シュリーマン旅行記 清国・日本

2023年01月12日 20時05分01秒 | 社会・文化・政治・経済
 
 
トロイア遺跡の発掘で知られるハインリッヒ・シュリーマン。
彼はその発掘に先立つ6年前、世界旅行の途中、中国につづいて幕末の日本を訪れている。
3ヵ月という短期間の滞在にもかかわらず、江戸を中心とした当時の日本の様子を、なんの偏見にも捉われず、清新かつ客観的に観察した。
執拗なまでの探究心と旺盛な情熱で、転換期日本の実像を生き生きと活写したシュリーマンの興味つきない見聞記。

これまで方々の国でいろいろな旅行者にであったが、彼らはみな感激した面持ちで日本について語ってくれた。
私はかねてから、この国を訪れたいという思いに身を焦がしていたのである。──(第4章 江戸上陸より)
 
「私はかねてから、この国を訪れたいという思いに身を焦がしていたのである」
 
世界を旅した考古学者のシューリマンは北京、上海を経て、日本に到着。
待望の訪日だったと日記に記した。
 
日本滞在は、彼にさまざまな気付きを与えた。
日本の教育が、欧州の文明国家以上に行き渡り、識字率が高いことに驚く。
一方で、そのことが民衆の精神の発達につながっていないことを指摘している。
 
その理由について、「民衆の自由な活力を妨げ、むしろ抹殺する封建体制の抑圧的傾向」を挙げた。
当時の日本社会は密告が横行し、それが幕府を支える機能ともなっていた。
そのため、人々の間には「不信感」「嘘」がはびこっていた。
ここまで、シューリマンが見抜いたことに驚くばかりだ。
 

著者について

【ハインリッヒ・シュリーマン】
1822年ドイツ生まれ。若い頃移り住んだロシアで藍の商売を手がけ巨万の富を得る。
1864年世界漫遊に旅立ち、翌65年日本に立寄る。
1871年世界的なトロイア遺跡の発掘に成功、以後ミケナイなどの発掘を続ける。1890年ナポリにて急死。
主著に、Mykenae,Trojaなど。
 
【石井和子】
東京生まれ。仏英和高等女学校(現白百合学園)、東京音楽学校(現東京芸術大学)卒業。
 
 
外国人、特に国内を旅行した人からの、自国との生活風習との対比がよく書かれている。
 
 
 
さすがにシュリーマン。日本人の服装から、身なりに至るまで、細かい観察眼のまま、国土と、日本人を描いています。そして、日本人の純粋な、誠実さまで、表現されていました。このような描写を待っていました。
 
 

シュリーマンが来日し、しかも日記を書いていたなんて。
すごいことですね。
当時の日本の庶民の素朴さと、攘夷思想が良く分かります。

清にも行き、万里の長城を見ました。
万里の頂上のブロックを持って帰ってきて、どこに保管したのでしょうか。
大発見の前兆と思える好奇心です。
 
 
 
こんな貴重な資料はない!江戸末期と中國の状況を知るタイムトンネル!是非見るべし!
 
 
 
 シュリーマンが世界漫遊の旅に出た中で、清と日本について記した本です。
旅に至る背景とか前書きとかは一切なく、いきなり万里の長城について話が始まるのでちょっとびっくり。
 清や日本、江戸について、以前より多くの情報を得ていたらしいシュリーマンは、好奇心とわくわく感一杯で訪問しています。
日本に来たときは梅雨時だったのでしょうか、天候がすぐれず可哀そうです。
 ボリュームは少ないので、すぐ読めると思います。荒廃した清末の様子や、維新直前の日本の様子が興味深いです。
 章建ては以下の通りです。

第一章 万里の長城
第二章 北京から上海へ
第三章 上海
第四章 江戸上陸
第五章 八王子
第六章 江戸
第七章 日本文明論
第八章 太平洋
 
 
 

 

 

文字は人間の心を表す

2023年01月12日 19時31分36秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▼「働きがい」―それは<好きなことを見つけて、仕事にすることだ>。

▼だが、<自分はどう生きたいのか>と悩む。

自分の充実も大切であり、もう一段と先あるものを突き詰めたかった。

それは、人や地域社会尽くす生き方でもあった。

▼「自分探し」の旅は「生き方探し」となる。

▼形式ではなく、本当の心で、自ら使命にぶつかるのだ。

▼文字は人間の心を表す。その文字は、使う人の心のあり方で、人間に生きる勇気を与える力にもなれば、社会を混乱に陥れる<凶器>にもなる。

▼分断が広がる社会。調和の心が輝く人と人の共和のつながりが期待される。

▼心に翼がある。それは、どんなに遠くにいる友のもとへも、瞬時に羽ばたいていける不思議な翼だ。

▼友情が広がったぶんだけ、友情は深まり、自分の人生は広くなり、深くなり、友情は喜びを二倍にし、悲しみを半分にしてくれる。

▼平和とは心の壁を取り払うことであり、希望の語らい、笑顔の語らいが人生と社会を勝利に導く。


利根輪太郎の競輪人間学 買った4番失格となる

2023年01月12日 09時02分05秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

FⅠ 宇都宮競輪 スポーツニッポン杯

2日目(1月12日)

並び予想 4-2 7-1-6 5-3

レース評

渡辺を目標に松坂の抜け出しとみたが、同県の橋本に付けて大槻の再勝も十分。横関−不破の岐阜コンビの一撃も狙える。

 1 番人気 1-3 6・3倍
 
3-1の3連単で勝負する。
 
押さえは1-4と4-1
この日は、4番の目が強かった。
 
3レース 4-5-2
6レース 4-2-3
7レース 4-2-7
8レース 4-3-1
9レース 4-2-5
10レース ?
 
3-1の3連単で勝負する。
 
この日は、4番の目が強かった。
そこで、押さえは1-4と4-1、だが、4番は失格になる。
 
結果
 
1-7 1,250円(5番人気)
 
1-7-6 3,550円(9番人気)
 



選手名 着差 上り 決ま
り手
S

B
勝敗因
1 1 大槻 寛徳   13.7 S  
2 7 橋本 智昭 大差      
  3 6 金成 和幸 大差        
2 不破 将登          
3 松坂 洋平          
5 渡邉 雅也          
× 4 横関 裕樹  

異見を吟味する

2023年01月12日 09時02分05秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▼「核兵器の先制不使用」の原則。

核戦争に勝者はなく、決して戦ってはならない。

世界に現存する約1万3000発の核兵器は人類を滅亡させるこの上がない脅威なだ。

▼同類のものは、われわれを安心させる。しかし、反対のものは、われわれを創造的にしてくれる―ゲーテ

人は、自分の考えに賛同する意見を聞くと安心する。

一方、反対意見を耳にすると、心が落ち着かないものだ。

だが、反対の「声」に宿る、自分が持ち合わせていない視点や思考が、あらたな躍進につながる場合がある。

▼異見を吟味することは、自らの思考を整理し、確かな軸を与える。

そこに、<対話>の醍醐味もある。

▼他者との交流を重ね、見識を深め、広げていきたい。

▼家が揺らぐところ、全てが揺らぐ。

家庭は生活の基盤である。

▼苦難が人を大きく、豊かにする。

▼できることは、可能な限り自由に。

認知症になっても、意志のある大人であることに変わりはないので、やりたいことがあれば尊重しながら介護することだ。