能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

日本橋三越前・・・ミカドコーヒー・・・社会人になった頃の青春の甘き思い出・・・先輩の人生訓・・・

2015年06月25日 | まち歩き

日本橋三越前にミカドコーヒーという老舗の喫茶店があります。

珈琲とモカソフトが美味なこの店・・・素敵な喫茶店です。

このお店、ボクが学校を卒業して、初めて仕事を始めた広告代理店のそばにあります。

始業時間、午前9時30分・・・自分は、1時間前の8時30分に出勤し、先輩の机の上を雑巾で拭き、始業時間を待ちます。

代理店とは言え、体育会系ですね~。

今時、こんな新入社員はいません(笑)。

 

先輩、出勤。

「さあ、行くか!」ということで、ミカドコーヒーへ・・・。

ここで、1時間ばかり、雑談・・・そして、仕事の指示へ・・・。でも、8割が雑談デス。

今思うと、昭和の広告業界は、ノン気な時代でしたね~(笑)。

 

ミカドコーヒー・・・

当時は、いかにも木造というレトロな作りでしたが、その後ビルに建て替えたようでモダンな佇まいになっています。

美味しい珈琲を出すお店でしたが、第二の名物がモカソフト!

コーヒーの香りのするソフトクリーム・・・。

でも、社会人になり・・・大人だもん・・・という理由で、この名物モカソフトは食べないという信念がありました(笑)。

 

その頃、ミカドコーヒーで、先輩から教えていただいた人生訓は、今でもはっきり覚えています。

その先輩は田村正和に似た超イケメン・・・銀座でもモテモテでした。

 

先輩曰く・・・

 

「アドマン(広告マン)の基本は三つ・・・熱意、創意、謝意!」

 

「スピードが命!多少間違っていても、まずはスピード!」

 

「嫁さんをもらうんなら、三つの条件が必須。明るくて、健康で、料理が上手なこと!」

 

「雨の日や嵐の日にクライアントに行け。他の代理店が来ないから。」

 

「一流のものに触れろ!飲み屋でもレストランでも、ブランドでも、人物でも、とにかく一流のものに触れろ!」

 

「歌舞伎は観たか?狂言を見たか?源氏物語を読んだか?」

 

「20歳代は、貯金しなくて良し。全部、自分に投資しろ!」

 

「社内のアルバイトの女に手を出すな。どっかの役員や宣伝部長の娘さんだから・・・。責任を取るなら別だけど・・・」

 

「本を読め。雑誌を読め。日経を読め。」

 

「お客さんのワンブロック前でタクシーを降りて走れ。汗だくの君に、クライアントは感動するから」

 

「視聴率やリーチ、フリケンシー・・・数字に強くなれ」・・・などなど

 

先輩からいただいた人生訓は、今でも、しっかりと覚えています。

今頃になって、人生経験を積んで、やっと分かってきました。

ただ、若い人には、そのままストレートに言わないよう、気をつけています。

今の時代、言ったとたんに、「ウザい」親父になっちゃいますからね・・・。

熱血指導は×・・・ロジカルコミュニケーションが求められる住みにくいご時世です(笑)。

 

ミカドコーヒー・・・

青春時代を思い出す・・・素敵な喫茶店です。


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