1人は滑落 周辺は吹雪で視界不良 「ホワイトアウト」に近い状態
5/4(火) 9:57配信
NBS長野放送
北アルプスの槍ヶ岳(標高3180m)で男性3人のパーティが登山道などで倒れているところを発見されました。3人とも収容され、死亡が確認されました。
3日午後2時半ころ、「槍ヶ岳近くで仲間の1人が滑落した」と警察に通報がありました。通報した男性とはその後連絡が取れなくなり、3日午後7時前、山岳救助隊員が山頂直下の山小屋から南へ50メートルほどの登山道で倒れている岐阜県の20代の男性を救助しました。当時は意識はありましたが、4日朝、長野県警のヘリで運んだ時は心肺停止状態で、その後、死亡が確認されました。
20代男性の仲間とみられる岐阜県の30代男性と愛知県の40代男性も4日朝、1人が登山道で、もう1人が登山道の下で倒れているのが見つかり、ヘリで収容後、2人とも死亡が確認されました。1人が滑落した後、残る2人も救助を要請した後で動けなくなった可能性があると見られています。
警察によりますと、3日の槍ヶ岳周辺は吹雪で視界が悪く、いわゆる「ホワイトアウト」に近い状態だったということです。