能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

羽田空港へのランディング・・・天気がいいと東京という箱庭の上を飛ぶ感動を味わえます

2015年06月17日 | 旅行記

一年前の今日・・・最高のフライトを経験することが出来ました・・・。

プロ野球がないと・・・正確に言うと、カープ戦がなければ、本当に平穏な夜を向えることが出来ます(笑)。

そこで、今日は、ANAのお話・・・。

羽田便は、富士山の南側を通過・・・新島上空から房総半島・・・幕張沖、ディズニーランド沖を飛行して、羽田空港へランディングしていきます。

箱庭のような、TOKYOの街・・・とても素敵です。

 
羽田空港へのランディング 箱庭のような東京ベイエリアに子供のようにワクワク
 久々に雲らしい雲を見ました。夏らしい、力強い雲。 今のキーワード・・・クラウド。クラウドソーシング、クラウドファンディング・・・。 787機の翼は日本製。アール...
 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

茶の本 日本人の気概とプライドを持つグローバル人材を輩出した明治という時代

2015年06月17日 | 本と雑誌

茶の本

岡倉覚三著  村岡博訳  岩波文庫  400円+税

 

現在、千葉市の美術館で「ドラッカー展」が開催されています。

「マネジメントの父」と呼ばれるPFドラッカーの日本の書画の膨大なコレクション。

日本ファンだった故ドラッカー博士・・・日本庭園のある茶室でごいっしょしたかったです。

 

岡倉覚三・・・岡倉天心(1862年~1913年)著作の「THE BOOK OF TEA」。

フェノロサとともに東京美術学校(東京芸大)を創設した思想家であり、作家。

福井藩の武士として、横浜で誕生・・・その後、明治時代という激動の時代を駆け抜けていきます。

その岡倉天心の残した代表作が「茶の本」。

英語で出された同書は、わずか100ページ。

日清戦争、日露戦争に勝利した日本が、西洋列強に追いつけ追い越せともがいていた1906年の出版です。

まさに「坂の上の雲」の時代です。

博覧強記の岡倉天心の文書は、その英語力もさることながら、西洋史、東洋史、哲学、日本文化などに精通。

茶道を西洋に伝えるための英語力、ロジカルライティング力には驚かされます。

同時期の新渡戸稲造の「武士道」も英語で書かれており、当時の日本には、今以上のグローバル人材がいたことに改めて気づかされます。

英語で書かれたこの「茶の本」と新渡戸の「武士道」は、日本人必読の書と言う人もいます。

 

「茶の本」目次

第1章 人情の碗

第2章 茶の諸流

第3章 道教と禅道

第4章 茶室

第5章 芸術鑑賞

第6章 花

第7章 茶の宗匠

 

岡倉天心は、芸術肌の人で、プライベートでも様々な事件を起こします。

フェノロサとともに開設した東京美術学校(東京芸大)の初代校長に就任・・・しかし8年後には辞職して在野の美術院を創立。

中でもすごいのが、上司の妻(しかも妊娠中)をうばい、結婚、離婚するという事件。

上司とは、男爵九鬼氏。

生まれてきた子どもが哲学者九鬼周造(「いきの構造」著者・京都帝大教授)と言われています。

九鬼周造は岡倉天心を父のように慕っていたようです。

 

明治人の気概とプライド・・・国際社会に飛び足していったグローバル人材のパワーとパッションを感じさせる一冊です。

 

見渡せば 花ももみじもなかりけり

浦のとまやの 秋の夕暮


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする