沖縄を拠点に活動し、米軍基地移設問題で15年間国策に翻弄され、苦しんできた興石正監督が、
このたびの震災により同じ苦しみを抱える福島県いわき市の村重さん一家と知り合い、
運命的なものを感じたことから製作が決定した作品。
地震や津波に続き、解決には長い時間を要するといわれている福島原発の現在(いま)だけではなく、
10年後を見据えた作品として作り上げる予定。
6月末完成予定、7月10日前後に沖縄県名護市と福島県いわき市で同時上映される予定。
また全国各地での上映を募り、日本上映キャラバンの実施を企画している。
劇中に登場する村重さん一家は3人家族で、被災当時小学一年生だった長男・空くんの被曝を
恐れて、両親が沖縄への避難を決断。
沖縄で小学2年生の始業式を迎えた空くんの暮らしぶりや、沖縄での体験を追う。
国策により苦しむのは庶民であり、その庶民が助け合う姿を10年後、17歳になった空くんが再び本作を
観てくれることを願い、メッセージとして送る。
シネマトゥデイ映画ニュースより