最近の関西の鉄道ニュース。
企画列車・急行「鷲羽号」の復活運転ということで、大阪駅や三宮駅では大勢の鉄ちゃんが押し寄せちょっとした話題になっていた。
この「鷲羽号」。
本物は165系湘南色の電車だったのだが、今回復活は通勤電車113系での運行だったので、巷では「なんちゃって鷲羽号」と呼ばれていたりして、実際に鷲羽号に乗ったことのある私の世代には無理やり復活させんでもよかったんと違うのか、という疑問符も灯っている。
そもそも鷲羽号は山陽新幹線開通まで大阪〜宇野間を走っていた宇高連絡船連絡の急行だった。
途中どういう駅に停車したのかは全く記憶にないのだが、姫路駅停車時に食べる「駅そばん」は父の実家のある岡山へ向かうときの私の最大の楽しみなのであった。
急行列車なのか準急なのかの正確なところは記憶にないが、乗ったのが自由席だったことは記憶に残っている。
というのも、乗車列に並んでドアが開くととも猛ダッシュをして座席確保するのが私の役割だったからだ。
並みいる大人を押しのけて2人分、ないしは3人分の座席を確保する。
子どものやることなので大人はあまり文句を言わない。
実に今ならぶっ飛ばしてやりたいようなガキなのであった。
座席は全席向かい合わせの垂直クロスシート。
113系のような中途半端なロングシートは付いていない。
扉も両開き式で3ドアの113系とは違って片開き式の2ドアタイプなのであった。
この電車。
子供心に家の近所の阪和線を走るボロ電車と異なり湘南色で格好良く、大好きだったことは事実だ。
なんといっても「同じ山陽本線を走る特急しおじに乗ってみたい!」と贅沢なわがままを言うこともなかったのだ。
単に特急の存在を知らなかっただけかもしれないが。
当時の私は特急といえば阪和線を走る「くろしお号」ぐらいしか思いつかず、山陽本線に特急が走っていることに注意を払う知恵がなかった可能性がある。
なお、特急しおじには新幹線岡山開通後、鷲羽号が無くなってから1度だけ乗ったことがある。
「時間かかるね」
と母が言ったのが印象的で、あのとき早くも新幹線に毒されているとは私は気づかなかったのだ。
ということで113系で限定復活した「鷲羽号」。
名前とヘッドマーク以外にあまり魅力的なポイントがない、なんちゃってな世界なのだと思った。
前にも書いたと思いますが、鷲羽が廃止された後に、165系を塗り替えて「新快速 ブルーライナー」になりました。
今まで、急行券が必要だった電車にタダで乗れる様になり「乗ってみたい」と思ったものの、最寄駅に止まらないので、なかなかチャンスがありませんでした。
その後、新快速用の新しい車両が出て来て、沿線も発展しましたね。