【速報】新型コロナ、茨城で新たに62人感染 県と水戸市発表

2021年05月20日 17時14分16秒 | 社会・文化・政治・経済

5/20(木) 19:06配信

茨城新聞クロスアイ

茨城県庁=水戸市笠原町

茨城県と水戸市は20日、新形コロナウイルス感染者が県内で新たに計62人確認されたと発表した。県内の感染者は累計9246人となった。

県と市によると、62人のうち、陽性者との濃厚接触により感染したとみられる人が47人、感染経路不明の人が15人。

市町村別の感染者数は、水戸市8人、龍ケ崎市7人、県外6人、土浦市5人、つくば市5人、取手市4人、東海村3人、大洗町3人、筑西市3人、八千代町2人、日立市2人、笠間市2人、鉾田市2人、つくばみらい市2人、古河市1人、かすみがうら市1人、神栖市1人、石岡市1人、常総市1人、守谷市1人、坂東市1人、利根町1人。

新たに計49人が退院、退所、自宅療養終了など回復し、回復者は累計8376人となった。

居住地別の新規感染者62人は以下の通り。

◇水戸市(8人)  
▽60代パート女性  
▽40代会社員女性  
▽50代会社員男性  
▽20代会社員男性  
▽20代自営業男性  
▽未就学女児  
▽40代会社員男性  
▽40代自営業男性

◇龍ケ崎市(7人)  
▽70代無職女性  
▽100歳以上無職女性  
▽80代無職女性  
▽80代無職女性  
▽50代パート女性  
▽90代無職女性  
▽50代団体職員男性

◇県外(6人)  
▽60代会社員(栃木県)男性  
▽40代アルバイト男性(千葉県)  
▽40代アルバイト男性(千葉県)  
▽40代アルバイト男性(千葉県)  
▽40代会社員男性(千葉県)  
▽30代自営業女性(埼玉県)

◇土浦市(5人)  
▽20代会社員男性  
▽10代男子生徒  
▽30代会社員男性  
▽30代無職女性  
▽40代パート女性

◇つくば市(5人)  
▽40代団体職員女性  
▽60代団体職員男性  
▽未就学女児  
▽60代アルバイト女性  
▽40代公務員男性

◇取手市(4人)  
▽60代無職女性  
▽70代無職男性  
▽70代無職女性  
▽80代無職女性

◇東海村(3人)  
▽70代無職男性  
▽0~9歳女子児童  
▽40代会社員男性

◇大洗町(3人)  
▽30代会社員男性  
▽50代会社員女性(水戸市から茨城県に移管)  
▽50代会社員男性(水戸市から茨城県に移管)

◇筑西市(3人)  
▽未就学女児  
▽未就学女児  
▽未就学女児

◇八千代町(2人)  
▽30代自営業男性  
▽未就学男児

◇日立市(2人)  
▽60代会社員男性  
▽30代会社員男性

◇笠間市(2人)  
▽30代会社員女性  
▽20代会社員女性

◇鉾田市(2人)  
▽30代自営業女性  
▽未就学女児

◇つくばみらい市(2人)  
▽50代会社員男性  
▽20代会社員女性

◇古河市(1人)  
▽30代会社員男性

◇かすみがうら市(1人)  
▽10代女子学生

◇神栖市(1人)  
▽40代会社員男性

◇石岡市(1人)  
▽30代会社員男性

◇常総市(1人)  
▽50代会社員女性

◇守谷市(1人)  
▽30代会社員男性

◇坂東市(1人)  
▽60代会社員男性

◇利根町(1人)  
▽90代無職女性

■県内の感染状況  
新規 62人  
累計 9246人  
うち死者 139人  
退院・退所等 8376人  
(県・水戸市発表、20日午後7時現在)

 

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阪神・青柳が通算11度目の雨天中止でついに球団歴代トップ並ぶ“雨柳さん”今季初

2021年05月20日 17時14分16秒 | 野球

阪神・青柳が通算11度目の雨天中止でついに球団歴代トップ並ぶ“雨柳さん”今季初甲子園登板三たびお預け
5/20(木) 15:51配信

スポニチアネックス

雨が降り続き内野が水浸しの甲子園球場。バックスクリーンには先発予定の青柳が…(撮影・後藤 大輝)

 20日の阪神―ヤクルト10回戦(甲子園)は15時50分に天候不良での中止が決まった。先発予定だった青柳は、自身今季3度目となる中止となり、実にキャリア11度目。今季、甲子園での登板予定は3度とも流れてしまっている。

 スポニチ調べでは予告先発が始まった12年以降、阪神で天候を理由にした中止は75試合あり、右腕はついにメッセンジャーに並び球団トップに立った。19年まで10年間在籍し長年エースとして君臨した助っ人右腕に比べ、6年目の右腕は驚異的ペースと言える。前回14日の巨人戦から中5日で起用されるはずだった一戦も“雨柳さん”発動となってしまった。

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宇宙のロマンに触れ

2021年05月20日 12時06分56秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽相手を思う誠意があれば友に寄り添える。
自分の心を分かってくれる人がいる時、人は前を向くことができる。
▽「いつか」「どこか」ではない。「今」「ここで」で現実と格闘する「この場所」。
苦難に挑む「今この時」が飛躍のチャンス。
▽一つ一つの目標に挑戦するのが、人生なのだ。
▽一人の行動が社会を変える力となる。
あらゆる変革は人間の尊厳や思いやり、他者への尊厳といった価値を信じる個人の行動から始まる。
▽宇宙のロマンに触れ、一人一人の生命の尊さと、無限の可能性を見つめる機会となる。
満点の星空を見ると感動するものだ。
▽なぜ、宇宙にロマンを感じるのか?
1. 宇宙を完全に理解することは不可能であるから
2. 人類の英知の全てを用いて挑戦するべき目標になるから
3. 人間本来の持つ知的好奇心の行き着く先であるから

(Credit: NASA)


新型コロナウイルスの「変異」は、なぜ起きるのか?

2021年05月20日 11時59分48秒 | 医科・歯科・介護

 現段階で見えてきたこと
新型コロナウイルスの変異株が、英国や南アフリカなどから世界各地に広がっている。公開されたデータから判断すると、このウイルスは想像以上に「動く」標的なのかもしれない。

変異はなぜ起きるのか、変異にブレーキをかけるためにできることはあるのか──。答えを導き出す上で、ウイルスに感染した免疫不全患者が鍵を握る可能性が浮上している。

 パンデミック(世界的大流行)を引き起こすウイルスが1年前に出現したとき、科学者が繰り返すある言葉が人々に安心感を与えていた。ウイルスはそれほど速く変異していない、病原体は安定しているようだ──という説明である。
ところが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、わたしたちが考えていた以上に「動く」標的なのかもしれない。オンラインで公開されている論文(正式に科学誌に発表される前の段階)に記載されている英国からのシーケンシングデータによると、短い期間に17個もの新しい変異を蓄積した変異ウイルスが広範に出現していることが示唆されている。

これらの変異がウイルスの感染力を高める方向に働くのかどうか、いまウイルス学者たちは確認作業に追われている。一連のニュースを受け、40カ国がすでに英国からの入国制限を設けるまでになった。

免疫不全の患者との関連性

この憂慮すべき変異株が登場したのは、パンデミックが重要な転換期を迎えたタイミングでもある。公衆衛生当局は、いままさに米国で使用許可が下りた最初の新型コロナウイルスワクチンの接種順位を決めようとしているところなのだ。

新型コロナウイルスに突然これほど多くの変異が生じた(しかも、これらの変異は疫学的影響を及ぼす可能性がある)という報告によって、重要でありながら、これまで正しく評価されていなかった検討事項が優先順位の議論に加わることになる。

このウイルスは、ほかの一般的な感染者よりも免疫不全患者の体内で変異を起こす可能性が高いようだ。このため、新しいより危険な新型コロナウイルス変異株の出現を防ぐには、(新型コロナウイルスに罹患した際の死亡率も高い)免疫不全患者の接種順位を上げることを検討する必要がある。

英国の変異株で一連の変異がどのように起きたのかについて、科学者は依然として頭を悩ませている。人から人への感染が広がるなか、段階的に変化が蓄積されていたことで、ウイルス追跡の際にたまたま見逃されてしまったのかもしれない。

しかし、一連の新たな変異が突然発見されたことから、科学者はこれらの変化のすべてまたは大部分が、ひとりの患者の体内で起きたのではないかと懸念している。

 
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患者の体内で活動性の感染が長引くと、ウイルスと免疫系の間で激しいせめぎ合いが生じる可能性がある。そうするうちに、抗体などの一連の防御反応を回避できるような変異をウイルスが蓄積していくのかもしれない。ひとりの患者の体内で感染が長引くほど、こうした変異株が生まれる機会が増加するのである。

医師はパンデミックの初期から、免疫不全患者は特にこのように症状が長期化しやすいのではないかと考えていた。

新型コロナウイルス感染症の患者は感染したときから約10日後には、ほかの人に感染する能力がなくなると考えられている。しかし、これには多くの例外的症例が観察されており、免疫機能が低下した人が関連している傾向がある。

ワシントン州の老人ホームで2020年2月に新型コロナウイルスに感染した71歳の女性は、抗体産生が抑制されるタイプのがんを患っていたが、少なくとも105日間はコロナウイルスを体内に保持し、少なくとも70日間は感染力を保っていた。

患者の体内で「加速」していた変異

新型コロナウイルスは、そのような状況で急速に変異する可能性があるのだろうか?

確かに通常の短い感染では、ウイルスはかなり安定している。オンラインで公開された研究(正式な査読や学術誌での発表の前段階の論文)によると、感染者を1,000人以上の一般的なサンプリングで検査した結果、ウイルスの突然変異はほとんど確認されていない。

一方、免疫不全患者を綿密に追跡した研究の結果は、それほど安心できるものではない。ミシガン州の研究者は、抗体を産生する機能を担う免疫系B細胞を抑制する薬で治療中の60歳のがん患者を追跡した。4

カ月の追跡期間中、ワクチンの主な標的である新型コロナウイルスのスパイクたんぱく質には変化がなかった。しかし、スパイクたんぱく質と関係ないウイルスのほかの場所では、いくつかの変異が観察されたのである。

ワシントン州の老人ホームの免疫不全の女性に関する研究では、「優生ウイルス変異体の継続的な代謝回転を伴う宿主内での著しいゲノム進化が観察された」という。つまり、ウイルスはこの女性に感染する過程において、スパイクたんぱく質に対する変化を含め、間違いなく変異株をつくり出し、進化していたのだ。

12月初めに『The New England Journal of Medicine』に発表された別のグループの論文では、自己免疫疾患で免疫抑制剤の投与を受けていた45歳の男性に感染したウイルスの変化が詳述されている。この症例では、患者の体内でウイルスの進化が「加速」され、しかも突然変異の多くがスパイクたんぱく質で生じたことが確認されている。

免疫不全患者のほとんどは、大きな合併症なく新型コロナウイルス感染症から回復する。だが、「この症例は、免疫不全患者では感染症状が長引き、ウイルスの進化が加速される可能性があることを浮き彫りにする」と論文では記載されている。

同様の現象は、免疫系が抑制されているほかの患者の症例でも確認されている。HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は免疫機能を攻撃し、驚くほど高い比率で進化する。このため、ウイルスに結合して中和する抗体を人間が体内で産生し続けることが、より困難になる。

HIV患者の場合は同様のメカニズムによって、ほかのウイルスも体内に長く潜伏し、変異することができる。例えば単純ヘルペスウイルスは、HIV患者に感染すると普通とは異なる薬物耐性を獲得することができる。

免疫不全患者へのワクチン接種が鍵?

とはいえ、新型コロナウイルスに感染した場合、どのような免疫不全患者で最も症状が長期化する傾向があるのか。この点を、よりきちんと理解する必要がある。

「免疫不全」の範疇は広範囲にわたり、さまざまな状態が含まれる。このため、それらすべてが同様に症状の長期化リスクを抱えているわけではない。

「免疫不全患者」の定義には、病原体と戦う能力を低下させるまれな先天性疾患を抱える人だけでなく、移植や自己免疫疾患の緩和のために免疫抑制剤を服用している人なども含まれる可能性があると、コーネル大学のウイルス学者ブライアン・ワシクは言う。

免疫不全患者と新型コロナウイルス感染症の症状の長期化、そして症状の長期化とウイルスの進化との間の関連性を示す証拠は、ワクチン接種順位を巡る議論において検討を促すだけの十分な説得力がある。

INFORMATION
 
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米疾病管理予防センター(CDC)の委員会は12月20日(米国時間)、免疫不全患者には3番目の「フェーズ1c」の順位でのワクチン接種を推奨すると発表した。つまり、がん患者や動脈性心疾患患者、肥満患者などと同時に接種を受けることになる。

この決定は、免疫不全患者が抱える独自のリスクに対処することを目的としたものだった。しかし、これらの患者にワクチンを接種することにより、パンデミックをさらに悪化させる変異株の台頭を防げるかもしれないという点は検討されていない。このため、直接関連する症例の報告は少ないものの、公衆衛生当局は免疫不全患者をもうひとつ早い「1b」グループにするほうが賢明かどうか、ウイルス学者と相談すべきだろう。

ウイルスの変化を監視することの重要性

そして少なくとも、新型コロナウイルスの潜在的な変化をもっとしっかり監視する必要がある。米国政府はウイルスシーケンシングの取り組みを組織化することに、より注力すべきだろう。

米国のCDCには、パンデミック中のシーケンスデータを取得する試みである「Spheres」と呼ばれるプログラムがあるが、十分に機能していない。英国は新型コロナウイルス感染症の症例の推定10%のエネルギーを配列決定しているが、対する米国は0.3%にすぎない。

「これではちょっと少なすぎます」と、ミシガン大学医学部のアダム・ローリングは指摘する。そして、自分のチームは米国の配列変化データの約2%をアップロードしたという。

「米国の大部分の場所では、こうした作業に多くの時間や労力を割いている人がいません。ウイルスの進化をもっとしっかり監視することによって、どこで(どのような患者の体内で)ウイルスにこれらの変化が蓄積する可能性が高いのか、明らかになるかもしれません」

新型コロナウイルスの変異を監視するにあたり、それらの変異の疫学的および臨床学的重要性を理解するには、さらなる研究が必要であると認めざるをえない。

一方、ウイルスは依然として猛威をふるっており、人から人へと感染しながら変異する機会はさらに増えている。免疫不全患者で感染の症状が長期化する傾向と、それに伴ってウイルスが進化する可能性については注目しておく必要があるだろう。

 
欧米で始まったワクチン接種と「変異種」の出現:新型コロナウイルスと世界のいま(2020年12月)

 
特集・新型コロナウイルスと「世界」の闘い
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、世界をどう変えるのか? いま知っておくべきこと、研究開発のいま、社会や経済への影響など、『WIRED』ならではの切り口から最新情報をお届けする。

 
WIRED日本版


なぜウイルスははやく変化するのか?

2021年05月20日 11時55分55秒 | 医科・歯科・介護

megabank

風邪などの病気を引き起こすこともあり、最近は新型コロナウイルス感染症が話題となっている、ウイルス。ウイルスは変化がはやい、とか、進化がはやい、とか、すぐに形を変える、といったこと、聞いたことはないでしょうか?実際に、何がはやいのか、ゲノムの視点で見ていきましょう。

ウイルスの遺伝情報
ウイルスは、とても小さな粒子の中に、自己増殖のための遺伝情報を持っています。ウイルスは独自の遺伝情報を持っていますが、その遺伝情報を伝えるDNAやRNAを覆っている粒子を構成する部品であるタンパク質の合成を感染する宿主細胞に依存している寄生体です。

ウイルスには様々な種類があります。大きさや粒子の構造が異なるだけでなく、遺伝情報の実体とコピーの作り方まで実に様々です。遺伝情報の実体が、DNAだったりRNAだったり、一本鎖のものもあれば二本鎖のものもあります。

さらに幾つかの分節に分かれたゲノムを持つウイルスもいます。ウイルスの種類によっては、粒子の外側が脂質の膜で出来たエンベロープで包まれており、そこにはウイルス独自のタンパク質が埋め込まれています。

よく話題にあがるインフルエンザウイルス、エイズウイルス、そしてコロナウイルスは、いずれも一本鎖のRNAのゲノムを持つウイルスで、外側はエンベロープで包まれていますが、それぞれで異なる特徴をもっています。

インフルエンザウイルスは分節型のゲノムを持っています。違う分節どうしが交錯するなどして、組み合わせが変わってしまうことがあります。

エイズウイルスはゲノムのRNAからDNAを合成すること(逆転写)を介した増殖を行うために突然変異の発生率が高いとされています。

一方、コロナウイルスはゲノムRNAがそのままmRNAの機能を果たして、タンパク質合成に使われています。

ウイルスの遺伝情報の変化
インフルエンザウイルスで起こりやすい分節の組み合わせの変化や、エイズウイルスでの逆転写の際の突然変異の発生率の高さは、ウイルスの遺伝情報の変わりやすさにつながります。
ウイルスの遺伝情報の変化のはやさは、ウイルスの種類によって異なるのですが、いくつかの共通する理由があり、特にRNAを遺伝情報の実体とするウイルスではやい傾向があります。

ヒトの遺伝情報の実体はDNAで、複製において塩基が取り込まれて鎖が伸長される際に、かなり精巧なエラー修復機構があるので非常に正確です。

しかし、ウイルスの場合、粒子の材料作りであるタンパク質の合成は宿主の細胞内の仕組みに依存する一方で、自分自身の遺伝情報の複製については、独自の方法でそれぞれ行っており、ウイルスの種類によってはエラーが入りやすいのです。

一般に、RNAウイルスでは、ヒトゲノムの進化速度の約100万倍の規模の進化速度が、エイズウイルスやインフルエンザで報告されていて、SARSコロナウイルスについても同程度です*1。新型コロナウイルスの場合、23.1置換数/年という推定値*2が得られていますので、ゲノムサイズ(約29,900塩基)で標準化するとは、0.77 x 10-3/塩基サイト/年になります。

ただし、年あたりの進化速度は、複製あたりの塩基置換率と年あたりの複製回数の積ですので、感染と増殖が活発なウイルス株は世代サイクルが速く回るために、他のウイルス株よりも進化速度の推定値が高めになる可能性があります。

なんだかウイルスは自分の設計図のコピーを粗雑に作っているように感じられるかもしれませんが、ウイルスの自己増殖のためには、自分の遺伝情報を元にタンパク質の合成を開始すること、そして設計図のコピーを作ることを素早く行うことが大事です。そして、生き残り続けるためには、変化することも大事です。

ウイルスの遺伝情報の変化により性質が変わることは話題になりやすいですが、単に変化するほどウイルスの生存に有利という訳ではありません。自己増殖能力を保持するためは、自分の大切なタンパク質の基本的機能を維持する必要があります。

RNAウイルスのような、サイズが小さく、精巧なエラー修復機構などのないゲノム上では、突然変異がランダムに発生することにより、自己増殖能力が損なわれるような変異が入る場合も多いと予想されます。

これらは淘汰される運命にあり、ほとんど検出されません。一方で、ウイルスの遺伝情報の変化の中には、ウイルス粒子の表面の構造をわずかに変化させるものがあります。

これは、ウイルスが宿主の免疫系による認識から逃れたり、宿主細胞との相互作用のあり方に変化が生じたりして、感染対象の生物種や細胞の種類を変化させることにつながる場合もあります。

ウイルスの遺伝情報のはやい変化は、ウイルスの遺伝的多様性を急速に増大させるので、治療薬の開発を困難にしたり、それらが有効に効くウイルスのタイプが限定されたり、あるいは耐性株が出現する可能性があります。
一方で、特定のタイプのウイルス株のみが広く急速に感染拡大すると、感染者から単離されるウイルスの全体的な遺伝的多様性は、一時的に減少すると予想されます。

新型コロナウイルスのゲノム情報が迅速に共有されていることは、ウイルスゲノムの分子進化速度の推定、および分子系統樹作成による世界各地への感染の広がり方の推測が可能になっており、感染症対策と研究開発の促進に役立っています。

 
参考文献

*1. hao, Z., Li, H., Wu, X. et al. Moderate mutation rate in the SARS coronavirus genome and its implications. BMC Evol Biol 4, 21 (2004). https://doi.org/10.1186/1471-2148-4-21
補足情報 http://virological.org/t/phylodynamic-analysis-176-genomes-6-mar-2020/356

*2. GISAID (Global Initiative on Sharing All Influenza Data)ウェブサイト Genomic epidemiology of novel coronavirus – Global subsampling(8月13日の閲覧時点)より

  
2020.09.08|山口由美
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異論唱えたら次々排除、「身内」で分担か 署名偽造事件

2021年05月20日 11時44分25秒 | 事件・事故

5/20(木) 9:00配信

朝日新聞デジタル

田中孝博容疑者の実家から押収物を運び出す捜査員ら=2021年5月19日午後2時35分、愛知県稲沢市、柏樹利弘撮影

 愛知県の大村秀章知事へのリコール署名偽造事件は、刑事告発から約3カ月で運動団体事務局長の田中孝博容疑者(59)ら4人が逮捕される事態となった。

県選挙管理委員会の調査で無効の疑いが生じたのは36万筆超にのぼるが、その2倍近い署名が佐賀市内で作成されたと証言する関係者もいる。県警は大量の署名が組織的につくられた経緯について調べている。

【画像】頭にタオル巻いた事務局長、右手の指5本を使って…関係者は見た

 「ぼくらは素人。だから過程を全部見せる。透明です」。運動団体会長で美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長は、風通しの良い組織だと強調してきた。

 だが、そう見ていない関係者も多い。運営の混乱で署名収集が滞り始めると、田中容疑者らは「妨害工作」を受けていると口にするようになった。異論を唱えた請求代表者やボランティアらを次々と排除。応援団として参加していた河村たかし・名古屋市長の周辺者も遠ざけられたという。

 そうした中、渡辺美智代容疑者(54)は会計担当として事務局を切り盛りした。孝博容疑者が支部長を務めていた日本維新の会の衆院愛知5区支部の会計責任者でもあり、いわば「身内」だった。

 関係者によると、妻のなおみ容疑者(58)と次男の雅人容疑者(28)は、ひんぱんに事務局に出入りしていた。雅人容疑者は有給の運転手を務め、高須院長や孝博容疑者が街頭で署名集めをする際には交通整理をしたという。

 事件をめぐっては、佐賀市内で昨年10月20~31日に多数のアルバイトにより署名簿が書き写されたことがわかっている。関係者によると、これに先立ち、愛知から佐賀に大量の署名用紙などが送られた。雅人容疑者となおみ容疑者がワンボックスカーで運んだという。11月上旬までに数回に分けて相当な量が愛知に戻され、指印が押されたり、廃棄されたりしたという。

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深刻化する孤独問題

2021年05月20日 10時42分55秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽「心の基軸」としての宗教
宗教は何かにすがったり、現実から逃避したりするためにあるのではない。
悩みや試練と向き合い、乗り越えていく、強い自分を築くためにある-生きる希望の哲学。
▽祈る基軸に感応するから、生命力も強くなる。
▽人間関係で悩む時こそ、自分を成長させてくれる好機ととらえるのだ。
▽宗教の役割として、あくまでも社会の現実と戦う。
▽自立とは依存先を増やすことだ。
▽深刻化する孤独問題。
「死にたい」「神待ち」
「望まない孤独」
自己責任論が人をより孤立させる。
▽人間関係の貧困という課題。
▽コロナ禍で、「孤立」が自分の問題だと多くの人が考え始めている。