<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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先日、夏休みの終わりに初めて関空から東京へ行くのにLCCを利用した。
目的は娘を連れて都内で開催されている美術展を訪れためなのであった。

都内の美術展。
なんで羽田経由で行かないの、というなかれ。
このたびは仕事ではない。
完全なプライベート。
しかも「お父さんのお小遣い」で行かせてあげるよ、などという何とも無謀な計画というか約束をした私はANAプラチナメンバーのプライドもかなぐり捨て、運賃だけでJetstar(往路)とPeach(復路)を選択したのであった。
なんといっても天下のANAの場合、運賃は特割1を利用しても往復に一人あたり最低23000円は必要だ。
これが娘を伴って往復となれば50000円近い予算が必要になり、お父さんの小遣いからということは非常に厳しくなるのである。
私がANAを利用してもメリットは少ない。
娘をANAラウンジに連れて行ってささやかな自慢することぐらいのメリットしか無い。
そこで手塚マンガが読めようが、ビールをたらふく飲めようが、関係ないのである。

これがLCCで往復すれば、上手に便を選べば往復一人12000円。
正直、高速バスよりも安価。
搭乗している時間がバスは7時間ぐらいなのに対して、LCCはヒコーキなので1時間20分ということろ。
断然楽なのである。

と、判断したのは大いに間違いなのであった。
正しかったのは運賃だけかもしれない。

所要時間は大いに誤りなのであった。

私の自宅から関西空港までは電車20分。
自宅から駅までは徒歩10分。
LCCに搭乗する場合は早めの到着が必要だ。
出発30分前までには搭乗手続きを終えて出発ロビーに待機しておく必要がある。
今回は往路がJetstarだったので第一ターミナルの出発だが、これがPeachになると第二ターミナルからの出発になるのでさらに移動時間に15分必要だ。
結局飛行機が出発するまでに自宅を出てから1時間半ほどを要する。

今回初めて知ったのだが関西空港から成田へ向かう便は随分と当周りをする。
羽田へ向かう便は関空を離陸後すぐに大阪湾の上空で旋回して大阪府南部から奈良盆地、三重県の津付近を通過。
静岡の海岸線を東に向い、北に富士山を見たら少し伊豆半島沖合に出て、房総半島を通過すると大きく旋回して木更津から羽田に着陸というのが多いパターン。

ところが成田空港行きは関西空港を離陸すると南へ向い紀伊水道を通過し、左手に紀伊半島を見ながら太平洋へ。
Jetstarを利用していただけに「オーストラリアに行くんかい」と思った数分後、左に旋回して串本も見えないような紀伊半島の沖合を飛行。
見渡す限り太平洋で、富士山すら見ることは出来ず、
「緊急着陸の時は八丈島やな」
などと考えているとやがて機首を北に向けた。
それでも景色は海ばかりで、
「いったいどこ?」
とマレーシア航空がインド洋で行方不明になった事件を連想して心配になりかけた。
やがて機首を若干西に向けると、ず〜っと向こうに九十九里浜が見えてきて、
「やっと千葉県や」
となる、所謂羽田への空路の外側を通る大回りコースで、関空から成田は1時間30分近くかかる飛行なのであった。

で、成田空港に着いてからはも簡単には電車に乗れないことがわかった。

Jetstarが到着するのは第3ターミナル。
このターミナルには駅はない。
私は成田空港からは京成線で都内へ出ようと思っていたので電車に乗ることを考えていたのだったが、第3ターミナルに到着した乗客は駅のある第2ターミナルまで歩いて行かなくてはならないのだ。
その距離500m。
500mといえば都心を走る地下鉄ならひと駅の距離なのだ。
そこを15分程掛けてテクテクあるくと第2ターミナルに到着。
やっとのことで成田空港第2ターミナル駅にたどり着くのだが、ここからがまたまた大変。

私はよく知らなかったのだが、成田空港へのアクセスはバスが一般的で電車を使うひとは少ないんだそうで、成田空港は関西空港のように電車の本数が多いというようなところではなかったのだ。
しかも、電車に乗ったからと言って都内まですぐということはなく、京成線のエアポート急行で上野まで1時間半近くの時間を要する。

この日、私は竹橋の東京近代美術館にいくつもりだったので上野から山手線で東京へ出て、そこから東西線に乗り換えるつもりだった。
ところがその行程は京成線にこだわりすぎていたためで、途中津田沼に着くまえに、
「お、そや、船橋からJRに乗って西船橋から東西線の快速に乗る手があるのを忘れとった。」
と思いついた。
調べてみるとそのほうが10分以上早く、運賃も安いことが判明。
やっとのことで目的地の竹橋駅に到着したのは家を出発してから5時間が経過していたのであった。

ここでふと思った。
家から車を飛ばして竹橋まで来たら、渋滞さえなければ5時間あったら着くやないかい。
ということなのであった。
私の自宅からは阪和自動車道、近畿自動車道、西名阪道、東名阪道、伊勢湾岸道、東名高速道を走ると、大阪市内も名古屋市内も通ること無く東京までは5時間と少しあれば到着することができる。

なんてこったい!

LCCでの大阪〜東京の移動は所要時間、マイカーと一緒。

驚愕する事実なのであった。
嗚呼、遙かなり成田空港。
なんて遠いんだ!

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Mac OSがバージョンアップするごとに気にかかることが1つある。
それは、
「egwordを使い続けることができるのかどうか」
ということだ。

いよいよMac OSの新バージョンHig Serriaがリリースされた。
最新のMacシリーズに最適化された64ビットアーキテクトのOSは「あなたのMacをさらなる高みへ」連れて行ってくれるということだが、私にとってはそんなことどうでもよく、egwordが使えるかどうかが重要である。
ついでにいえばadobe CS5が使えるかどうかも重要なのだ。

情報によると新しいMac OS High Sierraではegwordは動かないのだという。

これはエライコッチャ。
egwordの代わりになるソフトが実際のところない。
先年、egwordの代わりをと思って MS-wordを買い求めたが話にならない。
画面がばばっちいところに加えてページ数が多いと動作が鈍くなりストレスを感じる。
Winユーザーはそんなことは慣れているのかもしれないが、Macユーザーはいつもサクサクが条件なので、これはダメなのであった。

で、どうなることかとさらに検索すると、そこには驚くべきニュースがアップされていたのであった。

「物書堂 egwordのライセンスを獲得」

物書堂はegwordを開発していた解散したエルゴソフト社のスタッフで構成されているソフトウェア会社で以前から新しいバージョンはここからリリースされるのではないかと想像されていたところだ。
エルゴソフトが大手の会社に吸収されてしまった経緯はよくわからないが、恐らく人材が流出する大きな問題が発生して、結果的に会社を出た人たちに吸収した側がなかなかライセンスを譲渡しなかったのではないか、と私は勝手に想像している。

ところが10年が経過して状況も変わったのだろう。
ついにegwordがそれを生み出した人々の元に帰ることになったというわけだ。

ということで、egwordの新バージョンが発売されるのを待っているのは私だけではないはず。
これで安心してMac OSも最新バージョンにアップグレードできるので、かなり嬉しい。

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