ここんところ少々悲惨な自転車事故のニュースが流れることがある。
どういうふうに悲惨かというと従来のような自転車が被害者のニュースではなく、自転車が加害者のニュースが流れるのだ。
しかも自転車の運転手は高校生ということが多い。
通学途中で歩道を歩いている老人にぶつかったとか、出会い頭に老人にぶつかったとかのティーンエイジャーvs70代以上の老齢者という事故が多く発生している。
畢竟ティーンエイジャーでは十分な保険に入っているとは思えず補償の問題が生じる。
そのため事故対応は親の出番となるのであろう。
普通、交通死亡事故では加害者は交通刑務所行きになるのだが、こういうときはどうなるのだろうか。
少年法で守るのか?
守ったとしても将来性あるはずであった高校生はいきなり交通加害者となった事実は永遠に残る。
これからの長い人生はそれを背負って歩かなければならないわけで、歩んでいく道は誰が聞いても厳しいのだ。
どうしてこんなに自転車事故が増えたのか。
それとも報道が増えたのか。
原因をつらつらと考えてみた。
私もここんところ自転車で移動することが増えた。
増えたどころか自転車で健康づくりに励んでいる。
スポーツクラブに通うよりもずっと安上がりな上、移動して色々見て回ることもあり知識欲を満たしてくれて体力もつく。
そんなこんなであちこち走っていると、多くのトンデモ走行をしている自転車と出会う。
1回乗ると、少なくとも1回はそういうシーンを目撃する。
例を上げると次の通り。
1:自転車レーンで反対方向に走る。
最近は幹線道路の路肩に青いラインで自転車レーンを設けているところが少なくない。当然自転車は車両なのでここを走るのが適切だが、どういうわけか左側通行の基本ルールを無視して逆方向に走っている人が多い。
自転車とてこれを逆走といって交通違反だ。
高速道路逆走は高齢者に多いが、こっちは若年層に多いのはなぜ?
2:無灯火で走る。
早朝夕方、自転車で勢いよく走っているのはいいけれど無灯火。
車からはよく見えないし、歩いている人もよくわからない。
本人は怖くないのか馬鹿なのか。
自転車で走っていることを認識してもらわないと自動車に轢かれるほうは被害者なのでまだマシかもしれないが歩行者にぶつかると重大な加害者になってしまう。
これは学生に多い。
3:イヤホンをして走る
イヤホンをして音楽を聞きながら運転するのは条例で禁止されていることも多いが物理的に周囲の音が聞こえないので非常に危ない。
まして電話の会話をしながら走っているやつは、あれはなに?
4:ロードバイクやクロスバイクで歩道を爆走
買うと20万円以上するようなロードバイクで歩道を走っているサイクリストをみかけることがある。
これ、なんのためにロードバイクを買っているのか質問してみたいと思うのだが、訊くと「ほっとけや」と言われそうなので黙っている。
喧嘩になってもつまらない。
ヘルメットからサングラス、ピチッとしたウェアなど、スタイルはあきらかにサイクリストのそのまんまなのに、かなり残念な雰囲気だ漂っており、「ママチャリの方がお似合いですけど」と声をかけてみたいところだ。
が、これも「どついたろか」と言われそうなので黙っている。
ともかく路上を時速数十キロで走ることのできるこれらスポーツバイクが可愛そうとおもわないのか。
なお、高校生の事故はクロスバイクで、というのが毎回の報道だ。
5:スマホを見ながら走っている
歩きスマホはやめましょう、というのが駅や街中での注意喚起のスローガン。
歩きはだめだけど、自転車ならいいね、と思っているのかスマホを見ながら自転車漕いでる学生の多いこと。
たぶん、重大事故はスマホと関係しているんじゃないかと私は密かに想像している。
6:信号で止まらない
自動車と違って自転車は信号を守らなくて良いと思っているのか、信号無視が少なくない。自転車の信号無視を取り締まったら結構国庫が潤うのではないかと思って。
とまあ、ちょっと上げただけでもこんな感じだ。
自転車の保険を義務付けているというが、どれだけの人が入っているのか証書の携帯は義務化されていないので分からない。
我が家の場合は自動車保険の付帯要件で「自転車等の事故」も補償されているから一応保険に入っていると言えるだろう。
でも自転車事故。
最近、事故の重要度のスケール感が違うのは、やはりスマホが原因か。