今日、7月14日は、パリ祭。
漢字では、「巴里祭」です。
1789年の今日、フランスの民衆は圧政に蜂起、バスチーユ監獄を襲撃、ルイ王朝に収監されていた政治犯を解放。
絶対主義王政を打倒し、世界ではじめて「市民」革命を実現しました。
フランス共和国の誕生。
7月14日・・・フランス革命記念日です。
(アメリカ合衆国の独立記念日は、7月4日ですよね)
日本でも、特にアラ60の人たちですが、フランス好きの方々が、巴里祭(パリ祭)というイベントを起ち上げ、シャンソンを歌い、お酒を飲みました。
ちょうど、三角帽をかぶり、銀座のキャバレーでドンチャン騒ぎ、家庭にはケーキをおみやげとして持ち帰るというクレイジーキャッツ時代の「クリスマス」のような一大イベントと似たパリ祭だったようです。
ちょっとインテリ、何気に洋行帰り・・・といった感じでしょうか?
今でも、レジスタンス活動のように、巴里祭を祝う人たちがいるようです。
実に、セレブですねえ(笑)。
今、東京渋谷のBunkamuraでも、「ドゥマゴ・パリ祭」と称し、渋谷の東急百貨店は、「おフランス」しています。
ザ・ミュージアムでは、「エリック・サティとその時代展」開催。
ル・シネマでは、「ヌーヴェルバーグの恋人たち」の上映。
ボックス・ギャラリーでは「ユーモア・ド・パリ」開催。
書店「ナディッフ・モダン」では、フランス関係の書籍の販売。
タダイズムやマン・レイ・・・中原中也の世界が広がります。
英国のユーモア、フランスのエスプリ・・・。
なかなか面白い企画展・・・です。
これが、そごうや西武百貨店なら、「大フランス展」とかのネーミングになるんでしょうか?
何でも「大」をつけて、大英国展、大恐竜展などを開催していましたものね(笑)。
さすがは東急Bunkamura・・・なかなか良いセンスをしています。
この「ドゥマゴ」とは、パリ・サンジェルマンにある老舗のカフェ。
タダイストのランボー、画家のピカソ、作家のヘミングウェイが愛したカフェの名前です。
その唯一の業務提携店が、東急Bunkamuraの「ドゥマゴ・パリ」だそうです。
これは、知りませんでした・・・。
そういえば、何となくパリの香りに包まれる渋谷です・・・。
ボックス・ギャラリー「ユーモア・ド・パリ」のとなりに展示してあった東郷青児のリトグラフ・・・。
16万円のところ、今回に限り10万8000円・・・税込。
思わず買いそうになりました(笑)。
画題が、なかなか洒落ています。
「想い出の城」。
東郷青児も7年間、パリに遊学。
パプロ・ピカソとの交流もあったようです。
思い出したのが、大好きな萩原朔太郎の詩・・・「旅上」。
ふらんすへ行きたしと思えども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背広を着て
きままなる旅にいでてみん。
今なら、成田から飛行機に飛び乗って、直行便でパリまで12時間半。
朔太郎の時代は、インド洋、喜望峰を経由した船旅で1か月以上かかったのでしょう。
おフランス産の白ワインを一杯ひっかけ、エリック・サティの歴史を学んできました(笑)。
作家ジャン・コクトーや画家アンドレ・ドラン、パブロ・ピカソとお友達だったとは、初めて知りました。
この東急Bunkamuraのイベント・・・7月20日までです。