予 想 |
着 順 |
車 番 |
選手名 | 着差 | 上り | 決ま り手 |
S / B |
勝敗因 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
○ | 1 | 3 | 野原 雅也 | 11.2 | 捲 | 後手も届く | ||
2 | 6 | 小林 大介 | 1車身 | 11.7 | 差 | コース空き | ||
3 | 8 | 山岸 佳太 | 1/4車輪 | 11.9 | B | 後ろもつれ | ||
4 | 4 | 久米 康平 | 1/2車輪 | 11.6 | 脚溜め突込 | |||
△ | 5 | 1 | 河村 雅章 | 1/4車輪 | 11.9 | 捲止め膨れ | ||
◎ | 6 | 9 | 椎木尾 拓哉 | 3/4車輪 | 11.3 | BS最後方 | ||
注 | 7 | 7 | 井上 昌己 | 1/2車身 | 11.7 | S | 山田庸不発 | |
× | 8 | 5 | 山田 庸平 | 5車身 | 12.3 | 3角張られ | ||
▲ | 落 | 2 | 橋本 強 | 1角絡んで |
内容(「BOOK」データベースより)
今は昔、勝負師たちの御伽噺。
『週刊新潮』に掲載された信平信子の告白「手記」が、まったくの捏造であったことを取材体験をふまえて明らかにし、あわせて、デマ報道による人権侵害が跡を絶たない日本の週刊誌文化...
『週刊新潮』掲載の脱会者によるレイプ捏造「手記」は
日顕宗檀徒が創価学会攻撃のためにおこなう偽証の典型だ
『週刊新潮』は、平成六年九月一日号および同月二十九日号で、交通事故の被害者である白山信之氏を加害者扱いし、あたかも交通事故を装って日顕宗深妙寺住職・大橋信明を殺したかのように報道した。
レイプされたと狂言をしているのは、昭和二年五月生まれ、北海道・函館市在住の信平信子(のぶひら・のぶこ、六十八歳)。この信平は、平成四年五月に創価学会の役職を解任されている。解任理由は、夫と共謀して創価学会員などより五千万円を超える金をだまし取ったことによる。
信平は、『週刊新潮』の「手記」のなかで、この金銭問題について、
「なんと、解任の翌週、彼らは、架空の金銭貸借の話を作り上げ、私たちに対して訴訟を起こして来たのです。
そして学会員たちに、信平夫婦は莫大な借金を抱えたために、学会を離れたんだ、という嘘を触れ回ったのです。
呆れて物も言えないとはこのことです。そうでもしなければ、私たちに解任の理由がなかったのです。そのやり口の汚さは、宗教団体のものでは到底ありませんでした。
主人と私が、生涯かけて尽してきた創価学会とはそんなところだったんです。
私は池田の真の姿を知ってもらうことを決意しました。
これまで話せなかった、女として最大の恥辱を主人に打ち明けたのも、そうした気持からでした。それが、御本尊様のためなら、と思って敢えて真実を告白したのです」(『週刊新潮』平成八年二月二十二日特大号)
と書いている。重複するようだがあえて強調すれば、信平は、金銭問題を創価学会によってデッチ上げられたから、報復として池田名誉会長による「レイプ」を告発すると記している。
ところがである。信平夫妻の金銭貸借問題は、そのような荒唐無稽なものではない。
まずT氏が信平に対して六十万円の貸金請求訴訟を求め函館簡易裁判所に訴え出た裁判は、簡易裁判所でも二審の函館地方裁判所でも、T氏の訴えがそのまま認められている。三審の札幌高等裁判所でもT氏が勝訴、平成五年十月十二日に確定している。すなわち信平は完敗した。
信平が「手記」で書いているように、「架空の金銭貸借の話」などではなく正真正銘の金銭の貸借が存在したのである。
まだある。
Y氏は五百二十万円の貸金の返済を求め信平を訴えたが、函館地方裁判所でY氏が全面勝訴、札幌高等裁判所でも同様にY氏が勝訴。敗れた信平が最高裁判所に上告しているが判決が変わることは考えられない。ここで目立つのは、信平の偏執性である。
S氏も二百六十四万円の返済を求め信平を訴えている。これも一審である函館地方裁判所の判決は、S氏に軍配をあげて請求どおりの判決を下した。現在、信平はこれも札幌高等裁判所に控訴したのだが、控訴棄却となる見込み。
このように信平は、つぎつぎと裁判に負けているのである。これをもっても金銭問題が信平の主張するように創価学会によって作り上げられたものでないことが歴然とする。ということは、信平が『週刊新潮』の「手記」で述べている「レイプ」公表の動機は、まったくのウソであったということになる。このことは信平の告白する「レイプ」事件に信憑性がないことを示唆する。
さてさてまだある。
信平は金を借りていながら、返済を求めるT氏やY氏に訴えられると、原告であるT氏やY氏に逆に金を貸していたと、それこそデッチ上げをおこない、逆に両氏を裁判所に訴え出て被告の座にすわらせている。このあたり常人には見られない信平の特別な精神構造をかいま見ることができるのである。信平は道理に反したことをみずからおこないながらそれを反省するどころか、逆恨みし報復を試みるのである。
当然のことながら、それらの裁判もすべて信平の敗訴が確定している。しかも、信平は裁判のなかで領収証などを平気で改竄してそれを根拠に請求するという、悪質な手口を用い、裁判所から厳しく指摘されている。
要は、信平によるこのたびの「レイプ」事件のデッチ上げは、創価学会の役職を解任されたことへの逆恨みに真因を求めることができるのである。
信平は、「手記」のなかで池田名誉会長より三回「レイプ」されたと書いている。そのデッチ上げ「手記」によれば、一回目は昭和四十八年六月二十七日夜に大沼研修道場の寝室で、二回目は昭和五十八年八月に同研修道場内の喫茶「ロアール」の掃除をしていた時にその場に押し倒され、三回目は平成三年八月十六日早朝に同研修道場の「朝靄の中を歩いているところ」を襲われその場で、ということである。
十年に一回ずつ同じ人物を「レイプ」するなどという犯罪者心理が、ありえようか。まして最後の平成三年ともなると、信平は六十四歳。
「話をデッチ上げるなら、年ぐらい考えろたらどうか」と一言、書くにとどめる。
信平は、自分がこれまで「レイプ」について黙っていたのはつぎのような理由によると書いている。
「私が告白することによって、御本尊様を外護する立場にある学会が打撃を受け、結果的に私自身が御本尊様から離れなければならないことになるかも知れないという恐怖、不安感があったのかも知れません」(同)
このような口実を述べるなら、まず平成二年十二月二十七日に池田名誉会長が総講頭罷免になった時、あるいは平成三年十一月七日に日顕宗が創価学会に対し、解散勧告書を連名で出したときに、すぐ脱会して「レイプ」事件について社会に公表すべきであった。
三回もの犯罪により癒し難い恥辱を受けているなら、どうしてすぐ脱会しなかったのか。おめおめと平成四年五月に解任されるまで創価学会に在籍したこと自体、おかしなことではないか。この間、平成三年十一月二十八日には創価学会は日顕宗より“破門”されている。
もっとおかしなことがある。信平は、「平成四年五月十日、私は池田宛に原稿用紙二十一枚にわたる手紙を出したんです。
その中には、財務のことや選挙のこと、そしてかつて私に池田自身がおこなった破廉恥行為の数々をすべて書き連ねました。
そして、池田の責任を問うたのです」(同)と書き、そのため創価学会より「一方的」に解任されたと言い張っている。
そのような手紙を本当に出したのかどうかも疑わしいが、それほどの正義感に基づき脱会したのなら、なおさらその直後にこの事件を公表すべきであった。いやそれ以外の行動は考えられない。
『週刊新潮』に掲載された信平の「手記」は、事件の内容、公表の動機いずれにおいてもまったく信用できない。したがって「手記」は、悪質なデッチ上げであると断定される。
釈迦には九横の大難があったが、そのなかに、
「釈迦の子を身ごもった」
と虚言を弄する旃遮*女といううら若き女性のことが伝えられている。信平信子はいまや六十八歳、旃遮*女にあやかる資格もないことを知らなければならない。
なお、このたびの信平のデッチ上げ「手記」により、日顕宗の檀徒が創価学会攻撃のために平気で偽証をおこなうことが裏づけられた。『週刊文春』誌上などで掲載が繰り返されている創価学会員による脱会者へのイヤガラセ等の「証言」は、このたびの『週刊新潮』の「手記」と同類である。
<参考資料> 信平狂言訴訟について
判決「訴権の濫用」のポイント 判決「訴権の濫用」のポイント
① 事件現場がない 事件現場がない
信平信子氏は「1983年(昭和58年)8月(当時=56歳)」に「プレハブ建ての喫茶ロアール(創価学会の函館研修道場内)」で、暴行を受けたなどと主張したが、当時の航空写真から、ロアールがすでに撤去されていた事実が発覚。肝心な「事件現場」からしてウソであった。
② “事件”の直後に笑顔?
信平氏は、数回にわたって暴行を受けたと主張。そのうち「1991年(平成3年)8月16日」の事件(当時=64歳)について、「17日頃」「16日から18日の間」などと証言が二転三転。法廷に、事件直後に笑顔で写っていた写真が提出され、判決でも「被害に遭ったものとは到底思われないにこやかな笑顔」と認定。結局いずれの日時も、事件などなかったことが立証された。
③ 証拠の捏造が裁判で露見事件でケガを負ったとして診断書を提出した信平氏側に対し、診断書を出した医師本人が、その時期に負傷したものではないと証言。信平夫婦が学会本部にかけてきた「恐喝電話」の録音テープについても、信平氏側は某研究所 S 氏の声紋鑑定書を提出し、「テープの声は信子ではない」などと主張。これに対して、学会側は、元・警察庁科学警察研究所副所長の鈴木隆雄氏に依頼し、この鑑定書が「根本的に妥当性を欠く」
ことを明らかにした。判決も S 氏の鑑定は「声紋鑑定の手法として妥当であるかどうか基本的な疑問が残る」
と断じた。
④ “抗議の手紙”もでっち上げ “抗議の手紙”もでっち上げ信平氏は裁判で、“(自分が受けた)被害に対する「抗議の手紙」を送付し、その報復として役職を解任された”と主張。その証拠として、1992年(平成4年)5月18日付の手紙の下書きと書留郵便物受領証を提出した。
どうかお許し下さい」「どうか、いたらない、悪い私ですが学会において下さい」という、信平氏側の主張とはまったく異なる「謝罪の手紙」だったことが判明。下書きすらも偽造だったことが明らかになった。
5/5(水) 20:08
Yahoo!ニュース オリジナル 特集
「スキャンダルこそ人間の本質」 ――文春と新潮のOBが語る、週刊誌ジャーナリズムの
総合週刊誌として60年以上の歴史を誇る「週刊新潮」と「週刊文春」。穏やかなイラストの表紙とは裏腹に、世間を騒がせ、社会を動かす記事を数多く送り出してきた。その二つの雑誌の来歴を取材した本が相次いで刊行された。これらの本の著者もまた新潮社と文藝春秋の出身だ。雑誌ジャーナリズムとは何か、スクープを取る秘訣とは。二人が語り合った。(文:ノンフィクション作家・河合香織、ジャーナリスト・森健、写真:田川基成/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
■人間は生まれながらにして死刑囚
文藝春秋出身のノンフィクションライター・柳澤健さん(左)と新潮社出身のノンフィクション作家・森功さん
昨年12月、『2016年の週刊文春』(光文社)が刊行された。昨今「文春砲」の異名を取る週刊文春の歩みを描いたもので、著者はノンフィクションライターの柳澤健さん(61)。今年1月には週刊新潮の来歴を描いた『鬼才 伝説の編集人 齋藤十一』(幻冬舎)が出版された。著者はノンフィクション作家の森功さんだ(59)。
──創刊以来、「週刊文春」と「週刊新潮」はライバルとして競い合っていますが、漠然と感じていた両誌の違いが、著書を読むとはっきり浮かび上がってきたように思います。本を書いた狙いはどんなところにありましたか。
柳澤「世間ではスクープの『文春砲』がよく話題になります。ただ、今回は少し視点を広げて、2016年の『週刊文春』が、60年の歴史の中でも突出したスクープを飛ばし続けることができたのはなぜかという経緯を書こうと思いました。そこで1980年代後半に編集長として部数を伸ばした花田紀凱(かずよし)さんと、2016年当時編集長だった新谷学君という2人の編集長を狂言回しに立て、『週刊文春』60年と文藝春秋100年の歴史を書きました」
森「新潮社には、齋藤十一(1914~2000年)という『新潮社の天皇』と呼ばれた伝説の編集者がいて、『週刊新潮』『FOCUS』『芸術新潮』などを創刊しました。齋藤は文芸にも秀で、坂口安吾に『堕落論』、太宰治に『斜陽』を書かせ、松本清張や山崎豊子などを発掘した。まさに鬼才です。『週刊新潮』の編集長は別の人間でしたが、事実上の編集長は齋藤十一。取材記者もデスクも、みんな齋藤のほうを向いていた。そんな齋藤十一を描き、新潮社のことも書いていきました」
柳澤「出版社系週刊誌は1956年に週刊新潮が最初にできて、59年に週刊文春が後追いした。週刊新潮という雑誌がどれほど偉大なのかは強調してもしきれないぐらいです。同業から見ても、新潮の文章はすごく統一されていて、誰が書いても新潮の文体になるように思います。あれはどうやって教育されるんですか」
森「記事のスタイルは作家の井上光晴が考えました。資料や物証がなければ証言でそれを補うが、真相ははっきり見えなくていいという『藪の中』スタイルです。新聞には書けない、週刊誌の真骨頂でしょう。編集幹部も文章へのこだわりは強い」
「私がデスクになった頃ですが、突然役員から電話で『ちょっと来い』と呼び出されて、役員室へ行くとゲラをぽんと突き返されたことがあります。そこには大きくバツ印が書かれていました。文芸出版社としての矜持があるのかもしれません」
柳澤健さんは1984年に文藝春秋に入社。「週刊文春」や「Number」などに在籍し、2003年に独立した。森功さんは新聞社などを経て、1992年に新潮社に入社。「週刊新潮」でイトマン事件などを取材したのち、2003年にフリーランスになった。
森功。1961年、福岡県生まれ。岡山大学文学部卒。著書に『許永中 日本の闇を背負い続けた男』、『と銀行』、ほか多数。2018年、『悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』で第49回大宅壮一ノンフィクション賞大賞受賞
柳澤「週刊新潮の文章はどうあるべきと新潮の幹部は思っているんですか」
森「NHKみたいな書き方をするなと言われましたね。本当に自分が思ってることを表現しろと。齋藤十一の頭の中では、ジャーナリズムも文学も同じなんですよね。文学の視点、『人間の業』という視点で世の中を見ている」
「齋藤は『FOCUS』を創刊した時に、『おまえら、人殺しの面が見たくないのか』と言ったと伝えられていますが、実際は『人間は生まれながらにして死刑囚だろ』という言葉だったそうです。殺人犯の顔に人間の業が表れる。だったら、何がこいつを殺人犯にしたんだ、ということを取材して書けと。ニヒリズムのように見られますが、実は素直な人なんじゃないかなっていうのが取材を通した僕の印象です」
■でかいスズメバチにミツバチ100匹で向かう感覚
二人の著書
──人間の業を描くとなると、人間の醜い部分まで掘り出す必要がありそうです。雑誌ジャーナリズムの意味はどこにあると思いますか。
森「簡単に言えば、雑誌の華はスキャンダルなんです。だけど、文学もスキャンダルなんですよ。最初は文芸のスキャンダルを文芸誌の『新潮』で書いて受けていた。それを見た齋藤さんが、週刊新潮でやればもっと幅広く受けるんじゃないかと考えた」
柳澤「戦前の月刊『文藝春秋』も、作家の直木三十五が文壇のスキャンダルを書いたことが躍進のエンジンになった。だから、直木賞は直木三十五がすごい作品を書いたからというより、文壇スキャンダルの記事で雑誌にすごく貢献してくれた友人を顕彰する賞としてつくられたようです」
森「スキャンダルにこそ人間の本質が潜んでいると。それは当たっている気がしますね」
柳澤「最近の週刊文春の躍進を牽引した新谷君は、植木等や立川談志の言葉を借りて『分かっちゃいるけど、やめられない。人間の業を肯定する』と言います。例えば、AKB48には男女交際禁止というルールがある。それでも付き合ってしまう子がいる。それが人間ってものじゃないのと。そんな人間らしいものを捉えるのが週刊誌で、きれいごとばかりじゃ息苦しいだろう、と」
――「新潮」の齋藤十一が言う人間への本質的な興味は、「文春」の新谷さんのそれと通底しますね。
柳澤「同じだと思います。だから、週刊文春は週刊新潮=齋藤十一をずっと追いかけてきた」
森「ただ、齋藤さんの罪は自分の後継者を育てなかったことだと思います。その後のことを考えずに好きなことをされてきたのではないかと」
柳澤「仕事のやり方はどうでしょう。いまは多少変わってきているはずですけど、文春の社員はだいたい3年で部署を異動します。週刊文春だと、人を大量投入してスクープを狙う。でかいスズメバチをミツバチが100匹ぐらいで取り囲んでわーっといくイメージですね」
森「新潮は伝統的にスクープをあまり求めない、そこに拘泥しない風潮があり、それは現在まで変わらないと思います。スクープよりも事件の裏側にはどろどろした人間の欲望や心情、動機がある。だから、そこを書かないと駄目だというのが齋藤さんの教えだったように感じます」
柳澤「殺人事件なら、『これだったら殺すしかないよな』みたいな背景ですね。編集部の空気はどうですか。私は本の中で、文春は明るくて新潮は暗いと書きましたが、ふざけるなとかは思わなかったですか」
森「いやいや、そのとおりです(笑)。新潮は社屋が暗く、窓もちっちゃい。異動もほとんどないので、20年以上編集部に在籍している人もいます。その分、人脈やスキルも積み上がり、プロフェッショナルに徹する感じでした」
柳澤「新潮社が文芸出版社なら、文藝春秋は雑誌社です。文春はいつもお祭り騒ぎをやっていて、記事で国会が動いたりしたことに喜びを感じて、それがエネルギーに変わっている」
森「社風ですよね。ただし雑誌をやっている以上、特ダネへのこだわりは新潮にもあると思います。誰も褒めてくれないけど、自分でにんまりしてるっていう感じじゃないですかね」
■カネと女性と権力
東京高検の黒川弘務検事長に賭け麻雀報道(2020年5月 写真:つのだよしお/アフロ)
──「文春砲」では不倫報道が注目されますが、昨年の厚生労働副大臣など政治家も標的になります。不倫以外にも、黒川弘務元検事長の賭けマージャン、菅首相の長男の総務省接待など社会を動かす報道が多いですね。
森「政治、芸能はもちろん、社会に大きなインパクトを与えるのは週刊誌です。なぜか。カネと女性と権力を扱っているから。逆に言うと、女性問題が絡んでいないと、世の中は動かない。検察の特捜部が女性問題をリークしているという説もあるほどです。だから、そこを探すわけですよ」
柳澤「スキャンダルですね。雑誌社はそれでご飯を食べている以上、売れるところにある程度突っ込まなきゃいけない」
宇野宗佑元首相(写真:Fujifotos/アフロ)
森「でも、社会が動くのはリーク一つだけではないですね。例えば、69日間の短命内閣に終わった宇野宗佑首相の場合、『サンデー毎日』の女性問題のスクープで失脚した。ただ、失脚の本質はそれではなく、彼が党内で支持されていなかったことなんです」
柳澤「要するに、『宇野は無能だから』と総理の座からひきずり降ろしたい人がいて、その人が女性スキャンダルをリークする。女性問題で世間の批判を浴びて首相は辞任したけれども、リークした人間の根本的な動機は、あいつは無能だから辞めてもらいたい、と」
森「ええ。それで追い込まれるわけです。結局、私利私欲でしょうね。世の中ってそんなもんですが、週刊誌はそこが主戦場なんです。それは昔から同じ」
柳澤健さん
──「週刊文春」がこうした報道をできているのはなぜでしょうか。
森「文春が突出して見えるのは、他のメディアがリスクをとらなくなって、取材をしなくなってしまったからでしょう。リークは新聞にもほかの週刊誌にも来ているはずです。けれど、文春がそこから粘り強く取材して、結果を出している。やっぱり努力ですよね」
柳澤「それと、引き受ける度量があるかどうかですよね。黒川元検事長のマージャン問題でも、マージャンに同席した記者に『記事を書かせよう』って言った人は、(社員が黒川氏と一緒に賭けマージャンをしていた)朝日や産経にもいたはず。黒川はマージャンが強かったとか、何でもいいから記者は書くべきだと思います。でも、結局、現場にいた記者(朝日は元記者)の記事は出ませんでした。それは、結局『書け』と命じるだけの器量が新聞社になかった」
森「そこは僕の意見と違っていて、齋藤さんが生きているときの週刊新潮だったら、新聞記者のことは取り上げなかったと思います。マージャンして情報を取ってくる、こんな立派な記者はいないじゃないかと。もちろん黒川には、たぶん何らかの思惑があったんだと思いますよ。だから、あのスクープそのものはいい。だけど、朝日や産経の記者はけしからんというのは、ちょっと違うと思いました」
柳澤「記者が黒川元検事長に食い込んだことは立派です。ただ、何のために食い込むのか。記事を書くためでしょう。週刊文春にスクープされておいて黙っているのはおかしい。とにかく書くべきでしょう。取材の一環でやってるんだから。新谷君も『産経の記者がもしあの一件で会社を辞めたら、うちの記者で採ろうか』と話していました」
森「報道の劣化はまだあります。菅首相の長男の接待問題もごちゃ混ぜにしているでしょ。あれはよくない。7万4千円の高級ステーキを食いましたっていう値段の問題じゃないんですよ。総理大臣の息子が接待の現場にいたことが最大の問題で、放送の許認可に関わる問題が絡んでいる。これは汚職事件としての報道をしなきゃいけない」
柳澤「接待した背景を追及しなきゃいけないのに、むしろ7万4千円のほうに報道の重きが置かれてしまう。記事の本質はどこなのかをちゃんと書かなきゃ話にならない」
森「リークの危うさっていうのはそこにあると思います。飛びついて、それで終わりってなると、方向を間違ってしまう。自分もリークには騙されてばっかりですよ。書いた記事を寸前で止めたこともいっぱいありますから」
■批判を浴びてもやるべき報道もある
森功さん
──一方で、過去には凶悪事件を起こした少年の実名を出すなど、議論を呼ぶ報道を「新潮」も「文春」もしてきました。
森「われわれの取材って、すれすれのところがあるわけです。1982年、『FOCUS』で田中角栄元首相の法廷写真を掲載した。法廷内は撮影禁止。それでもなぜ出したのかと言うと、法廷にいる田中角栄を世に知らしめるべきという思いがあった。法律にただ縛られるだけなのは、やっぱりわれわれの世界じゃない。法律は守らなきゃいけない半面、時には犯しても訴えかけるべきときがあると、齋藤さんは言っていましたね」
(撮影:田川基成)
柳澤「ジャーナリストは条文に書いてあることよりも、天の法を大事にすべき、と」
森「ええ。僕はその教えは正しいと思っています。新潮は神戸児童殺傷事件(1997年)や川崎市の中1男子殺害事件(2015年)などで、加害少年を実名で報じてきた。本来は少年法で禁じられています。でも、犯罪の内容によっては、法を守る以上に考えるべきことがあるんじゃないかと。それは取材者の覚悟の問題で、どんなに批判を浴びてもやるべきだと思うときがあります」
柳澤「法律に異議を唱えることができるのがメディアでしょう。法律家にはできないわけですから。法律が間違っている可能性はないのか、時代に合わなくなっている可能性はないのかと、本来メディアは問いつづけなくてはならない。だから、女子高生コンクリート詰め殺人事件(1989年)では、週刊文春は実名報道をしたうえで『少年法は改正すべきだ』と主張したんです」
──昨今は本音も言いにくくなり、きれいごとにまぶしがちです。
森「だから最初に言ったように、本心を書くことは意外と難しいということです」
柳澤「いまは誰もがインターネットで自分の意見を発信できるようになり、政治家も芸能人も直で発信する。一見、本人が言うんだから間違いないとみんなは思うけど、よく考えてみれば自分に都合の悪いことを発言するはずがない。週刊誌は当人が言いたくない本当のことを書く。そこに存在価値があるんです」
──スキャンダルを暴く相手は一国の首相や検察トップ、芸能界の有力者など巨大組織です。「本当のこと」を書く怖さはありませんか。
森「あまり意識してないですね。地位がある人はどこかに飛ばされることもあるでしょうが、もともと自分たちには地位なんてないんだから、そんなことは気にしたことがありません」
柳澤「そうですよね。失うものがないところが、大手メディアと違う雑誌ジャーナリズムならではの強みかもしれません」
ーー
河合香織(かわい・かおり)
ノンフィクション作家。1974年生まれ。神戸市外国語大学卒業。2009年、『ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち』で第16回小学館ノンフィクション大賞受賞。『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』で2019年、第50回大宅壮一ノンフィクション賞、第18回新潮ドキュメント賞受賞。近著に『分水嶺―ドキュメントコロナ対策専門家会議』。
森健(もり・けん)
ジャーナリスト。1968年東京都生まれ。早稲田大学卒業後、総合誌の専属記者などを経て独立。『「つなみ」の子どもたち』で2012年に第43回大宅壮一ノンフィクション賞受賞、『小倉昌男 祈りと経営』で2015年に第22回小学館ノンフィクション大賞、2017年に第48回大宅壮一ノンフィクション賞、ビジネス書大賞2017審査員特別賞受賞。
5/5(水) 19:00配信
ラジトピ ラジオ関西トピックス
兵庫県で5日、新たに331人が新型コロナウイルスに感染。13人の死亡は過去2番目の多さとなった
兵庫県は5日、新たに331人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。新規感染者数は3日続けて300人台となった。自治体別では、神戸市=137人、姫路市=25人、尼崎市=23人、西宮市=39人、明石市=18人、県健康福祉事務所の管内で89人が感染し、感染者の総数は3万3,591人になった。直近1週間あたりの感染者数は422.1人となり、2日続続で減少した。
兵庫・井戸知事「一番感染リスクが高いのは……」ラジオ生放送で語る
また、過去2番目の多さとなる13人が死亡し、総数は721人となった。うち、尼崎市で亡くなった70~80代の男女3人は当初軽症だったが、のちに症状が重くなり死亡した。また、明石市で死亡した80代男性は、先月19日に感染が分かり自宅療養を続けていたが、容体が急変した。
龍野健康福祉事務所管内の老人福祉施設では、利用者3人、職員等1人の計4人が感染する新たなクラスター(感染者集団)が発生。クラスター感染が拡大している兵庫県警察学校(芦屋市)でも新たに3人の感染がわかり、あわせて91人の感染が判明している。
5日午前0時現在で、県内の入院調整中の患者は1,749人、自宅療養中の患者は1,532人にのぼる。県内の医療機関などの病床使用率は79%、うち重症対応は71.1%となっている。
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5/5(水) 19:55配信
千葉日報オンライン
千葉県内で5日、新型コロナウイルスに感染した1人の死亡と121人の感染が判明した。一日の感染者数が100人を超えたのは4日連続。変異株では新たに47人の陽性が確認され、変異株陽性者は累計で521人となった。
新たに死亡が確認されたのは、千葉市居住の80代女性。市内医療機関で酸素投与を受けていた。基礎疾患の有無は非公表。
県は、10歳未満~70代の男女47人の変異株陽性を発表した。陽性者が40人を超えるのは4月30日以来。いずれも海外渡航歴はない。
県はまた68人の感染を発表した。10代~60代の男女5人の症状がやや重い。クラスター(感染者集団)が発生している高齢者施設の我孫子ロイヤルケアセンター(我孫子市)では、入所者など新たに3人の感染が判明し計35人に増えた。
千葉市は18人の感染を発表。80代男性=同市=の症状がやや重く酸素投与を受けている。柏市は18人、船橋市は17人の感染を発表した。
5日に感染が確認された人の居住地は、千葉市、柏市が各17人▽船橋市、松戸市が各13人▽習志野市が11人▽市川市、八千代市が各9人▽印西市が7人▽我孫子市、野田市が各4人▽浦安市が3人▽市原市、流山市、四街道市、八街市が各2人▽佐倉市、鎌ケ谷市、成田市、白井市、栄町が各1人▽県外1人だった。
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5/5(水) 20:27配信
日本テレビ系(NNN)
若者の感染者数が増加する中、子ども世代からの“家庭内感染”で親世代が重症化するケースが相次いでいます。
5日、神奈川県にある東海大学医学部付属病院。入院しているのは、人工呼吸器をつけた60代の女性。肺に酸素を取り込みやすくするため、看護師3人がかりで、体をうつぶせにしていました。
転院してきた当初は、医師と会話をすることができましたが、この1週間で、呼吸器の症状が悪化したのです。
別の病室には、人工肺(=ECMO)をつけた60代の男性。実はこの男性、人工呼吸器をつけていた女性の夫。夫婦ともに新型コロナに感染し、重症化したのです。
東海大学医学部付属病院 高度救命救急センター・守田誠司所長
「家庭内感染ですね。同居のご家族の方が感染をして」
まず、先月中旬に、この夫婦が同居する30代の子どもが感染。濃厚接触者として、この夫婦の検査をしたところ、夫婦ともに陽性が判明したといいます。夫婦は数日間、自宅療養をしていましたが、その間に症状が悪化したため、先月下旬から入院しているのです。
高度救命救急センター・守田所長
「(若い人が)ご家族に感染させてしまって、ご両親とか、おじいちゃん、おばあちゃんが重症化してしまうという例が、非常に増えているので」
さらに医師は、最近の入院患者にある傾向がみられるといいます。
高度救命救急センター・守田所長
「感染してから悪くなるまで、スピードがかなり速くなった感じもあります。変異株の可能性があると思っています」
東海大学医学部付属病院では、変異ウイルスの検査は行っていませんが、急増する変異ウイルスの患者に対応するため、来週にも検査を始めるといいます。
高度救命救急センター・守田所長
「第3波をこえるような波がくると、本当の意味での医療崩壊がおこってしまう可能性があるので、みんなで医療を守るという気持ちで行動していただきたいと思います」
5/5(水) 18:00配信
クーリエ・ジャポン
レイプ被害にあった少女と母親。彼女が中絶を行ったことで、ベネズエラでは中絶合法化に向けた議論に拍車がかかっている。2020年12月13日、ベネズエラ・メリダ州にて
経済が破綻し、治安は悪化、貧困が広がる一方のベネズエラではいま、中絶を合法化するか否かで大きな議論が巻き起こっている。きっかけは、レイプの末に妊娠した13歳の少女を救うため、中絶薬を分け与えた女性が逮捕されたことだった。
【画像】経済危機で「妊娠のコントロール」ができないベネズエラの女性たち
崩壊しそうな国家で起きた不正義
少女は髪をボニーテールに結い、赤いTシャツを着ている。
母親の手を握り、彼女は事の顛末を語った。ベネズエラの経済危機によって学校をやめざるをえなくなった後、話せば家族を傷つけると脅してきた隣人に、少なくとも6回レイプされたのだと。(この少女は未成年であるため、本紙は名前を伏せる)
母親とともに医者を訪ねたところ、少女は妊娠していること、そして妊娠・出産が命にかかわることを聞かされた。そこで中絶を引き起こすピルをくれたのは、医者ではない。かつての恩師だった。
だが中絶は、ベネズエラのほぼ全土において合法化されていない。そのためピルを与えたヴァネッサ・ロサレス(31)は投獄され、妊娠中絶を助けた罪で懲役10年以上の刑を受ける可能性がある。レイプ犯は依然として、自由の身であるにもかかわらず。
「私は毎日神に祈っているの。先生が解放されますように、正義がありますように、犯人こそが捕まりますようにって」
ベネズエラではこの事件を、今年早くから地方紙、国際紙ともに報道してきた。そして女性の権利活動家たちは憤りを感じている。同国の経済危機と人道的危機によって若い女性たちが保護されなくなり、危険にさらされている。その現実が今回の事件によって証明された──そう彼らは主張しているのだ。
ニコラス・マドゥロ大統領が主導した政策、そしてアメリカの制裁によってベネズエラはひどく衰退した。学校を機能不全へ追い込み、地域社会を支えるさまざまな制度を崩壊させ、何万もの親が子を置いて国外へ出稼ぎに行かざるをえなくし、司法制度を破壊し尽くしたのだ。こうした状況を背景に暴力行為へ走る者たちから、大勢の人々が傷つけられる事態になっている。
恐慌の影響から、避妊具は人々の手に渡らない。かつてラテンアメリカ一優れていたベネズエラの公衆衛生システムは経済の破綻によって崩壊し、産科病院も機能していない。そして飢餓が蔓延している。女性たちは自らの身体と、崩壊しつつある残酷な国家の板挟みだ。何百万人もの人々が自分の人生をコントロールできなくなっている。
そんななかで起きた少女の暴行事件、そしてロサレスの逮捕を受けて、活動家たちはときの声を挙げているのだ。中絶の合法化について、かつてないほど真剣に議論する時が来ていると、彼らは主張している。
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内容(「BOOK」データベースより)
その第一は国力、すなわち、物量や技術力の差。これは常識になっています。この本はそれを裏付ける資料、数値をほぼ的確に示しています。
そして、それに基づいて日本海軍信奉者で語られている、たらればが実際に起こったら本当に勝てたか検証しています。
まずはミッドウエー開戦の山口少将の進言がうけ入られて、艦爆機を陸上爆弾で出撃したらどうなったか?結果は護衛機が皆無なので撃墜される可能性が高く、戦果は疑問である。
次にレイテ湾に栗田艦隊が突入すれば大勝利できたか?おそらく米艦隊の返り討ちにあって全滅していただろう等です。
また、ゼロ戦、大和もある能力では世界一であったが、総合力では決して米軍に秀でてなかったということも検証されています。
そして、一番の収穫はガダルカナル戦の兵力の逐次投入は輸送船の数が足りなかったというのも大きな理由と知ったことです。これでは戦う前に負けています。やはり、国力から考え日本はアメリカにはどうしても勝てなかったのが事実です。
しかし面白い
現職自衛官にこそ読んでもらいたい
特に幹部と呼ばれる人たちに
大和の46センチ砲は命中しない。零戦はF4Fと互角(え? F6Fとじゃなくって)。圧巻は「ミッドウェイの『運命の5分間』は無かった」とか。そもそもロジスティクスがなってないというか、国家戦略としての「戦争」という行為自体が愚挙だったわけで、個別の戦術に拘泥しても無意味だということだ。
まえがきの結び。
「この本を手に取っていただいた皆さんが、本書を通じて幾多の尊い生命をもってあがなわれた貴重な教訓を、現代に読みとる助けとなることを願います」
その通り。すばらしい。まさに、平成の『失敗の本質』。
この本は違うと断定してくれる。
よく言われる利根4号機が時間どおり偵察に出ていればという話は見事に裏切られる。
時間通り正しく利根4号機が飛んでいたら米艦隊に接触できないのだ。
とらえるべき筑摩1号機が米艦隊を見逃し、それを遅れてしかもコースをはずれた
利根4号機が見つけるのだ。これでは日本軍はラッキーだったのでは?
結局日本軍は負けるべくして負けたのだという身も蓋もない話だったのだ。
またこの本を読んで改めて思い知らされる米艦隊のダメコン能力のすごさ。
よく考えたら赤城なんて、たかだか爆弾2発で沈んじまったんだもんな。
正面から闘ったら、よくてせいぜい珊瑚海海戦の再現だったというのはよくわかる。
こういう調子で私たちの「戦争には負けたがゼロ戦や戦艦大和は世界一だった」という
勝手な思いこみをバッタバッタと切り倒してくれるある意味痛快な本。
でもやっぱりゼロ戦や大和神話は信じていたかったという人は読まない方がいいです。
説得力ある話なので理性では納得しても感情がついていかない可能性大。
それにしても山本五十六は本気でハワイ攻略を考えていたのだろうか?
本気だとしたらやはりこの人も戦術屋であって戦争を本当に理解していなかったのだな。
近代戦争も古代史のローマ帝国対カルタゴの様に指揮官と運で勝敗が決まる。【DMMやコーエーのゲームのやり過ぎ】
日本は核武装したら【打上成功率50パのロケットしかないのに】強い。
政治家さえ変われば日本は世界的に強国になれる【たかが地震で石油の市民への供給停止に追い込まれた(東北大震災)】
と信じる自称、愛好者の皆様には必読の書物、貴殿方がそのつまらない人生の大半を費やしてマンガやアニメで備蓄した知識を【意味のある証拠】で完全否定してくれます。
その第一は国力、すなわち、物量や技術力の差。これは常識になっています。この本はそれを裏付ける資料、数値をほぼ的確に示しています。
そして、それに基づいて日本海軍信奉者で語られている、たらればが実際に起こったら本当に勝てたか検証しています。
まずはミッドウエー開戦の山口少将の進言がうけ入られて、艦爆機を陸上爆弾で出撃したらどうなったか?結果は護衛機が皆無なので撃墜される可能性が高く、戦果は疑問である。
次にレイテ湾に栗田艦隊が突入すれば大勝利できたか?おそらく米艦隊の返り討ちにあって全滅していただろう等です。
また、ゼロ戦、大和もある能力では世界一であったが、総合力では決して米軍に秀でてなかったということも検証されています。
そして、一番の収穫はガダルカナル戦の兵力の逐次投入は輸送船の数が足りなかったというのも大きな理由と知ったことです。これでは戦う前に負けています。やはり、国力から考え日本はアメリカにはどうしても勝てなかったのが事実です。
それに対して本書は、冷静に数字で太平洋戦争の虚構を分析した本だ。
「運命の5分間はなかった」では、利根4号機が30分前に出発していたら、その時には敵空母が別な所にいたので敵空母を発見できなかったという当たり前のことだが、議論の盲点になっていることをきちんと説明している。
「ソロモン機動部隊の戦い」では、日米空母戦を5個の要素(航空索敵能力、目標到達能力、防空能力、攻撃能力、ダメージコントロール能力)に分けて、数字で比較している。驚くほどに互角だということがわかる。日本海軍が有利と言われてきた緒戦でさえ、互角だったことが明瞭にわかる。
「仮想戦闘 日米戦艦の戦い」や「無敵戦艦大和という虚像」では、漸減作戦やアウトレンジ戦術が無理な作戦だったかがよくわかる。25km以遠での砲撃戦では、敵艦を正確に見ることができないので弾が当たらないのだ。そして「砲撃の時には25km以内に接近すべし」と当時のマニュアルに書いてあったそうだ。
「崩壊する帝国の戦争経済」では簡単な数字で、日本の海上輸送が太平洋戦争を闘うのには不足していたことをわかりやすく説明している。
小学生でも計算できる計算なのに、当時の日本人はもう冷静さを失っていたのだろう。優秀な頭脳を持った当時のエリート官僚が、こんなばかげた戦争を始めたわけだが、誰でもそうなる可能性があると思う。二度とあのようなばかげた判断をしないよう、戦史に学びたいものだ。
彼らは物事を総合的に判断する能力に長けている。
この本に書かれていることは、ベテランのシミュレーションゲーマー(ボード)にとってはどれも常識となっていることである。しかし、それを丹念に資料をあたって丁寧に説明している。
半端な知識を基にとんでもない持論を展開する方はいまだ少なくない。それは古くからの戦史ファン中にも少なくない。
ミッドウェーの利根4号機の話など、「あれがなければ勝っていた、」と主張される方々を私は多く知っている。「日本はハワイを攻略すべきだったのでは」という意見を承ったことも一度や二度ではない。「戦艦大和はアメリカの戦艦5隻を相手にできた」、真顔で言っていた人もいた。
これらが「幻想」であることをこの本は丁寧に書いている。
解説している戦闘の資料としても十分である。
ゼロ戦1機は2機のF4Fを相手にできたと主張される方は、この本を読んでから反論していただきたい。
5/5(水) 9:58配信
スポーツ報知
5日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)では、新型コロナウイルスの感染が拡大している徳島県でワクチンを接種した5人が感染。スクリーニング検査の結果、変異型が100%という結果が出たことを報じた。
コメンテーターで出演の同局・玉川徹氏(58)は「我々、一般国民として1年以上、感染について学んでいることはあるんですが…。アップデートをどのくらいできているのか。我々も伝えてはいるんですけど、一般的にどのくらい知識がアップデートできているかというと、まだおぼつかないところがあって」と発言。
その上で「本来は行政が世界中の知見のアップデートされたものをつかんでいて、それに基づいて検討して『こうやります』と。我々が『なんで?』と聞いたら、『これこれ、こういう理由だからやるんですよ』というのがあればいいんだけど、どうも行政の持っている知識の方が行政以外の持っている知識より劣っているのではないかと、この1年通じて思っていることなんですね」とバッサリ。
さらに「感染力が上がっているということに関しても、どのくらい行政が本当につかんでいるのかどうか。無症状の感染者の3分の1はスーパースプレッターであるというデータを出している。これは閉じた空間でお互いにマスクをしていても感染の確率がある程度あるってくらいのウイルスの排出量なんですよ。そういうことを行政側がどれくらい知っているのか?国とか自治体のトップに近いところとかが」と疑問を呈していた。
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5/5(水) 10:32配信
FRIDAY
入管法「改正」に国内外の批判が高まる。国会前で行われたシットインでは手作りのメッセージボードやパッチワークキルトで「静かに」意見を訴える人が集まった。入国法の、なにが問題なのか
5月7日、出入国管理法の「改正案」が採択されようとしている。4月に審議が始まって以来、これに反対する人々の静かな運動が続いている。入管法のなにが問題なのか。
◆日本の「入管」は、人を人として扱わない
名古屋の入管施設に収容されていた33歳のスリランカ人女性ウイシュマさんは今年3月、体調不良を訴えたが診察を受けられず亡くなった。その3日前、面会にきた支援者に「今日、わたしをつれてかえって」と懇願していた。施設にいた8ヶ月で「12.5キロ痩せた」。「いま ほんとうに たべたいです」という手紙を書いていた。
当初「死因不明」とされていたが、その後、医療が受けられなかったことによる「避けられたはずの死」だったとわかった。
茨城県牛久市の施設にいたインド人のクマルさん(32歳)は、9ヶ月に渡る収容生活で心を病み、自ら命を絶った。
長崎県大村市の施設にいたナイジェリア人の男性は、長期の収容に抗議するためハンガーストライキを行い、餓死した。長く収容されている別の男性は、今の希望を聞かれて「星を見ること」だと答えた。
国内には9カ所の入管収容施設がある。収容されている人たちの出身地はさまざまだが、共通しているのは「いつ、ここを出られるかわからない」こと。なぜなら、収容には「期限・上限がない」からだ。令状なく、人を無期限に拘束する日本の行政は国連などから非難されている。
◆「帰れない」人たち
外国の人たちが、在留資格がないのにあるいは在留資格を失ったのちも「日本に住みたい」と考えるのはなぜだろう。
「わたしが生まれたところは、女性にとって危険なところでした。軍隊がきて女性をつれさり、強姦して殺します。わたしは、小学校になるころに親戚のいる別の場所にあずけられて学校に行きました」
ミャンマー出身のポーヤンさんは静かに話し始めた。
「カチン民族は、ミャンマー軍に弾圧されています。それは70年近く続いているのです。わたしは13年前に日本に逃げてきました。日本に行けば、殺されずに生きていけると思いました。難民申請をしましたが、認められません」
日本で結婚して3人の子どもがいる。今も、難民申請中だ。
「今、ミャンマーでは軍隊が市民を弾圧しています。でもこれはカチン族にとって前からずっと同じです。わたしが今、ミャンマーに送り返されれば、捕まって死刑にされてしまいます」
ポーヤンさんは、話しながら、涙声になった。
今、出入国管理法の改正案が国会で審議されている。「難民認定を申請している人は強制送還しない」という規定を「申請2回目までに制限」するなどの改正案に対して、国連は「懸念」を表明。「国際的な人権基準を満たしていない」と日本政府に対して再検討を求める書簡が送られた。
イラン人のサファリさんは、
「入管法が変われば、わたしは強制送還の対象になります。でもイランに帰ると命の危険があります。だから『帰らない』といえば、刑務所に送られることになるのでしょう」
と言う。
出稼ぎの目的で日本に来た人、帰れば帰れる人は「すでに帰っている」し、それでも日本に残りたい人の多くは「帰ることができない」人だ。
コロナ禍に、入管施設が収容者を「仮放免」した例も増えている。
「外国の人が公園で野宿しているという情報がありました。東京都内の公園にいた60代の男性は、殴られて頭蓋骨を骨折していました。病院に運ばれたのですが、その人が仮放免中の外国人だと知った病院は、彼を車椅子に乗せて公園に連れて行き、そのまま放置しました」(反貧困ネットワーク事務局・瀬戸大作さん)
仮放免中は「就業が禁止」されているため働くことができない。健康保険にも入れない。
「日本の社会はずっと、何年も何十年も、外国人労働者を必要としてきました。オーバーステイであっても労働者としての権利は法的に保障されています。そしてなにより、彼ら彼女らは労働者である前に生活者です。日本で家庭を築き、地域社会に溶け込んで暮らしている人も多いんです。排除はありえないと思います」(移住者と連帯する全国ネットワーク·安藤真起子さん)
幼いころに来日し、日本で生活してきたクルド人の男性はこう言う。
「10年間、人生の半分を日本で過ごしてきました。日本語で一生懸命勉強しています。クルド人の僕には帰る国はありません。入管の人に『どんなに頑張っても無駄だよ』と言われました。でも僕は勉強がしたい。頑張って、社会の役にたつ人間になりたい。将来の夢は、国連で働くことです」
現在、日本で難民申請をしている人は、2019年に10300人、2020年は約4000人。そのうち難民と認定されたのは1%以下だという。施設には、現在262人の人が収容され、十分な医療も受けられず心と体を病んでいる。
◆外国人を大切にしない国は、自国民も大切にしない
名古屋で命を落としたウイシュマさんの遺族が1日、来日した。「姉の最期のようすを知りたい」と願っている。なにが彼女を「殺した」のか。
「ウシク」と呼ばれる入国者収容所に、面会支援に通う女性が言う。
「子どもが産まれたとき、知り合いに『赤ちゃんを、施設にいる外国の人に見せたい。一緒に面会に行ってくれない?』と誘われたのがきっかけです。
子どもを連れて面会に行ったらね、すごく喜ばれたんです。ほんとうににこにこしてくれて、アクリル板越しの30分の面会なんですが、かわいいかわいいって、うちの子をじっと見つめて笑顔になった。それから成長していく娘と通いました。保育園になると、絵を描いて見せたりして。ぬいぐるみをプレゼントしてくれた人もいました」
そうして交流した外国人たちのなかには、今、生死がわからない人もいるという。
「施設の職員による、暴言や暴力もあります。一方で、心ある職員さんもいます。悪いのは、この状態を作っている法律、政治なんじゃないかと思うんです」
その「法律」が今、さらに命を脅かす方向に変えられようとしている。
司法による承認のない拘禁、上限のない収容、生命が脅かされる危険のある国への強制送還。これらは、人を人として扱う姿勢とはほど遠い。条約に反し、国際的にも批判の大きいこのような法律の「改正案」がまかり通るのはなぜだろう。
「外国人に冷たい政府は、国民に対しても同じ姿勢。この法案が間違ってるのは明らかなんです。でもね、外国人の人権に触れると、選挙に差し障るんですよ」(野党議員)
これは、わたしたち日本人の問題でもあったのだ。
外国人に対して、その労働力を使い捨てにしたり、命の危険を放置することができる国は、自国民に対しても同じ発想をするようになるかもしれない。今回の「入管法改正案」に盛り込まれた「人」に対するこの国の姿勢…これは他人事ではない。
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NHK
変異ウイルス 感染拡大防止の鍵を握るのは「子ども」
――変異ウイルスにはどういった特徴があるのでしょうか?
変異ウイルスにはいくつかの種類があります。日本国内で想定されているのが“イギリス型”と言われる種類で、感染力は従来のウイルスより強く、最大1.7倍の感染力があるとも言われています。
もうひとつの特徴として、従来型のウイルスに比べて、子どもにもかかりやすいということがあります。従来型は子どもにはかかりにくく、感染者は大人や、高齢者が多かったのです。
しかし今回の“イギリス型”は子どもにもかかりやすく、子どものいる施設でのクラスターが国内で発生している状況があります。日本国内で確認されている例をみても、10歳未満のお子さんが感染している例は従来型より多いのです。
今後、幼稚園や保育園、学校など子どもが多い場所で“イギリス型”の変異株の流行が起こる可能性が予測されます。そうなると子どもが家庭に持ち込んで、家族に感染させることも可能性はあります。子どもは症状があまり出ませんが、家庭内に持ち込まれることで例えば高齢者がかかる可能性もあり、そうすることで重症化する人も増えてくることが考えられます。
(感染者の年代別の割合 右のグラフが変異ウイルスの場合)
――学校での感染が増えるということですか?
子どものいる学校は密集空間なので、今後、変異ウイルスの感染拡大は十分に考えられます。さらに発症しない場合は元気なので、子どもたちが広く動き回ることで感染をより拡大させることも考えられます。
海外では変異ウイルスが子どもにもかかりやすいということで休校措置の対応をしている国もあります。
従来型のウイルスの場合、子どもを介する流行はそれほど考えずに対応が出来てきましたが、今後は子どもへの対応を考えることが変異ウイルスの流行を押さえる鍵になってくると思います。
変異ウイルス拡大 「第4波」への懸念
――第4波が到来するのはいつ頃だと考えていますか?
今、大阪の感染者の数の増加を見ると、変異株による流行が始まっているのではないかと私は考えています。特に神戸市では変異株の割合が半分以上になっていることがわかっており、関西方面では変異株による流行が起きている可能性も考えられます。
――医療への影響はどうでしょうか?
昨年12月からの第3波によって、医療機関は疲弊してきました。なんとか第3波をしのいでやっとここで一息つけるという頃ですが、立て続けに変異株による第4波となるとさらに疲弊度が高まってくると思います。今後、第3波を上回るぐらいの感染者が出ることを考えて医療体制を作る必要があると思います。
――ワクチンの効果については?
“イギリス型”の変異株の場合、ワクチンが効くということで悲観的にはなっていませんが、心配なのはワクチンの効果が落ちることが報告されている“南アフリカ型”や、“ブラジル型”などの変異ウイルスです。製薬会社でも変異株に効くワクチンの開発は進めていますが、ワクチン接種を広めることで集団免疫を獲得しようという基本戦略が崩れる可能性も考えておかなくてはなりません。
変異ウイルスの検査数増加は急務 早急な実態把握を
――現状の変異ウイルスの検査数についてどう考えていますか?
変異株かどうかを検査する意味は、大きく分けて3つあると思います。
1つはどんな変異株が、どれだけ流行しているかという「実態を調べること」。そうすることで、行政の対策などいろいろ決まってくるわけです。
それから2つ目にあるのが「臨床の面」。変異株ということがわかった場合、入院して、退院をする際に検査をして2回陰性を判定する必要があり、そうしたことは臨床面にも影響してきます。
それから3つ目に、「濃厚接触者の追跡」。もしクラスターが起きているということが判明した場合、濃厚接触者を追跡し、誰から感染したかをたどる積極的疫学調査をかなり行わなければなりません。
こうしたことは、検査の割合を高めない限り、行うことはできません。そのためにも検査をする施設が増えていくことが大事だと思いますね。陽性検体の中で、新型コロナの中の変異株の検査の頻度を高めていくということも大事だと思います。
東京の場合には変異株の検査数は1割ほどしかなく、検査数をもっとあげていかなければならない。まだ東京では1カ所しか検査機関が参入していないので、今後より増やしていく必要があると思います。神戸市でやっている検査では、最近のものでは変異株が5割を超えています。これは神戸が特に変異株が流行しているからというわけではなくて、東京でもそれに近い変異株の流行があってもおかしくないと私は思います。
ゲノム解析をするのには数日かかってしまうかもしれませんけど、スクリーニング的な検査であれば、何日もかかるものではなく、数時間でこれが変異株かどうかという判断はできます。
ですので、検査をする場所と、検査を行うマンパワーが増えていけば、かなり早く変異株であるかどうかを見極めることができると思います。
どんどん新しい変異株というものが世界各地で生まれています。これから日本でもこの変異株の流行は主流になってくると考えています。新しい変異株を見つけるためにはスクリーニングで引っかかったものについては、ゲノム解析というもっと詳しい方法で、それが新しい変異株かということも判断する必要がでてくると思います。そうすることで、また次なる新たな変異ウイルスが入ってきた時にも、対策につながると考えています。
関連番組
未曾有の感染爆発の危機と向き合った、最前線の医師や専門家、行政の責任者たちの証言。新型コロナウイルスの猛威にさらされた現場は、一体どんな事態に追い込まれ、どう命と向き合い、局面を打開しようとしたのか。敵の正体も見えないまま、刻々と事態が変化していく中、何に逡巡し、どこに壁を感じていたのか。
そして、その個々の思いを俯瞰し、立体的に捉えたとき、どんな社会の脆弱性が浮かび上がるのか…。
ここには、新型コロナウイルスの危機と格闘した当事者たちがカメラの前で語った、危機の実態と切実な思いが記されている。
新着情報
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の証言
今ある課題を解決して"第2波"に備える
尾身茂
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の証言
緊急事態宣言の解除はどう判断するか
尾身茂
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の証言
初めての緊急事態宣言 今できることは
尾身茂
- 3月5日 首都圏1都3県の緊急事態宣言 2週間延長決定
新型コロナワクチン接種でアナフィラキシー 国内初 - 3月6日 変異ウイルス 国内でも発生か
- 3月10日 政府分科会 尾身会長「変異株が主流に 監視体制強化を」
- 3月18日 1都3県 緊急事態宣言解除後も外出自粛や時短要請を継続へ
東京都 時短要請に応じない店に特措法に基づく命令 全国初
首都圏1都3県の緊急事態宣言 21日で解除 政府 対策本部で決定 - 3月25日 EU ワクチン輸出条件 さらに厳しくする方針
- 3月26日 ワクチン接種 アナフィラキシー 約12000回に1件の割合 厚労省
- 3月29日 ワクチン接種 第4波には効果限定的 筑波大グループが試算
ブラジル 死者 連日3000人超 医療体制崩壊の危機 - 3月31日 大阪府「まん延防止等重点措置」適用を国に要請 全国で初
2021年5月1日 06時00分 東京新聞
◆インドの感染、1日34万人
新型コロナウイルスの犠牲者の葬儀で悲しむ遺族ら=4月25日、インドで(AP)
◆「免疫細胞から逃れる能力」示す実験結果
◆インドからの水際対策に課題
NHK
新型コロナ「N501Y」型の変異ウイルスが猛威を振るっている。いち早く感染が拡大した大阪では、重症病床の数を実際の重症患者の数が上回るなど医療崩壊の危機が進行している。
一方、東京は「E484K」型の流行が先行しているが、これが「N501Y」型に置き換わると早晩感染者が2000人をこえるという衝撃のシミュレーションも。
狂暴な変異ウイルスからどう身を守るのか。大阪放送局のスタジオから緊急生放送。
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イギリス型変異ウイルスの脅威
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イギリス型変異ウイルスの脅威
イギリスから世界に広がりつつある変異型ウイルス(B.1.1.7株)は、感染力が従来のウイルスより70%程度強い可能性が高いと報告されています(根拠1)(根拠2)。実効再生産数(Rt:1人の感染者から何人に感染するか)は、従来のウイルスより0.52から0.74程度高い可能性が示唆されています(根拠3)。また致死率も同程度高い可能性が示唆されています(根拠4)。感染研が行った国内の解析においても、イギリス型変異ウイルスは従来のウイルスより感染力が30%程度高いこと、また感染者における0歳から17歳までの子供の割合が、従来ウイルスより2倍弱に増加していることが報告されています。幸い、日本で接種が始まっているファイザー社製のワクチンはイギリス型変異ウイルスには有効である可能性が示唆されています(根拠5)。しかしイギリス型変異ウイルスにE484Kとして知られる新しい変異が入る事例がイギリス国内で報告されており、ファイザー社製のワクチンの効果が低下する可能性があります(根拠6)。
複数の報告があること、さらに日本の現状を見ても、イギリス型変異ウイルスの感染力が従来型より強いことはほぼ間違いないと考えられます。影響は極めて深刻です。国内の解析では、首都圏で緊急事態宣言が続いていた本年2月1日から3月22日のデータに基づいており、この間の従来型ウイルスの実効再生産数Rtは0.94と1を下回り、国民の努力により収束に向かっていたことがわかります。一方で、同期間におけるイギリス型変異ウイルスのRtは1.23と、感染拡大傾向が続いていました。イギリス型変異型ウイルスに対しては、2回目の緊急事態宣言下で行われた程度の対策では、不十分であることが危惧されます。
変異株の致死率が高いとすると、医療への影響も第3波より大きくなることが危惧されます。ウイルスへの対策はシーソーに例えられることがあります(図)。国民の努力や政府・自治体による対策とウイルスの感染力・病原性のバランスです。前者が重ければ収束に、後者が重ければ感染拡大につながります。イギリス型変異株が主流を占めると、シーソーの相手の体重が100キロから170キロに増えることになります。これまでの努力や対策では到底太刀打ちできない可能性が高いと思われます。
シーソーの図は下記より改変しています。
seesaw.jpg (453×246) (bp.blogspot.com)
この変異型ウイルスについて、ジョンソン首相が感染力が最大で70%高いと2020年末に発言されていましたが、これは同国のいくつかの調査に基づいていると考えられます。
一つ目は政府への諮問機関であるNERVTAG(New and Emerging Respiratory Virus Theats Advisory Group)の報告
NERVTAG meeting minutes on SARS-CoV-2 variant under investigation. 18 December (khub.net)
で、査読(他の研究者による検証)は受けていませんが、変異型のウイルスは従来型よりも71%感染力が強いと報告しています。
もう一つはイギリス公衆衛生局からの報告
Variant of concern technical briefing (publishing.service.gov.uk)
で、やはり査読は受けていませんが、変異型のウイルスの実効再生産数(Rt:一人の感染者から何人に感染するか)は、従来のウイルスより0.52から0.74程度高いと報告しています。
そして3月3日には査読後の論文がScience誌に報告されました。
Estimated transmissibility and impact of SARS-CoV-2 lineage B.1.1.7 in England | Science (sciencemag.org)
これによると、変異型ウイルスの感染力はイギリス国内の感染状況の解析から、従来のウイルスに比べて43から90%高いとしています。さらに同じ変異型ウイルスは、他国(デンマーク、スイス、アメリカ)でも59から74%高い感染力を示していると報告しています。
また3月10日にはイギリスから、変異型のウイルス感染症による死亡率は32%から104%(中央値64%)高いことが査読後の論文で報告されています。
Risk of mortality in patients infected with SARS-CoV-2 variant of concern 202012/1: matched cohort study | The BMJ
イギリス公衆衛生局からの追加発表(未査読)によると、ウイルスに感染した人から2次感染の割合は、従来のウイルスでは9.8%にあったのに対して、変異型ウイルスでは15.1%に増加していると報告されています。
Investigation of novel SARS-CoV-2 variant (202012/01): Technical briefing 2 (publishing.service.gov.uk)
病原性については、上記の査読後の論文に加え、査読前の報告もあります。
NERVTAG_note_on_B.1.1.7_severity_for_SAGE_77__1_.pdf (publishing.service.gov.uk)
この報告によると、変異型ウイルスの致死率は、従来のウイルスと比べて1.3から1.9倍程度高い可能性があるとされています。
予 想 |
着 順 |
車 番 |
選手名 | 着差 | 上り | 決ま り手 |
S / B |
勝敗因 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
◎ | 1 | 9 | 岡村 潤 | 11.5 | 差 | 番手で差す | ||
注 | 2 | 3 | 大石 剣士 | 3/4車輪 | 11.6 | 逃 | B | 踏合出切る |
○ | 3 | 4 | 小原 太樹 | 1車輪 | 11.4 | S | 3番手続き | |
4 | 1 | 柿澤 大貴 | 1/4車輪 | 11.3 | 外踏及ばず | |||
△ | 5 | 5 | 武田 豊樹 | 3/4車輪 | 11.5 | 目標捲られ | ||
▲ | 6 | 2 | 山下 一輝 | 3/4車身 | 11.4 | 宮本隼不発 | ||
7 | 6 | 湊 聖二 | タイヤ差 | 11.2 | 不発3番手 | |||
× | 8 | 7 | 長島 大介 | 2車身 | 11.9 | H踏み合う | ||
9 | 8 | 宮本 隼輔 | 1/2車輪 | 11.7 | 後方で不発 |
戦い終わって
打鐘過ぎに中団に収まった大石剣士だったが、すかさずホーム前にスパートし長島大介を叩き切る。そのまま別線を完封し最後は番手の岡村潤が差し切ってライン決着。「前と後ろのおかげ。大石が中団にはまった時にここで良いかと自分も思いましたが、行くならここかなというピッタリのところで行ってくれた。あの展開で宮本も立ち遅れていたし、来るなら2センターかなっていう、その辺も見えていましたね。ただ今日に限っては何もしていなくて展開ですよ。たまにはこういう運に恵まれるのいいですね。自分も練習では乗る感覚を重視する方向でやってきて修正できたので前回よりは良いと思う」。
2着は逃げ粘った大石。「理想的なワンツースリーができて良かった。前が欲しかったし小原さんがS早いのは知っていたので、本当にSを取ってくれたのはありがたかった。ジャンで中団に入れた時はここで良いかなと思ったけど、ちょっと詰まったし長島さんがそのままペースに入れてしまうのもヤダなと思ったので行こうと。1コーナーから2コーナーは併走しながらって感じでしたが、余裕はありました。脚も最近の中では一番良い」。
3番手の小原太樹が流れ込んで3着。「大石君は中団で休むと思っていたけど、あんなに行くとはね。ちょっと判断ミスもあってそこは遅れたけどリカバリーできたので良かった。今回から新車を投入しましたが、良い着を獲れたので良いと思う」。