入管法改正、今国会断念 支持率低下で危機感 選挙控え「強行できず」

2021年05月19日 17時33分23秒 | 社会・文化・政治・経済
選挙控え「強行できず」
 
深掘り 加藤明子 山本将克 
 
速報
 
毎日新聞 2021/5/18 21:56(最終更新 5/18 22:47) 有料記事 3183文字
衆院本会議を傍聴するウィシュマ・サンダマリさんの妹のワユミさん(右)とポールニマさん=東京都千代田区で2021年5月18日午後1時20分、竹内幹撮影
衆院本会議を傍聴するウィシュマ・サンダマリさんの妹のワユミさん(右)とポールニマさん=東京都千代田区で2021年5月18日午後1時20分、竹内幹撮影
 政府・与党は入管法改正案について、事実上の廃案に追い込まれた。新型コロナウイルスの感染拡大が続き、内閣支持率が下落する中、改正案を強行採決すれば世論の反発を招く。次期衆院選や夏の東京都議選などに悪影響が出かねないと警戒し、国会審議の紛糾を回避した。
 
支持率低下で風向き変わる
 
 加藤勝信官房長官は18日の記者会見で「与野党協議で改正案はこれ以上審議を進めないとの合意がなされ、政府もこれを尊重した」と経緯を説明した。官邸関係者は「突然の与党の判断に驚いた」と漏らした。
 
 政府・与党はもともと、入管法改正案が、世論の注目を集める法案とみていなかった。名古屋出入国在留管理局で3月、スリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさんが亡くなり、野党が法務省に、入管施設の監視カメラ映像の開示を求めても、自民党幹部は「世論の関心はさほど高まっていない。開示しなくても問題はない」との認識を示していた。与野党の修正協議が14日に決裂すると、この幹部は「野党には十分配慮した。17日の週に衆院を通過させる」と明言していた。
 
 風向きが変わったのは、先週末だ。報道各社の世論調査で、内閣支持率が相次いで低下。新型コロナの感染収束が見通せず、緊急事態宣言の対象追加を巡り、政府方針が迷走したことが一因とみられる。こうした状況を受け、政府・与党には「内閣支持率が低い中で無理はできない」(政府関係者)との危機感は高まっていた。
 
 そして、18日朝にあった自民党の幹部協議。「入管法を参院に送ってもいいが審議は荒れる。多くの法案が残る中、入管法がどれだけ重要かを改めて考えてほしい」。改正案の取り扱いを再検討するよう要求したのは、関口昌一参院議員会長や世耕弘成…

大規模病院で満床状態 感染急拡大の札幌「医療崩壊」現実問題に

2021年05月19日 17時33分23秒 | 医科・歯科・介護

5/19(水) 16:48配信

STVニュース北海道
「病床の稼働率は100%を超えている」。

新型コロナの患者を受け入れる病院は、病床ひっ迫の現状を訴えます。

札幌の医療体制は、まさに危機的な状況を迎えています。

コロナ患者を受け入れている、札幌市の手稲渓仁会病院です。

(手稲渓仁会病院 奈良理副院長)「(コロナ病床の)使用率はほぼ100%。稼働率は100%を超えるのが、この1週間以上。重症患者は、(看護師)3人で(患者)2人を診る。(通常のICUの)3倍くらいの看護師が必要」

32床ある病床は、この1週間満床状態。

一部の病棟を閉鎖して看護にあたっていますが、病床数は足りていないのが現実です。

(手稲渓仁会病院 奈良理副院長)「(コロナ患者は)現実問題として1日数件はお断りしている。救急隊が2時間3時間、病院を選定するのがここ1週間くらいで起きている」

その影響はコロナ患者以外にも。

(手稲渓仁会病院 奈良理副院長)「病床が減っていることによって、受け入れられない救急患者がいる」

病床のひっ迫で札幌では、救急搬送先がすぐに見つからない事例が去年の2倍に達しています。

自宅で療養せざるを得ない患者も急速に増加。

5月16日には、自宅療養中だった60代男性の容体が急変し、死亡しました。

「医療崩壊」が目に見える形で出始めています。

その対策として、札幌市では搬送先が決まらないコロナ患者を一時的に受け入れる入院待機ステーションを設置し、最大で9床が使われたということです。

札幌と同じ特定措置区域の小樽市でも、病床のひっ迫で救急医療体制の悪化が懸念されています。

(小樽市消防本部 関谷寿救急課長)「この事態が長期化したり、クラスターの発生で入院患者が一気に発生した場合、通常の救急医療体制の維持が困難になるのではと危惧している」

感染者の拡大で危機的な状況に陥っている医療現場。

とりわけ札幌の医療体制は、限界に達しています。

 

 


胆管と十二指腸の間に何かがみえる

2021年05月19日 13時33分36秒 | 医科・歯科・介護
友人の検査結果が懸念される。
「今朝、腹痛で、取手東病院に救急搬送されたと」と別の友人からメールがあった。
心配だ。
肝臓の数値が高い。
金曜日に絶食で、点滴と肝臓の薬を入れて、様子を診るそうだ。
まだ、若い現役世代、<がん>でなければいいが・・・
 
 

胆道の病気と治療について

肝臓から十二指腸までの胆汁の通り道を総称して「胆道(たんどう)」といい、肝内胆管(かんないたんかん)、肝外胆管(かんがいたんかん)、胆嚢(たんのう)、十二指腸乳頭(ファーター乳頭、とも言います)に分けられます。

さらに肝外胆管は肝臓に近い肝門部領域胆管(かんもんぶりょういきたんかん)と膵臓(すいぞう)に近い遠位胆管(えんいたんかん)に分けられます。

「胆汁(たんじゅう)」という消化液は肝臓で作られた後十二指腸に運ばれ、食べ物の中の主に脂肪成分の消化と吸収に重要な役割を果たします。

2015年の日本での胆道がん死亡数は男女ともに約9,000人で、がんの部位別では男性では8位、女性では7位の死因となります。

国際比較では、日本人が胆道がんにかかる確率は、東アジア各国や欧米に比べて高い頻度となっています。

ここでは、胆道がんの中でも特に肝門部領域胆管がん、遠位胆管がん、胆嚢がん、十二指腸乳頭部がんについてご説明します(肝内胆管がんについては、こちらのページをご覧ください)。

胆道は、肝外胆管、胆嚢、十二指腸乳頭部からなり、さらに肝外胆管は肝門部領域胆管と遠位胆管に分けられます。

胆道がんの症状には、黄疸おうだん、右わき腹の痛み、体重減少などがあります。
肝外胆管がんや十二指腸乳頭部がんでは、黄疸がよくみられます。
黄疸は、胆管の内部ががんによって狭窄きょうさく(狭くなること)したりつまったりして、黄色の色素であるビリルビンを含む胆汁が血液の中に流れ込むことにより起こります。
皮膚や白目が黄色くなったり、尿の色が茶色っぽく濃くなったりするほか、皮膚にかゆみが出ることもあります。
一方、十二指腸に排出されるビリルビンの量が減るため、便の色が白っぽくなることもあります。黄疸のほかに、みぞおちや右わき腹の痛み、発熱、全身のだるさ、食欲不振、体重減少などの症状が出ることもあります。
肝内胆管がんや胆のうがんは、早期には症状が出ないことが多いがんです。進行すると黄疸がみられることがあり、胆のうがんではみぞおちや右わき腹の痛みが出ることもあります。
ただし、このような痛みは胆石症などのがん以外の病気によって出ることもあります。
胆道がんでは、がんの発生した部位によって、出やすい症状や症状の出るタイミングが異なります。少しでも気になる症状がある場合には、内科または消化器科を受診しましょう。

いのちの初夜

2021年05月19日 13時33分36秒 | 社会・文化・政治・経済

北條 民雄 (著)

川端康成が認めた夭折の天才作家。病といのちを描く、珠玉の小説集。

慟哭したし。泣き叫びたし。この心如何せん――。若くしてハンセン病と判断された北條民雄は、絶望を抱え療養所に入る。死と隣り合わせの状況で見つめた「いのち」と「文学」。私小説の金字塔、ついに復刊!

内容(「BOOK」データベースより)

しみじみと思う。怖しい病気に憑かれしものかな、と―。若くしてハンセン病を患った青年は、半ば強制的に収容施設に入所させられる。
自分の運命を呪い、一度は自殺すら考えた青年を絶望の淵から救い出したのは、文学に対する止めどない情熱だった。
差別と病魔との闘いの果て、23歳で夭折した著者が描く、力強い生命の脈動。施設入所初日のできごとを克明に綴った表題作をはじめ、魂を震わす珠玉の短編8編を収録。

著者について

●北條 民雄:1914年、朝鮮京城(現ソウル)に生まれる。徳島県育ち。29年、上京。文学を志しながら職業を転々とする。23年ハンセン病を発病し、翌年より東村山村全生病院に入院。院内より川端康成に師事し、36年「いのちの初夜」を『文學界』に発表、大きな反響を呼ぶ。37年逝去。享年23歳。
 
 
北条 民雄(ほうじょう たみお、旧字体:北條 民雄1914年大正3年)9月22日 - 1937年昭和12年)12月5日小説家
ハンセン病となり隔離生活を余儀なくされながら、自身の体験に基づく作品「いのちの初夜」などを遺した。本名:七條 晃司(しちじょう てるじ)。
 

▽「誰も癩になった刹那に、その人の人間は滅びので(中略)あなたは人間じゃあないんです」北條民雄

生涯
1914年9月、日本統治時代の朝鮮の首都京城(現・ソウル)に生まれる。
生後間もなく母親と死別し[2]、徳島県阿南市下大野町に育つ。
1932年に結婚[3]。1933年にハンセン病を発病し破婚。
翌1934年、東京府北多摩郡東村山村の全生園に入院。入院後、創作を開始した。川端康成に書簡を送って原稿の閲読を乞い、以降は川端に師事する。
1935年、脱稿した「間木老人」を川端に送り、激励を受けた。
1936年、「いのちの初夜」により第2回文學界賞を受賞、第3回芥川賞の候補にもなった。
その他に「癩家族」、「癩院受胎」、「望郷歌」などの作品を著したが、1937年に腸結核のため死去。23歳没。
ハンセン病に対する偏見や差別により、長らく本名は公表されていなかったが、出身地の阿南市が親族に2年間に亘り本名を公開するように説得した結果、2014年6月に親族の了承を得て、没後77年経って本名が公開された。


生きるヒントとしての哲学者94の言葉

2021年05月19日 13時15分35秒 | 社会・文化・政治・経済

成美文庫<br> 生きるヒントとしての哲学者94の言葉

植西 聰【著】

哲学者は、自分自身が多くのことを悩み、悩みを通して偉大なことを成し遂げ、豊かな人生を築いたのです。そして数多くの言葉をこの世に残しました。ですから、哲学者の言葉は、幸せに生きるためのヒントを教えてくれます。
希望を持って生きていく大切さも伝授してくれるでしょう。
困難を乗り越える勇気を与えてくれますし、仕事にどのような心構えを持つべきかも示してくれるのです。
古今東西の哲学者の「問題解決に使える言葉」を幅広くピックアップ。現代の身近な状況に対応する方法をやさしく解決します。

植西/聰
東京都出身。著述家。学習院高等科・同大学卒業後、大手企業に勤務。独立後、人生論の研究に従事。独自の「成心学」理論を確立し、人々を明るく元気づける著述を開始。95年、「産業カウンセラー」(労働大臣認定資格)を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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NHK「100分de名著」ブックス 三木清 人生論ノート 孤独は知性である by [岸見 一郎]
 
NHK「100分de名著」ブックス 三木清 人生論ノート  

孤独は知性である
[著] 岸見 一郎

商品紹介
ニヒリズムを超越する真の勇気は、孤独を知り、理想を手放さない知性にこそ宿る!
三木清(1897-1945)は、日本初の哲学者といわれる西田幾多郎と師弟関係を結んだ思索のひとである。また、孤独や貧窮を味わった在野の哲学者である。そんな彼が、日本が戦争へと突き進んでいくなか、「文學界」(1938~1941年)に寄稿した連載が「人生論ノート」だ。人生のなかで、誰もが一度は煩悶するであろう困難(「死」「虚栄」「孤独」「嫉妬」「偽善」「利己主義」など)への向き合い方や願望(「幸福」「理想」「成功」「希望」など)への道筋について、思索を深めた哲学エッセイである。その文章は、晦渋であるうえに、時局を踏まえ細心の注意が施された表現なため、難解で真意をつかみにくい側面がある。その難解かつ迂遠な表現の核心を、三木清を長年研究してきた岸見氏が懇切かつわかりやすく解説する。
岸見氏が注目するのは、三木が掲げた「理想主義」。それは、ひとが困難を乗り越えるために必要不可欠な態度であるのに、現代人に著しく欠けているセンスだと、氏はいう。「どうせ」や「いまさら」といったニヒリズムは現実を変える力を持たず、楽観的に見える理想主義こそが、ひとを幸福へと導く力だという三木。「人生は運命であるように、人生は希望である。運命的な存在である人間にとって生きていることは希望を持っていることである」。人間の負の側面を認めつつ、そこから一歩先へ進むための杖として、「希望」を失ってはいけないと説いたのだ。
また、真の勇気は「孤独」を恐れない、知的な姿勢にこそ宿るという。組織や集団の欠点・瑕疵を指摘するには、孤立を恐れない勇気が必要だ。社会のため、幸福のために孤独は重要な要素だと、三木はいうのだ。
1945年3月思想犯を匿ったかどで逮捕され、同年9月獄中で死を迎えた三木の、人生をかけた言葉の連なりは、閉塞した社会を生きる私たちを鼓舞し、勇気づける。哲学的な示唆とともに、人間の尊厳と幸福を希求したその人生もまた、読者を勇気づけるだろう。
著者情報
岸見 一郎 著
哲学者・カウンセラー。1956年京都府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。専門の哲学に並行してアドラー心理学を研究。

著書に『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』(ともに古賀史健との共著)ほかアドラー関連書多数。またアドラー関連以外の著書に『三木清『人生論ノートを読む』』などがあるほか、プラトン『ティマイオス/クリティアス』の翻訳も手がける(ともに白澤社)。

 

 

 

 

 


 


 

 
 
 

診断の社会学:「論争中の病」を患うということ

2021年05月19日 13時05分47秒 | 医科・歯科・介護

 

 
 
▼「そんな病気はありません」
痛みや苦しみを患いながらも、医療者によって「疾患」を診断されず、
あるいは診断を受けても、他者から「病い」を認められない。
そんな「病い」を生きる人びとの生の困難と希望を描く。

本書では、「痙攣性発声障害」「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」「線維筋痛症」という3つの「論争中の病」を取り上げ、50名弱の患者への聞き取り調査などから、当事者が抱える深刻な困難や社会的経験の分析を行う。ここでいう「論争中の病」とは、生物医学的エビデンスを欠いているために、病気の実在性に疑義が呈され、患いの正統化をめぐって医療専門家と患者、医療専門家同士、あるいは患者をめぐる周囲の人びとや世論も加わって「論争」が生じている病を指す。

患いに名前を与えられず、名前を与えられるだけでは必ずしも苦しみを緩和されない「論争中の病」を患う人びとが、この社会で直面する困難や医療に対する希望を、私たちはどのように理解することができるのか。当事者へのインタビュー調査から、彼らが抱える困難や病名診断が当事者に与える影響を明らかにする。

【目次】

序 章 患い・診断・論争

第1章 「論争中の病」をめぐる問題

第2章 診断を社会学的に研究するということ

第3章 「病名がないより病名をもらえた方が嬉しい」
――「痙攣性発声障害」の当事者の困難と診断

第4章 「何もできることはないけど愚痴なら聞きに来ます」
――「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」の当事者の困難と診断

第5章 「そんな病気はありません」
――「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」および「線維筋痛症」の当事者の困難と診断

第6章 「論争中の病」と診断

終 章 「論争」からシティズンシップへ

あとがき
初出一覧

参考文献
索 引
 

著者について

野島 那津子(のじま・なつこ)
大阪大学大学院人間科学研究科助教。京都府立大学、京都府立医科大学非常勤講師。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(人間科学)。
日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、2018年より現職。
著作に、「人はなぜ病者の物語に感動するのか」(山中浩司・石蔵文信編『シリーズ人間科学5 病む』大阪大学出版会、2020年)、主な論文に、「「探求の語り」再考――病気を「受け入れていない」線維筋痛症患者の語りを通して」『社会学評論』(第69巻第1号、2018年)等がある。
 
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ひと

野島那津子さん=「論争中の病」を患う人が直面する困難を研究
オピニオン
 
毎日新聞 2021/5/18 

野島那津子(のじま・なつこ)さん(37)

 「体の具合が悪い上、医学で明確に説明できないため存在を認められていない病の人たちは、一体どれだけつらいのだろう。私は声が不調なだけでも苦しいのに」。そんな疑問が研究のきっかけだった。

 医学界で病気かどうか賛否両論がある慢性疲労症候群や線維筋痛症の約50人にインタビューし、「患者」の置かれた状況を分析。診断がなかなかつかなかったり「そんな病気はない」と患いを否定されたりして、医療や福祉の支援を十分受けられていないことなどを明らかにした。2月に研究成果をまとめた「診断の社会学 『論争中の病』を患うということ」(慶応義塾大学出版会)を刊行…

 
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コロナとともに出回る「ニセ科学」 

2021年05月19日 12時40分22秒 | 社会・文化・政治・経済

聞き手・鳥井真平 

毎日新聞 2021/5/1 07:00

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、科学的根拠に欠ける商品が出回っている。消費者庁は「ウイルスへの予防効果がある」などとうたう商品への注意を促しているが、私たちはどのような心構えで向き合えばいいのだろうか。科学的根拠に乏しい健康食品や治療行為を「ニセ科学」と呼んで注意を呼びかけている法政大の元教授で、科学コミュニケーションに詳しい左巻健男(さまきたけお)さん(72)に問題の背景や注意点を聞いた。【聞き手・鳥井真平/科学環境部】

科学に対する信頼感を利用

 ――そもそもニセ科学とは?

 ◆科学ではないのに科学のように見えるもののことで、「疑似科学」とも呼ばれています。科学を理解して判断する素養「科学リテラシー」が十分ではない人は、科学を装っているものをつい信じてしまいます。科学的根拠がないものでも、科学用語などが使われて「科学っぽい説明」になっているため、健全なものと思い込んでしまう。この問題の根底には、科学に対する信頼があると考えています。信頼感を利用した「ニセ科学商法」は数え切れないほど存在します。

 ――例えばどんな事例があるのでしょう。

 ◆コロナ禍で「コロナウイルスには耐熱性がなく、26~27度の温度で死ぬ。
「アサオ(海藻の一種)がコロナに効く」との情報も広がりました。

 

発売日:2017/06/17出版社: 平凡社

 

暮らしのなかのニセ科学 (平凡社新書)

左巻健男 (著)

多くの人が持っている「健康になりたい」「病気を治したい」「きれいになりたい」といった当たり前の願望。そんな思いを利用してつけ入ってくるのがニセ科学。

一世を風靡したマイナスイオンから、今話題の水素水、デトックス、血液サラサラ、各種サプリメント、がん放置療法、さらに実はあれにも科学的根拠がなかったのか! と驚くものまで、ニセ科学批判の第一人者が一刀両断。

人はなぜニセ科学にだまされてしまうのか? 怪しい健康・医療情報にはご用心。

《目次》 読者のみなさんへ

第1章 ニセ科学をなぜ信じてしまうのか
第2章 がんをめぐるニセ科学
第3章 サプリメント・健康食品の効果は?
第4章 あのダイエット法、本当に効果的?
第5章 あの健康法に効果はある?
第6章 食品添加物は本当に危ないのか
第7章 ニセ科学はびこる水ビジネス
第8章 大手企業も次々に──マイナスイオン、抗菌商品
第9章 もっとも危険なニセ科学、EM
第10章 ニセ科学にだまされないために
あとがき

目次の詳細は別頁にて

 

著者について

1949年、栃木県生まれ。千葉大学教育学部卒。東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了。専門は理科教育。東京大学教育学部附属中学校・高等学校教諭、京都工芸繊維大学教授、同志社女子大学教授、法政大学教授などを歴任。「RikaTan(理科の探検)」編集長。著書に『水はなんにも知らないよ』(ディスカヴァー携書)、『病気になるサプリ』(幻冬舎新書)、『面白くて眠れなくなる理科』『面白くて眠れなくなる化学』(以上、PHP文庫)、『水の常識ウソホント77』『暮らしのなかのニセ科学』(平凡社新書)など多数。
 
 
 
暮らしの中のニセ科学」 ブックレビュー

世の中には科学っぽい言葉を使って、
全く科学的に根拠がないことを信じさせようとしている物があふれてます。
いわゆるオカルトであったり、ニセ科学と言われる分野です。

人間というのは、科学的なコトバを使っていると信じやすい性質を持つようです。
ちょっと胡散臭いニセ科学の商品が、どうしても好きになってしまう人間が、
私の身の回りにも、たくさんいます。

「暮らしの中のニセ科学」は、世の中に蔓延している、
健康や暮らしにまつわるニセ科学にまつわる話を広く紹介した本です。

サプリメントの有効性や、ダイエット方法。各種健康法。
水ビジネスや、マイナスイオンなど、科学的根拠が乏しいけれど、
巷でもてはやされている様々な分野を取り上げている。

そのニセ情報にまつわる人物の実名もあげていて、とても生々しい。

アップル社のスティーブ・ジョブズは、
極めて優秀な知性を持った人間だったと思うけれど、
自分が肝臓癌になった際に、現代医学による治療を拒み、
オカルトまがいの治療法にすがった。
野菜を毎日山ほど食べて、コーヒー浣腸でをすれば、
デトックスになり治ると信じて、半年間それを続けたという。
それがもとでガンが取り返しのつかない転移となり、
死を早めたとのこと。

科学的根拠のない、健康や医学に関することの偽物の情報は、
血液型占いのような、たわいもないものであれば、
あまり害はないと思うかもしれないが、
企業の人事担当者が信じていたなら大変だ。

採用のステージで、
「血液型がA型だから神経質、O型だからどんくさい」など、
全く根拠がない差別として扱われるケースもあるだろう。
社会全体にとってみれば、話のネタの潤滑油としてよりも、
むしろ害になることの方が、圧倒的に多いと思う。

テレビの視聴率主義も、
こういったニセ科学の蔓延に手を貸しているのを問題視している。
オウム真理教が初期の頃に勢力を増したの、
マスコミがちやほやしていたのも要因であったろうし、
サイババや占い師・霊媒師など、放送すれば視聴率が取れる。
こういったオカルト世界の商売の助けになってるのも、
マスコミに責任があった。

住宅においては、磁気整水器や電磁波や遮熱材など、
科学っぽい用語を用いながら、科学的な有効性の根拠がない製品が、オカルト好きなユーザーを相手に売られているし、風水・家相・歳回りなどの迷信のような性質のものも、影響を与えている。

この本の中で、最も危険で悪質だとしているのがEM細菌である。
EMとは有用微生物群の意味のようで、手かざしの除霊を行っている新興宗教が関係した農業用微生物資材であるようだ。これを用いると農場での収穫量を上がるという。

大手のコンサルティング会社の代表の故船井幸雄氏が応援したことも、
普及を後押ししたという。

膨大なニセ科学の事例を確認していくうちに、
次第に読者は情報に対するリテラシーが高まっていく。
最後にだまされないためのポイントが整理してありご紹介したい。

① 科学的根拠があるのかどうか?
科学的な根拠を示さず、購入者の体験談だけしかないものは注意していたほうが良い。

② 一方的な主張を信じるのではなく、インターネットや本などを通じて、
  複数の情報源で裏をとってみる癖をつけること。

③ ニセ科学は特有の用語が使われてくることが多い。
(波動・共鳴・抗酸化・クラスター・活性化・万能・自然治癒力・即効性・天然など)

④ 自然を好きになり、好奇心を持ち続けること。

この本を読めば、いかに身の回りがニセ科学で溢れているか良くわかる。
正しいリテラシーを身に付けることで、
さまざまな不安も解消して行く助けになる。

自分もニセ科学を信じてしまいそうだという人に、おススメします。
 
 
 
理科の教育者としては尊敬している左巻先生ですが、本書の出来はイマイチでした。
肝心の「どうすればニセ科学に騙されないか?」は巻末の章に数ページあるのみ。しかも内容のほとんどは「好奇心を持ち続けること」とあまり即効性のないようなものや、先生自身の体験談などがメインでした。
巻頭の章に、ニセ科学の特徴として、「信頼性のない体験談」や「有効性の根拠としての信頼度」「権威のある研究者の言葉を引用する」などが挙げられていますが、本書の内容自体、左巻先生がお持ちの知識の範囲内(断片知識)や、有名な先生の研究を引用して、断定的にニセ科学を批判しています。つまり、この本自体が、ブーメランになってしまっているのです。

逆に、ニセ科学批判の難しさを感じます。全部独自研究で反論していくのは無理がありますし、左巻先生のような超絶に広範な知識をお持ちの先生(科学を一般に啓蒙し続けている姿勢も、大変尊敬しています)でも、残念ながらニセ科学の1000本ノックに雑にしかに対応できていません。
ニセ科学をする側は、そんな細心の注意を払わずに、ないことを乱造できるのですから・・・。
 
 
 
ニセ科学を見抜くセンス 2015を土台に大幅に追加補充とあります。

どうしても騙されてしまう人がいます、実に巧妙に科学を装って、
あるいは教師や学校を巻き込んで浸透するニセ科学の歴史、現状を詳しく綴られています。

水ビジネス、EMビジネス、マイナスイオンビジネス、健康食品ビジネス等々、
騙されない様に疑う事も大切ですよ。
参考になる書籍やウエッブサイトが掲載されていますのでご参考にしてください。
本書ではリストされていませんが、明治大学科学コミュニケーション研究所
「疑似科学による疑似科学評定サイト」というサイトもあります。

備忘録メモ
ニセ科学に騙されるのは、科学知識不足、理科教育の不備だけではない。認知バイアス(偏り、偏見、先入観)
動物実験効果あり=人間に効果あり ではない
ダイエットの寿命の関係性 BMIと余命(25以上30未満(太り気味)が最も長生き)
食品添加物は危険なのか? 天然物は安全?
水のクラスター、波動、言葉の記憶、綺麗な結晶(氷)などのニセ科学
マイナスイオンになんら実証結果なし
ニセ科学の総合デパート EM
 
 
この本は化学教育に関わっている者としては、学生への教育上注意する点が多いですね。騙されているということがあっても、世間は意外に何も興味を示さない風潮があるからかもしれません。正しく化学を知るということの大事さが分かりました。
 
 
口に入る種々のサプリメントだが、裏側がよくわかり注意力が増した。
サプリでなく、本物の食品を食べるように心がけるようになった。
 
 
そもそもこういう本を読もうと考える人はニセ科学なんぞに騙されにくい人なのかもしれない。
と思いながら科学信仰に傾倒していくのか。
何事も絶対化すると人は間違う。
絶対!
 
 
この本を読むと、いかに商業ペースに乗せられて不明な商品を買わされているのかが良くわかり、溜息が出てきます。賢明な消費者になるためのヒントが書かれています。
 
 
著者の誠実な人柄がしのばれるが、ニセ科学に対峙するにはやや真面目すぎる。と学会のように笑い飛ばすとか、完全な理論武装で自己の主張を世間にアピールするなどが必要な気がする。ニセ科学やオカルトの信者は、人間的にもダメというか強かなので、何度まっとうな批判をしても、実害がない限り気にもしないだろう。啓蒙書としてはやや固く、我々一般人にはインチキ科学のキャッチーな方にひかれてしまう人が多いと思う。難しいが、楽しく、警戒心を呼び起こす文章力が必要なのだと思う。
 

スリランカ人女性死亡 名古屋入管局長と遺族が面会 映像開示せず

2021年05月19日 12時32分26秒 | 事件・事故

5/17(月) 13:26配信

毎日新聞

ウィシュマさんの遺影を持ち名古屋出入国在留管理局に入る妹のポールニマさん(先頭手前)とワユミさん(先頭奥)=名古屋市港区の同入管で2021年5月17日午前9時53分、川瀬慎一朗撮影

 収容先の名古屋出入国在留管理局(名古屋市)で3月に亡くなったスリランカ女性、ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)の遺族が17日、名古屋入管の佐野豪俊局長と面会した。遺族はウィシュマさんが死亡した居室を視察したが、強く求めていたビデオ映像の公開は保安上の理由から入管側が拒否。遺族らは「十分な説明がなされなかった」と憤った。

【写真】笑顔を見せる生前のウィシュマさん

 面会したのはウィシュマさんの妹のワユミさん(28)とポールニマさん(26)、弁護士、国会議員ら10人。

 遺族らによると、佐野局長は「お亡くなりになったことを重く受け止め、お悔やみ申し上げる」と追悼の言葉を述べたが、体調不良を訴えていたウィシュマさんをなぜ病院に連れて行かなかったのかなどの疑問については「本庁から調査を受けている身なので、答えられることはほとんどない」として、十分な説明はなかったという。

 ウィシュマさんが亡くなった居室は遺族と幼なじみの4人に限り公開。ワユミさんは「小さな部屋で動物の部屋みたいだった。こうした部屋では精神的にうつ病になるのも当たり前だ」と憤った。ポールニマさんは入管側の説明について「うそをたくさんついていて、逃げているような印象だった」と語った。

 一方、入管側は、国会議員や弁護士は居室視察を保安上の理由から拒否。同行した福島瑞穂参院議員は「入管法を国会で議論している時に、誠実に向き合わないことは問題だ。何を隠そうとしているのだろうか」と話した。【川瀬慎一朗】

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同級生8人と熊本県を提訴 いじめ苦に自殺の高3女子遺族

2021年05月19日 12時32分26秒 | 事件・事故

熊本日日新聞 | 2021年05月17日 20:46

熊本地裁に提訴後、記者会見に臨む自殺した女子生徒の母親(左)と代理人弁護士=17日、県庁

 2013年4月に同級生のいじめなどを苦に自殺した熊本県央の県立高3年の女子生徒=当時(17)=の遺族が17日、当時の同級生8人と県に対し、計約8340万円の損害賠償を求める訴えを熊本地裁に起こした。

 訴状によると、同級生たちは、体育大会のダンス練習でうまく踊れない女子生徒に対し「なんで踊れんと」「マジでいらいらする」などと強い口調で非難、みんなの前で何度も踊らせた。また「顔がキモい、動きが鈍い」と、ダンスと関係のない発言で中傷した。

 女子生徒は携帯電話に「辛[つら]い学校生活」「皆の言葉が痛い…視線が痛い…消えたい…」などとする遺書を残して自殺。遺族は「いじめ行為で生徒が生きる希望を失い、死を選択したことは明らか」と主張し、学校に対しては「実態を把握しようとせず、安全配慮義務を怠った」とした。

 8人は同窓会名簿などを基に特定。8人と県が連帯して、女子生徒が被った精神的苦痛の慰謝料や逸失利益などとして計約8340万円を、女子生徒の母親と兄に支払うよう求めた。

 女子生徒の自殺を巡っては、高校が設けた調査委員会が13年9月、「いじめはあったが、自殺の要因とは確定できない」と結論付けた。これを不服とした母親らの意向を受けて再調査した県調査委員会は15年1月、「いじめが自死の要因の一つ」とする報告書をまとめ、蒲島郁夫知事に答申した。

 母親は17日、県庁で会見を開き「宝物の娘を亡くし、何年たっても心の傷は消えない。真実を知りたい。同級生は謝罪して償ってほしい」と話した。県教育委員会は「訴状が届いておらず詳しい内容は承知していないが、改めて哀悼の意を表する」としている。(臼杵大介)

 ■母親、8年経ても「なぜ」拭えず

 2013年4月に熊本県央の県立高3年の女子生徒が自殺した真相の究明を、遺族は司法に託した。8年たっての提訴。県の調査委員会は「いじめが自死の要因の一つ」と結論付けたが、母親の「なぜ娘は死ななければならなかったのか」との疑問は拭えていない。

 報告書は、体育大会のダンス練習で女子生徒が同級生から厳しい言葉を浴びたことなど9件をいじめとして認めた。ただ大半がダンス練習絡みで、学校生活への言及は限定的。いじめに関わったとみられる生徒の名前も黒塗りだった。当時の学校幹部と交わした「いじめた生徒を仏前に連れていく」との約束も果たされず、両親は不信を募らせた。

 父親は提訴に慎重だったが、19年5月に他界した。学校の同窓生らへの聞き取りなどで同級生の名前は判明していたが、住所が分からないことも提訴を阻んでいた。ところが今年に入り、同窓会名簿を入手。同級生の住所の特定につながった。

 県教育委員会によると、県立高の生徒が自殺した後、県や学校などの調査に至ったのは今回を含め3例ある。このうち13年8月の熊本市内の県立高1年生の自殺でも、真相究明を求める遺族が同級生と県を相手に訴訟を起こした。

 県教委は「ご遺族が全てを知りたいと思うのは当然」としつつ、「法令や規則にのっとり、個人情報に配慮するなど中立公正な立場で判断する必要がある」とする。これに対し、母親は「名前も重要な部分も黒塗りの報告書だけでは、何が何だか分からない。何のための調査委だったのか」と涙ながらに訴えた。(臼杵大介)

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いじめで高3自殺と提訴
同級生と熊本県に賠償請求
共同通信 | 05月17日 18:53

 2013年、熊本県立高校3年の女子生徒=当時(17)=が自殺したのはいじめが原因で、学校側も適切な対応を怠ったとして、遺族が17日、同級生8人と県に計約8340万円の損害賠償を求め熊本地裁に提訴した。

 訴えによると、生徒は13年4月11日に自殺した。遺族は、体育祭のダンスの練習で、同級生から中傷したりばかにしたりする言葉を浴びせられたことを苦にしたと主張。生徒の携帯電話には、遺書とみられる文書が残されていた。県の第三者委員会は15年、同級生の行為は自殺原因の一つと指摘。

 県教育委員会は「訴状が届いておらず詳しい内容は承知していない」とコメントした。

 


玉川徹氏、東京五輪の開催で医療体制を危惧…「医師、看護師を含めて感染を抑え込む意味でプラスの影響はない」

2021年05月19日 12時10分33秒 | 社会・文化・政治・経済

5/19(水) 9:42配信

スポーツ報知

テレビ朝日

 19日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)で、開幕まで65日となった東京五輪について特集した。

 番組では、丸川珠代五輪相が18日、東京五輪・パラリンピックでの新型コロナウイルスの検査について、選手、関係者に加え「大会期間中に選手と1メートル以内で15分以上接触の可能性がある人は全員検査を行っていただく」と明かしたことを伝えた。

 この方針だと五輪関係で大会期間中に1日6万人規模がPCR検査を受けることが想定されるが、コメンテーターで同局の玉川徹氏は「僕は検査をずっと増やさないといけないと言い続けた立場で。ところが検査が増えていない現状があってですね」とした上で「いきなりオリンピックのために東京で1日6万人規模のPCRが導入できるんだったら今まで何だったと思いますけどね。それができるんだったらとっくの昔にやっているんだろう、と」と指摘した。

 その上で「医療のために使っているキャパをそっちの方に取られると危惧します。だから、オリンピックに関していうと検査だけじゃなくて医師、看護師の部分を含めて感染を抑え込む意味でプラスの影響があるっていうことはないでしょ、要素として。どれだけマイナスを小さくするかっていう話ですよね、むしろ」とコメントした。

 また、スタジオでANNの世論調査で東京五輪・パラリンピックを「7月開催で良い」と答えた人は15パーセントにとどまり、「さらに延期した方が良い」が33パーセント、「中止した方が良い」が49パーセントだったことも伝えた。

 この結果に玉川氏は「日本人の中で延期と中止を合わせて8割に達するっていうのは、よく現状を理解した上での日本人の感覚だと思います。僕も延期ができるんだったら延期が一番いいと思う」と明かしていた。

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競輪人間学 プロ意識・勝負師の心意気

2021年05月19日 11時42分06秒 | 未来予測研究会の掲示板

勝負への重みを如何に実感しているのか?
競輪選手たちに問われるのは、その実感ではないだろうか、と思うのだ。
根本的に問われるのは、勝負師の心意気。
つまり、プロとしての条件。
「さすが!」と競輪ファンをうならせる実力と技量をそなえていなければ、真のプロではない。
ミスター競輪として人気を集めた中野浩一さんの真骨頂はプロ意識にほかならない。
車券で勝負している競輪ファンの期待に答え、例えその日は敗れても納得させる競争競技が問われるのだ。
「ボクは<一度死んでまた生き返る>このハデさが大好きで、スコンとまくる、まくられたまくり返す、競って飛ばされたら大外から差し返す。このパターンをいつも望んでいるわけです」中野浩一著「気分はいつもブッチギリ」から引用。
また、現役時代に<鬼脚>の異名の 井上茂徳さんは「競りではコマの回転と同じで速く回転していれば、相手を弾き返せる」と述べていた。
多くの競輪選手は外に張られるとそのまま、<なすすべくものなく>後退するだけ。
いわゆる<縦の脚>こそ、<鬼脚>の証左。
結果もなにも考えないで突っ走る。
これでは勝てるわけがない。
「闘いの現場では、ただ当面の敵だけを見ていてはダメ。全体の、それぞれの選手の流れをつかみ、常に未来を予測していないと勝利はない。とくに、小競り合いの現場でその当事者になるのは馬鹿げたことだ。むしろ高所に立って<そげんなことは、もうやめたほうがいいんじゃないか>と突き放して見ていたほうが、ベターといえる」
「燃えるのはもちろん大切なことだけで、頭にカッと血がのぼるのは無意味だ。勝負師は常にクレーバーでなくては、とボクは思います」と中野浩一さんは指摘していた。


競輪人間学 プロ意識・勝負師の心意気

2021年05月19日 11時42分06秒 | 未来予測研究会の掲示板

勝負への重みを如何に実感しているのか?
競輪選手たちに問われるのは、その実感ではないだろうか、と思うのだ。
根本的に問われるのは、勝負師の心意気。
つまり、プロとしての条件。
「さすが!」と競輪ファンをうならせる実力と技量をそなえていなければ、真のプロではない。
ミスター競輪として人気を集めた中野浩一さんの真骨頂はプロ意識にほかならない。
車券で勝負している競輪ファンに期待に答え、例えその日は敗れても納得させる競争競技をが問われるのだ。
「ボクは<一度死んでまた生き返る>このハデさが大好きで、スコンとまくる、まくられたまくり返す、競って飛ばされたら大外から差し返す。このパターンをいつも望んでいるわけです」中野浩一著「気分はいつもブッチギリ」から引用。
また、現役時代に<鬼脚>の異名の 井上茂徳さんは「競りではコマの回転と同じで速く回転していれば、相手を弾き返せる」と述べていた。
多くの競輪選手は外に張られるとそのまま、<なすすべくものなく>後退するだけ。
いわゆる<縦の脚>こそ、<鬼脚>の証左。
結果もなにも考えないで突っ走る。
これでは勝てるわけがない。
「闘いの現場では、ただ当面の敵だけを見ていてはダメ。全体の、それぞれの選手の流れをつかみ、常に未来を予測していないと勝利はない。とくに、小競り合いの現場でその当事者になるのは馬鹿げたことだ。むしろ高所に立って<そげんなことは、もうやめたほうがいいなじゃないか>と突き放して見ていたほうが、ベターといる」
「燃えるのはもちろん大切なことだけで、頭にカッと血がのぼるのは無意味だ。勝負師は常にクレーバーでなくては、とボクは思います」と中野浩一さんは指摘していた。