なくては困るわけではないけど、ほしいものがある。
子どものころ、父に初めてもらったお下がりがカメラだった。父の仕事は調査をすることで、現場写真の撮影がMUST、欠くことができないことだった。カメラは父の仕事のパートナーというと大げさだけど、必需品だった。
…CSIとかではない。念のため。
お下がりでもらったのは、オリンパス・ペンというカメラ。36枚撮りフィルムで、72枚とれるという変わったものだった。やり直しがきかないフィルムカメラで、1本のフィルムで倍撮れるカメラ。小学生の僕には十分だった。父は何台か使い分けていたカメラのうち、小型軽量&経済的なものを僕にくれたのだと思う。白黒フィルムを買ってもらい、家のそばの跨線橋に登り、電車の写真を撮った記憶がある。僕のカメラとのつきあいはペンから始まったといってもいい。その後いろいろなカメラを使い、ここ15年ほどはデジカメユーザーである。
デジカメ... 現在使っているのはSONYのサイバーショット。ここ数年、僕もそろそろ一眼レフ型デジカメがほしくなっていた。そんな僕の前に、去年、懐かしい名前のカメラが現れた。CMは宮あおいさんを起用、そう、デジカメに生まれ変わった、Olympus PEN(E-P1)である。名前で購入するほど熱愛中ではないが、やっぱり気になる。初恋の人との再会とまでは言わないが、なにか懐かしい。変なたとえだと思うけど、そんな感じなのだ。
もちろんカメラのスペックも調べて、買うかどうか検討中だが、こんな気分が続くのならば、夏のボーナスが出たら購入しそうだ。今度の日曜日にでも、近所のBIC CAMERAにさわりに行こうかと思う。