危険レベル・ポイント
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●バハ・カリフォルニア州ティファナ市,チワワ州フアレス市,タマウリパス州米国境の一部,ミチョアカン州(一部地域を除く),ゲレロ州(チルパンシンゴ市及びその周辺地域並びにタスコ市を除く),コリマ州
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●メキシコ市,メキシコ州,オアハカ州,モレロス州,タバスコ州,ベラクルス州,バハ・カリフォルニア州の一部,バハ・カリフォルニア・スル州の一部,タマウリパス州(米国境の一部を除く),チワワ州チワワ市,シナロア州の一部,チアパス州のグアテマラ国境の一部,ミチョアカン州の一部,ヌエボ・レオン州モンテレイ大都市圏及びその周辺地域,ゲレロ州タスコ市
レベル1:十分注意してください。(継続)
●グアナファト州セラヤ市
レベル1:十分注意してください。(新規)
【ポイント】
●グアナファト州セラヤ市では,一般犯罪が増加傾向にあり,特に銃器を利用した車両強盗が急増していることから,危険レベル1を新たに発出します。同地域への渡航にあたっては十分注意してください。
●メキシコの犯罪発生件数は増加傾向にあり,治安当局による各種対策がとられているものの,治安回復の兆しは見えてきていません。
●都市間の陸路での移動は危険が伴いますので,可能な限り航空機を利用するようにしてください。陸路で移動する際は,昼間に有料高速道路を利用し,州境の山岳部・農村部等人家の少ない地域を通行する場合は,不用意な停車は避けてください。
詳細
(1)一般治安情勢
メキシコ国内各地で,殺人・誘拐・強盗等の凶悪犯罪が頻繁に発生しており,過去には邦人も被害に遭っていることから,常に警戒する必要があります。殺人に関しては,犯罪組織の間の抗争及び犯罪組織と治安当局の衝突によるものが多く,これらは一般市民を直接標的にしたものではありませんが,銃撃戦の現場に遭遇して被害に遭う,または犯罪組織の活発な活動により地域の治安が急激に悪化する等のリスクが各地に存在しています。このため,都市間の陸路での移動は,強盗や誘拐の被害に遭う危険が伴いますので,可能な限り航空機を利用するようにしてください。陸路で移動する際は,昼間の明るい時間帯に有料高速道路を利用し,州境の山岳部・農村部等人家の少ない地域を通行する場合は,不用意な停車を避け,計画的な休憩や給油を心掛けてください。
統計上,犯罪発生件数は増加傾向にあり,治安当局による各種対策がとられているものの,治安回復の兆しは見えてきておらず,2018年の殺人件数は過去20年で最多となりました。なお,メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)の調査によれば,2018年の被害届の提出率は約10%であり,実際の犯罪発生件数は統計上の数値を大きく上回っていると考えられています。統計上,犯罪が少ないとされる地域や現在危険情報が発出されていない地域においても,最新の状況を確認するようにし,数値だけを信用して注意を怠ることがないようにしてください。
(2)誘拐
メキシコ全土で,組織的犯罪として誘拐が横行し,身代金目的のビジネスとして定着しています。誘拐の被害者の大部分はメキシコ人ですが,中には外国人を狙ったものもあり,裕福と認識されやすい日本人も標的となる可能性があります。
また,上記身代金誘拐の他に短時間誘拐(express kidnap:ATMで現金を1日の限度額(およそ6,000ペソから9,000ペソ)まで引き出させ,場合によっては,午前0時を待ってから再び現金を引き出させた後に解放する等)や,バーチャル誘拐(virtual kidnap:実際は誘拐していないものの,誘拐を装って金銭を要求する)の被害もしばしば報告されています。
(3)テロ関連
これまでに,メキシコにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュ,スリランカ及びアフガニスタンにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
2.地域別情勢
(1)ゲレロ州チルパンシンゴ市及びその周辺地域
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
2018年1月,チルパンシンゴ市では,市警察の警察官が犯罪に関わった疑いで捜査がなされ,当時の市警察長官が辞任する等,市警察が機能しない状況が続いていました。2018年12月に新長官が就任し,警察機能は一定程度回復した模様ですが,自警団と称する武装集団や犯罪組織間の抗争及びこれらと治安当局との間で衝突が発生しており,これらに起因する多くの殺人及び誘拐が報じられている等,治安の改善傾向は見られません。
チルパンシンゴ市周辺(ティエラ・コロラダを含むチルパンシンゴ市全域及び近隣のチラパ・デ・アルバレス市)は治安改善の重点地域として国家警備隊が配備されていますが,現段階では目立った成果は見られず,依然として危険な状況であることから,これらの地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。
(2)バハ・カリフォルニア州ティファナ市,チワワ州フアレス市,タマウリパス州マタモロス市,レイノサ市及びヌエボ・ラレド市,ミチョアカン州(モレリア市,パツクアロ市,ラサロ・カルデナス市,アンガンゲオ市及びその周辺地域を除く),ゲレロ州(チルパンシンゴ市及びその周辺地域,タスコ市を除く),コリマ州
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
ア バハ・カリフォルニア州ティファナ市
ティファナ市は,米国と国境を接する都市で,マキラドーラ制度により多くの日系企業も進出しており,日本及びメキシコ経済において重要な都市ですが,地域の利権をめぐり複数の犯罪組織の対立が発生しており、同対立によるものと見られる多数の殺人事件や市街地での銃撃戦等,治安の悪い状況が続いています。また,米国の移民政策の影響により,強制送還されたメキシコ人や中米からの移民が滞留し,地域の不安要因となっている等,治安情勢には引き続き注意が必要です。
イ チワワ州フアレス市
米国テキサス州の都市エル・パソと国境を接する都市のため,麻薬や武器の密輸等の利権をめぐり多数の犯罪組織が存在しています。これら犯罪組織間の抗争及び犯罪組織と治安当局との衝突が多発しています。この抗争等に起因する殺人事件は一時期減少していましたが,2015年からは再度増加しています。また,強盗や車両盗難が増加していることから,市内の移動にも大きなリスクが伴い,同市における治安情勢には引き続き注意が必要です。
ウ タマウリパス州マタモロス市,レイノサ市及びヌエボ・ラレド市
リオ・グランデ川を挟んで米国と国境を接するこれらの都市では,米国側にも双子の都市(マタモロスとブラウンズ・ビル,レイノサとマッカーレン,ヌエボ・ラレドとラレド)があり,地域の利権をめぐり国境をまたいで活動する多数の犯罪組織が存在しているとされています。これら犯罪組織による道路封鎖や強盗,殺人,治安当局への襲撃が頻繁に発生し,一般市民の被害者も出ています。また,短時間誘拐やバーチャル誘拐のリスクも高く,2019年に入っても治安の改善傾向は見られず,情勢は不安定です。
エ ミチョアカン州(モレリア市,パツクアロ市,ラサロ・カルデナス市,アンガンゲオ市及びその周辺地域を除く)
自警団と称する武装集団と犯罪組織間の抗争,またそれらと治安当局との間で衝突が発生しており,情勢は不安定です。2019年に入っても犯罪組織間の抗争が多数報道される等,治安の改善は見られず,突発的な銃撃戦や道路封鎖等の不測の事態に巻き込まれる可能性が十分ありますので,主要な幹線道路を除き,不用意に陸路で移動することは避けてください。
オ ゲレロ州(チルパンシンゴ市及びその周辺地域,タスコ市を除く)
広い海岸線を持ち,潜伏が容易な山地が多いことから,南米から米国へ運ばれる麻薬の中継地として,多くの犯罪組織が活動しているとされています。また、太平洋湾岸のアカプルコ市やシワタネホ市等の有名な観光地においても,殺人等多くの凶悪事件が発生しています。犯罪組織対策のため,国家警備隊等が治安維持にあたっていますが,治安改善の兆しは見られません。更に,山間部では,自警団を称する武装集団が犯罪行為を行う等,情勢は不安定です。
カ コリマ州
コリマ州はメキシコの中では比較的小さな州ですが,国内でも有数の商業港であるマンサニージョ港があり,ハリスコ州グアダラハラへ続く鉄道や近郊大都市までの道路が整備される等,近年発展している州の一つです。こうした背景から,同州は麻薬密輸ルートの拠点となっていると考えられ,この利権を巡る犯罪組織間の対立等に起因する殺人事件の増加が顕著であり,2015年から2017年にかけて殺人件数は約4.5倍に増加しました。2018年に入り殺人件数は前年比で減少しましたが,引き続き高い水準で推移しており,予断を許さない状況です。これら殺人事件は一般市民を標的にしたものではありませんが,犯罪組織の活発な活動に伴う周辺地域の治安悪化等が懸念されることから,引き続き注意が必要です。
つきましては,これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。上記の情勢にもかかわらず,止むを得ない理由で渡航・滞在する場合には,最新の治安情報を入手しつつ,特別な注意を払うとともに,十分な安全対策を講じてください。
(3)メキシコ市,メキシコ州,オアハカ州,モレロス州,タバスコ州,ベラクルス州,バハ・カリフォルニア州メヒカリ市,エンセナダ市,バハ・カリフォルニア・スル州ラ・パス市及びロス・カボス,タマウリパス州(マタモロス市,レイノサ市,ヌエボ・ラレド市を除く),チワワ州チワワ市,シナロア州クリアカン市,マサトラン市,チアパス州クアウテモック市,イダルゴ市,タリスマン町,ミチョアカン州モレリア市,パツクアロ市,ラサロ・カルデナス市,アンガンゲオ市及びその周辺地域,ヌエボ・レオン州モンテレイ大都市圏及び周辺地域,ゲレロ州タスコ市
(注 モンテレイ大都市圏:アポダカ市,ガルシア市,ヘネラル・エスコベド市,グアダルーペ市,フアレス市,モンテレイ市,サンタ・カタリナ市,サン・ニコラス・デ・ロス・ガルサ市,サン・ペドロ・ガルサ・ガルシア市の9市)
レベル1:十分注意してください。(継続)
ア メキシコ市
近年,殺人件数が増加しており,2018年9月には観光地であるガリバルディ広場で,犯罪組織間の抗争による襲撃事件により一般市民や外国人が負傷する等,治安の改善傾向は見られません。特に,市中心部のソカロ(憲法広場)北側にあるテピート地区は,麻薬に関するトラブルやけん銃強盗・殺人等の凶悪事件が発生する等,犯罪の温床となっているため,立ち入らないでください。
2018年において,市内では1日あたり約700件近くの犯罪が発生しており,邦人が被害者となる事案も報告されています。比較的安全と言われるミゲル・イダルゴ区ポランコ地区や,飲食店が立ち並ぶクアウテモック区フアレス地区(通称ソナ・ロサ)等においても,犯罪が発生しています。
また,日常的にデモ行進及び抗議活動等が実施されており,一部の参加者が暴徒化する可能性がありますので,不用意に近づかないよう心掛けてください。
イ メキシコ州(メヒコ州)
首都であるメキシコ市とともに首都圏を構成し,国内で最も人口の多い州であり,また,貧富の格差が大きく,多くの貧困者が存在すると言われています。このため,従来から犯罪発生件数が多く,近年では特に恐喝事件の増加が報告されており,犯罪組織が活発に活動していることが考えられます。同州南西部のミチョアカン州及びゲレロ州との州境の地域においては,犯罪組織の活動が活発で治安が不安定なことから,同地域には不用意に立ち入らないようにしてください。
ウ オアハカ州
オアハカ州は先住民族が多く居住し,伝統的な文化が残り,ゲラゲッツァ祭等の有名な行事もあることから,国内でも有数の観光地ですが,高い貧困率を抱え,殺人・恐喝等の発生が増加傾向にあり,治安が悪い状況が続いています。また,CNTE(教育労働者全国協議会)の勢力が強く,同団体が抗議活動として度々道路封鎖等を行っていますので,陸路で同州に赴く場合には,昼間に有料高速道路を使用するとともに,不用意に山間部を通行することは避けてください。
エ モレロス州
山地が多く,国内でも農業が盛んな州の一つですが,山地を隠れ蓑にして多数の犯罪組織が活動していると言われ,多くの殺人・誘拐が報告されています。2015年以降は,殺人・誘拐事件が増加傾向にあり,2018年には,州都クエルナバカ市及びその近郊都市において,市警察の機能不全を受け,連邦警察及び軍が治安維持の任務に介入する状況が発生しました。これら状況を踏まえ,同州の治安に関しては引き続き注意してください。
オ タバスコ州
統計上,誘拐発生件数が多い州で,2018年においては103件(メキシコ全国の総件数1,329件の約7.8%)の誘拐が報告されています。2019年に入り誘拐件数は減少しているものの殺人件数は増加しており,2015年から2018年にかけて殺人件数は約2倍に増加しました。2019年においても減少傾向は見られないことから,同州の治安情勢には引き続き注意してください。
カ ベラクルス州
メキシコ湾岸の主要な港であるベラクルス港があり,同港を中心に鉄道網や道路網が整備されている等,同州はメキシコ経済及び交通において重要な州であるとともに,麻薬密輸ルートの拠点となっていると考えられており,2016年以降,同州の利権をめぐる犯罪組織間の抗争が激しくなっており,2019年8月にはコアツァコアルコス市のバーで28人が死亡する襲撃事件等が発生しています。また,2018年12月から2019年7月の間において誘拐発生件数が331件と,メキシコ国内において最も多くの誘拐が発生している州であり,同州の治安に関しては引き続き注意が必要です。
キ バハ・カリフォルニア州メヒカリ市,エンセナダ市
米国国境に接する州都のメヒカリ市及び観光地でもあるエンセナダ市では,麻薬の密輸が報じられる等犯罪組織の存在が確認されています。2015年から2018年にかけて犯罪組織の活動が活発化し,殺人件数が急増し,2019年には,殺人件数に関しては若干減少傾向にあるものの,大きな治安の改善傾向は見られず,引き続き注意が必要です。
ク バハ・カリフォルニア・スル州ラ・パス市及びロス・カボス
当国の主要観光地の一つであり, 2017年には殺人件数が急増する等治安が悪化しました。2018年以降,殺人件数は減少傾向にありますが,2019年に入っても多くの脅迫事件が報告される等,犯罪組織が活発に活動していることがみられることから,同州の治安情勢については引き続き注意が必要です。
ケ タマウリパス州(マタモロス市,レイノサ市,ヌエボ・ラレド市を除く)
同州には犯罪組織の拠点があり,組織内部の抗争が頻繁に発生しています。また,米国に向かう中米からの移民を標的とした犯罪組織による誘拐事件等も多く発生しています。さらに,レイノサ市とマタモロス市を結ぶ幹線道路及びレイノサ市とヌエボ・レオン州モンテレイ市を結ぶ幹線道路においては,治安当局と犯罪組織との間で銃撃戦を伴う衝突も発生していることから,同州内の陸路の移動には十分な注意が必要です。
コ チワワ州チワワ市
2015年から2017年にかけて犯罪組織間の抗争等に伴う殺人事件が増加し,2017年には2015年の約2.5倍に達する等,急激に治安が悪化しました。2018年に入り殺人件数は若干減少したものの,引き続き全国平均を上回っており,2019年には再び増加傾向にあることから,引き続き犯罪組織が活発に活動しているとみられ,同市の治安情勢には引き続き注意が必要です。
サ シナロア州クリアカン市,マサトラン市
シナロア州全体の治安は改善傾向にありましたが,2019年10月,州都クリアカン市においては,大規模な銃撃戦が発生する等殺人件数が全国平均を大きく超えて推移している等,依然として予断を許さない状況が続いています。また,港湾都市のマサトラン市においては,海岸沿いの観光地区等の比較的安全な地域がある一方で,犯罪組織の動向を受けて治安が悪化している地域もあることから,引き続き注意が必要です。
シ チアパス州クアウテモック市,イダルゴ市,タリスマン町
チアパス州はマヤの遺跡等があり,観光地としても有名な州ですが,高い貧困率を抱え,グアテマラと国境を接するクアウテモック市,イダルゴ市,タリスマン町及びその周辺地域においては,不法入国者及び青少年凶悪犯罪集団(マラス)等が活動していると見られる等,治安に対する不安要素を多く抱えています。近年は,犯罪の増加傾向は見られませんが,グアテマラ以南の地域からの麻薬密輸ルートのメキシコ国内における拠点とみられており,引き続き注意が必要です。
ス ミチョアカン州
(ア)モレリア市,パツクアロ市及びそれらの周辺地域
世界遺産であるモレリア歴史地区がある州都のモレリア市やパツクアロ市はメキシコでも有名な観光地であり,政府も治安改善に力を入れていますが,殺人件数は増加傾向にあり,同州中部・南部の情勢も不安定であることから,引き続き注意する必要があります。モレリア市は,メキシコ市とハリスコ州グアダラハラ市間の交通の要所に位置しており,モレリア市を経由し同区間を陸路で移動する際は,事前に十分な情報収集を行った上で,有料高速道路15号線を利用するとともに,日中の移動を心掛けてください。また,不要な停車を避けるため,計画的に休憩及び給油をしてください。
(イ)ラサロ・カルデナス市
当国の主要な港湾都市の一つであり,2013年11月以降,軍が治安維持のために派遣されています。2017年以降殺人発生件数は減少傾向にあるものの,犯罪組織による太平洋側の主要港湾の利権をめぐる主導権争いの影響を受け治安情勢は流動的であり,引き続き注意が必要です。
(ウ)アンガンゲオ市及びその周辺地域
北米へ往来するモナルカ蝶の保護区があり,特に蝶の飛来時期である11月から3月を中心に多くの観光客が訪れることから,同期間においては治安機関による警戒が重点的に行われています。しかし,殺人発生件数等は減少傾向になく,引き続き注意が必要です。日中の移動を心掛ける等安全対策を行い,犯罪被害に遭わないよう十分注意してください。
セ ヌエボ・レオン州モンテレイ大都市圏
同州における殺人件数は増加傾向で,恐喝件数は全国平均を大幅に上回っており,犯罪組織が活発に活動しているものと見られています。日本人の多くが居住するサン・ペドロ・ガルサ・ガルシア市の治安は比較的安定していますが,近隣のサンタ・カタリナ市及びグアダルーペ市における殺人件数は増加傾向にあり注意が必要です。また,同都市圏からタマウリパス州ヌエボ・ラレド市やレイノサ市等の米国境への幹線道路においては,引き続き犯罪組織の活動が見られることから,同大都市圏の治安状況には継続して注意が必要です。
ソ ゲレロ州タスコ市
観光地であるタスコ市では,治安当局の活動にも拘わらず,殺人件数が高い数値で推移しており,犯罪組織が活発に活動していると見られます。また,同市を含めゲレロ州北部では国家警備隊が配置され治安対策を行っていますが,治安改善の兆しは見られません。タスコ市を含む経路を移動する際は昼間に有料高速道路を利用する等十分に注意するとともに,タスコ市内においては不用意な夜間の外出を避けてください。
つきましては,これらの地域への渡航・滞在にあたっては,状況に応じて適切な安全対策を講じる等,十分注意してください。
(4)グアナファト州セラヤ市
レベル1:十分注意してください。(新規)
グアナファト州では,メキシコの他の地域と同様に近年多くの犯罪組織がその活動を活発化させており,セラヤ市においては犯罪組織間の抗争による事件が多発しています。この影響から一般犯罪も増加傾向で,特に銃器を利用した車両強盗が急増するなど治安が悪化しています。
つきましては,グアナファト州セラヤ市に対し,新規に危険レベル1を発出します。同地域への渡航・滞在にあたっては,状況に応じて適切な安全対策を講じる等,十分注意してください。
3.滞在に当たっての注意
滞在中は上記情勢に十分注意して行動し,危険を避けるようにしてください。また,日本国外務省,在メキシコ日本国大使館,在レオン日本国総領事館,現地関係機関等より最新の情報を入手するようにしてください。
(参考サイト)
○外務省海外安全ホームページ・メキシコ
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_264.html#ad-image-0
○在メキシコ日本国大使館ホームページ「安全情報」
https://www.mx.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/seguridad_anzen.html
○在レオン日本国総領事館ホームページ「安全情報等」(トップページ下部にあります)
https://www.leon.mx.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在される方は,在メキシコ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず「在留届」を提出してください。
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新の安全情報や,緊急時に在メキシコ日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html )
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903
(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)
(現地公館等連絡先)
○在メキシコ日本国大使館
住所:Paseo de la Reforma No. 243, Torre Mapfre Piso 9, Col. Cuauhtémoc, Alcaldía Cuauhtémoc, Ciudad de México, México. CP 06500
電話:(市外局番55) 5211-0028
国外からは(国番号52)55-5211-0028
FAX :(市外局番55) 5207-7743
国外からは(国番号52)55-5207-7743
ホームページ: https://www.mx.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
○在レオン日本国総領事館
住所:Blvd. Adolfo López Mateos 1717, Piso 9, Col. Los Gavilanes, León. Guanajuato, México. CP 37270
電話:(市外局番477)343-4800
国外からは(国番号52)477-343-4800
FAX :(市外局番477)764-0854
国外からは(国番号52)477-764-0854
ホームページ:https://www.leon.mx.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html