人類史が刻印された真実のフィルム-至高の4時間37分。
小林正樹監督の日本映画史上に残る、ドキュメンタリーの傑作『東京裁判』劇場公開!&初Blu-ray発売
あの戦争はこの国になにを残したのかーー
昭和から平成そして新たな時代の幕開けに、現代の日本が浮かびあがる
戦後日本の運命を決定づけた極東国際軍事裁判の全貌を見つめ
歴史の瞬間に立ち会う、至高の4時間37分
“東京裁判”と呼ばれ、戦後日本の進路を運命づけた極東国際軍事裁判。
太平洋戦争敗戦後の1946年(昭和21年)、市ヶ谷の旧陸軍省参謀本部にて開廷された裁判の模様を、判決から35年の後の1983年(昭和58年)に公開された日本映画史上に残る、ドキュメンタリーの傑作。
アメリカ国防総省によって撮影された50万フィートに及ぶ膨大な記録フィルムをもとに、『人間の条件』『切腹』の名匠、小林正樹監督が5年の歳月をかけて編集、制作した巨編が、平成の終わりと新しい時代の幕開けに4Kフィルムスキャン、2K修復版によるデジタルリマスターで鮮やかに蘇る。
小笠原清さん (監督補佐・脚本・デジタルリマスター監修)コメント
この作品は公開の度に「今、なぜ東京裁判か」問われ続けてきた。法廷で明るみに出された第2時世界大戦の実態と、責任追求の現実を映像に収めた映画『東京裁判』は、常に「今こそ見るべき映画」として存在し、回答の任を果たしてきた。そして今日、劣化の影響が著しかった歴史映像や音声が、デジタルリマスター版により鮮やかに回復された。臨場感に満ちた完成品としてこれが公開されることは、製作スタッフ一同の本懐でもある。
(C)講談社2018
Blu-rayとDVDも発売決定!初となるBlu-ray化!
★膨大な資料を基に編集
第二次世界大戦後の昭和21年、東京都市ヶ谷にある旧陸軍省参謀本部において開廷された「極東国際軍事裁判」。俗に「東京裁判」として知られるこの裁判の模様は、アメリカの国防総省(ペンタゴ
ン)により、第二次世界大戦の記録として丹念に撮影・収録され密かに保管されていた。3万巻にも及ぶこれら貴重な記録フィルムは、25年後になってようやく解禁され、そのフィルムの山から、本
作のスタッフは約930巻(170時間分)を引き出すことに成功した。監督は『切腹』 (62)と『怪談』(65)でカンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞した小林正樹。
解禁されたフィルムには東京裁判の法廷内のみならず、ヨーロッパ戦線、日中戦争、太平洋戦争などの記録も収められていた。それら膨大なフィルムを中心として、『できるだけ客観的に後世に真実を伝えたい。戦前のニュース映画や、諸外国のフィルムも入れて、昭和激動期の民族の変転をじっと見つめたい』という監督のもと、製作期間5年、4億円の巨費を投じて映画「東京裁判」はついに完成した。
★国内外で絶賛!
裁判の実態と概要確認、および昭和史回顧の決定版として空前の話題作となり新聞、雑誌、TV等のメディアで記事掲載、放送件数は250例余りに及んだ。第26回ブルーリボン賞作品賞を受賞。さらに1985年にはベルリン国際映画祭への出品要請を受け、英語版を制作。国際的にも注目を集め、同映画祭国際映画批評家協会賞を受賞。次いで各国映画祭からの要請をうけ、十数ヵ国の映画祭に出品し、ロンドン、シドニー、モントリオール、ハワイ、香港そのほかの映画祭において、作品賞、特別賞を受賞した。
(C)講談社2018
★歴史に残る記録映画の金字塔!
本作は、いわば1945年から始まる第二次世界大戦後の世界の原点を解く鍵であり、そして同時に昭和史の凝縮でもある。また、そこに映し出されるものは、全てが生々しい事実である。東京裁判に
至るまで日本がどのような道をたどってきたのかを検証しつつ、さらにドイツで行われたニュルンベルグ裁判とも比較し、ナチスの歩みも検証するなど、全世界を網羅した激動の時代の人類史を刻印
した衝撃作であり、戦後世界の原点をも垣間見ることができる貴重な資料である。
戦後に生まれ、平和と繁栄の中で“戦争を知らず”に育った現代の若者たちの魂をも、この歴史ドキュメンタリーは大きく揺さぶるに違いない。昭和生まれも平成生まれも、まさに今こそ見る価値のあ
る作品である。
★各作品にも登場する歴史的な出来事“東京裁判”!
歴史的な出来事として様々な作品にも登場している“東京裁判”。
98年公開の『プライド 運命の瞬間』では、津川雅彦が東京裁判中の東條英機を演じている。また3月23日・24日に放送されたドラマ「ふたつの祖国」(テレビ東京)では、日系二世の主人公が在日アメリカ軍人として東京裁判に関わり、被告席に座る東條英機をビートたけしが、同じく被告の大川周明を笑福亭鶴瓶が演じていわゆる「東條英機の頭叩き事件」といわれるシーンを再現し話題になった。
★最適な技術で後世に残る作品に
今回、戦争の実態と結果および国際軍事裁判による評価が、総合的、客観的に記録されているこの歴史的価値のある作品を後世に残すべく、最適なデジタル技術を採用し、さらに映画「東京裁判」の脚
本、監督補佐である小笠原清氏、エグゼクティブプロデューサーである杉山捷三氏からの全面協力のもと、デジタルリマスター版を作成した。