9時から所見の見直し作業開始である。
・誤字脱字チェック。
・文章に不穏当なものはないか確認。
10時半から、最終確認作業。
・芸術科目課外活動表彰確認。
・押印、訂正印押印もれチェック。
11時45分作業終了。
おなかがすいた。午後は大掃除だ。
9時から所見の見直し作業開始である。
・誤字脱字チェック。
・文章に不穏当なものはないか確認。
10時半から、最終確認作業。
・芸術科目課外活動表彰確認。
・押印、訂正印押印もれチェック。
11時45分作業終了。
おなかがすいた。午後は大掃除だ。
年度 | 校長氏名 印 | 担任氏名 印 |
平成〇〇年度 | 〇〇 〇〇 印 | 全英連参加者 印 |
平成〇〇年度 | ||
平成〇〇年度 |
「全英連参加者先生。
「ハイ。
「来年度から、校長氏名と担任氏名・印鑑は、こんな場所には押さないようにね。
「???
「先生、初担任だから、きちんと僕が言わなかったのが悪い。校長も全英連参加者先生も、何かあって年度途中に、その職を離れるかもしれない。後任が氏名を記入できるように、上に寄せて記入するものなんだよ。
「(なるほど)。。。
そんなことを、教務主任に教えてもらった記憶がある。
初任校はいわゆる大変な学校で、年度途中で担任の先生が倒れたりしたことがあった。僕は、初めての担任の時、きちんと見栄えよくハンコも押そうと思って、真ん中に押した。でも、生徒指導要録という記録簿(公簿)は、そういうものではないということを、恥ずかしながら、言われるまで気がつかなかったのだ。校長先生や自分が、年度途中でその職(担任)を解かれるなんて、元気いっぱい(元気だけが取り柄)の僕は思いもしなかった。
実際、僕自身、翌年度担任を交代するほどではないが、まるまる1週間病休をとる羽目になった。別の時は胃潰瘍で3カ月以上通院したこともある。だから現在は必ずこんなふうに記入している。
年度 | 校長氏名 印 | 担任氏名 印 |
平成〇〇年度 | 〇〇 〇〇 印 | 全英連参加者 印 |
平成〇〇年度 | ||
平成〇〇年度 |
これならば、僕にもしもがあっても、後任に迷惑をかけずに済む。もちろんそんなことにならないようには心がけているが、もしもの備えも大事だと思う。
指導要録を書きながら、こんなことを思い出した。
今日から本格化した生徒指導要録記入作業は、部活動と委員会活動の記入が午前中に終わった。昼食後、調査書データベースにも、同じことと、部活動の対戦成績を入力した。
一番大変な人物考査は、まずデータベースに文案を作成、プリントアウトまで終わらせた。勢いで書いては絶対マズイものなので、一晩寝かせることにする。
本日はこれで業務終了。
午前11時45分、後期募集試験は国語・数学・英語の3教科で実施。お昼前、最後の科目が英語の試験である。
午前11時45分、開始チャイムが鳴る。その数秒後「放送を聞いて答える問題」が始まる。この問題が終わらなければ、他の問題に手をつけることは、実質的に不可能なのは、前期募集の試験の時と同じである。
今回は分析2として、後期募集試験の問題を取り上げることにする。
***** *****
試験は全部で7問、求められる解答数が11である。
問題1から問題3は、会話を聞き、質問に対する答えとして最も適切なものを選ぶ問題である。四者択一で、ヒントの図表がついている。
問題4と問題5は、それぞれ「ある場面」を説明する英文を聞き、質問に対する答えとして最も適切なものを選ぶ問題である。四者択一で、英文の答えが出ている。
問題6は、YasuoとLucyの会話を聞き、三つの質問(日本語で掲出されている)に日本語で答える問題。記述式。
問題7は、Kotaが授業で行ったスピーチを聞き、その内容に対する質問の答えとして最も適切なものを選ぶ問題である。四者択一問題で、英文の答えが出ている。
基本的な構成は、前期試験の問題と同じといっていい。
***** *****
使用音源
平成22年度 英語録音CD [前期] 1枚
平成22年度 英語録音CD [後期] 1枚
使用機材
WMP11
計時はWMPによる。ストップウオッチは使っていない。
音源CD構成(後期試験分)
トラック1 音量調整のための放送
試験当日朝に試聴のために用いる。
試験とは関係ない。
トラック2 無音
トラック1をかけたままにしていると、注意される。
間違えて、問題を誤放送させない配慮。
トラック3(0:59)
0:00 「放送を聞いて答える問題」のアナウンス。
0:33 問題1から問題3の解答方法を説明。
トラック4(1:06) 問題1
0:00 問題1から問題3の解答方法の説明
0:24 問題1放送1回目
0:34 問題1放送1回目終了
0:37 問題1Question1回目
0:43 問題1放送2回目
0:53 問題1放送2回目終了
0:56 問題1Question2回目
この問題はAとBの会話である。ペットについての会話。10秒で話者2、総語数26語である。
仮にこのペースで会話が続いたとすると、10秒は1分の16.6%なので、26を0.166で割ればいいことになる。
156wpmとしてみよう。(126)
トラック5(0:55) 問題2
0:02 問題2放送1回目
0:18 問題2放送1回目終了
0:20 問題2Question1回目
0:27 問題2放送2回目
0:43 問題2放送2回目終了
0:45 問題2Question2回目
この問題はAとBの会話である。道案内。16秒で話者2、総語数41語である。
仮にこのペースで会話が続いたとすると、16秒は1分の26%なので、41を0.26で割ればいいことになる。
157wpm。(125)
問題1と問題2、それぞれのwpmの後のカッコ内の数字は、前期試験問題1と問題2のwpmである。ずいぶん早くなっている。問題3からも同様に前期のwpmをカッコ内に書いておくことにする。
トラック6(0:50) 問題3
0:02 問題3放送1回目
0:15 問題3放送1回目終了
0:18 問題3Question1回目
0:25 問題3放送2回目
0:38 問題3放送2回目終了
0:42 問題3Question2回目
この問題はAとBの会話である。お天気についての会話。13秒で話者2、総語数35語である。
仮にこのペースで会話が続いたとすると、13秒は1分の21.6%なので、37を0.216で割ればいいことになる。
162wpm。(185)
トラック7(1:15) 問題4
0:02 問題4と問題5の解答方法の説明
0:22 説明終了
0:26 問題4放送1回目
0:39 問題4放送1回目終了
0:41 問題4Question1回目
0:49 問題4放送2回目
1:02 問題4放送2回目終了
1:04 問題1Question2回目
この問題は「ある場面」についての説明文を聞き、それについて解答を求めるものである。13秒で話者1、総語数29語である。
仮にこのペースで発話が続いたとすると、13秒は1分の21.6%なので、29を0.216で割ればいいことになる。
134wpm。(130)
トラック8(0:48) 問題5
0:02 問題5放送1回目
0:13 問題5放送1回目終了
0:15 問題5Question1回目
0:23 問題5放送2回目
0:35 問題5放送2回目終了
0:37 問題5Question2回目
この問題も問題4と同じパターン。11秒で話者1、総語数28語である。
仮にこのペースで発話が続いたとすると、10秒は1分の18.3%なので、28を0.183で割ればいいことになる。
153wpm。(175wpm)
トラック9(3:22) 問題6
0:02 問題6の解答方法の説明
0:15 説明終了
0:17 問題6放送1回目
1:40 問題6放送1回目終了
1:48 問題6放送2回目
3:11 問題6放送2回目終了
この問題は最初の方にも書いたとおり、YasuoとLucyの会話である。どこに住んでいるか。地名の由来について会話である。83秒で話者2、総語数179語である。
仮にこのペースで会話が続いたとすると、83秒は1分の138%なので、179を1.38で割ればいいことになる。
129wpm。
前期試験問題6の語数(140w)より、かなり多い。しかし、時間が長い分wpmは138から129に下がっている。
なお、トラックの長さは3:22だが、録音は3:11で終わっている。最後の問題までの間10秒ちょっと空白になる。
トラック10(4:28) 問題7
0:02 問題7の解答方法の説明
0:20 説明終了
0:22 問題7放送1回目
1:41 問題7放送1回目終了
1:43 Question 1
1:55 Question 2
2:07 Question 3
2:21 問題7放送2回目
3:40 問題7放送2回目終了
3:42 Question 1
3:54 Question 2
4:06 Question 3
この問題はKotaとKotaの学校にいたALT Mr. Smithとの再会ついて、Kotaがスピーチをしており、内容について答える問題である。79秒で話者1、総語数201語である。この問題も前期試験の問題7と比較すると、20w減っている。
仮にこのペースでスピーチが続いたとすると、79秒は1分の131%なので、201を1.31で割ればいいことになる。
153wpm。(170)
なお、トラック10(問題7)の4:20のところで、「放送を聞いて答える問題」の終了が告げられる。午前11時45分の英語試験開始のチャイムから、ここまでが13分40秒前後になる。試験終了まで37分ちょっと。28点の配点は、試験時間から考えて順当なところだろう。13分40秒は、前期募集の試験の時よりも1分は長くなっている。
***** *****
前期募集試験各問題のwpmとのプラスマイナス比較は以下の通り。
問題1 プラス
問題2 プラス
問題3 マイナス
問題4 プラス
問題5 マイナス
問題6 マイナス
問題7 マイナス
問題1、問題2のように短い会話文のスピードを上げて、問題6、問題7のように、比較的長い文章の総語数を減らしじっくり聞き取らせることを目途としているようにも思える。
***** *****
なお、今回この分析をするために、東京新聞ウェブサイトの首都圏公立高校入試特集ページも参考にした。非常によくできたサイトである。特記する。アドレスはこちら。
http://www.tokyo-np.co.jp/k-shiken/index.html
前回のエントリはこちら。
2010.03.16、「埼玉県高校入試・英語リスニングテスト分析1」
A先生。平成19年度からご一緒させていただいている。ここ2年間は、同じ学年で副担をしていただいた。そのA先生が、31日で定年退職になる。
二十数年前、初任校で僕が初めて担任をした時、一緒に担任だった。A先生が5組、僕が6組。いろいろ問題の多い学校で、問題の多いクラスだった。随分お世話になった。
昔ばなしをしながら、膨大な量の本・資料の整理と掃除のお手伝いをさせていただいた。愉しかった。寂しくなる。
3学期メモ
クラス全員が2年生を無事終え、進級した。
おめでとう。お疲れ様、僕...p(^o^)q
最後のHR、何を話そうか数日前から考えた。あれこれ悩んだが、結局二つにした。
一つ目は、あたり前だけど事件・事故にあわず、4月に登校すること。
二つ目は、3年生としての自覚をもって、学習・部活動・進路実現に向け努力すること。そして、その姿を下級生に見せつけること。くれぐれも、『バカ3年』と、言われないこと。1コ上、2コ上ではなく、てっぺんの自覚を持てと、いうことだ。
伝わったかなあ~
明日は、追認定考察合格者対象の修了式だけど、ほとんど生徒には、関係ない。春休み、勉強・部活動に励んでもらいたいものだ。
通信簿の基礎データチェックが完了。プリントアウトにコメントを書き、ハンコを押した。
明日の特活・午後の新入生準備登校の手はずを、新1年生学年主任と相談。やっと今日の仕事が終わった。やっと帰れる。家に着くのは9時過ぎかな。
午前中、就職活動と人権というテーマで特活。学年末成績会議前の学年会議。今年副担任をしてくれた先生たちともお別れだ。
昼食後、成績会議、教科会議、進路指導部会議と、午後だけで三つ。通信簿の整理にかかれたのが、6時過ぎ。まだ終わらない。只今休憩中である。
いつ帰れるのかな?(^_^;)
...が来春誕生?
以前から話題になっていた、川崎市の専門学校「日本映画学校」の大学化が、どうやら申請の段階に来たようだ。先週、47NEWSというサイトが、共同通信社の記事を配信していた。
それによれば、3月下旬に「日本映画大」(仮称)として設置申請を文部科学省に提出し、平成23年4月開学を目ざすようである。
この学校は元々横浜にあり、当初は「横浜放送映画専門学院」として発足した。現在の専門学校は以下のような沿革である。(同校ウェブサイトより引用)
昭和60年(1985年)11月
川崎市、小田急電鉄、映画各社等の協力により、学校法人神奈川映像学園が設立され、翌年に川崎市の新百合ヶ丘駅前に薪校舎が完成・移転。3年制の専門学校とし、名称を『日本映画学校』に改める。
理事長・学校長 今村昌平
以下略
〈日本映画学校〉
課程-専門課程 分野-文化教養
学科- 映像科:3年制/俳優科:2年制
定員-映像科1学年:160名/俳優科1学年:40名
記事は、来年開学するとほぼ間違いないような書き方をしていたが、専門学校が大学に衣替えするのは易しいことではない。専門学校で教える先生と大学で教える先生、同じ人でいい場合と、そうでない場合がある。単純に教育課程を1年間伸ばせばいいものではないことは、看護医療系専門学校を大学に衣替えすることが、いろいろ大変であることを見れば楽観視はできないと思う。
現在は事後チェック型の大学設置認可にはなっているが、以前と違い設置認可申請の最終決裁者が文部科学事務次官から副大臣になったこともあり、来年度のことはXが多いような気もしている。かえって「政治の介入」とまではいわないが、妙に理屈っぽい政権なので、ホントにどうなるか心配である。
午後2時20分、お昼ご飯を食べて、一番眠くなるころだろう。埼玉県・公立高等学校前期募集学力検査では、ここからが英語の試験である。
午後2時20分、開始チャイムが鳴る。その数秒後「放送を聞いて答える問題」が始まる。この問題が終わらなければ、他の問題に手をつけることは、実質的に不可能である。
平成22年度、埼玉県は入試方式を大きく変えた。問題の作成方法も、出題意図もどのように変更になるか、受験科目5教科の担当者は注目していた。数日前、作文問題の難しさについてブログに書いた。リスニングがどのように変更されるか、それとも大きくは変わらないのかも、注目すべき点だと思っていた。どの程度の英文なのか、研究するために、wpmについて調べた。問題を詳細に研究したい旨を管理職に話し、後期募集合格発表後、オリジナルの音源CDの借用許可をいただいた。この土日、設問ごとに聞きなおし、どの程度のスピードなのか計測してみた。
もしもこのブログを見かけた中学校の先生がいらしたら、何かの参考になるかもしれない。埼玉県前期募集の英語試験リスニングでは、受検者に1分間でどの程度の英文を聞き取ることを求めているかの資料・指標になれればと思う。また、僕も含めて、新入生がどの程度の英文を聞き取ることが出来たのか、考えるベースになれればとも思う。もちろん、満点の受検者もそうでない受検者も当然いるのだが。。。
今回は分析1として、前期募集試験の問題を取り上げることにする。
***** *****
試験は全部で7問、求められる解答数が11である。
問題1から問題3は、会話を聞き、質問に対する答えとして最も適切なものを選ぶ問題である。四者択一で、ヒントの図表がついている。
問題4と問題5は、それぞれ「ある場面」を説明する英文を聞き、質問に対する答えとして最も適切なものを選ぶ問題である。四者択一で、英文の答えが出ている。
問題6は、ALTのKentとMikaの会話を聞き、三つの質問(日本語で掲出されている)に日本語で答える問題。記述式。
問題7は、Sakiが授業で行ったスピーチを聞き、その内容に対する質問の答えとして最も適切なものを選ぶ問題である。四者択一問題で、英文の答えが出ている。
***** *****
使用音源
平成22年度 英語録音CD [前期] 1枚
平成22年度 英語録音CD [後期] 1枚
使用機材
WMP11
計時はWMPによる。ストップウオッチは使っていない。
音源CD構成(前期試験分)
トラック1 音量調整のための放送
試験当日朝に試聴のために用いる。
試験とは関係ない。
トラック2 無音
トラック1をかけたままにしていると、注意される。
間違えて、問題を誤放送させない配慮。
トラック3(0:58)
0:00 「放送を聞いて答える問題」のアナウンス。
0:32 問題1から問題3の解答方法を説明。
トラック4(1:02) 問題1
0:00 問題1から問題3の解答方法の説明
0:23 問題1放送1回目
0:32 問題1放送1回目終了
0:33 問題1Question1回目
0:42 問題1放送2回目
0:51 問題1放送2回目終了
0:52 問題1Question2回目
この問題はAとBの会話である。ハンバーガーショップの定員とお客の会話。9秒で話者2、総語数19語である。
仮にこのペースで会話が続いたとすると、9秒は1分の15%なので、19を0.15で割ればいいことになる。
126wpmとしてみよう。以下この計算方式で行く。
トラック5(0:46) 問題2
0:02 問題2放送1回目
0:12 問題2放送1回目終了
0:14 問題2Question1回目
0:23 問題2放送2回目
0:33 問題2放送2回目終了
0:35 問題2Question2回目
この問題はAとBの会話である。10秒で話者2、総語数27語である。
仮にこのペースで会話が続いたとすると、10秒は1分の16%なので、20を0.16で割ればいいことになる。
125wpm。
トラック6(0:58) 問題3
0:02 問題3放送1回目
0:20 問題3放送1回目終了
0:22 問題3Question1回目
0:29 問題3放送2回目
0:47 問題3放送2回目終了
0:49 問題3Question2回目
この問題はAとBの会話である。AがKenjiにクラスで身長が高いのは誰かを尋ねている。12秒で話者2、総語数37語である。
仮にこのペースで会話が続いたとすると、12秒は1分の20%なので、37を0.2で割ればいいことになる。
185wpm。これは結構早い。
トラック7(1:11) 問題4
0:02 問題4と問題5の解答方法の説明
0:22 説明終了
0:24 問題4放送1回目
0:36 問題4放送1回目終了
0:38 問題4Question1回目
0:47 問題4放送2回目
0:59 問題4放送2回目終了
1:01 問題1Question2回目
この問題は「ある場面」についての説明文を聞き、それについて解答を求めるものである。12秒で話者1、総語数26語である。
仮にこのペースで発話が続いたとすると、12秒は1分の20%なので、26を0.2で割ればいいことになる。
130wpm。
トラック8(0:46) 問題5
0:02 問題5放送1回目
0:12 問題5放送1回目終了
0:14 問題5Question1回目
0:23 問題5放送2回目
0:33 問題5放送2回目終了
0:35 問題5Question2回目
この問題も問題4と同じパターン。10秒で話者1、総語数28語である。
仮にこのペースで発話が続いたとすると、10秒は1分の16%なので、28を0.16で割ればいいことになる。
175wpm。
トラック9(2:40) 問題6
0:02 問題6の解答方法の説明
0:15 説明終了
0:17 問題6放送1回目
1:18 問題6放送1回目終了
1:26 問題6放送2回目
2:27 問題6放送2回目終了
この問題は最初の方にも書いたとおり、ALTと生徒の会話である。テーマは時間の使い方。61秒で話者2、総語数140語である。
仮にこのペースで会話が続いたとすると、61秒は1分の101%なので、140を1.01で割ればいいことになる。
138wpm。
なお、トラックの長さは2:40だが、録音は2:27で終わっている。最後の問題までの間10秒ちょっと空白になる。
トラック10(4:29) 問題7
0:02 問題7の解答方法の説明
0:22 説明終了
0:24 問題7放送1回目
1:42 問題7放送1回目終了
1:44 Question 1
1:56 Question 2
2:09 Question 3
2:22 問題7放送2回目
3:40 問題7放送2回目終了
3:43 Question 1
3:56 Question 2
4:09 Question 3
この問題はSakiのスピーチ。78秒で話者1、総語数221語である。
仮にこのペースでスピーチが続いたとすると、78秒は1分の130%なので、221を1.3で割ればいいことになる。
170wpm。
なお、トラック10(問題7)の4:20のところで、「放送を聞いて答える問題」の終了が告げられる。午後2時20分の英語試験開始のチャイムから、ここまでが12分40秒前後になる。試験終了まで37,8分。28点の配点は、試験時間から考えて順当なところだろう。
この12分40秒は、テストの他の部分とは違い、自分のペースで解答することが出来にくい問題である。他の問題であれば、自分の考え方、問題の解き方で対応できる。しかし、リスニングテストは、問題が放送で送られてくるわけだから、やはり解答することへの負担は大きいものだと考えるのが順当である。なお、12分40秒のうち、英語を聞かなければならないのは、おおよそその半分。これを長いと見るか、そうでないと見るか意見は分かれることだろう。
今回改めてこまかく計測してみたのだが、一つ思いついたことがある。それは、wpmの公開・周知である。中学生にも中学校の先生方にも、問題(放送スクリプト)は公開されている。でも、実音に関してはたぶん総合教育センターのウェブサイトにも掲出されてはいないだろう。これ、やるべきではないか。大学入試センター試験のように、リスニングテスト問題も実音のものを公開する方が、学習上有益だと思うのだが。どうだろうか。
words per minute、ワード・パー・ミニット。英文の読書スピードを計る場合、1分間あたりの読みとり語数を用いる。この語数のこと。
漠然とこう考えている場合が多い。ただ、考え方も複数ある。
僕の知っている算出方法は、、、
・総語数を60で割る。
・それに、内容に関する設問の正解率をかけたものがwpm
(金谷憲著『英語授業改善のための処方箋』大修館書店)
でも、こんなのもある。
テキストの最初の3行に含まれる語数をだす。
その語数を3で割る。1行あたりの平均語数(a)を出す。
テキスト全体の行数(b)を数える。
(a)×(b)で、単語総数を出す。
*実数ではなくなる。
テキスト全体を読むのにかかった秒数で、総数を割り、60をかける。
これはネットからの孫引きなのだが、「速読の英語」(松本道弘著・プレジデント社)によるものだ。(未読)
これには評価もある。
---------- + ---------- + ----------
2級:100~150語…英字新聞はかなり読めるが、タイム、ニューズウィークはまだ読めない。
1級:150~200語…あらゆる英語に挑戦。
初段:200~250語…タイムが楽しくなるが、まだ、速読はできない。
2段:250~300語…CNN、映画が7割理解。外国人とも自然にコミュニケートできる。タイムを自信を持って読める。
3段:300~350語…外人に英語を誉められなくなる。
---------- + ---------- + ----------
wpmの計測法の比較をしてみる。
前者は設問正解率をかけるのだが、設問数の設定が難しい。さほど長くないテキストで、設問が二つ三つだと、一つ間違えるとwpmの数字が激変する。
後者は純粋に/mを追求するところがいい。しかし、1行あたりの単語数を平均値にして、総行数とかけるので、厳密な意味では何語と言えない。少なくともわかりにくいように思う。もちろん、平均化する意味はある。冠詞とbeautifulのようなアクセントが複数あるような単語を、同等と考えていいのかどうか、同じとは出来ないという考え方への、対応だと思う。
どちらの方法をとるにしても、これを用いて調べたいことは、平成22年度の前期募集・後期募集のリスニングのwpmなのだ。読み手が自分で主体的に、目の前のテキストを読む(音読・黙読)ではなく、流れてくる英文が、単純に1分で何語なのかである。このためには、前者の方法&設問の正解率をかけないものが、単純で目安としてわかりやすいのではないかと思う。
昨日管理職と折衝して、問題のCDの借用許可が出た。春休みの研究材料にしようと思う。
今日は、平成22年度後期募集合格発表だった。これで来年度の新入生が、全部決まったことになる。合格した人、おめでとう。
明日は、学校にいくつかあるおめでたい日、卒業式である。今日は、先月の予餞会以来の3年生登校日。久々に3年生の顔を見た。僅かな間に少し大人びて見えたのは、入試で中学生を見たせいかもしれない。
今日は、来年度の新転任者との事務引き継ぎがあり、教科主任として面談を2件。それ以外にも、考察採点、卒業式リハーサル、進路指導ガイダンス準備等々、よくもこんなにやることがあると思うほどだった。
今日と明日で三分の一、生徒が入れかわる。こうして学校は文字通り新たな活力を得て、存在し続ける。弥生三月、もうすぐ桜がさきはじめる。そんなことを思った。
平成22年度入試の前期募集・後期募集とも、条件を同じくして、英作文が出題された。これについて、考えてみようと思う。
***** *****
5.次の条件に従って,あなたの考えや気持ちなどを含めて,まとまった内容の文章を5文以上英文で書きなさい(8点)
【前期募集】
① 「興味のある教科」や「力を入れて取り組んでいる教科」など,「教科」に関する内容とする。
② 次の3語を必ず使用する。必要に応じて適切な形にしてよい。
subject than because
③ ②の3語を使用する順序は問わない。繰り返して使用してもよい。
【後期募集】
① 「将来の夢」や「以前に見た夢」など,「夢」に関する内容とする。
② 次の3語を必ず使用する。必要に応じて適切な形にしてよい。
dream for if
③ ②の3語を使用する順序は問わない。繰り返して使用してもよい。
***** *****
評価の観点(県の採点基準)、満点(8点)は前期・後期とも同じである。問題5.の得点、それぞれの試験の解答内容(英文の語数、その他)については、守秘義務があるのでふれない。
…あたりまえだ。
「まとまった内容の文章」を「5文以上英文」で書くことは、県内のいわゆる高偏差値高校を目ざす生徒にとっては、さほど苦ではないかもしれない。苦にしてはいけないタスクかもしれない。しかし、中学3年生すべてがそうではない。これは相当高いハードルだと思う。
受験生は、それぞれの条件を確認。こんなふうに考えたのではないだろうか。あくまでも僕の想像である。
前期
教科・科目がテーマ。科目名で間違えずにかけるのは何か。
thanを使って二つを比較する。
becauseを用いて理由を述べる。
後期
自分の「夢」は何か。かける表現は何があるか。
条件を表すif s+vの構文を使う。
forはどうするか。
ちなみに、模範解答(公開済情報)はこうなっている。(カッコ内は語数。赤字が必須語)
前期(56w)
My favorite subject is English.
I have studied English for three years.
I like Ms. Tanaka's English classes very much because we sometimes sing English songs.
My brother Takashi studied English in Australia for a year, and he speaks English better than me.
I want to go to a foreign country to learn English like him.
後期(62w)
My dream is to become a scientist.
I read a book about a famous scientist when I was very small.
I have been interested in him and his life very much since then.
He did a lot of useful and wonderful things for people in the world.
If I become a scientist like him, I want to work for other people too.
模範解答を見ても、必須語をもれなく使い、「まとまった内容の文章」を「5文以上英文」で書くのは、難しいことがわかる。これを50分の学力検査(最後の問題)できちんとかける英語運用能力は、相当のものである。やはり前期も後期も、どちらも難しいと思う。
あえて前期と後期、どちらが難しいだろうと考えてみた。どちらがより高い英語運用能力が必要だろう。これは、後期だと思う。模範解答の語数比較でもわかることだが、模範解答ですら、前期よりも後期の方が6語も多くなっている。これは前期の模範解答の語数のおおよそ一割増しである。なぜこのようなことになるかというと、必須語の設定が、全部ではないが、原因であると思わざるを得ない。
日頃、勉強・科目ということを意識せざるを得ない受験生にとって、subjectやbecauseの方が、英文に組み込みやすい。書きやすいと思う。いろいろな意味で身近な存在の単語であり、自分なりのストーリーが作れる。後期の必須語である、夢(dream)や、条件節(if s+v,)を使うことの方が、より抽象的思考を必要とする。特に夢は、なかなか難しいのではないか。「夢を見れない時代」なんてことは言わないが、僕はやはり、後期の必須語の設定が厳しいと感じた。この結果、後期募集の問題の方が、より高い英語運用能力が必要(難しい)という結論になった。どうだろうか。
全県のデータはどうなるか。発表されたら、また、ブログに書こうと思う。