一人一人の<内なる変革>は欠かせない

2023年01月06日 21時11分11秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▼正しい生命観、生死観、文明観の確立。

▼人間の生命観の内なる変革のために、大乗仏教が果たす役割を見直すことだ。

「平和創出の源泉」「人間復権の機軸」「万物共生の大地」が課題となる。

▼国家間、民族間の対立。紛争が激しさを増すと、制度や政策などの急進的な解決策のみが注目され、一人の人間の行動が過小評価されがちになる。

▼しかし、平和の世紀を創出していくには、一人一人の<内なる変革>は欠かせない。

なぜなら、戦争や紛争はあくまでも一人の人間が起こすのだから。

▼<人間を強くし、善くし、賢くする宗教や哲学>の精神性を基調にし、対話の波を地道に広げることで、平和は構築されていくからだ。

▼一流の人間には、「目の前の一人を大切にする」対話の姿勢がある。

▼正しい生命観の確立

生命観:生き物に対する見方や考え方,感じ方,接し方,ならびに死生観と呼ばれる人間が生ま れて,そして死ぬイメージや考え方などの諸々の生命に関するイメージや考え方を一括して「生命 観」と呼ぶ. 文化的生命観:地域や歴史の中で形成される文化を背景とした生命観。

生命をどのような存在と考えるかに関する思考様式。

基調にあるのは「人間性の尊重」「人間の尊厳」である。

▼人間への差別意識、差異へのこだわりを克服することこそ、平和と普遍的人権の創出の第一義であり、開かれた対話を可能にする。

 

 

 

 


利根輪太郎の競輪人間学 中途半端で消極的になる

2023年01月06日 11時43分23秒 | 未来予測研究会の掲示板

 

GⅢ 立川競輪  鳳凰賞典レース

2日目(1月5日)

6レース

並び予想 6-1-8 2-9-4 3-7―5

レース評
主力分散した二次予選なら清水のスピード上位。
山下との同県ワンツーから。森田に乗る鈴木はタテ型。番手から連勝も可能だ

1番人気 3-7(3.9倍)

<1番人気は買わない方針>を貫けずに、3-7でいけると思い込む。

だが、案の定、3番の番手の7番は油断であろうか?2番に番手を奪われる。

結果

3-2 900円(3番人気)

3-2-7 2,930円(10番人気)

7レース

並び 1-5-6 2-9-4 8-3--7

レース評

昨年はS級S班だった吉田。実績は上位。地元勢を引き連れラインで連独占。松井のダッシュ戦、南の突っ込みも好勝負だ。

このレースは勝負できると思ったのに、1-5-2を500円しか買わなかったのだ。

結果

1-5 460円(1番人気)

1-5-2 1,920円(2番人気)

8レース

並び予想 2-5-6 7-1-9 4-3-8

レース評

初日の北津留には単騎のハンデ。その分もエンジン全開で松岡とワンツーだ。北井に乗る佐藤の逆転と木暮の進出には要一考。

出目作戦から1-5の上り目の2-5に期待した。

だが、出目作戦がアダになることもある。

 

結果 

2-7 1,600円(5番人気)

2-7-1 2,650円(9番人気)

 

9レース

並び予想 2-9-6 4-1-8 3-7-5

レース評

本命には新山を指名だ。ド迫力の自力戦を披露して竹内と決める。パワフルな野口を使う和田の1着もあるし、西村も展開一つ

 

1番人気 2-9(4・8倍)

8レースの2-7の上がり目3-7とも思ったのに、2番の軸はありだろうと期待して、2-9と2-7で勝負する。

出目作戦を貫けない中途半端さと、消極性が災いした。

結果

3-7 1,210円(5番人気)

3-7-9 7,130円(24番人気)




選手名 着差 上り 決ま
り手
S

B
勝敗因
1 3 野口 裕史   12.5 B ド迫力逃げ
× 2 7 和田 健太郎 1/2車身 12.3   新山を牽制
3 9 竹内 智彦 1/4車輪 12.1     離れ立直し
4 1 西村 光太 3/4車輪 12.3   S 追上げ外を
  5 8 堀 兼壽 タイヤ差 12.3     前掬い内突
6 2 新山 響平 3/4車輪 12.5     牽制食らい
7 5 成田 健児 2車身 12.4     堀兼掬われ
  8 4 木村 直隆 2車身 12.5     竹内阻まれ
  9 6 相澤 政宏 1/8車輪 12.6     4角弾かれ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


内発的な能動の開発

2023年01月06日 10時12分56秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

互いが互いの「鏡」となる

神を信じる宗教とは異なり、仏教は救済を自身の内に求めます。

それはエンパワーメント(内発的な能動の開発)そのものです。

そのうで、救済されるためには実践が必要です。

実践そして反復が、内なる哲学者を目覚めさせます。

私は「中道」という著書で、多くの仏教思想を紹介しています。

極端な方向に引かれやすく、あらゆる場面で性急な決断、白か黒かを迫れれる現代ですが、実際には、すぐに結論を出せない物事ばかりです。

いかし「不確かさ」と付き合うか。

中道の生き方が求められていると感じます。

カウンセリングに来る人たちは、多種多様な悩みを抱えていますが、全てに効く「特効薬」などありません。

そこで私が勧めているのが、中道という「徳」なのです。

アリストテレスも、孔子も、中庸(穏健)の美徳を重要視しました。

しかし、アリストテレスは集団よりも個人を優先し、それに比べ儒教には集団的な側面があります。

一方、仏教は全ての生きとして生けるものの価値を主張しつつ、集団としての関係性も強調しています。

仏教は、アリストテレスや儒教の長所を併せもった「中道の中の中道」であると思うのです。

<対話が持つ力>

私ども哲学カウンセリングにおいても、対話が何よりも大切です。

<リーダーのあり方>

世間には多くのリーダーシップのモデルがありますが、そのほとんどで、リーダーはピラミッドの頂点に座りながら、下層部の人たちを高みに導こうとします。

しかし、真のリーダーは、ピラミッドを逆さにして、自分自身がその最底辺に身を置き、全ての重みに耐えながら、人々を持ち上げようとするリーダーのあり方です。

私自身も、皆の上に立つのではなく、皆を励まし、皆を支え、皆の力となることで、実践哲学協会を発展させていこうと思っています。

誰に対しても、自分と対等な立場の人だと認められるかどうか。

私の場合、カウンセリングに訪れる人を尊敬するところから始まります。

まさしく、法華経に説かれる不軽菩薩の実践そのものなのです。

理解し合えない人や、自分を攻撃するような人と出会うと、私たちは相手を否定したくなります。

しかし、そした場合でも、相手のベストを引き出すことができるか。

その人の「内なる哲学者」を目覚めさせることができるかどうかです。

もちろんそれは、容易ではないからこそ、道徳的な力、度重なる実践を要します。

自分の可能性を開花させる人は、実践に次ぐ実践を貫く人であると、私は思うのです。

その過程においては、その人自身が自分を省みられるよう、「鏡」となる存在が必要です。

その意味で、誰しも、一人では実践できません。

一人一人が、互いの鏡となって支えあわなけばならないのです。

<仏教の実践の立場から>誰もが、自分の幸福のためだけでなく、他者の幸福のために喜んで尽くそうとする。

実はこうしたことは、一般的に、西洋人には理解しがたい行動です。

幸福とは「個人の幸福」を指すことが多いからです。

物質的に満たされることが幸福であるかのように錯覚してしまう時代です。

しかし、そうした幸福は周囲の環境が変われば消え去ってしまう。

真の幸福は、人でもなく、環境でもなく、自分自身の中から引き出さていくものなのです。

心の内に幸せを築けば、それは何ものにも奪われません。

だからそこ宗教が大切なのだと私は思います。

ルー・マリノフ

ニューヨーク市立大学教授。哲学博士。アメリカ哲学カウンセリング協会会長。

哲学の英知を日々の生活で直面する問題に応用する「哲学カウンセリング」のパイオニアとして著名。大学の講義、セミナーやカウンセリング、執筆、テレビ出演など精力的に活躍

 

 


哲学カウンセリング  考える力をつける哲学の本

2023年01月06日 09時09分34秒 | 社会・文化・政治・経済

 

 
ルー マリノフ (著), Lou Marinoff (原著), 渡部 昇一 (翻訳)
 

商品説明

   古今東西の偉大な哲学者の考え、物事の捉え方を、人それぞれに直面する悩みに合わせて提示し、自分の進むべき方向性を見いだす手助けとなる「哲学カウンセリング」。ニューヨーク市立大学教授であり「哲学カウンセリング」の普及に尽力する著者が、その実例を紹介しながら哲学の新たな可能性を示唆する本書は、アメリカでベストセラーとなり、世界40か国以上で出版されている話題の書である。

 「やりにくい上司とどうつきあうか」「生涯のパートナーが見つからない」「母親が自分を受け入れてくれない」など、どこにでも転がっていそうな問題に立ち往生している人々へ、それぞれに効果的な哲学―― アリストテレス、老子、ブッダ、カント、サルトルなど名だたる哲学者たちの考え方―― を示し刺激を与える。まず、著者の考案した「PEACE法」という5段階のステップで、問題を整理しかみ砕きながら、自分自身の哲学、いわば「生き方そのもの」を身につけていく。その流れに無理がないので、読者は自然と自分の悩みを頭に浮かべ、問題解決の糸口をたぐってしまうだろう。

   机上の学問と見なしがちである哲学が、私たちの身近に存在し「生きた知恵」として実生活に役立つことを教えてくれる本書は、行き詰まった現代社会への一筋の光明かもしれない。(斉木 厳)

 

内容(「MARC」データベースより)

プローザック(精神分析)よりプラトン(哲学)を! 世界中の偉大な哲学者の考え、ものの見方、あるべき生き方を問題を抱えた人に示し、「自分の生き方を自分の考えで決めさせる」哲学カウンセリングの実例を紹介する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

マリノフ,ルー
ニューヨーク市立大学教授。哲学博士。アメリカ哲学カウンセリング協会会長。
哲学の英知を日々の生活で直面する問題に応用する「哲学カウンセリング」のパイオニアとして著名。大学の講義、セミナーやカウンセリング、執筆、テレビ出演など精力的に活躍

渡部/昇一
上智大学名誉教授。深い学識と鋭い評論で知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 
哲学カウンセリングを続ける中で、多くの人たちに、ある苦しみが共通していることに気付きました。
「人生の目的を見つけたい」「生きる意味を見いだしたい」というものでした。
この傾向は、残念ながら今も続いています。
現在、多くの若い研究者たちが、理論としての哲学ではなく、「実践としての哲学」を、生涯のキャリアとすべく準備を進めています。
哲学に何ができるのか。
その問いへの端的な答えは、「人生を見つめ直し、その目的や意味を見いだすためのスペースをつくる」ということでしょう。
一例として、私がカウンセリングを行った女性は、仕事で成功を収めていましたが、どこか幸せそうではありませんでした。
彼女は、もしかしたら自分は医師になりたかったのかもしれないと考え、休日を返上して勉強に励み、医大に入る資格を得ました。入学するかどうか決断するのに、2、3週間が与えられましたが、選択できずにいたのです。
彼女はジレンマ(板挟みの状態)に直面していました。
今の仕事を続ければ、生活は安定するが幸せではない。
しかし医大に進むには膨大な費用がかかり、この先6年から8年は、勉強と医師見習いの期間になります。
加えて彼女には、結婚して家庭を持ちたいとう願望もありました。
哲学者の役割は決断を下すことではなく、決断を下す手助けをすることです。
私たちは、心の内を見つめるよう促します。
自分の中の「内なる哲学者」が引き出されたとき、その人は、自分の進むべき正しい道を知るからです。
私はこう質問しました。
<あなたは、本当に医師になりたいのか、それとも、試験に通るかどうきあを試すためだけに、医大を志したのですか>と。その場で結論を出すことはありませんでしたが、その後、彼女は医大に進むことを決めたと連絡をくれました。
相手の「鏡」になって、相手が自分を見つめ直す手助けをする。
それが哲学の貢献であり、仏教にも共通する点であります。
誰もが心の内に無限の可能性を秘めています。
しかし、それは活性化されなければなりません。
可能性を引き出すエンパワーメント(内発的な能力の開花)が大切なのです。
 
 
 
 

人はどうしても自分の価値観から偏った考え方をしてしまうもの。
そんな価値観や偏りが自分自身をがんじがらめにし苦しんでいる。
この本は哲学を用いていろいろな角度から考え方を提供してくれる。
自分にはなかった新たな視点から考えることにより問題を解決する。
心理学で言うところの認知療法的アプローチです。
 
 
 
 

 

 

哲学不在の時代

2023年01月06日 08時22分50秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▼本物の決意は、本物の行動を生む。

▼ウクライナでの戦争は悲惨な出来事であり、さまざまな緊張を引き起している。

その最も大きな犠牲を払うのは、名もない庶民である。

▼政治の安定と経済の繁栄を支える庶民に命が守られなければならない。

 

▼コロナ渦は、大乗仏教の教えを思い出させてくれる。

それは、あらゆる物事が関係性で生じると説く「縁起」の思想である。

地球上のどこか1か所で感染が起これば、それは瞬く間に広がることを我々は目撃した。

▼これは、見方を変えれば、良いことが地球上のどこか1か所で起これば、その変化は瞬く間に世界の隅々まで影響を与えることを意味している。

▼希望は常に目の前にあるのである。

その希望を決して手放してならないのである。

▼現代社会の行き詰まりの原因は「哲学の不在」による危機感なのだ。

今、残念ながら、不在の度合いはさらに大きなものとなっている。

▼情報はデジタル革命の高まりのなかで、混乱をもたらしている。

大量な情報にアクセスすることができるが、それが真実にたどりつけるわけではない。

▼アメリカでは、政治的なメディアの操作が分断を生み、世論を惑わし、対立を引き越している。

▼哲学の不在は「柱のない建物」のようであり、ひとたび地震や嵐に遭えば、はかなく崩れてしまう。

▼今こそ、哲学を民衆の手に「取り戻す」ことが課題である。

哲学とは本来、民衆の手の中にあった。

例えばソクラテスの時代に大学はなく、かれが哲学談論の場としていたのは、市民が交流する広場であった。

あるいは、孔子も釈尊も、弟子との対話を重視し、人々にとって最善に生き方を説いてきた。

哲学は、歴史においても、象牙の塔や修道院のためだけではなく、全ての人たちのものだったのだ。

▼20世の科学の大きな発展を受け、人々は「問う」ことをやめた。

科学やテクノロジーが、答えを与えてくれると考えたからだ。

▼「人間とは何か」「いかに生きるか」といった根源的な問いに答えるために、哲学が今こそ復権しなくてはならない。

ルー・マリノフ・アメリカ実践哲学協会会長