彼はAIに対して憎しみを持っている。妻はマヤである。
マヤ(ジェンマ・チャン)
あることから植物状態になる。実はものがたりのキーパーソン
ハルン(Ken Watanabe,渡辺謙)
人間と戦うAIのリーダー。
アルフィー(ユナ・ヴォイルズ)
人類を滅ぼす兵器とされるAI。少女の形をしている。ジョシュアが名前をつけた。
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【雑感】
対立関係は人類対AIだが、ジョシュアはあることからAI側になる。
SFのものがたりに家族(夫婦、親子)関係が入る。悪くはない。SWのスカイウォーカー親子のものがたりの例もある。本作も擬似的なものだが、それがある。妙に気になる。
SFの設定はどうなんだろう。
SFとしてはものがたりが平板な感じがした。これはやや悪口になるがdéjà vuが多いのだ。
細かな設定が甘いように思う部分もある。例えば、AI(ロボット兵、ロボット警察官等)が多数登場するが、強度は ”人間並” である。戦闘兵器ならば、それなりの防御(対実体弾、ビーム兵器)があるべきだ。その描き方が、若干違和感を覚えた。その一方で、ハルンはクライマックスで、大きなダメージを受けたが、そのまま壊れずに最後まで登場。何かばらつきがある。
映像のキレイさはどれも見事だ。米国の大都市、AIたちのいるニューアジア、米軍の宇宙基地NOMAD。でも、「特殊効果はいいものがたりをさらによくできる。でも、プロットそのものをよくはできない。」という言い方もある。
1番まずいと思うのは、アルフィーの能力設定。あまりに何でもできるのはダメである。
全体的に何か平板な作品に感じた。☆三つ半かな。