英会話スクールの大手ジオスが破産手続を開始。
3年前のNOVAショックに引き続き、英会話学習者たちと英会話講師たちにショックが走っている、と思う。
私も趣味と酔狂で英会話を習い始めて今年で20年を迎えた。
もともと、
「先日インテックス大阪の展示会でアンケートをいただきました○○○○でございますが、今日は英会話スクールのご紹介です」という一本の怪しげな電話をもらったことからスタートしたのが私の英会話スクール通学開始のキッカケ。
仕事がマンネリしていたことと、英語ぐらい話せても、という勝手な考えが複合して作用し、英会話学習をスタートした。
高校時代の英語テストが欠点ぎりぎりを低空飛行していたにも関わらずの、大決断だった。
初めは「映画を字幕無しで見たいと思いまして」などと希望を述べていたりしたものだが、知らぬは仏。
字幕無しで映画を見るのは相当な語学力が必要で、未だに字幕なしで見ることのできる映画は邦画だけだ。
(注:東北弁や琉球言葉が多用される場合は邦画でも理解に苦しむ)
それでもチマチマ学習を続けてきた結果、観光旅行、短期出張、仕事での英文読解、子供向け洋画の鑑賞、などにはほぼ不自由しなくなったのだから、英会話スクール通いも無駄にはなっていないというわけだ。
この20年の間に、5件の英会話スクールに通ったが、質、料金、立地条件など、それこそ様々であった。
ただひとつはっきり言えることは「英会話スクールは月謝制」が良いということだろう。
5件も通っているので全国区の大手にも通った経験がある。
その大手はNOVAとイーオン。
どちらもシステマチックで大手なのでシッカリしていると思っていたが、シッカリしていたのは営業手法で、授業内容はイマイチであった。
どちらも教室が駅前にあるので便利だったが、授業料は前金をガッポリ払わねばならないうえに、授業時間は短時間で、外国人講師も質がバラバラ。
NOVAでは性格はグッドだが、テキサス訛りで何を言っているのかわからない先生や、ひたすら「バナナハウス」なる寮のことを愚痴る先生がいたのには参った。
イーオンはテキストの復唱がメインで終始して「よくこんな内容で英語がマスターできるもんだ」と半年で退学しまったことを覚えている。
今ではNOVAも月謝制になっているようだが、月謝制の小規模スクールはいつでも辞められる点に加え、意外に先生の質がよかったり、学習内容がテキストに拘束されないので自分たち生徒の意見が加味された授業内容をとってくれるので、非常によろしい。
また月謝制の安さは「レッスンの自由予約」とは反対の「固定された曜日と時間」という不便さはあるものの、同じクラスで同じ生徒。
友達ができるというメリットがある。
この友達ができるというメリットは小さくなく、レッスンを辞めずに継続する、違う世代の友達ができる、飲み会が楽しい、視野が広がる、などのポジティブ要素が多々有り、自然に継続して習うことに繋がっていく。
不便だが、後になって中学校、高校のような「懐かしくて大切だった」という存在に英会話スクールがなってくるのだ。
もちろん月謝制だからいきなり倒産しても損はない。
損しても一月分の授業料ぐらいだ。
ということで、ジオス、NOVAで損した英会話スクールの生徒の皆さん。
語学学習はブランドではありません。
すぐそばに、良い地元スクールがあるかも知れませんよ。
40代オッサンの私は今も月謝制のスクールに通っています。
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