<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地



産経新聞WEB版を読んでいてびっくりするニュースが載っていた。

「購入するトマホーク400機。野党が発表」

うちの国が持っている鉄砲玉は何発です。

と、そんなことをバラしてしまう国会議員というのはなんなのだろう。
国民の命よりも鉄砲玉の金額のほうが大切なのか。

こういう人は、
「うちの家には1億円の現生があって、防犯カメラの位置はここなのでいつでもどうぞ」
なんて言ってしまうアホに違いない。

いずれにせよ中国、北朝鮮、ロシアが攻めて来る前に国会議員はかなりの人数を入れ替える必要がありそうだ。




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「ダイハードってまだ見たことがない」 
とカミさんが話したので、実家の書棚で眠っていたダイハードのDVDを取ってきてパソコンの画面で見せたのがつい先月のこと。

我が家では昨年から20年ほど前のアメリカのテレビコメディ「F・r・i・e・n・d・s」をネット配信で見るのが日課になっている。
この「F・r・i・e・n・d・s」の後半のシーズンの数話にブルース・ウィリスが登場していて、以来彼の作品を見たいというのがちょっとした口癖になっていた。

「こちらブルームーン探偵社」はどの配信サービスでも提供されていないし、「フィフィスエレメント」や「アルマゲドン」などはご飯を食べながら見る映画でもない。
どうせ食事しながら見るんじゃないのであれば「ダイハードシリーズ」は必見だ。
でも、このシリーズは繰り返しテレビで放送されているからカミさんは既知のものだと思っていた。

ところが、未だ見たことがないという。

DVDを英語字幕スーパー版で鑑賞したところ、最初は、
「なにこれ?どこが面白いん?」
という表情をしていたが、やがて緊張し始め目が話せなくなってしまった。
「ね、ね、これどうなるん?大丈夫なん?」
と訊いてくるが、私は原則映画の途中ではストーリーを知っていても絶対に教えないことにしているので黙っていた。

これと同様のことが娘にもあり、初めて「ジュラシックパーク」を見せたときもしきりに「なぁ、なぁ、これどうなるん?助かるん?」
とか訊いてきたのが一切教えなかった。
実際カミさんと娘はよく似ていると思った瞬間でもあった。

結局、一気に最後まで見てしまったのは言うまでもない。
次は「ダイハード2」を見せなければならないが、そのDVDがどこにあるのか。
実家の書棚を捜索するのが今の私のミッションとなっている。

そのブルース・ウィルスが認知症にかかっていることを発表。
昨年、失語症のために引退すると発表したが、長い診断の結果「認知症」であるということがわかったという。

死去のニュースを聞くのも辛いが、元気にしているのに認知症というのも心底寂しと思う。
そんな年齢に自分もなっているんだとつくづく感じたのであった。


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日本共産党が実は反民主主義の先頭だったということが先日改めて確認され、世間が「やっぱりか」と、その中国的独裁体制にやれやれと思った頃。
東南アジアの優等生だったはずのベトナムで静かに粛清が進んでいた。

このベトナムの静かな粛清を報道したのは日本経済新聞。
2月5日の記事で経済発展を主導してきた二人の副首相が罷免されたことを伝えていた。
この経済発展を牽引してきた二人の罷免にはいくつかの布石があるそうで、突然の出来事ではなかったのだという。
要は経済が発展して富が急速に膨らんできたら本来権力を行使したかった政治的強者がその腕力を使って抑え込みにかかったということだ。

このこと、何も驚くに値しないのかも知れない。

というのも多くの人々が忘れていること。
それはベトナムが中国や北朝鮮と同じく共産主義の国であるということだ。
私は2度しかベトナムに行ったことがないので、実際の姿に触れていない。
でも共産主義国家であるので、例えば街なかにスローガンが掲げられていたり、かつての内戦で破れた側、つまり旧南ベトナムの人たちが社会的地位で苦渋をなめさられていることを少しは感じたことぐらいだった。

この共産主義は日本共産党を見ても分かる通りこと独裁に走る傾向が強い。
というか共産主義国家はすべて独裁主義だ。
その中でベトナムだけがなんとなく自由主義のお友達みたいな顔をしていたので、そのジワジワ寄せくる粛清の波に気づかなかったのかもわからない。

中国も独裁。
共産主義を脱したかに見えていたロシアも独裁でしかも侵略者。
北朝鮮は言うまでもない。

ベトナムよ、お前もか?

ベトナムでビジネスをしている知人が数人いるので、今後の動向がきになるところだ。


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トレバー・コックス著『コンピュータは人のように話せるか?』は人が言葉を話すようになり、それを文字に記録し、近代になって録音することが可能になり、さらにここ10年ほどでAI技術を使って人間ではないものに言葉を操らせようと試みるようになった、そんな一連の歴史を様々なテーマとともに語っている面白いサイエンス本だった。

タイトルからするとAIによる会話技術に関する専門書のようなイメージだが、それは違う。
AIに関する部分は終盤の一部だけ。
ほとんどが言葉に関する進化の歴史だ。

そもそも人類がいつ頃から言葉を操るようになったのかはよくわかっていないようだ。
このテーマ。
今まで考えたことがなかったので冒頭から展開される「言葉のはじまり」にグイッと引き込まれた。
ダーウィンは認知能力の向上が大きく関わっていると唱えた。
100年以上前のこの考えは今も変わっておらず、言葉を話すだけならオウムにでもできるということ、そこへ意味があって初めて言語ということができるのだから確かに言葉を話すことは認知の力、文法を構成するだけの知能があることの証明でもあるのは間違いない。

文字が発明されて言葉が記録されるようになって久しいが、劇的な変化はエジソンが中途半端ながら録音する装置「蓄音機」を発明したことだった。
言葉は文字だけでは伝えられない抑揚やリズム、速さなどがあり、これが感情を含む情報伝達に重要な意味を持つ。

「おはよう」

実際にこの一言でも言い方一つで元気なのか病気なのか、それとも優しいのか厳しいのかが文字だけでは表現できない。
ところがこれを録音して再生して確認することで、言葉が持つ本当の意味を表現することができる。
考えてみれば言葉を操るのは人間だけではなくイルカやある種の鳥類などは同種間で会話能力が証明されている。
その多くは抑揚や声の大きさ、リズムなどで表現されていて、例えば人間が使う文字で表現するとなるとかなり難しいのではないか。

AIが語る言葉には、この文字のみで表現する言葉と共通するものがあるように私は感じていることが少なくなかった。
AIはある程度人に通用する言葉を構成することはできるが、AI自身は言葉の概念そのものを知っているわけではなく学習した機能を「機械的に」構成しているに過ぎず、感情や空気感、物事が持つ本質的意味合いを理解しているわけではないからだ。

読みながら色々と考えを巡らすことができ、かつ今まで気がついていなかった言葉の謎について知ることができる。
そんな興味溢れる内容なのであった。


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仕事をしながらネット配信されているJAXAのH3ロケット打ち上げ中継を見ていたら、発射の瞬間にエンジン停止。

「おお!打ち上げ止まった!」

せっかくリアルタイムでロケットの打ち上げを見られると思ったのに、システムエラーでイグニションの途中で中止されてしまったのであった。
これは残念。

「え〜〜〜」

と嘆いたところ、仕事が休みで向かい側に座っていたカミさんが一言、

「あんたが見てたからちゃう?」
「!」

私がテレビ中継を見ていたから「阪神タイガースが負けてしまった」ということは言われたことがあるものの、「あんたがみていたからロケットの打ち上げが中止になった」と言われたのは初めてなのであった。

ということで我が家ではH3ロケットの打ち上げ中止は技術的問題ではなく、私が見ていたからということになっているのだ。

なんちゅうこっちゃ!


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今年はこまめにブログを書こうと思っているうちに1ヶ月が経過した。
最近はFBへの投稿が多く、文章を書くという手間が必要なブログの更新がなかなかできずにいる。
それに基本的に仕事が忙しい。
売上がめちゃくちゃ少ないにも関わらず忙しいのだ。
その忙しさを我慢して、そのうち金額に好傾向が出ることを期待することにしている。

そうこうしているうちにトルコで大地震が発生。
発生から1週間以上経過した今現在も多くの人々が瓦礫の下敷きになっており、死者数は東日本大震災の倍を越えそうな雰囲気だ。
多分ここ10年ほどでは地球上で発生した最も巨大な自然災害になるのだろう。

特徴の一つは建物が粉々に粉砕されていることだ。
高層マンションは横倒しになっていることに加え、横倒しどころかダイナマイトで破壊したように同じ場所で「グシャッ」という感じで潰れている。
こういう光景は神戸の大震災でも見たことがなかった。

神戸の震災では大きく傾いた建物が多かった。
神戸市役所本館のように途中の階が1フロアだけグシャリと潰れているところはあったものの、建物が崩壊しているところはRC造りや鉄骨造りの建物には見ることはなかった。
ところがトルコはめちゃくちゃだ。

このダイナマイトで破壊されたよう状態を「パンケーキ崩壊」と呼ぶそうで、建物が倒れるこことなく、その場で各フロアが上からガチャンガチャンと落ちてきてホットケーキを積み重ねたような姿がまさにそれに似ているところから来ているのだという。

日経新聞によると、トルコの耐震基準はいいかげんで地震に備えた基準はあるものの「特例」が認められており、申請するだけで耐震基準に満たない建物の建築認可が降りてしまう行政のシステムがあるのだという。
これはすごい。
金を積めば建築費を安く上げるために緩い審査基準が認可されてしまうというのだ。

トルコの建物の大半がこの「特例」で建てられていて、それが今回の巨大な被害の原因になっている。
確かに報道されている衛星写真などを見ると、粉々になっている建物がある一方、ちゃんと立っている建物もあり、一概にトルコの建築物はどれもこれも壊れやすいとは言えないようだ。

阪神淡路大震災でも同じ部屋の中なのに設置されている方向が違うだけ倒れてめちゃくちゃになっている家具があった一方、なんともない家具もあり、地震は揺れの方向も被害の大きさを計る目安にする必要はあるものの、建物の場合は基本となる耐震基準をきっちりと守っていなければ話にならないのは間違いない。

で、日本はほんとに大丈夫なのか、と思っていたら日本でも昭和の旧耐震基準で建てられた建物には震度6強の揺れでパンケーキ崩壊を起こす可能性のある建築物が1000棟ほど存在するのだという。
これは調査の結果だそうなので、調査されていないものを含めるともっとあるのかもしれない。
私の実家のマンションもそういう1棟かもしれず、数年前に幹線道路沿いに存在するため自治体の補助金を貰って正式に検査したところ震度6強で被害が出る可能性があるとの結果が出ている。
建物の耐震性を上げるための工費は安く見積もって4億円という結果も管理会社から貰っているので管理組合では見て見ぬ振りしているような状態だ。
「阪神大震災では何もなかったから大丈夫だろ〜」
と慰めを言っているのだが、そんなことどこまで通用するのか甚だ疑わしい。

ともかくトルコの震災はどう収拾するのか。
北欧に嫌がらせをしているエルドラン大統領の退陣は必須だろう。


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