誰でもいいから殺したかった!

2021年05月21日 22時35分33秒 | 事件・事故

 碓井 真史 (著)

内容(「BOOK」データベースより)

『誰でもいいから殺したい』は、人を物のように道具として扱うおそろしい言葉です。無差別殺傷事件は、とてつもない凶悪な犯罪です。しかし同時に、彼らは誰でもいいから愛して欲しかったのではないでしょうか。人を殺し、自分の人生も終わりにしようとした彼らは、本当は誰かに必要とされたかったのではないでしょうか。彼らをただ悪人として責め立て、悪い人が悪いことをしたと考えるだけでは、私たちは事件から、なにも学べません。本書は、狭い意味の犯罪心理学の問題だけではなく、親子関係、思春期、青年期の心理、そして現代社会が抱える、さまざまな問題について、考えていくための本です。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

碓井/真史
1959年、東京下町の生まれ。日本大学大学院博士後期課程修了、博士(心理学)。新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。文部科学省スクールカウンセラー。年間50回以上の講演、地元のテレビ、ラジオのコメンテーターほか、全国版のニュース、新聞、雑誌などでコメント掲載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 

「無知は愚か」

「無学は悪の母である」

「無知は害毒である」
 

この世を無知のまま生きるということは、まるで両側が崖っぷちで、地面が荒れ果てた幅の狭い道を、裸足で、明かりも無しに歩くようなものだ。

 ソクラテスは言った。

『勉学は光であり、無学は闇である。』

無知は害毒である

ソクラテスの

「無知は罪なり 知は空虚なり 英知持つもの英雄なり」

生命はなぜ尊厳なのか?

~生まれ難い人間に生まれる事が出来て、本当に良かった!~

生命の大歓喜を叫ばれた、ブッダの有名な言葉です。

なぜ命は大切なの?

~ブッダの教えから学ぶ「生命の尊厳」~これが一つの答になるだろうか?

 

碓井先生の 著書は大好きで、ほとんど持っています。読みやすく、納得のいく説明に加えて、「では、どうすべきなのか」ということも教えてくれるので、ただ分析されている心理学的な本ではありません。子育てをしていると親御さん達は、この本に限らず、碓井先生の本は読んでみる価値があると思います。

 
 
タイトル以上です。
犯罪者の心理や育った環境、背景や時代を知る事ができ、ただマスコミの報道とか学校での現代社会では解らない事を深く知るための事実を教えてくださいます。
まったく犯罪、社会心理学を知らない自分も勉強になりました。
 
 
ニュースで通り魔の報道があり、心理を知りたいと思い、何気なく購入。
しかし、想像以上に良かった!
私も子供が、かわいいと思いながらも、怒鳴ったりさしていたなと反省。
殺人犯に家庭に問題があるのは、何となくわかっていたものの、改めて知ると、少し気の毒になる。
殺人を犯す前に誰か止めれれば良かった。
でも、それは難しいことなんだろう。
 
 
秋葉原、荒川沖、岡山、佐賀県バスジャック、大阪児童殺害事件など子供
たちが起こした信じられない犯罪が増えて来ています。
 中学生まではおとなしくていい子だった子供たちが何時のまにか、世間から
落ちこぼれてしまって、気がついたら、インターネットにはまってしまい、インタ
ーネットの世界からも無視されて、一人きりになってしまっている。
 孤独感を味わっている子供たちが、親からも無視され、無視している気は
親はなくてもつい、「何やっているんだ」「何時までごろごろしているんだ、働け」
と言ってしまうと、子供は親からも、切り捨てられたと思ってしまう。
 そして、孤独感から犯罪に走ってしまう。
 中高生を持つ方には、子育てを考える上でも是非読んでいただきたい一冊
です。
 犯罪者の子供を持たないためにお勧めです。
 
 
「誰でもいいから殺したかった」
こんな言葉が一時期、やたらにでてきたことがありました。
この本ではそんな犯罪を犯した者たちの心理を
あぶり出しにしています。

たいていの犯罪を犯したもので多かったのは
家族の関係が事実上崩壊しているところ。
これは結構多いです。
中には、犯罪を犯したあとも、決して反省することのない
どうしようもない親・子もいました。

そして忘れてはならないのは
以外にもその犯罪を犯した人は
精神的に何らかの欠点を持っていたこと。
それは親子の関係から欠点を持つようになったのも
ありますし、そうでないのもあります。

こういうことが起こるのは
現代だから起きるのかもしれません。
一人ひとりが子供により気を使わないといけないのかも。

 


コロナ感染申告せず日帰り手術 医師ら自宅待機に

2021年05月21日 22時28分44秒 | 医科・歯科・介護

5/21(金) 19:35配信

産経新聞
 大阪府箕面市立病院で、60代女性が、新型コロナウイルスに感染したことを告げないまま複数回にわたり外来診療を受けていたことが21日、分かった。診療に当たった医師ら計6人が濃厚接触者に当たり、自宅待機になっている。

 女性は13日、発熱のために他の病院で受けたPCR検査で陽性と判明したが、医師らに感染を告げないまま翌14日に箕面市立病院で日帰り手術を受けた。その際、発熱などの症状はなかったという。その後、17、18日にも受診。20日になって同病院を訪れた際、発熱の症状があったことから抗原検査を実施した。病院が保健所に問い合わせたところ、女性が居住する別の地域の保健所が陽性を把握しており、女性は自宅待機を要請されていたという。

 調査の結果、女性に手術を施した医師2人と看護師3人、薬剤師1人が濃厚接触者だった。PCR検査を受け全員の陰性が確認されたが、自宅待機をしているという。患者には濃厚接触者はいなかった。


ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒

2021年05月21日 21時16分54秒 | 社会・文化・政治・経済

適菜 収 (著)

なぜ不寛容がまん延するのか?

朝日新聞デジタル>記事
はびこる不寛容、正解求めず耐える力を 津田大介さん
有料会員記事
2020年12月26日 9時00分

 コロナをはじめ、政治的にも大きな動きが相次いだ激動の1年が終わろうとしている。その「激しさ」を総括するかのように、今月は「不寛容」の蔓延(まんえん)と“分断”を戒める論考が多かった。
「政治的に正しくない」発言をした人の解任や媒体の解約運動を指す「キャンセルカルチャー」。世界で起こっている激論を、津田大介氏がレビューします。
 村上陽一郎は他者の考えに対し…

無知は害毒である

世紀の終わり、ニーチェはこの先、2世紀がニヒリズムが徹底されていく過程と予言しました。
その予言は的中。
あらゆる「真理」の根拠を失った近代人は、ますますおかしな袋小路に閉じ込められるようになりました。
政治やJポップ、グルメ、経済などを素材に、「なぜいまの世の中はおかしいのか」を明らかにしていきます。
B層=近代を妄信するバカの行動パターンを分析することで、今の時代の病を浮き彫りにします。

内容(「BOOK」データベースより)
なぜ日本人は騙され続けるのか?“奴隷の幸福”の真実。
著者について
適菜 収
作家、哲学者
1975年山梨県生まれ。早稲田大学哲学科でニーチェを専攻。卒業後、出版社勤務を経て現職。ニーチェの「アンチクリスト」を現代語に訳した著書『キリスト教は邪教です!』(講談社+α新書)が、ニーチェの難解な思想を誰にでもわかるように翻訳した「真髄を捉えた新訳」として話題に。
他の著書に『いたこニーチェ』『脳内ニーチェ』(朝日新聞出版)、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』(講談社+α新書)、『ゲーテに学ぶ賢者の知恵』(だいわ文庫)などがある。
主にニーチェとゲーテに私淑しているが、日本人では徳川家康が好き。
世界各地、日本各地の100以上の都市を訪れ、哲学的生活とは何かを探る紀行家でもある。オフィシャルサイト http://www.geocities.jp/tekina777/


真理は細部に宿る、という言葉があるが、
著者は、現代日本を、無知で大樹の陰好きな
B層人間たちの支配する、変な社会であること
を、ニーチェに依拠しながら、この世で起きている
政治、社会、文化、音楽や、スポーツ、食べもの
や趣味に至るあらゆる分野の退廃を批判する、

そして、その原因は
パウロが作り上げた、神の下での人々の平等思
想と、来世主義に基づく、全西洋哲学思想である、

このキリスト教が、単なる言葉であり、概念に過
ぎない、平等」観念を生み出し、これが、ルソーの
自然権と、フランス革命の理念たる「自由、平等、
博愛」の芸念の基盤となった、
やがて産業革命によって、ヨーロッパが人口密集
地帯になるや、数千年も社会の下層にひっそりと
自足しながら生きてきた「大衆」が、平等の権利を
唱えて、社会の前面に躍り出てくる、
「民」=デモスの権利を主張しながら、

人はみな平等であり、人権を持ち、絶対王政に変わ
る、民主主義が登城したのだ、

詳しくは、この本を見てもらいたいが、こうした、人間の
平等とデモス主義が、現代のゆがんだ社会を生んだの
であり、それの基盤である、社会のB層がうみだされた、

本書ではこうした経過が、ニーチェの言説と歴史の経
過に基づきながら、詳しく解説される、
ニーチェは2つのことを言った、
1.これまでの哲学思想は、単なる、観念であり、
概念であって、歴史によって実証されたものではない、

これは、戦後のドイツで、ハイデガーの発言は、
単なる、言葉である、と批判されたのと、似ている、
ドイツの青年たちは、ハイデガーを読まなくなり、
熱心に読んだのは日本の文学部の学生だけだった
といわれる、余計なことだが、

2、もう一つは、上の続きだが、人間たちには、おのず
から、品性の高い人と、無知を自慢し、知をさげすむ
「下流の人たち」の区別が存在する、無前提に「民デモス」
を尊重するのではなく、上等な人々に従わねばならないの
だ、
、これを位階制といった、

問題の解決の道は、それでは、如何
ニーチェの言う、社会の正しい「位階制」に立ち戻ること、
位階の上部に位置する小数者の「ノーブレス。オブリージ」
に依拠すること、社会の多数派の知性のないB層は
分に応じた」正確に戻ること、がそそれである、と


筆者の狷介な人柄、知性が垣間見える良書です、
ただ、戦後民主主義にマインドコントロールされた方々には決して受け入れられないでしょう、おそらく内容も理解されないのではないでしょうか。


著者は選挙には行かないそうです。私は行ってきましたよ。どうしても×をつけたかった最高裁の判事がいたので。でも初めて白票を1票投じてしまいました。鉛筆を持たずに投票用紙を半分に折ったので、係の人に気づかれてしまいましたが。

「ニーチェの警告」の半分以上が、どうして政治家批判になってしまうのか、私にはピンときませんが、これまでもニーチェの解説書は読んで理解できた試しがないので、それはそれでいいです。ただ、こうした本を読むといつも思いますが、翻訳でいいから、ニーチェの書いたものをちゃんと読んだ方が、ずっとおもしろいですよ。

著者の書いていることに、特に違和感はなく、ニーチェが説く「直観し正しく選択する教養」(p.94)というのも、新渡戸稲造の『武士道』でも説かれていることなので、日本人である私には、よく理解できます。ただ、民主主義や選挙は、たんなるテクニックでしょう? 人殺しをせずに、革命を起こしたり政権交代をするための。これは人類の知恵なのですよ。それ以上の何か(価値?)を民主主義に求めることは、典型的なB層の行動に思えます。

この本のコメントを書く気はあまりなかったのですが、今日は選挙の日なので、投票してきた記念に書きました。ちなみに、まだ午後4時なので、選挙の結果は知らないで書いています。世論調査で、結果は見えているけど、それでも投票に行った私は何層なんでしょうね?

 

現代社会を生きている中で、感じていた違和感が解消されました。

ページ数も少なめに設定されているので、時間のない人でもすぐに読み切れます。

指摘は単純明快になされていますが、内容自体を突き詰めていくとかなり面白いです。

知識ではなく、『教養(見識)』の重要性が指摘されています。
昨今、目にする機会がめっきり減ってしまった『本物』。
なぜ『本物』が駆逐されているのかも、的確に指摘されています。

B層をターゲットにしてるんだろうなと感じつつ(笑)まんまと読みましたが、物事を考えるきっかけを得られるかもしれませんね。

 


【速報】新型コロナ 茨城で新たに53人感染、2人死亡 複数死亡は3月以来

2021年05月21日 21時16分54秒 | 社会・文化・政治・経済

5/21(金) 18:37配信

茨城新聞クロスアイ

茨城県と水戸市は21日、新型コロナウイルス感染者が県内で新たに計53人確認されたと発表した。さらに県は同日、患者2人が死亡したと発表した。死者が複数確認されたのは3月10日以来。県内の感染者は累計9299人、死者は同141人となった。

県によると、亡くなったのは県内の医療機関に入院していた90代男性と80代女性。

県と市によると、53人のうち、陽性者との濃厚接触により感染したとみられる人が39人、感染経路が分かっていない人が14人。

市町村別の感染者数は、大洗町8人、つくば市7人、常陸太田市5人、常総市4人、土浦市4人、笠間市4人、結城市3人、県外3人、古河市2人、鉾田市2人、ひたちなか市2人、鹿嶋市1人、日立市1人、境町1人、北茨城市1人、龍ケ崎市1人、稲敷市1人、石岡市1人、小美玉市1人、水戸市1人。

新たに計50人が退院、退所、自宅療養終了し、回復者は累計8426人となった。

居住地別の新規感染者53人は以下の通り。

◇大洗町(8人)  
▽20代無職女性  
▽50代アルバイト女性  
▽20代パート女性  
▽30代アルバイト女性  
▽30代アルバイト男性  
▽40代会社員女性  
▽10代男子生徒  
▽20代会社員男性(水戸市から茨城県に移管)

◇つくば市(7人)  
▽10代男子生徒  
▽未就学女児  
▽未就学女児  
▽未就学女児  
▽未就学女児  
▽未就学女児  
▽40代会社員男性

◇常陸太田市(5人)  
▽70代無職女性  
▽30代会社員男性  
▽40代会社員女性  
▽10代男子生徒  
▽70代無職男性

◇常総市(4人)  
▽30代アルバイト女性  
▽40代自営業男性  
▽20代会社員女性  
▽20代会社員男性

◇土浦市(4人)  
▽40代会社員男性  
▽0~9歳女子児童  
▽80代無職女性  
▽20代無職女性

◇笠間市(4人)  
▽70代無職男性  
▽80代無職男性  
▽80代無職女性  
▽90代無職女性

◇結城市(3人)  
▽20代無職女性  
▽40代会社員男性  
▽50代会社員女性

◇県外(3人)  
▽50代会社員男性(埼玉県)  
▽20代男子学生(千葉県)  
▽20代男子学生(千葉県)

◇古河市(2人)  
▽20代会社員男性  
▽30代自営業男性

◇鉾田市(2人)  
▽30代アルバイト女性  
▽40代アルバイト女性

◇ひたちなか市(2人)  
▽30代無職男性  
▽40代女性(職業非公表)

◇鹿嶋市(1人)  
▽10代男子学生

◇日立市(1人)  
▽40代会社員男性

◇境町(1人)  
▽20代会社員女性

◇北茨城市(1人)  
▽20代会社員男性

◇龍ケ崎市(1人)  
▽80代無職女性

◇稲敷市(1人)  
▽20代会社員男性

◇石岡市(1人)  
▽30代女性(職業非公表)

◇小美玉市(1人)  
▽20代無職女性

◇水戸市(1人)  
▽70代会社員男性

■県内の感染状況  
新規 53人  
累計 9299人  
うち死者 141人  
退院・退所等 8426人  
(県・水戸市発表、21日午後8時30分時現在)

 

【関連記事】

 


心臓が弱い家系だった田村正和さん 体調不良でやせ細りコロナも追い打ち

2021年05月21日 05時30分56秒 | 社会・文化・政治・経済


5/20(木) 19:05配信

NEWSポストセブン

俳優の田村正和さんが4月3日に心不全でなくなった。77才だった。私生活をとことん秘匿する美学を貫いた田村さんだが、しばしば漏れ伝わったのが病との闘いだ。

「もともと田村家は心臓が弱い家系で、ご本人も若い頃から心臓があまり丈夫ではなかったそうです。狭心症の発作が出ることもあり、1990年代後半には極秘の心臓手術を受けたと報じられました。その後もことあるごとに重病説がささやかれ、2013年には死亡説が業界を駆け巡りました」(芸能関係者)

 田村さんは2018年2月のドラマ『眠狂四郎 The Final』(フジテレビ系)を最後に田村さんは表舞台から姿を消した。その後の2019年6月に『女性自身』の直撃を受けた際、自らの体調を問われた田村さんはこう答えた。

《う~ん、それは普通かな。前に心臓を悪くして、手術もしたからね。だから無理はできないんです。生きるうえで、体はいくつになっても大切だからね》

 手術をしたことを認めながら体調は「普通」と語ったが、その後、田村さんに異変が生じていた。

「その年の暮れに田村さんは、都内の有名病院に入院しました。人知れず隠居生活を続けるなかで体調不良をきたし、緊急手術を受けたと聞いています」(田村家と親しい関係者)

 体調不良でやせ細っていくなか、追い打ちをかけたのが新型コロナだった。

「手術後に療養生活を続けるうちに新型コロナが蔓延し、最初の緊急事態宣言が出されるなど、日本中がパニックに陥りました。特に高齢で持病のある田村さんは、未知のウイルスの脅威にさらされて疲弊する日々が続きました。今年になっても状況は改善せず、都内の別の有名病院に通うようになりました」(前出・田村家と親しい関係者)

※女性セブン2021年6月3日号

【関連記事】


木村花さん侮辱罪で2名立件も「科料9千円どまり」 警視庁ハイテク係がぶつかった“意外な壁”

2021年05月21日 05時25分36秒 | 事件・事故

4/28(水) 6:12配信

文春オンライン

SNS上で度重なる誹謗中傷を受けたプロレスラーの木村花さんが、22歳で自らの命を絶ってから間もなく1年となる。木村さんは死の直前、「毎日100件近く率直な意見。傷ついたのは否定できなかった」とツイッターに綴っていた。しかし、警察は悪質な書き込みをした犯人を2人しか立件できておらず、「ネットいじめ」を巡る捜査の限界が浮き彫りになった。その背景には警察を阻む“2つの壁”があった。

【画像】「愛してる」「ごめんね」死亡当日の木村花さんの投稿

 2020年5月23日、木村さんは東京都内の自宅マンションで変わり果てた姿で見つかった。木村さんはプロレスラーとして活躍する傍ら、フジテレビの恋愛リアリティーショー「テラスハウス」に出演していた。番組は男女6人によるシェアハウス生活を記録するという仕立てで人気を集めていたが、“事件”は20年3月31日に起きた。

 プロレスのコスチュームを誤って洗濯した共演者の男性に木村さんが激高する放送回が、動画配信サービスNetflixで先行配信されると、その直後から、SNS上に「死ね」「気持ち悪い」「消えろ」といった匿名の書き込みが相次いだのだ。

殺人などの凶悪犯罪を扱う「捜査一課」が動いた理由
「テラスハウス」は海外でも人気の番組だったため、木村さん急逝のニュースは瞬く間に世界を駆け巡った。SNS上では「ネットいじめ」を非難する投稿が拡散。政府や与野党がすぐに誹謗中傷対策に乗り出すほどの社会的ムーブメントに発展した。そんな中、「いずれ刑事事件になる」と想定して密かに動き出したのが警視庁捜査一課だった。

 警視庁の中でも、殺人などの凶悪犯罪を扱う捜査一課がなぜ入ったのか。捜査関係者が解説する。

「一課の中にはネットを悪用した脅迫事件などを専門とする部署があり、通称『ハイテク係』と呼ばれている。去年だと、電通や全国の大学などに届いたネット上の連続爆破予告も担当した“職人集団”だ。木村さんの死後、『まずい』と思った人たちが一斉にツイッターの書き込みを消去し始めていた。誹謗中傷事件を立件するためには遺族からの告訴がないといけないが、告訴を待っていては、その間に証拠がどんどん消されてしまう。将来的に遺族が告訴してくれると信じ、ハイテク係に急いでツイッターを解析させることになった」

 ハイテク係が一定の期間内なら過去の書き込みも遡って見ることができる特殊なソフトを使ったところ、番組が配信された3月末から自死までの約2カ月の間に、木村さんのツイッターアカウントには600以上のアカウントから1200件近いメッセージが寄せられていた。このうち、捜査一課は約200アカウントによる約300件の書き込みが誹謗中傷に当たると判断した。

米Twitter社は「そんな微罪で情報は明かせない」と開示を拒否
 しかし、ここで“1つ目の壁”に阻まれることになる。捜査一課は名誉毀損罪(3年以下の懲役など)での立件を考えていたが、条件を満たす書き込みが見つからなかったのだ。ある捜査員は、

「名誉毀損罪が成立するためには、ウソでもホントでもいいから『部長は部下にセクハラをしている』といったような具体性のある書き込みが必要になる。でも、木村さんに対しては『死ね』や『気持ち悪い』といった抽象的な書き込みばかりだった。誰もがちょっとした感情を気軽につぶやくSNS時代らしい現象ではあるのだが……」

 とため息を漏らす。

 捜査一課に残された道は、刑法の中で最も罪が軽い「侮辱罪」(1万円未満の科料など)での書類送検しかなくなった。その方向で捜査を進めると、次は“2つ目の壁”にぶち当たってしまった。匿名の書き込みをどこの誰がしたのか特定するため、米ツイッター社に投稿者の情報を開示するよう問い合わせたものの、応じてもらえなかったのだ。

「アメリカにはこちらの侮辱罪に相当する概念がないらしく、しかも、そんな微罪で利用者の情報を明かせないと、非協力的なスタンスだった。捜査は完全に行き詰まってしまった」(捜査関係者)

「誹謗中傷のない世界にしたい」遺族の苦渋の選択
 木村さんが亡くなってから7カ月近くたった2020年12月17日、捜査一課は「性格悪いし、生きてる価値あるのかね」「ねえねえ。いつ死ぬの?」と書き込んだ大阪府の20代男を書類送検した。実を言えば、この男は捜査一課が自力で突き止めた人物ではない。木村さんの自死から1カ月後、遺族に自ら名乗り出て謝ってきたため、“幸運にも”身元が判明していたのだ。

 遺族は当初、この男を許したため捜査一課も立件できないと考えていた。しかし、捜査一課では、他の容疑者を割り出せなかった以上、これまでの捜査が水の泡になりかねない状況に追い込まれていた。捜査一課と遺族が話し合った結果、遺族は「苦渋の選択だが、世間に公表して知ってもらい、誹謗中傷のない世界にしたい」との思いで告訴するに至ったという。

 今年4月5日には、「死ねや、くそが」「きもい」「かす」と投稿した福井県の30代男を書類送検した。この男を割り出せたのは、遺族がアメリカの裁判所の証拠開示制度「ディスカバリー」を使って今年3月に個人情報を何とかツイッター社に開示させ、捜査一課に提供していたという経緯があったからだった。

 書類送検された2人の男に対する刑罰は3、4月にそれぞれ決まったが、いずれも9000円の科料にとどまった。木村さんが亡くなってから間もなく1年。侮辱罪の時効も1年しかなく、ここから新たな容疑者を掘り起こすのは難しいとみられ 、多くの“逃げ得”を許してしまう。

「SNSの誹謗中傷は最悪の結果を招くかもしれないのに、立件できない、できても罪が軽いとなれば抑止効果は薄い」

 捜査員たちは悔しさをかみしめている。

山本 和樹/Webオリジナル(特集班)

【関連記事】


寿司デート」トレンド入り…日本医師会会長の新たな報道に怒りの声「これが上級国民との差」

2021年05月21日 05時23分07秒 | 事件・事故

5/20(木) 19:05配信 中日スポーツ

中川俊男会長

 コロナ禍で国民に自粛を要請していた昨年8月、高級すし店で40代女性と食事を楽しんでいたと20日発売の週刊新潮で報じられた日本医師会の中川俊男会長(69)。4月の政治資金パーティー開催に続く報道に「寿司デート」がツイッターのトレンドワードにランクインした。

 ツイッター上では「医師会会長、寿司デートが真実なら説得力がなさすぎるし自粛する気もなくす」「『我慢のお盆休み』とか言うから昨年夏の旅行を見送ったのがばからしくなってきた。これが上級国民と平民の差。全国で新型コロナ変異株が広がっています」と憤る声があふれた。また、「こういう言うことを聞かない人が増えると、現場で対応している医師が迷惑するんだろうな」と、最前線で対応する医療従事者を心配するコメントも見られた

【関連記事】

 


木村花さん死後中傷に損害賠償支払い命令「誹謗に苦しむ人に救いの糸口」

2021年05月21日 05時17分48秒 | 事件・事故

5/20(木) 8:28配信 日刊スポーツ

フジテレビの恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演していたプロレスラー木村花さん(当時22)がSNSで誹謗(ひぼう)中傷され、自殺した問題で、花さんが亡くなった後も「地獄に落ちなよ」とSNSに投稿した長野県茅野市の男性に対し、花さんの母響子さん(44)が「社会通念上、許容される限度を超える」と損害賠償を求めた裁判の判決公判が19日、東京地裁で開かれ、池原桃子裁判長は男性に129万2000円の支払いを命じる判決を下した。花さんへの誹謗中傷に対する初の民事判決。

判決後の記者会見を終えた木村響子さん。娘の花さんのTシャツを着ていた

男性は昨年5月23日の花さんの死後、「あんたの死でみんな幸せになったよ、ありがとう。テラハ楽しみにしてたのにおまえの自殺のせいで中止。最後まで迷惑をかけて何様? 地獄に落ちなよ」などとツイッターに投稿。響子さんはツイッター社に投稿者の情報開示を請求し、男性を特定した。響子さんは294万円の賠償を求めていた。

男性は答弁書など書面を出さず、出廷もしなかったことから、池原裁判長は事実関係を認めたとみなした。響子さんは会見し、「裁判所が重大な誹謗中傷だと認めてくれた。無責任に放たれた言葉、誹謗中傷に苦しんでいる人に救いの糸口になってほしいと思う」と話していた。


木村花さんツイッター中傷、投稿者に129万円賠償命令

2021年05月21日 05時11分17秒 | 事件・事故

村上友里、岩田恵実2021年5月19日 15時27分 朝日新聞

判決後に会見する木村花さんの母・響子さん=2021年5月19日、東京・霞が関、阿部峻介撮影

 フジテレビの番組「テラスハウス」に出演し、昨年5月に自ら命を絶ったプロレスラー木村花さん(当時22)がSNS上で中傷されたとして、木村さんの母・響子さん(44)が長野県の男性に約294万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、東京地裁であった。池原桃子裁判長は、男性が争わなかったことから「原告の主張する請求原因を自白したものとみなす」とし、約129万円の支払いを命じた。

 民事訴訟法は、口頭弁論や弁論準備手続きで相手が主張した事実を争わない場合は、その事実を自白したとみなすと定める。

 原告側の訴えによると、男性はツイッター上で「あんたの死でみんな幸せになったよ、ありがとう」「テラハ楽しみにしてたのにお前の自殺のせいで中止。地獄に落ちなよ」などと投稿。これらの内容は「匿名の影に隠れたもので極めて悪質」とし、「遺族の敬愛追慕の情を侵害された」としていた。

 原告側は今回の訴訟に先立ち、ツイッター社などに発信者情報を求め、男性を特定した。ほかの発信者についても提訴するという。

 響子さんは判決後の会見で「誹謗(ひぼう)中傷は一生治らない心の傷を負う。NPO法人を立ち上げ相談窓口を作るなどして、中傷に苦しむ人を救いたい」と語った。

 被告の男性が反論しなかったことについては「裁判から逃げても、中傷した事実からは逃げられない」とした。(村上友里、岩田恵実)


署名偽造容疑で田中孝博事務局長ら4人を逮捕、全容解明へ 愛知県知事リコール不正

2021年05月21日 05時06分32秒 | 事件・事故

2021年5月19日 14時38分 東京新聞

逮捕されたリコール活動団体事務局長の田中孝博容疑者  

 愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造事件で、愛知県警は19日、地方自治法違反(署名偽造)の疑いで、元愛知県議でリコール活動団体事務局長の田中孝博容疑者(59)ら男女4人を逮捕した。県警は田中容疑者が主導して事務局の一部が組織的に大量の署名を偽造したとみて全容解明を進める。
【関連記事】捜査員が部屋に入ると、田中容疑者の大声が外に響いた 愛知県知事リコール不正で逮捕
【関連記事】当初は真っ向から関与否定も…田中事務局長の発言の変遷 愛知県知事リコール不正
【関連記事】一転、田中事務局長が書き写し依頼認める「署名集まらず焦り 高須院長に恥かかせられなかった」
 ほかに逮捕されたのは田中容疑者の妻のパート従業員なおみ(58)、次男の塗装業雅人(28)、事務局幹部のアルバイト渡辺美智代(54)の3容疑者。逮捕容疑は、田中容疑者ら4人は共謀して昨年10月下旬ごろ、県外でアルバイトを動員し、県知事リコールの署名を偽造したとされる。県警は4人の認否を明らかにしていない。
 本紙の取材では田中容疑者が名古屋市の広告関連会社に依頼して、昨年10月20~31日の間、佐賀市内で署名偽造のためにアルバイトによる名簿の書き写し作業が行われていた疑いがある。
 
 田中容疑者は運動の実務の責任者を務め、渡辺容疑者は名簿管理や金庫番を担っていた。なおみ、雅人の両容疑者は頻繁に事務所に出入りし、街頭活動などを手伝っていた。
 田中容疑者は19日朝、滞在先の静岡県伊豆市で逮捕された。県警は愛知県内の田中容疑者の実家など関係先の家宅捜索を始めた。
 リコール活動団体は同年11月、約43万5000人分の署名を各選管に提出したが、83・2%に当たる36万2000人分が無効と判断された。同一の筆跡や指印が多数確認されたほか、故人の署名も含まれており、県選管は2月、被疑者不詳で県警に刑事告発した。

その直後、本紙などの報道で署名偽造疑惑が発覚。アルバイトを雇った大規模な偽造は過去に例がなく、県選管が偽造防止策を踏まえた改善案を総務省に提出するなど制度のあり方も問われる事態となった。
 田中容疑者は当初、不正への関与を否定していたが、逮捕前の本紙の取材に広告関連会社に署名の書き写しを依頼したことは認めた。ただ、「違法性の認識はなかった」などと話していた。
 県警は選管に提出された全署名を押収するとともに、名古屋市東区のリコール活動団体の旧事務所を家宅捜索。アルバイト動員に関与した広告関連会社元社長や事務局幹部らから任意で事情を聴くなどして捜査を進めてきた。
◆「法律や制度の隙を突き、極めて悪質」
 明治大の牛山久仁彦教授(地方自治論)の話 今回の署名偽造は、法律や制度の隙を突いたもので極めて悪質だ。捜査で事件を明らかにすることは当然だが、リコール運動を主導した人たちは自らの潔白や無関係ばかりを主張するのではなく、何が起き、金銭の動きはどうだったのか徹底して真相を明らかにするべきだ。

その説明を尽くさなければ、運動の趣旨自体も汚すことになりかねない。そもそもリコールなどの直接請求は住民のための政治参加の制度であり、善意を前提にして成り立っている。不正防止でルールを厳格化してしまうと住民が取り組みにくくなるため慎重に考えるべきだ。ただ悪質な事件が起きた以上、住民参加に配慮しつつ不正に歯止めをかける検討も必要になるだろう。
 愛知県知事のリコール運動 2019年の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の企画展「表現の不自由展・その後」で、昭和天皇の肖像を使った創作物を燃やす映像作品や、慰安婦を表現した少女像が展示されたことに抗議し、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長らが実行委員長だった大村秀章知事のリコール(解職請求)を主張。

名古屋市の河村たかし市長も「応援団」として加わり、昨年8月から一部の市町を除いて10月まで署名集めを実施した。活動団体は約43万5000人分を県内の各選管に提出したが、解職の賛否を問う住民投票に必要な法定数約86万6000人分には届かなかった。