<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地



昨日、恒例の忘年会で自宅から大阪市内に向かっていたときのこと、

「前方の電車が停止しているので、こちらの電車も停止いたします。お忙しいところ申し訳ありません」

のアナウンスとともに、ノロノロと走りやがてストップ。
JR阪和線の快速に乗車中の出来事だった。

昨日は「走行中に運転手が異音を聞いたので停車して確認中」とのことで、終着駅の天王寺には30分弱の遅延で到着した。
幸い早めに忘年会に向かっていたため会場のある京橋へは少しの遅刻だけで到着することができたものの、普通にスタートしていたら遅刻して飲み放題30分ぶんを棒にふるところなのであった。

この阪和線。
最近すごく遅れることがあり、時刻通り走ってくれるのかどうか、丁半博打のように考えてしまうことがある。

阪和線は昭和10年に私鉄阪和電鉄として開業。
以後、南海電鉄に買収された次期を経て戦争中に国が接収して国鉄となり現在に至っている。
並行する日本最古の大手私鉄の南海本線と比べると数十年若い鉄道なのだが、これが仇となっているのか定かではない。

阪和線は全国屈指の混雑路線として知られていて、とりわけラッシュ時間はびっくりするようなダイヤで走っている。
特に天王寺〜鳳間は快速・快速・各停の組み合わせが10~13分置きにくりかえされ、その間に特急はるかが毎時2本と特急くろしお毎時1本が加わり、それこそ地下鉄以上のラッシュでもある。

このような混雑路線だけにたぶん線路や架線などのインフラ設備の消耗も激しいのだろうと思う。
電車も数年前に全車新型車両に代わったが、それも焼け石に水。
今年は「車両トラブル」でモーターが動かなくなった。
というトラブルがあり帰宅時に天王寺駅で1時間以上足止めを食ったあげく結局動かないので南海で帰ったこともある。

このような「異音」「踏切トラブル」「お客さんとの接触」はますます増える状況で利用者としていささか信頼感に欠ける鉄道でもある。

ところが関空開業以来、路線が整備され大阪南部や和歌山からでも梅田に乗換なしで出られるようになるし、南海電車よりも早いということもあり、おまけに沿線人口が南海減に対して増加傾向にあるようで利用者は増える様相でもある。

ということで年明けはトラブルの無いようにお願いしたい、いつも利用するJR阪和線なのだ。


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先日の日本経済新聞によると東京都での死者の火葬代はお一人様9万円。
この金額は全国でもずば抜けて高いそうで、私も見出しを読んだとき、
「なんじゃこりゃ? 東京じゃうかつに死ねんの」
と思った。

この3月に父がなくなったとき、大阪府堺市での公営火葬場での火葬費用は2万円だった。
これ堺市民の費用で、火葬施設のない自治体からの受け入れは倍の4万円。
それでも東京都の9万円は
「それはないやろ」
というような金額だ。

この原因は何かというと、

1.東京都の火葬施設は8割が民間経営だから
2.そのうちのほとんどが中国企業による経営だから

1も驚きだが2は何だという感じだ。

そもそも市民がなくなって荼毘に付す施設が民間というのはどういうことか。
もともと東京は民間が火葬を担ってきた歴史があるようで公営の施設は少なく、それが当たり前になっている。
その火葬場も葬儀会社と一体になっているというから商売としては1社完結型ということができるが、果たしてこんなんでいいのだろうか。

正直私は東京で死にたくないと思った。

これはなにも私が大阪人だから東京を避けるというわけではない。
数年前、東京都台東区に住むカミさんの従兄弟が亡くなったときに葬儀まで1週間を要したことがすでに異様な感じがしたものだ。
理由は火葬施設の予約確保ができないため。
このため遺体は1週間葬儀場で預かってもらったようだが、この費用は半端ではなかっただろう。
人のご遺体はモノではないので、遺体とはいえ宿泊扱いなので1日預かりの費用はビジネスホテル1泊よりもかなり高い。

それに加えて火葬費の非常さ。
数年前に中国企業に火葬会社が買い取られた結果だとうのだが、小池百合子東京都知事はこのあたり知っているのか知らないのか。
多分、この御仁。
知っていても何も言わないし、気にもならないのかも知れない。




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奈良県のK−POPイベントの予算2億5千万円あまり。
これが最大の争点になっている。

高すぎるんじゃない。
税金を投入するな。
なぜK-POPなんだ。

というような意見が飛び交っている。

税金投入に゙関しては国際交流にしか使えない予算があり、そこから支出するので福祉や教育、インフラ整備など全く関係ない。
この件、マスメディアがあえて伝えてない内容だ。
まったくもってな連中なのだ。

なぜK-POPかというと「奈良県と韓国との長い歴史に鑑み」(1000年以上)ということなので、ま、大目に見るとする。
嫌だけど。

で、最大の問題は「高すぎるんじゃない」ということなので、本ブログではその予算について検証したいと思う。
何と比較して高いのか。

私はコンサートやライブのイベントは一つしか企画したことはないが、映像作品や展示会などのイベントは経験や知見があるので、その分野との比較をしてみたい。

まず、結果から述べると2億5千万円は規模にもよるがちっとも高くないと言っていい予算額だ。
なんといっても出演者にかかるコストは含まないのだから。(韓国側の支出)

例えばテレビの歌番組の代表である紅白歌合戦。
この番組制作費は5億程度と言われている。
NHKの番組制作費における美術関連予算は7割程度だと大阪芸大の学生の時に(講師はBKの川上潔先生(紅白歌合戦や大河ドラマ新平家物語を担当))教わった。
NHKは民放と違って出演者へのギャラが安くて美術に金をかけることができるといい、その割合はなんと約7割。
だから紅白や大河ドラマの豪華セットを製作することができるというわけだ。
したがって美術関連費(ステージ構築)は3億〜4億円ということになる。
これたった一晩の番組のためのステージ製作費用だ。

またドラマに関しては国内番組は知らないが、米国のテレビドラマの製作費は一般に1エピソードあたり4億5千万から15億円程度と言われている。
随分古い事例になるけれども1960年代後半に放送されたスター・トレックの最初のシリーズは3シーズンで打ち切られた。
その主たる原因は視聴率と製作費が折り合わなかったからで、当時の製作費が1エピソードあたり当時の日本円でおよそ3000万円(テレビジョンエイジより)。
当時の物価と現在を比較した場合、50年前の4倍程度にふくれているので現在の金額にすると1エピソード1億2000万円程度ということになる。
多分、現在WEB配信で放送されているスター・トレックの最新シーズンはそんな金額では製作できない。
恐らく最も高額な製作費で作られているシリーズの一つのはずだ。

幕張やビッグサイトでの展示会はどうかというと中小企業が集う産業メッセではなく大手企業や中規模企業が中心の大型展示会になると次のとおりになる。
これはモロ私の経験だ。
まず、主催者に支払う会場出展料が1ブースあたり安くて100万円。
1ブースのサイズは3mx3mが一般的で企業がまず1ブースで出すことはない。
私が勤務していた会社が出展した最大サイズは10ブース。
場所代だけで1000万円。
ここにブースの装飾費がプラスされるが、デザイン料等含めて値切って300万円。
展示するための製品製作費等で1000万円。
カタログやビデオなど販促ツールの製作で200万円。
社員以外の説明員手配で50万円。

動員される社員の経費は含めず直接目に見えるだけで2500万円。
その他様々な費用を加味すると3000万円は必要で、これが3日間で消費される金額だ。

恐らく東京モーターショーのような超ビッグイベントに出展する大手自動車メーカーは億単位の費用を投じていると考えられる。
ので奈良のイベントの金額はさして驚くにあたらない金額だ。

このようなことから考えるとK-POPとはいえ、そのスターたちを迎えて開催するイベントのステージはそれなりのグレードのはずで、ステージ設営費、照明設備、音響設備、中継費、奈良公園や奈良市内や文化財関連の警備費、広告費、鹿愛護会など各種団体へ支払う協力費などを考えると2億5千万は至極妥当な線だと思う。
もしかすると安いかも。

しかもそれを目当てにやってくる観客が奈良市内でお金を使ってくれれば文句はなかろう。
ビジネスと捉えた場合、何が高いのかよくわからないのが正直なところだ。

ただ一つ。
大きな懸念があるとすると、約束通りのことを相手方の韓国が実施するかどうか。
約束を守らないことでは定評のあるかの国のこと。
これは大いに心配すべき事柄ではある。


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まず前置きとして断っておくけれども、私は韓国(北朝鮮も含めて)は大嫌いな国の一つだ。
なぜなら、

約束は守らない。
嘘はつく。
お金はごまかす。
見栄を張る。

どれをとっても碌なことはない。
なので議論になっている奈良県の公費を使ったK-POPイベントについてはあまりいい印象はない。
他に使ったらどうだ、と思うのだが、それは脇においておくとして。
それでもここ奈良県も兵庫県同様に前知事が長い統治(4期)の間に好き勝手をやってきたという背景がある。
その結果、その恩恵に預かってきた人たちが多くて、しょーもないことで真っ当な改革を妨害しようとする傾向が見え見え。
このK−POPイベントも揚げ足取りの絶好の材料として騒いでる、としか思えないものがある。
ああ、既得権益の甘い蜜。
その味が忘れられないよ〜というのは、かなり恐ろしい。

そこで奈良県や兵庫県に先立って、改革当初のゴタゴタは10年以上前に全て橋下徹氏に圧しつけてその後順調な大阪府に住む大阪府民として少しく議論になっている「K−POPイベントのコスト」について考えてみたい。

つづく


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政治家のポスターを見ているとさも善人そうな顔をしていて実はとんでもない悪人である場合があったり、どうみても悪人顔だがやっていることは誠実で善人そのまま、というパターンも少なくない。

人の顔って性格や仕事の仕方、人の愛し方と関係あるのだろうか。

悪役の俳優が実は非常に優しく自分が困っていても後輩俳優や若いスタッフの面倒見がいいことは時々話題になることがある。
悪役は主人公になりにくく畢竟売れっ子俳優と比べるとギャラは低い。
ギャラの低い悪役は苦労をよく知っていて人に優しくなるのか、画面の外では画面の中とは正反対の人柄になるのかもしれない。

そこへ行くとイケメン顔の善人を演じる主人公はギャラが高くて人気もあるので苦労も少なく、気がついてみると嫌なヤツになっていた。
なんてことも少なくないのだろう。

テレビのキャスターや論説委員に善人顔の人が多い。
政治家には悪人顔の人が多い。
メディアは正義で政治家は悪人か。
果たしてどうか。

なかなか難しい問題だ。



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えらいことになった。
かつて日本の自動車メーカーはトヨタと日産の2社寡占だった。
その他のメーカーは自動車というよりもスズキ、ダイハツ、ホンダが軽自動車メーカー。
マツダが軽とロータリーに代表される奇抜自動車。
富士重工はもっとマニアックで一部ファンのための自動車メーカー。
三菱自動車は自衛隊御用達。

と、そんな感じだった。

ところがバブルが弾け、2つの大震災が日本を襲い、金融ショックにコロナのパンデミックが終わってみるとトヨタ自動車が市場のかなりパーセンテージを占有し、日産は国内3位。
バイクと軽自動車のホンダに抜かれ、気がついたらトヨタの3分の1、ホンダの7割の売上というような状態に転落していたのだった。

その日産がホンダと経営統合を発表。
三菱グループのお荷物と揶揄される三菱自動車もそのに加わるとみられているが、要はホンダが2社を飲み込んでしまうようなイメージだ。
なんといっても会社トップはホンダで決めると言うのだから。

日産はそもそも鮎川義介が興した会社というイメージがあるが、実際は多くの中小自動車メーカーを飲み込み地位とブランドを作った。
初めてアメリカへ行った1978年。
ロサンゼルスの市内で「ダットサン」なるブランドの日産車を数多く見かけたが、それが日産に買収されたメーカーのブランドであることをアメリカで知ったのであった。

その日産が今度は吸収されてしまうのか。

ホンダの創業者は伝説の本田宗一郎。
この人は本田技研を起こす前、つまり戦前はトヨタ系の自動車工場の工場長をしていたということを聞いたことがある。
間接的にトヨタが日産を飲み込むイメージなのか。

ともかく「バイクのメーカー」と日産が馬鹿にしていたホンダは今や航空機メーカーでもあり日産にイメージを凌駕しているんじゃないかと思えなくもない。

スカイラインやエルグランドがホンダのマークを付けて走る日はそんなに遠く無いのかも知れない。


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先週の週末。
ぼんやりテレビを見ていると昔の紅白歌合戦がリバイバル放送されていた。
出演歌手はかなり豪華だった。

南沙織
尾崎紀世彦
ピンキーとキラーズ

ん?
なんじゃいこの紅白は。
最近のとちゃうな。
4:3の画面やし、ノイズいっぱいやし。

と思って見続けると、

坂本九ちゃん
西郷輝彦
加藤登紀子

ここでカミさんが仕事から帰ってきて、

どうみても宇多田ヒカルな藤圭子が出ているのを見て
「やっぱり似てる。音楽のジャンルは違うけど」
と言った。
で、バックコーラスに内山田洋とクールファイブが歌っているので、

「前川清はどうしたん?」

と訊くから、

「嫁はんが出ているから引っ込んでるんちゃうか」

と答えると、
「ええ! 藤圭子って前川清と結婚してたん!」

今は忘れ去られている芸能人カップルの組み合わせだった。

で、忘れ去られているというか、昔のことなんかすっかり忘れていた電気自動車。
EV。

なんとこの紅白歌合戦に電気自動車のグループが出てきて、
「いよいよ電気自動車の時代になりました」
なんて司会の宮田輝アナウンサーが話しているのだ。
これは一体どういうことか。
私はすっかり忘れていて(小学校低学年だったので仕方がない)電気自動車、EVが1971年にすでに実用化されていたのだ。
で、普及しなかったのだ。

50年以上前のEV登場。

ま、今のEVも消えるのかな。
これは。


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本音を言うと私はK-POPが好きではない、というか韓国そのものがあまり好きではなく、できれば付き合いたくない国と人々なのだ。
在日の人と仕事上の付き合いがあったものの、誠実なのか身勝手なのかさっぱりわからず、

「ああ、やっぱり価値観が微妙に違うんだな」

と残念に思うことが少なくなかった。

そのK−POPイベントを奈良県が主催する事案が議会を通過して物議を醸している。
SNSでは山下知事と賛成した大多数の県会議員を糾弾する投稿が目立っている。
地元の奈良新聞も似たような記事を掲載して読者の感情を煽っているけれでも、お怒りの皆さん。
実は予算は全て「国際交流費」から支出されていて他のもの、例えば教育や福祉、道路の整備などに使えない財布から出ていることをご存知かな。

この「使い道が限られた」「国際交流にしか使えない」「理由のわからない費用」をどうやって有効に使用するか。
その苦肉の策がK-POP。
少々アイデアに乏しい部分もあるものの、奈良は都が置かれていた1400年前から朝鮮半島との交流があるのは当然で、今、それに使って有効で友好にに役立つのならいいじゃない、という趣旨というか目的なのだ。
私は韓国は嫌いだが至極真っ当な意見でもある。
年度末だし、使わないとゴミ箱行きだし。

で、この「国際交流にしか使えない財源」であることを奈良新聞は伝えない。

丁度、兵庫県知事選挙の一部情報を故意に伝えなかったメジャーメディアに似た行動だ。

ということで、そもそも国際交流にしか使えないような予算。
国からの助成だろうが、それを伝えたうえで、知ったうえで議論をしていただきたいオールドメディアが煽る情けないSNSの炎上なのではないだろうか。


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市民マラソンというものを新聞記事やテレビのニュースで見ることがあっても実際に見に行くなんてことは今まで一度もなかった。
大阪マラソン、東京マラソン、地元KIX泉州マラソンと見たことはなかったのだ。

ところが今回仕事で奈良マラソンを取材することになり8日(日曜日)朝から奈良市に出向くことになった。

取材対象は3名のランナー。
もちろん市民だが、1人は結構有名な人で取材しているのは私一人ではなかったと思う。
スタート地点とゴールは奈良市北側の丘陵に位置する鴻池総合運動公園グラウンドで、コースはここから南下して登大路をいったん西に向かい平城宮跡前で折り返して東進。
近鉄奈良駅前を通過して東大寺と春日大社の交差点を南進して天理まで走り再び折り返して戻って来るという進路だ。

この古都奈良を走り抜けるという景観の雅さ。
なんといっても1000年以上もの歴史のある都大路(京都より当然古い)を12000人のマラソンランナーと3000人のハーフマラソンランナーが走るとなると、そこは御堂筋パレードにも劣らない大混雑なのであった。

その群衆といってもいいランナーから3人の特定の人物を探し出すのは容易ではなかった。
カメラを構えて待っていても、

「どれが誰やねん」

という状態で、正直、昼飯食って近鉄電車で大阪に帰りたいと思ったのは言うまでもない。

とはいえ、最近は特定のランナーの位置を地図上に表示のできる応援アプリが存在していて、今回はそのアプリの人位置確認機能に頼ることにしたのだった。

アプリの操作は簡単だ。
アプリをスマホにインストールしてランナーの名前または登録番号を検索すると、今走っている位置が表示される。
刻一刻場所が進んでいるのが手に取るように見えるわけだ。

この機能。
あまり信用してもいけないようで、3人のスタート直後は表示位置と実際の位置が大きくづれていて3人のうちの先頭を走っていたAさんが登大路にささしかかり平城旧跡に向かい始めた頃、実際の位置は鴻池総合運動公園からまだ下山の県道を走っているところで、実際と表示には3〜5分の開きがあった。

このために3人のうち1人の通過を見逃してしまいカメラに納めることができなかった。
もっとも、未だこの地点では凄い群衆で走っているので特定の人を見つけるのはアプリが正常に機能していても難しいことに変わりはない。

「頭にパトランプ付けてもらうしかないな」

と言ったのはFBで写真を見た京都の友人なのであった。

そんなこともあり眼の前を3回通過したものの撮影は完璧に行えず、写っても瞬間的で(動画撮影していた)持ち帰ったデータをコマ送りしてやっとのことで見つけた次第なのであった。

とはいえ奈良マラソン。
極寒の大和の都のスポーツイベントは若草山や大仏殿などを背景になかなか素晴らしい光景の市民マラソンなのであった。


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名鉄百貨店名古屋本店閉店のニュースとほぼ時期を同じとして、わが街・大阪堺市にある高島屋堺店が2026年3月末をもって閉店することが伝えられて名鉄百貨店よりも遥かに勝る寂しさに打ちひしがれているのである。

と言えば、かなり大げさなのだが、
「ついにこの時が来たか」
という感じは否めない。

かつて学生時代。
私はこの高島屋堺店から府道31号線(地元ではなぜか13号線と呼ぶ)を挟んで向かい側にある堺銀座通り商店街で3年間アルバイトをしていた。
従って高島屋は横断歩道を渡ってすぐのところにあり身近な存在だった。

いや、それだけではない。
物心ついてからというもの昭和40年代。
この堺市で最も繁華な堺東駅前の高島屋堺店は、
「屋上に遊園地のある百貨店」
「お子様ランチを食べさせてもらえる大食堂のある百貨店」
「その大食堂から堺東駅を発着する電車を眺められる百貨店」
という重要なポジションなのであった。

この地域でご飯を食べるというと銀座通り商店街にあった「かどや」といううどん屋さんのかやくうどんか、堺東駅を東に向かって少し歩いたところにある府立三国ヶ丘高校正門前にあった三国食堂のいなり寿司か、高島屋大食堂のお子様ランチなのであった。
当然、お子様ランチが最高位で、ここで食べるランチとおまけの玩具とちっちゃな日の丸が大いに楽しみであったことは今もなお忘れられない思い出となっている。

ところがこの高島屋堺店。
私が学生だった1980年代から「閉店するぞ」という噂が絶えなかった。
というのも、堺東駅というのは100万都市堺市の市役所もある中心地なのだが、高島屋本店のある難波まで南海電車の急行で10分ほどしかからない場所でもあり、中途半端であることは間違いではなかった。
近隣の人々はちょっとした買い物はミナミやキタに出向くようなところなので、いくら乗降客の多い繁華な堺東エリアといっても百貨店は要らんやろというような空気感が漂っていたのだった。

今回閉店が決まったのはコロナ禍で赤字に陥った堺店を復活させようとあれこれやってきたものの、客足は戻りきらず百貨店としての機能はテナントビルの契約終了とともに撤退することにあいなったというわけだ。

客数そのものはかなりあり、家主の南海電鉄はここに新たなショッピングモールを構築するそうで、繁華な場所に変わりはないだろう。

それでも子供の頃の色々な思い出を作った地元百貨店の撤退は、正直かなりショックなのだ。


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