萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

山岳点景:東京氷瀑、拾遺

2017-01-17 21:08:04 | 写真:山岳点景
東京×標高千百



山岳点景:東京氷瀑、拾遺

三頭大滝、落差35メートル×標高1,098メートル。
東京の山塊・奥多摩にある三頭山の滝です、で、下は登山口にむかう奥多摩周遊道路。



路面凍結ところどころ、
そんな途路、月夜見第一駐車場から雪×青空。



都民の森駐車場からビジターセンターの森林館まではヤヤ急坂な舗装路×木製階段、
そこを越えればウッドチップのゆるい登り坂、とはいえ今は積雪期。



滝壺にかかる吊橋も凍結箇所あり、
足もと注意で眺めるとコンナ↓カンジにほぼ全景。



滝の上部からは登山道、雪もいきなり深くなります。



桂の大木にも雪、



三頭山の木は伸びやか、



森を育むのは豊かな清流、その素は深い雪。



雪と氷そまる冷厳の山、これも東京リアルです。


撮影地:三頭山@東京都檜原村

三頭大滝は都民の森駐車場から気軽に行けます、が、意外に雪がある×凍結します。
ビジターセンターにて貸靴を利用もできますが、自前で履き慣らしてくるほうがおススメです。
滝から上部は登山道、ここからは登山装備が必須になります。

○三頭山の登山口・都民の森駐車場まで至る奥多摩周遊道路はカーブ・凍結が多くあります、タイヤチェーンは必携で。
○都民の森駐車場からビジターセンターの森林館まではケッコウ急坂な舗装路+石畳+木製階段です。凍結のため石畳や階段は滑りやすいので慎重に。
○森林館から滝までは急坂もなく、フラットに感じるほどゆるやかな登りです。
ウッドチップも敷かれて歩きやすくされていますが、登山靴じゃないと足を痛めやすいかもしれません(ビジターセンターでも登山靴使用を呼び掛けています)
○登山用ウェア冬仕様がおススメ。
三頭山は滝・渓流もあり気温がかなり低く、凍傷・低体温症など普通に起きやすい条件です。北斜面・渓谷は想像以上に低温なので要注意。
都民の森駐車場でも標高約1,000メートル、滝までのハイキングでも冬季は防寒着しっかりで・爪先も指先も冷えるので足元から冬装備必須です。
○登山用ストックを一本で使うのもおススメ。
→二本使いのダブルストックは杖に頼りがちなため逆にリスクが高いです、山岳救助隊でも一本使いのシングルストックを推奨しています。
※シングルストックならTグリップ+衝撃吸収システムが持ちやすく疲れにくいです。

三頭山はじめ奥多摩に冬季登山するなら

○降雪がなくとも軽アイゼン必携
奥多摩は東京都心部とは天候も気温もまったく違います、凍結や急な降雪も珍しくありません。
都下だから~と甘い読みした結果の遭難事故も多発しています、多すぎてニュースにすらならないほどです。
○ヘッドライト必携
急な天候悪化=降雪・吹雪、時間ロス=日没後の行動…など照明器具が必要なアクシデントが山ではよくあるコトです。
○クマ鈴は低山でこそ必携
奥多摩はツキノワグマの生息地です、かつ食料が乏しい時期は低地へ降りてくる可能性も大です。
クマは突然の遭遇に驚くと攻撃する習性があります、遭遇回避のためにクマ鈴・話し声を。
注※クマに遭遇したら撮影は危険、ヘタな動きや音でクマを刺激し攻撃されます。
○耐寒できるビバーク装備
冬山は凍結による転倒・雪崩・滑落・天候急変などで行動不能に陥る危険性が高くなります、
その場合に最低一晩は耐え抜けるビバーク(緊急露営)できる装備は必携です。
○雪山で三脚を担いでいくのはハイリスク
重みで雪に沈みやすい・冬の強風に煽られやすい・知らずに雪庇で設置し事故…など。
○山の情報きちんと把握
山小屋・ビジターセンター、気象予報・天気図などで事前情報を得る。
※山の天候・地形は毎日変化します、新しい情報ちゃんと調べて無理ない安全な登山計画を。
○山小屋・ビジターセンター・山岳救助隊に従う
その山のエキスパートは新情報+経験値がイウマデモナク信頼度大、その情報・指示を遵守して無難です。
○どんな状況でも自力下山できる山行計画
自分のレベル把握+適切な装備+悪天候や体調不良の撤退判断力、など無理ゼッタイしないこと。

積雪期の山は難易度が夏山とまったく変わります、装備も経験知識もなく登れば遭難してアタリマエの世界です。
そうした事故が奥多摩は多く起きています。

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