<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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GWに100km走れたら。
と漠然と予定を立ててしまったのが橋本〜和歌山を走ってから数日後。
寒い日々が終わり桜の季節も過ぎ去って仕事の時間を気にしなくて良くなるタイミング。
それがGWなのであった。

初の100kmロングライドに挑戦するときは和歌山を目的地にしようと考えていた。
というのも必ず海沿いを走るコースを入れることができる。
それが結構重要なのであった。
走っていて楽しい景色に海はなかなか良い。
とりわけ大阪南部の海岸線は公園もあり、沖合には関西空港が浮かび、向こう岸は淡路島。
そもそも都会の海なのに透き通るように美しいところがある。
そういう穏やかなところを初夏の日差しを浴びながら走りたいと思ったのだ。

GWの少し前。
100km走れるかどうか確認するために少し遠出をすることにした。
自宅から和歌山との府県境までを海沿いの道を往復してみることにしたのだ。
この距離往復約70km。
これを走ることができれば100kmは可能と判断してもいい、と勝手に決めたのであった。
海沿いを走ることにしたのは景色が良いという理由よりも高低差が少ないことだ。
大阪府と和歌山県の間には和泉葛城山脈があり、海岸線沿い以外は峠道になっている。
標高差は300mから500mほどあるので低いところを選んでも、そこそこの山登りになる。
疲れが大敵なのでできれば山登りは避けようと思って海沿いを選んだのだ。

いつもは遠くても25km地点ぐらいで引き返すのだが、このときはその先に向かって走った。
一昨年に閉園した南海みさき公園を越えて深日港に向かう。
深日港で少し休憩してさらに南を目指すと道の駅兼魚釣パークがあって、その先が和歌山なのであった。
帰宅して自転車を降りても体力は十分。
まだまだ走れる余裕があった。
もう100kmライドは大丈夫だろう。

そうこうしているうちにGWとなった。
自営業の私はGWであろうが平日であろうが関係ないのだが、GWは得意先からの電話がないだろうから遠慮なく外出することができる。
携帯電話を気にせずに走れるのは重要なポイントだ。

そして準備を整えて出発したのが連休2日目。
時間は朝7時30分。
リュックに輪行セットとカメラを入れて500mmlのペットボトルに自分で沸かしたお茶を入れ、ボトルホルダーにセット。
ブレーキ、タイヤの空気圧も確認。
時々財布を持つのを忘れて出てしまうので、それもリュックにあることを確認。

いざ出発したのだった。

つづく


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