先週日曜の衆議院選挙。
私はとある選挙会場で選挙のバイトを体験することになった。
選挙当日の受付の仕事だ。
勤務時間は朝6:30から夜20:30。
休憩時間を入れて14時間の勤務で、予想はしていたものの非常に体力とそれにも増して精神力が必要な任務なのであった。
まず、早起きをしなければならない。
私が担当した選挙会場は自宅から自動車で30分ほどの距離にあった。
当初はマイカーで行くことにしていたのだが選挙の前々日になって急にカミさんが自動車を使わなければならない事態が発生。
仕方がないし電車はレアだし私は自転車でそこまで向かうことになった。
自動車で30分なので自転車となると40分は必要だ。
そこで万が一を考えて1時間前に自宅を出発することにして逆算すると朝食は5時には食べなければならず、畢竟4:30分の起床とあいなったのだった。
自宅を出たのが05:30で出かけた直後に忘れ物をしたことに気が付き一旦帰宅、改で家を出たのが05:40過ぎ。
選挙会場まで必死に走って到着したんが06:25なのであった。
06:30と同時に市職員のリーダーを中心にミーティングを始めて全員が配置についたのが06:40なのであった。
開始20分前。
色々と点検をする。
私は受付担当なので有権者が持参した整理券と名簿を照らし合わせて問題がなければ「済」の割印をつく。
それだけの作業だ。
どこに押せばいいのかマニュアルでチェック。
また引っ越しなどで整理券を持っていない人が来たときにはどう対応すればいいのかなどもチェック。
やがて06:58分ぐらいになるとリーダーのスマホで時報チェックが始まる。
会場の扉はしまっているが、外にはすでに2人ほどが整理券を持って待っているようだ。
外はまだ暗い。
「只今から06:59分30秒をお知らせします....プ、プ、プ、プー.....」
まだまだ
「只今から07:00丁度をお知らせします」
緊張の瞬間。
「.......プ、プ、プ、プー.....」
扉が開けられ
「只今から衆議院小選挙区ならびに比例代表区と最高裁判事の...」
リーダーの宣言とともに選挙が始まった。
こうして選挙の一日が始まったわけだが、なんと長いことか。
最初の休憩は午前9時に15分。
二回目が昼食の休憩で午後0時に30分。
三回目の休憩が最後なのだが午後3時に15分。
あとはず〜〜〜〜〜〜っと座ったまま。
エコノミー症候群になってしまいそうだった。
しかも今回の選挙。
関心が低いのかなかなか投票に来る人が少ない。
したがって名簿をチェックする作業よりもボ〜〜〜〜〜〜っと待っている方が圧倒的に長い。
睡魔と戦うのが大変になってくる。
選挙時間は全部で13時間。
飛行機に乗るとだいたい世界中どこへでも行ってしまえるような時間的長さなのだ。
受付はエリアごとに分担して私を含め3名で担当したのだったが他の二人も状況は同じ。
睡魔と戦い、時計の針が動いていないかのような時間経過の遅さと戦った。
結果的に選挙が終わった頃には初めてこの会場で一緒に仕事をした二人とは戦友のような感覚を持ったのが不思議だった。
時間との戦い。
それも忙しいのではなく超暇ななんにもない時間との戦い。
長い一日はこうして過ぎ去ったのであった。