利根輪太郎の競輪人間学 本命の下がり目を買う

2023年01月11日 09時07分10秒 | 未来予測研究会の掲示板

昨日から、ツキに見離れている思いがしてきた。

このままでは、軍資金が尽きてしまう。

悪い予感の中、今日も懲りずに、2レースから競輪に挑む。

FⅠ 宇都宮競輪  スポーツニッポン杯

初日(1月11日)

2レース

並び予想 1-7-5 3-2-4 6(単騎)

レース評

浅見は5連続優出。予選からなら、しっかり決めたい。予選3連勝の渡辺高が番手。レインボーカップ3着の菊谷に警戒。

2-3-7 3-2-7で勝負する。

1番人気 2-3(3.3倍)

だが、2番が1番に競り負けて敗退したことだ。

悪い予感がしてきた。

結果

3-7 1,160円(3番人気)

3-7-5 4,530円(13人気)

1 3 浅見 隼   15.1 B HS仕掛け
× 2 7 菊谷 信一 3/4車輪 14.8   外回し鋭く
3 5 徳丸 泰教 1車輪 14.8     菊谷に続く
4 1 勝谷 勝治 1/4車輪 15.0   S 捲られ番手
  5 6 今村 俊雄 1車身1/2 14.8     単騎先手も
6 2 渡邉 高志 7車身 15.9     遅れ捌かれ
7 4 渡邉 藤男 1車身1/2 15.4     簡単離れて

 

3レース 7-4-2 400円(2番人気)

4レース 1-5-7 2,350円(8番人気)

5レース 6-7-2 320円(1番人気)

6レース 1-7-3 1,720円(3番人気)

7レース 4-2-5 5,920円(16番人気)

2-4で裏目になる。

8レース

並び予想 7-1 4(単騎) 6-2 3-5 

レース評

朝倉が機動力を発揮して押し切りを狙う。地元の江連はマークから差し込みたい。能代谷は器用さを発揮して本線粉砕を目指す

 

7-1(3.0倍)

7-1 7-3の3連単で勝負する。

だが、1番がまさかの落車。

結果

7-4-5 9,870円(27番人気)




選手名 着差 上り 決ま
り手
S

B
勝敗因
1 7 朝倉 智仁   14.0   好位B捲り
2 4 金成 和幸 1車身1/2 14.0   切替え続く
3 5 江守 昇 3車身 14.5     番手前残り
  4 6 大谷 靖茂 3/4車輪 14.1     見せ場なく
× 5 3 能代谷 元 1車身 14.7   B 逃がされて
1 江連 和洋       S 妨害受落車
2 島野 浩司         斜行し失格

残りの資金は2000円となる。

情けない気分であるが、ここでヒラメク。

本命の隣りである。

9レース

並び予想 1-5-6 7-3 2-4

レース評

染谷−田中の千葉コンビに本線期待。染谷が出切れば、田中は差す。ヤング小畑の仕掛けが見逃せず、染谷に激しく抵抗。

 

1番人気7-3(4.2倍)

そこで7-2 2車単を1000円

7-3-2 を1000円

7-2は本命7-3の下がり目。

出目作戦だった。

2万6300円をゲット、前半の負けを取り戻す。

そのまま帰ることにする。

結果 

7-2 2,630円(9番人気)

7-2-4 1万210円(36番人気)




選手名 着差 上り 決ま
り手
S

B
勝敗因
1 7 田中 晴基   14.5   外阻み鋭く
2 2 佐々木 堅次 1車身 14.6   捲り切って
3 4 佐藤 雅春 1/2車輪 14.5     浮され立直
4 3 染谷 幸喜 微差 14.6   B 捲りに屈し
5 5 稲村 好将 3/4車身 14.3     追走阻まれ
× 6 1 小畑 勝広 1/2車身 14.7   S 叩くも1人
  7 6 内田 玄希 4車身 14.8     前遅れ切替
 

 

 

 


認知症フレンドリー社会

2023年01月11日 09時07分10秒 | 新聞を読もう

超高齢社会では認知症の人が多くなるという.医療的な対応だけでなく社会そのものを変えてみるのはどうだろうか.バス,スーパー,図書館など英国の試み,自治体や企業とともに変わっていく日本の先進的な実践を紹介.

認知症フレンドリー社会
 

徳田雄人著

認知症の人が暮らしやすい社会の仕組み。

認知症であっても不自由なく生活できることを指す。

その具体的例として英国の仕組み。

ある市営バスは、降りるバス停を運転手に知らせるヘルプカードを配布している。

ある大手スーパーは、ゆっくり支払いできる「スローレーン」を設置している。

「認知症の人や家族の視点に立って社会の仕組みや環境を整備することが重要である」

「認知症になっも安心」の社会を築くことだ。

 


私が友人の家に集まって、木材を寄せ集めたスノコのようなものを友人数人で作ろうとしていたときの話。電動ドリルでねじくぎを打ち込む作業で、みんな電動ドリルを使った経験がなかったから、ドリルの回転力に振り回されずに垂直に安定させることすら上手にできず、手元をふらつかせて素人丸出しの作業が続いていた。
そこに、その友人の祖父が姿を見せた。おじいさんは元大工だったものの、現役はずっと前に退いている。白髪で皺の多い顔からも相当のご高齢であることがうかがえ、話しかけても耳が遠いのか、こちらの言うこともよくわかってないような生返事、しかも、心もち手が震えているようにも見えた。
そのおじいさんが私たちのヘタッピの作業を見てたのか、電動ドリルを自分で手に取った。

私たちが「おじいさん、危ないからやめたほうが…」と言う間もなく、おじいさんは視線を定め、手の震えをピタリと止め、誰よりも安定した手つきで正確にドリルを使いこなし、あっと言う間に工程を終えてしまった。
たぶんそのおじいさんは軽度の認知症だったと思う。しかし大工仕事にかけては依然として高い技術力を保っていて、その点だけに限ればりっぱに社会でも有用となるものである。

この本を読んだ後、そのエピソードにこそ、著者の徳田さんが示すところの、社会全体が認知症に対してどのようにアプローチすべきかの解決策が隠れているとの思いを強くした。

つまり認知症問題の解決とは、認知症の方(やそうでない方を含めて)の生活上の支障が取り払われ、その人の自由な意思によって社会参加を可能にすることだ。
この考えは障がい者や妊婦などへの「バリアフリー」に近いが、それらのバリアフリーが援助を必要だと明確に見える人に対するものであり、他方で、認知症の方は一見しただけでは援助を要する方なのかが分かりにくいところが異なっている。

援助を要するのかが見えにくい以上、その人を見て援助が必要だと判断できれば援助をするという手法は不十分。

したがって、要援助かどうかの判定というような手順を超越したアプローチが必要ということになる。

この本で徳田さんはそれを社会全体の「アップデート」という用語を用いて説明している。
もちろんバリアフリーのように、社会インフラや商店、金融機関などの生活上の設備の改善が大きな要素を占めているのはもちろんだが、それでは医療や介護の現場のほか企業や公共機関が改善していけばいい、といった“他人任せ”になってしまう恐れがある。
徳田さんはそれを一歩進めて、認知症を『“あちら”の話ではなく“こちら”の話』と書き、この長寿社会で誰もが認知症になりうるものとして、すべての人が当事者意識を持つ必要性を示している。
そうなれば、認知症の方が生活しやすい社会のイメージを自分にとっても関係が深いものとして考えを巡らせられるし、認知症の方を一律的に収容や隔離をするのではなく、自分が高齢になっても可能な限りやってみたいこととして、できうる範囲での社会への主体的参画(ある人は就業すらも)が思い描けるはず。

徳田さんの理想を冒頭の私のエピソードに当てはめて考えれば、その元大工のおじいさんにとっては日常は介助などを受けながらも、自分にやりたい意思があれば自分の体力の範囲内で大工仕事を行え、後進への助言にもあたれるような認知症の方でも自己実現できる社会が、目指す姿であるはずである。

 
福祉や支援とは違う視点で、認知症の人たちが暮らしやすい社会を作るにはどうしたら良いか。

地域の活動と業種やテーマごとの活動を縦糸と横糸のように重ね合わすことで、可能性は格段に広がる。
そして、当事者の参加。

社会的弱者のためにではなく、未来の当事者として、今、何ができるのか考えていくことなのだと思った。
 
 

認知症とは、長寿社会となった日本では避けては通れない問題で、ならないようにするのではなく、きちんと向き合わなければならないと思いました。

また、認知症の人でも住みやすい社会環境を整えていくことが必要であり、このままではいけないなと感じました。

 

認知症をより自分自身に引き付けて考えるきっかけをくれる本。

私達専門職がいかに「認知症対処型社会」に生きているか。
私の髪を梳かしてくれた利用者が「嬉しい」と言った今朝のこと、胸にとめておきたい。

◆かかわる人の数を増やし、広げる
◆ゆるやかなネットワーク

私が学生の頃から意識していた言葉。
実現するために何ができるか落とし込んでいこう。

 


認知症対応社会ではなく、フレンドリー社会、その2つの違いは。認知症の方ご自身も参加する形での認知症を持つ人の社会参加を検討する!
スコットランドがかなり進んでおり、日本においても町田市などいくつかの自治体でそのような取り組みが進んでいるとは嬉しい情報である。
最後に著者自身が書いているように、「将来認知症になりうる自分自身の問題として自分を写す鏡」とはその通りである。
福祉的なフレームでとらえるのではなく、社会全体の設計というフレームでとらえていく、それが今必要なことだという主張には全く同感だった。

 


 認知症対応社会ではなく、フレンドリー社会、その2つの違いは。認知症の方ご自身も参加する形での認知症を持つ人の社会参加を検討する!スコットランドがかなり進んでおり、日本においても町田市などいくつかの自治体でそのような取り組みが進んでいるとは嬉しい情報である。
最後に著者自身が書いているように、「将来認知症になりうる自分自身の問題として自分を写す鏡」とはその通りである。
福祉的なフレームでとらえるのではなく、社会全体の設計というフレームでとらえていく、それが今必要なことだという主張には全く同感だった。

 


もはや疾病ではなく、人生の最終ステージと考えたい。
ちょっと不便だけどいつも通りの楽しい日々を過ごしてもらいたいし、自分も過ごしたい。そのためには社会の仕組みを変え、企業にも参加してもらう必要がある。明 るい発想の転換本として好感が持てた。

 

認知症サポーターとして、高齢者福祉施設等で読み聞かせ活動をするものとして、認知症の人たちとフレンドリーな社会を考えると言う視点で読みました。 多少硬いところもありましたが、後半に行くに従い、身近に共感 できました。

 

自分が認知症の人と直に接する機会を得たのは20代になってからだが、認知症と認定される人がこれからも多くなってくる時代に入り認知症の人が地域の一員として活動できる、地域の人々が認知症に関して理解する事が 重要である事が分かる。
本書ではイギリスの取り組みや認知症サポーターを始め各自治体での取り組みも紹介しており、ある中学校では既に認知症に関しての特別授業を設けているのが興味深かった。


結婚しない若者が増加 独身者調査 ~未婚者の結婚・出産に対する考え方~

2023年01月11日 05時38分50秒 | 社会・文化・政治・経済

結婚しない若者が増加

背景には、若者で非正規労働者が増えていることがある。

雇用が不安定で家族を持てなくなっている。

企業は非正規の育成に熱心ではない。

育児休暇は、非正規で働く人は使いにくい。

国立社会福祉・人口問題研究所

2021 年社会保障・人口問題基本調査 <結婚と出産に関する全国調査>
第 16 回出生動向基本調査
結果の概要

[主な結果] ※「→」は該当ページ番号
● 独身者調査 ~未婚者の結婚・出産に対する考え方~
・「いずれ結婚するつもり」と考える 18~34 歳の未婚者は、男女、年齢、生活スタイルの違いを問わず減少(男性 81.4%:前回 85.7%、女性 84.3%:前回 89.3%)。→P.18,19,38
・恋人と交際中の割合は男性 21.1%で横ばい、女性 27.8%で前回から微減。一方、未婚者の 3 人に 1人は交際を望まず。6 割の男女が恋人(異性)との交際経験あり(男性 60.0%、女性 64.8%)。
→P.25-27
・「女性のライフコース」の理想像は、男女ともに「仕事と子育ての両立」が初めて最多に。
→P.31,32
・結婚相手の条件は、男性は女性の経済力を重視または考慮するようになり(48.2%:前回 41.9%)、
女性は男性の家事・育児の能力や姿勢を重視する割合が大きく上昇(70.2%:前回 57.7%)。→P.33
・平均希望子ども数は全年齢層で減少(男性 1.82 人:前回 1.91 人, 女性 1.79 人:前回 2.02 人)。
→P.34,35

● 夫婦調査 ~夫婦の結婚・出生過程、子育ての状況~
・職場や友人を介した結婚が減り、SNS やマッチングアプリといったインターネットサービスを利用して知り合った夫婦が最近の結婚の 13.6%を占める。→P.42
・妻 45~49 歳夫婦の最終的な平均出生子ども数は、晩婚化を背景に減少(1.81 人:前回 1.86 人)。
→P.45
・夫婦の平均予定子ども数は横ばい(2.01 人:前回 2.01 人)。→P.54
・理想の数の子を持たない理由として「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」を選ぶ夫婦の割合は全体では減少したが、依然として最多の選択率。→P.58,59
・不妊の検査・治療を受けたことのある夫婦は 18.2%から 22.7%(4.4 組に 1 組)に増加。結婚 5 年未満の夫婦の 6.7%が調査時点で不妊の検査・治療を受けている。→P.64
・第 1 子出産前後の妻の就業継続率は 5 年間で 5 割台から 7 割に上昇、2015~19 年では 69.5%に達する。その就業継続者の 79.2%は育児休業制度を利用している。→P.68 ・「結婚したら子どもを持つべき」

「女らしさや男らしさは必要」への支持が大幅に低下。→P.93 

(1)未婚男女の結婚意欲や希望子ども数、夫婦の予定子ども数といった、家族をつくる意欲は一段と引き下がる方向に変化した(18~34 歳の未婚女性で結婚意思がある割合は 89.3%から 84.3%に低下、平均希望子ども数は 2.02 人から 1.79 人に低下、結婚 5 年未満の夫婦の予定子ども数は 2.04 人から 1.95 人に低下)(図表 1-1、図表 3-3、図表 4-2、図表 7-2)。

結婚することや、子どもを持つことは必ずしも必要ではないと考える人が増え、個人の生活や価値観を大切にする考え方への支持が増えた(図表 1-5、図表 1-6、図表 1-7、図表 3-5、図表 4-1、図表 7-6、図表 12-2、図表 12-4)。

他方で、生じた妊娠に占める「望んだ妊娠」の割合が高まる中(図表 8-3)、不妊を心配し、不妊治療を
受ける夫婦の割合は前回からさらに上昇した(不妊の検査・治療を受けたことのある夫婦は 5.5 組に1 組から 4.4 組に 1 組に上昇、結婚 5 年未満の夫婦の 6.7%が、調査時点で不妊に関する検査や治療を受けている)(図表 8-4)。夫婦が実際に生んだ最終的な子ども数(45~49 歳夫婦の平均出生子ども数)は、この世代の晩婚化が進んだことを要因の一つとして、1.86 人から 1.81 人に低下した(図表

(2)今回の調査で、もう一つはっきりと示されたことは、男性、女性の役割について行動、意識ともに大きく変化し、男女のあり方における違い(働き方や家事・育児)が縮小に向かったことである。

働き方については、結婚、出産後も仕事を中断しない女性が増え(第1子出産前後の就業継続率は 5 年間で 5 割台から 7 割に上昇)(図表 9-4)、育児休業を取得した夫も初めて大きく増加した
(妻が出産前後に継続して正規の職員の場合、夫の育児休業利用は 1.7%から 6.3%に上昇)(図表 9-8)。

日常的に家事を行う夫も増え、妻が正規の職員の場合、子どもが 3 歳までの間、4 割の夫が日常的に家事を行っている(妻が無職・家事の場合は 2 割)(図表 9-10、図表 9-11)。

こうした変化は意識の上でも確認され、結婚、出産、仕事をめぐる女性のライフコースについて、未婚男女ともに、仕事と子育てを両立させる生き方を理想とする割合が初めて最多となった(図表 3-1)。

妻となる結婚相手に経済力を求める男性や、夫になる相手に家事・育児の能力や姿勢、容姿を求める女性が増えるなど(図表 3-2)、行動、態度の両面で男女差が縮小している。

(3)その他、前回調査以降に大きく変わったものとして、恋人や配偶者と知り合う環境が挙げられる。

今回の調査では、恋人や配偶者と知り合う場として友人や職場を経由したものが減り、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)やマッチングアプリなど個人間の交流の場をオンラインで提供するサービスが活用されている実態が示された。

恋人と交際中の未婚男女の 10 人に 1 人以上(未婚男性の 11.9%、未婚女性の 17.9%)、および 2018 年後半から 2021 年前半に結婚した夫婦の13.6%が、こうしたインターネットを使ったサービスを介して相手と知り合ったことがわかった(図
表 2-4、図表 5-3)。

また、見合い結婚をした夫婦の知り合った年齢がやや若年化するなど、配偶者を選択する行動に幅広い変化がみられている(図表 5-1)。

 I 部 独身者調査の結果のポイント
ここでは独身者調査の結果について要点を示す。特記がないかぎり、18~34 歳の未婚男女についての結果である。
1.「いずれ結婚するつもり」と答える未婚者が、性別、年齢、生活スタイルの違いを問わず減少した。
「いずれ結婚するつもり」と考えている未婚者の割合は、2000 年代は安定的に推移していたが、今回、未婚男性は前回調査の 85.7%から 81.4%へ、未婚女性は 89.3%から 84.3%へと、それぞれ低下した(図表 1-1)。今回、性別や年齢、生活スタイルの違いを問わず減少がみられたことから(図表
1-2、図表 4-2)、調査を行った時期の特殊な社会状況が、幅広い世代の意識に影響した可能性も示唆される。

また、就業状況別に一年以内の結婚意思をみると、男性では正規の職員等に比べ、パート・アルバイトで「一年以内に結婚したい」割合が低い傾向にある(図表 1-4)

未婚者が考える結婚の利点は、前回まで増加傾向にあった「自分の子どもや家族をもてる」が減少に転じ、「経済的に余裕がもてる」が微増した(図表 1-5)。

独身生活の利点では「行動や生き方が自由」「家族を養う責任がなく、気楽」が増加した(図表 1-6)。

独身でいる理由は、24 歳以下では結婚する積極的な動機がないことが挙げられ、25 歳以上では、適当な相手がいないことが最大の理由として挙げられているが、異性とうまくつき合えない、今は趣味を楽しみたいといった理由が微増した(図表 1-7)。
2.恋人(異性)または婚約者がいる未婚男性は 2 割、未婚女性では 3 割弱、2000 年代前半をピークに低下が続く。未婚男女の約 6 割が異性との交際経験があるが、未婚男女の 3 人に 1 人は異性との交際を望んでいない。

「恋人として交際している異性がいる」「婚約者がいる」と回答した割合は、男性では 21.1%、女
性では 27.8%であった。男性では 2005 年の 27.1%、女性では 2002 年の 37.1%をピークに低下してい
る(図表 2-1)。

異性の交際相手を全く持たない未婚男女は今回調査では男性で 72.2%、女性で64.2%であるが、その中で「とくに異性との交際を望んでいない」と答える人が増えており、男性では未婚者全体のうち 33.5%、女性では同 34.1%が交際を望まないと回答した。(図表 2-2)。
20代後半で異性と恋人として交際した経験がある未婚者は男性で 6割強、女性で 7割であった(図表 2-3)。

18〜34 歳の未婚男女の約 6 割が異性との交際経験を有している。
調査時点で異性の恋人または婚約者がいる男女に、相手と知り合ったきっかけをたずねたところ、「学校で」が 3 割近くを占め最多であった。今回は、前回調査よりも「友人・兄弟姉妹を通じて」
「職場や仕事の関係で」が減少した一方で、新たに選択肢に加えた「ネット(インターネット)で」
(SNS やマッチングアプリなど)が男女ともに 1 割以上を占めた(男性 11.9%、女性 17.9%)(図表
2-4)。
性交経験のある割合は、20 代後半の未婚の男性で 63.6%、女性で 61.2%であり、前回調査から横ばいであったが、30 代前半では、男女ともに低下した(図表 2-5)。

3.結婚・出産・仕事をめぐる女性のライフコース、男女ともに「再就職」「専業主婦」を理想とする割合が減少し、「両立」志向が伸びる。
未婚女性が考える「理想ライフコース」は、出産後も仕事を続ける「両立コース」が前回の 32.3%から34.0%に増加し、今回初めて最多となった。「再就職コース」「専業主婦コース」は減少した一方、今回調査では「非婚就業コース」「DINKs コース」を理想とする人も増加した。

男性が自身のパートナーとなる女性に望むライフコースでも、今回「両立コース」が 39.4%に増加し、最多となった(図表 3-1)。
結婚相手に求める条件として重視されるのは、男女とも「人柄」「家事・育児の能力や姿勢」
「仕事への理解」であるが、妻となる相手に「経済力」を求める男性、夫となる相手に「家事・育児の能力や姿勢」「容姿」を求める女性が以前よりも増加している(図表 3-2)。
結婚意思のある未婚男女の平均希望子ども数は、1982 年以降おおむね低下が続いているが、今回は男性で 1.82 人、女性では初めて 2 人を下回り 1.79 人となった(図表 3-3)。
子どもをほしいと考える未婚者に、子どもを持つ理由をたずねたところ、「結婚して子どもを持つことは自然なことだから」を挙げる人が男女ともに前回調査から減少し、女性では加えて「好きな人の子どもを持ちたいから」「子どもは夫婦関係を安定させるから」を挙げる人も減少した(図表 3-5)。
4.未婚者の生活スタイル、「生きがいとなる趣味持つ」「一人の生活寂しくない」男女が増加。

未婚男女に自身の生活スタイルをたずねたところ、「生きがいとなるような趣味やライフワークを持っている」「一人の生活を続けても寂しくないと思う」割合が増加し、「気軽に一緒に遊べる友人が多い」「欲しいものを買ったり、好きなことに使えるお金が少ない」「仕事のために、私生活を犠牲にすることがよくある」が減少した(図表 4-1)。

また生活スタイル別に「いずれ結婚するつもり」と考えている未婚者の割合をみたところ、一般に結婚意欲が高い生活スタイル、低い生活スタイルにかかわらず、すべての生活スタイルにおいて今回調査で意欲が大きく落ち込んだことがわかった(図表


独身者調査 ~未婚者の結婚・出産に対する考え方~

2023年01月11日 05時38分50秒 | 社会・文化・政治・経済

国立社会福祉・人口問題研究所

2021 年社会保障・人口問題基本調査 <結婚と出産に関する全国調査>
第 16 回出生動向基本調査
結果の概要

[主な結果] ※「→」は該当ページ番号
● 独身者調査 ~未婚者の結婚・出産に対する考え方~
・「いずれ結婚するつもり」と考える 18~34 歳の未婚者は、男女、年齢、生活スタイルの違いを問
わず減少(男性 81.4%:前回 85.7%、女性 84.3%:前回 89.3%)。→P.18,19,38
・恋人と交際中の割合は男性 21.1%で横ばい、女性 27.8%で前回から微減。一方、未婚者の 3 人に 1
人は交際を望まず。6 割の男女が恋人(異性)との交際経験あり(男性 60.0%、女性 64.8%)。
→P.25-27
・「女性のライフコース」の理想像は、男女ともに「仕事と子育ての両立」が初めて最多に。
→P.31,32
・結婚相手の条件は、男性は女性の経済力を重視または考慮するようになり(48.2%:前回 41.9%)、
女性は男性の家事・育児の能力や姿勢を重視する割合が大きく上昇(70.2%:前回 57.7%)。→P.33
・平均希望子ども数は全年齢層で減少(男性 1.82 人:前回 1.91 人, 女性 1.79 人:前回 2.02 人)。
→P.34,35

● 夫婦調査 ~夫婦の結婚・出生過程、子育ての状況~
・職場や友人を介した結婚が減り、SNS やマッチングアプリといったインターネットサービスを利
用して知り合った夫婦が最近の結婚の 13.6%を占める。→P.42
・妻 45~49 歳夫婦の最終的な平均出生子ども数は、晩婚化を背景に減少(1.81 人:前回 1.86 人)。
→P.45
・夫婦の平均予定子ども数は横ばい(2.01 人:前回 2.01 人)。→P.54
・理想の数の子を持たない理由として「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」を選ぶ夫婦の割
合は全体では減少したが、依然として最多の選択率。→P.58,59
・不妊の検査・治療を受けたことのある夫婦は 18.2%から 22.7%(4.4 組に 1 組)に増加。結婚 5 年未
満の夫婦の 6.7%が調査時点で不妊の検査・治療を受けている。→P.64
・第 1 子出産前後の妻の就業継続率は 5 年間で 5 割台から 7 割に上昇、2015~19 年では 69.5%に達す
る。その就業継続者の 79.2%は育児休業制度を利用している。→P.68 ・「結婚したら子どもを持つべき」「女らしさや男らしさは必要」への支持が大幅に低下。→P.93 

(1)未婚男女の結婚意欲や希望子ども数、夫婦の予定子ども数といった、家族をつくる意欲は一段
と引き下がる方向に変化した(18~34 歳の未婚女性で結婚意思がある割合は 89.3%から 84.3%に低
下、平均希望子ども数は 2.02 人から 1.79 人に低下、結婚 5 年未満の夫婦の予定子ども数は 2.04 人か
ら 1.95 人に低下)(図表 1-1、図表 3-3、図表 4-2、図表 7-2)。結婚することや、子どもを持つこと
は必ずしも必要ではないと考える人が増え、個人の生活や価値観を大切にする考え方への支持が増
えた(図表 1-5、図表 1-6、図表 1-7、図表 3-5、図表 4-1、図表 7-6、図表 12-2、図表 12-4)。他方
で、生じた妊娠に占める「望んだ妊娠」の割合が高まる中(図表 8-3)、不妊を心配し、不妊治療を
受ける夫婦の割合は前回からさらに上昇した(不妊の検査・治療を受けたことのある夫婦は 5.5 組に
1 組から 4.4 組に 1 組に上昇、結婚 5 年未満の夫婦の 6.7%が、調査時点で不妊に関する検査や治療を
受けている)(図表 8-4)。夫婦が実際に生んだ最終的な子ども数(45~49 歳夫婦の平均出生子ども
数)は、この世代の晩婚化が進んだことを要因の一つとして、1.86 人から 1.81 人に低下した(図表

(2)今回の調査で、もう一つはっきりと示されたことは、男性、女性の役割について行動、意識と
もに大きく変化し、男女のあり方における違い(働き方や家事・育児)が縮小に向かったことであ
る。働き方については、結婚、出産後も仕事を中断しない女性が増え(第1子出産前後の就業継続率
は 5 年間で 5 割台から 7 割に上昇)(図表 9-4)、育児休業を取得した夫も初めて大きく増加した
(妻が出産前後に継続して正規の職員の場合、夫の育児休業利用は 1.7%から 6.3%に上昇)(図表 9-
8)。日常的に家事を行う夫も増え、妻が正規の職員の場合、子どもが 3 歳までの間、4 割の夫が日
常的に家事を行っている(妻が無職・家事の場合は 2 割)(図表 9-10、図表 9-11)。こうした変化
は意識の上でも確認され、結婚、出産、仕事をめぐる女性のライフコースについて、未婚男女とも
に、仕事と子育てを両立させる生き方を理想とする割合が初めて最多となった(図表 3-1)。妻とな
る結婚相手に経済力を求める男性や、夫になる相手に家事・育児の能力や姿勢、容姿を求める女性
が増えるなど(図表 3-2)、行動、態度の両面で男女差が縮小している。

(3)その他、前回調査以降に大きく変わったものとして、恋人や配偶者と知り合う環境が挙げられ
る。今回の調査では、恋人や配偶者と知り合う場として友人や職場を経由したものが減り、ソーシ
ャルネットワーキングサービス(SNS)やマッチングアプリなど個人間の交流の場をオンラインで
提供するサービスが活用されている実態が示された。恋人と交際中の未婚男女の 10 人に 1 人以上
(未婚男性の 11.9%、未婚女性の 17.9%)、および 2018 年後半から 2021 年前半に結婚した夫婦の
13.6%が、こうしたインターネットを使ったサービスを介して相手と知り合ったことがわかった(図
表 2-4、図表 5-3)。また、見合い結婚をした夫婦の知り合った年齢がやや若年化するなど、配偶者
を選択する行動に幅広い変化がみられている(図表 5-1)。

 I 部 独身者調査の結果のポイント
ここでは独身者調査の結果について要点を示す。特記がないかぎり、18~34 歳の未婚男女につい
ての結果である。
1.「いずれ結婚するつもり」と答える未婚者が、性別、年齢、生活スタイルの違いを
問わず減少した。
「いずれ結婚するつもり」と考えている未婚者の割合は、2000 年代は安定的に推移していたが、
今回、未婚男性は前回調査の 85.7%から 81.4%へ、未婚女性は 89.3%から 84.3%へと、それぞれ低下
した(図表 1-1)。今回、性別や年齢、生活スタイルの違いを問わず減少がみられたことから(図表
1-2、図表 4-2)、調査を行った時期の特殊な社会状況が、幅広い世代の意識に影響した可能性も示
唆される。また、就業状況別に一年以内の結婚意思をみると、男性では正規の職員等に比べ、パー
ト・アルバイトで「一年以内に結婚したい」割合が低い傾向にある(図表 1-4)

未婚者が考える結婚の利点は、前回まで増加傾向にあった「自分の子どもや家族をもてる」が減
少に転じ、「経済的に余裕がもてる」が微増した(図表 1-5)。独身生活の利点では「行動や生き方
が自由」「家族を養う責任がなく、気楽」が増加した(図表 1-6)。独身でいる理由は、24 歳以下で
は結婚する積極的な動機がないことが挙げられ、25 歳以上では、適当な相手がいないことが最大の
理由として挙げられているが、異性とうまくつき合えない、今は趣味を楽しみたいといった理由が
微増した(図表 1-7)。
2.恋人(異性)または婚約者がいる未婚男性は 2 割、未婚女性では 3 割弱、2000 年代
前半をピークに低下が続く。未婚男女の約 6 割が異性との交際経験があるが、未婚男女
の 3 人に 1 人は異性との交際を望んでいない。

「恋人として交際している異性がいる」「婚約者がいる」と回答した割合は、男性では 21.1%、女
性では 27.8%であった。男性では 2005 年の 27.1%、女性では 2002 年の 37.1%をピークに低下してい
る(図表 2-1)。異性の交際相手を全く持たない未婚男女は今回調査では男性で 72.2%、女性で
64.2%であるが、その中で「とくに異性との交際を望んでいない」と答える人が増えており、男性で
は未婚者全体のうち 33.5%、女性では同 34.1%が交際を望まないと回答した。(図表 2-2)。
20代後半で異性と恋人として交際した経験がある未婚者は男性で 6割強、女性で 7割であった(図
表 2-3)。18〜34 歳の未婚男女の約 6 割が異性との交際経験を有している。
調査時点で異性の恋人または婚約者がいる男女に、相手と知り合ったきっかけをたずねたところ、
「学校で」が 3 割近くを占め最多であった。今回は、前回調査よりも「友人・兄弟姉妹を通じて」
「職場や仕事の関係で」が減少した一方で、新たに選択肢に加えた「ネット(インターネット)で」
(SNS やマッチングアプリなど)が男女ともに 1 割以上を占めた(男性 11.9%、女性 17.9%)(図表
2-4)。
性交経験のある割合は、20 代後半の未婚の男性で 63.6%、女性で 61.2%であり、前回調査から横ば
いであったが、30 代前半では、男女ともに低下した(図表 2-5)。

3.結婚・出産・仕事をめぐる女性のライフコース、男女ともに「再就職」「専業主婦」
を理想とする割合が減少し、「両立」志向が伸びる。
未婚女性が考える「理想ライフコース」は、出産後も仕事を続ける「両立コース」が前回の 32.3%
から 34.0%に増加し、今回初めて最多となった。「再就職コース」「専業主婦コース」は減少した一
方、今回調査では「非婚就業コース」「DINKs コース」を理想とする人も増加した。男性が自身の
パートナーとなる女性に望むライフコースでも、今回「両立コース」が 39.4%に増加し、最多となっ
た(図表 3-1)。
結婚相手に求める条件として重視されるのは、男女とも「人柄」「家事・育児の能力や姿勢」
「仕事への理解」であるが、妻となる相手に「経済力」を求める男性、夫となる相手に「家事・育
児の能力や姿勢」「容姿」を求める女性が以前よりも増加している(図表 3-2)。
結婚意思のある未婚男女の平均希望子ども数は、1982 年以降おおむね低下が続いているが、今回
は男性で 1.82 人、女性では初めて 2 人を下回り 1.79 人となった(図表 3-3)。
子どもをほしいと考える未婚者に、子どもを持つ理由をたずねたところ、「結婚して子どもを持
つことは自然なことだから」を挙げる人が男女ともに前回調査から減少し、女性では加えて「好き
な人の子どもを持ちたいから」「子どもは夫婦関係を安定させるから」を挙げる人も減少した(図
表 3-5)。
4.未婚者の生活スタイル、「生きがいとなる趣味持つ」「一人の生活寂しくない」男
女が増加。

未婚男女に自身の生活スタイルをたずねたところ、「生きがいとなるような趣味やライフワーク
を持っている」「一人の生活を続けても寂しくないと思う」割合が増加し、「気軽に一緒に遊べる
友人が多い」「欲しいものを買ったり、好きなことに使えるお金が少ない」「仕事のために、私生
活を犠牲にすることがよくある」が減少した(図表 4-1)。また生活スタイル別に「いずれ結婚する
つもり」と考えている未婚者の割合をみたところ、一般に結婚意欲が高い生活スタイル、低い生活
スタイルにかかわらず、すべての生活スタイルにおいて今回調査で意欲が大きく落ち込んだことが
わかった(図表