「いのりの停車場」

2021年05月31日 08時04分27秒 | 社会・文化・政治・経済

南 杏子 (著)

東京の救命救急センターで働いていた、六十二歳の医師・咲和子は、故郷の金沢に戻り「まほろば診療所」で訪問診療医になる。命を送る現場は戸惑う事ばかりだが、老老介護、四肢麻痺のIT社長、小児癌の少女……様々な涙や喜びを通して在宅医療を学んでいく。一方、家庭では、脳卒中後疼痛に苦しむ父親から積極的安楽死を強く望まれ……。

 

著者について

一九六一年徳島県生まれ。日本女子大学卒。出版社勤務を経て、東海大学医学部に学士編入し、卒業後、都内の大学病院老年内科などで勤務する。二〇一六年『サイレント・ブレス』でデビュー。他の著書に『ディア・ペイシェント 絆のカルテ』『ステージ・ドクター菜々子が熱くなる瞬間』『ブラックウェルに憧れて』がある。
 

私は、これまで高齢者医療に携わってきましたが、最初は、患者さんの病気が治らないと分かったり、亡くなられてしまうと、医師としての敗北感というか、残念な気持ちを抱いてしまいました。

でも、患者さんやご家族との関わりを通して、治すだけが医療なのではなく、死を受け入れ、最後まで豊かに生き切っていく人のお手伝いをする医療もあるんだと学びました。
そうした旅立ちを見送る穏やかな現場があまり知られていないことにもどかしさを感じ、多くの方に知ってもらいたいと思い、筆を執りました。
人生の最後をどういう形で迎えたいか、ご家族と相談したことはありますか。
ご両親に「病院がいい?施設がいい?それとも在宅にする?」という話をしても、縁起でもないと返されてしまうでしょうか。
私の父は89歳ですが、体が動かなくなったら母に頼ると言い、もし母が先に亡くなったらその時は「もう考えない」と笑っています。
同じような考えの人は、案外多いかもしれません。
ただ、死は誰にでも訪れます。
「自分はこう思うけれど、お母さんはどう思う?」などと話しながら、お互いの気持ちを整理する時間をつくれるといいですね。
終末期の医療は、医師の間で考え方に大きな差があり、教科書的に「この方法が正しい」という答はありません。
痛くてつらくて<もう終わりのしてくれ>と叫ぶ人に掛ける言葉は、「そんなこと考えるな。もっと頑張れ」だけなのでしょうか。
葛藤に苦しむ人がいるからこそ議論が必要だし、この作品が、そのきっかけになればと思います。
終末期医療というのは、決して患者さんだけを見ていれば良いというわけではなく、ご家族のことも含めてトータルに考えることが大切です。
「いのちのて停車場」でも、死の間際まで息子の到着を待ち続ける男性に、周囲の人間が一生懸命に声を掛けるシーンがあります。
目を開ける力がなくなり、話すことができなくなっても、聴覚は最後まで残るといいます。
実際に医療現場で「ご家族の方がもうすぐ来られますからね」と患者さんの声お掛けると心拍数が戻ったりすることがあるんです。
ご家族の力は本当に大きいと思います。

 

医療現場での篤実な経験に押し出された作品なのではないかと思いました。
 物語は、大学病院救急医療の治療室、池袋の事故現場から次々担ぎ込まれ、のたうつ患者、秒を争う張り詰めた緊迫感からスタートする。そして一転、医師咲和子は郷里金沢の川の風情と街並みの中。この街で訪問診療の仕事を手伝うことになった。行く先は、老々介護の頑固おやじ、ゴミ屋敷の入浴婆ぁ、金沢の実家で死ぬことを選んだ元厚労省官僚、癌で余命宣告された6歳、ラグビーで身体不自由となってしまったIT社長等である。そこには強烈な匂いや色、音、ドラマがある。ところで作品中には以下のような文章が散りばめられる。
 「目の前の患者を治すことだけが医師の役割と思っていたからだ。だが、患者にとってなにが幸せな死か」
「◎◎ならもう命などいりません。そんなことをはっきり口にしてしまう」
「現在は5割を保険料、4割を国や地方の税金で支えていますが、これ以上は若い働き手に負担を強いることも、財政に付けを回すこともできない。もうそんな余力は国にはないのですよ」(厚労省官僚であった宮嶋)
 そして、「あろうことか、父は積極的な安楽死を、娘である咲和子に希望してきた。これまでの数日間と違い、ありのままの思いを伝える強く明確な口調で、」
 この作品は映画になるらしい。是非ブームになってほしい!ラストシーンは一億みんなに投げかけられた問題。

 

南杏子のデビュー作『サイレント・ブレス・・看取りのカルテ』にそっくりでした。内容が改善されて修正版のような感じもします。でも明らかに、『いのちの停車場』の方が良いと思います。両方読んで比較するのも面白かも知れません。
今作品は一章から六章までありますが、その中で、特に五章と六章がとても良かった。五章での、小児癌患者で6歳の女の子、萌ちゃんには沢山の涙を流しました。また、六章での、父親への安楽死を行う医師への犯罪行為に対しては考えさせられます。この問題に対しては賛否両論、色々意見が分かれると思います。問題提起された終わりかたになっています。映画化したいと思われた事も何となく分かるような気がします。
五章・六章が良かった反面、一章から四章まではやや面白さに欠ける。この点で評価を下げている。

 

故郷で在宅医療を行う医師。様々な事例に真摯に向き合う姿は、心打たれました。特に身内の死に向き合う家族たちが学んでおかなければならない数々のこと。私自身もここに出てくる家族と同じく、全く知りませんでした。
家族の負担を考えると、安易に家で死にたいと言えないなぁ。何より加害者にさせてはならない‥

そして最終章はあまりにも辛かった。
もし万が一、法律の改正があれば、誰もが直面するかもしれない現実。人ごとととらえてしまってはいけない気がしました。
登場人物がみんないい人だったからこそ、ずしんと重いものを残してくれました。読んで良かった一冊です。

 

ディアペイシエントを、TVで観て、南杏子さんの作品が好きになり、映画化の決まった本を読んでみたくなり購入しました。在宅医療は、きれいごとではすまされない家族との問題などが、丁寧に分かりやすく書かれて、いかに病気の時や、高齢社会を生きていくかを考えさせられました。
映画を観にいくのが、楽しみになりました。

 

面白く読みました。死を面白く読ませて考えさせられた。また、痛みと医療について考える参考になりました。今、私は椎間板ヘルニアの痛みと闘っています、一刻も早く手術して痛みを除去して欲しいのに、痛みは命と関係が低いためか、諸事情により待っています。

 

映画化が決まってすぐに購入して読みました。
主人公の私生活の流れと平行して主人公の対する患者さんの話しがオムニバスで進んで行きます。
泣いてしまいました。
素敵なお話で映画も楽しみです。

 

大学病院の先生から、町医者の先生へ、どちらも人の命と寄り添った先生という話ですが、患者様の生きることをシッカリと見て書かれた小説です
舞台は金沢、そして富山と一見田舎とみられるようなところですが、作者・南杏子先生の心から患者様に寄り添った心のこもった小説と言えるでしょう。
私は介護相談員として、素敵な小説に出会ったなと思って、一気に読みました。

 

 

 
 

信仰と理性

2021年05月31日 07時43分04秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

世界は現在、未曾有の感染症の危機に直面する一方、気候変動やテロ・紛争・人権などの問題も抱えている。
時代の岐路にある人類にとって、地球的課題を乗り越えるための力ある哲学が不可欠と言える。
「信仰と理性」に着目する。
科学や知識などの理性と、生死をみつめる信仰を超えて統合され、新たな危機を克服しゆく方途を探求する。
神の内在性と超越性に言及。
信と智慧の合一。
「他者への愛」に根ざし、対話の力で平和の歩みを進め史実を通して、苦難の中での宗教者の使命を語る。
「宗教間対話と学問体系のおける信仰と理性」
宗教の歴史のおける正と負の遺産の双方に目を向け、差異を超えた対話によって相互に承認することの重要性に言及。


東京・五輪開催が中止なら

2021年05月31日 07時39分29秒 | 沼田利根の言いたい放題

東京・五輪開催が中止なら、全てのスポーツ競技も中止にすべきだ。
それがバランスというものではないだろうか?
歴史にもしもがないが、今年のゴルフのマスターズを中止にしていたら、アメリカ・オーガスタナショナルGC(ジョージア州)で、松山英樹が日本人として初のメジャー制覇を遂げた、ことのなかったこととなる。
また、アメリカ大リーグの大谷 翔平(おおたに しょうへい、1994年7月5日 - )
二刀流のプロ野球選手(MLBのロサンゼルス・エンゼルス所属。右投左打)の今年の活躍もなかったことになる。
本塁打数MLBトップの選手が先発登板:2021年4月26日、対テキサス・レンジャーズ4回戦(グローブライフ・フィールド)、5回4失点 、1921年6月13日のベーブ・ルース以来、100年ぶり。
5月17日のインディアンス戦でも13号本塁打を放ち、日本人メジャーリーガー初の両リーグ本塁打王単独トップに躍り出た。


インドで医師1200人死亡 コロナ感染、ワクチン急務

2021年05月30日 21時07分10秒 | 医科・歯科・介護

5/30(日) 15:34配信


共同通信

インド西部ムンバイ近郊で新型コロナウイルス患者を診察する医師=24日(ロイター=共同)

 【ニューデリー共同】新型コロナウイルス感染の急拡大が続くインドで、医師約1200人が感染によって死亡したことが分かった。医師会が30日までに明らかにした。今月16日だけで医師50人が死亡しており、早期のワクチン接種などモディ政権に対応を求める声が強まっている。

インドのホテルでPCR検査を受ける日本人男性

 インドでは5月中旬までに医師の6割以上がワクチンを接種したが、死亡した医師らはほとんどが接種していなかったという。医師会関係者は地元メディアに「ワクチンが重症化を防ぐことは立証されている。できるだけ早く全員に接種すべきだ」と訴えた。

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沙林(サリン)偽りの王国」

2021年05月30日 10時52分51秒 | 社会・文化・政治・経済

帚木 蓬生 (著)

信じる心が噓と虚像に翻弄され起きてしまった平成最悪の事件の全貌。医師であり小説家である著者にしか描きえない書き下ろし巨編。

未曾有のテロ発生直後も、医療従事者たちは闘った――。医師でもある著者、入魂のレクイエム。
信じる心が、嘘と虚像に翻弄され起こった平成最悪の事件(テロ)。判断を誤ればさらに人が死ぬ――。

あの日、未知の毒物と闘ったのは医療従事者たちだった。医師であり作家である著者が、膨大な資料と知識を土台に、想像力と熱意を注ぎ込み、「オウム」の全貌を描いた書き下ろし巨編。小説にしか到達できない深い鎮魂が、あなたを包み込む。

沙林(サリン)偽りの王国」

<解脱>という思考停止と、その中で起こったさまざまの事件の過程について、克明に描かれいる。
この世はら離れたところに安寧の世界を見いだすという<解脱>など、ありえない。
本作で描いた教団の姿も、自分以外は悪という、両極端な二分の世界だった。
この作品を書いて、改めて思った。
重要なのは、土着の日常生活から得られる、「生活者としての常識感覚」なのだと。
現実の日常は、割り切れないことばかりだ。
明日は雨が降ってくれと思っても、なかなか降らない。
思い通りにいかない。
それが世の中だという感覚が大事なのだ。
それが見に付いている人は、あまりに端的でハッキリしたものを、どこか「うさん臭い」感じるのではないだろうか。
そうした常識感覚があれば、安易な<解脱>などに飛び付くこともないと思う。
そういう意味で、「うさん臭さ」を捉える感覚は奥深い感覚だ。
しかし、初めから終わりまで全部おかしかったはずなのに、多くの若い人が極端な思想に飛び付いたわけだ。
きちんとした現実に向き合うためには、さりげなく続ける毎日の実生活に、全力を注ぐことが大事なのかもしれない。

著者のデビュー時の3作品(「白い夏の墓標」、「十二年目の映像」、「カシスの舞い」)は、それぞれが鮮烈なサスペンス小説でした。その後、或る目的があって読んだ「やめられない―ギャンブル地獄からの生還」以来になりますが、「沙林 偽りの王国」(帚木蓬生 新潮社)を読み終えました。
 主人公は、九州大学医学部、衛生学の教授・沢井。彼が、1994年6月に発生した松本サリン事件についてマスコミからコメントを求められたことをきっかけに、否が応にも一連の事件に巻き込まれていきます。その事件とは、勿論、坂本弁護士一家拉致・殺害事件、地下鉄サリン事件、他を引き起こした「オウム真理教」の一連の犯罪であり、私のような<平成>の時代を生き抜いた人間たちにとっては、ディティールはともかく、多くは連日の報道によって知り抜いたと思い込んでいた事件にあたります。著者はその「犯罪」について、ほぼ時系列に沿って、架空の存在である医師の視点から世界を俯瞰し、用いられた多くの「化学兵器」、その歴史、臨床についてのインテリジェンスを駆使して大事件を再構築しています。また、米国の<911>を語るのと等しいほどのインパクトある「犯罪」について、医師としての透徹した視点から、今までにないパースぺクティブを与えることにも成功していると言っていいでしょう。歴史的な事件である以上、そして現実には今尚この事件の後遺症によって苦しむ多くの人々がいることは知った上で相応しい表現とは言えないのかもしれませんが、一つの<フィクション>としてその筆致はスリリングであり、完成された小説は優れたページ・ターナーだったと言っていいと思います。そのことは、第十五章・「教祖出廷」から始まり第十八章・「証人召還」までの法廷場面において、沢井対オウムの弁護人たちによる丁々発止のやり取りによってそのピークに達します。
 犯罪を糊塗せんがためにより大きな犯罪を繰り返す「オウム真理教」の教祖は、巨大なエゴを持ちながら、0/100で思考することを得意とする"悪しきもの"たちを駆り集め、あたかも<合体ロボ>のような超巨大なエゴによる王国を作り上げ、まるで依存性者がその進行性の病に気づかないまま置き去りにされるように崩壊していきます。何故なら、彼らは心の中に機動隊の持つ鳥籠に入れられたカナリアを持つことができなかったから。
 そして、1995/3/20について、村上春樹が多くの関係者、犠牲者をインタビューすることで再構築した「アンダーグラウンド」が持つ哀しみが、今回は、精神科の医師・帚木蓬生によってカメラ・アングルを変え、化学兵器に於ける毒性と治療という観点から事件が再検証されていくことで、その哀しみの深さが倍加しています。このコロナ禍の中、パオロ・ジョルダーノが「僕は忘れたくない」と言って与えてくれた提言のように、私たちもまた平成の時代のこの国に於いて、正に「偽りの王国」が造られようとしたことを忘れないように心に刻みたいと思います。
 何故、その哀しみの深さがより深く私の心に浸透していくのでしょう?それは、繰り返される薬学についての名前、言葉が無機的である分、その哀しみを拒否しているように思えることにあるのでしょう。逆説の中にあるよきシンパシーを深く受け止めたいと思います。よって、これは犯罪としては一旦の解決をみた事件だとしても、「原罪」は今尚ここに存在しており、苦しみを抱える多くの犠牲者、その家族は深い哀しみを抱えたまま残されています。そして、この物語はただそのことについての"レクイエム"としてここにあります。
 「やめられない・・・」によって多くの気づきを得た私は、再度作者からの新しいメッセージを受け取ったような気がしています。

 

一人の神経内科医の眼を通してオウム真理教による前代未聞な犯罪を、今この時代に、改めて展望するドキュメントである。地下鉄サリンを知らない人にも伝えたいという作家の想いが伝わる力作。

 敢えて帚木蓬生が、自分の医師として作家としての所見を、モデルとなる医師の研究(巻末の参考文献リストが圧巻!)に重ね合わせ、現代史に黒い爪痕を残したオウム真理教の様々な事件を纏めたものである。

 全体に記録としての執筆の意図か感じられるため、小説というエンターテインメント性からは遠のいたイメージで、かつ医学者・科学者としての分析が加えられたページは普通の小説読者としては腰が引ける。難解な記述は飛ばし読みしても構わないと思う。他に、当時の新聞報道や、裁判記録などにも触れる部分など、今、改めて全貌を多角的に振り返る興味が読者を駆り立てることで、意外に本作はスピーディに読み進んでしまう。

 およそ四半世紀前、日本ばかりか世界をも騒然とさせた地下鉄サリン事件。まるで全容の見えなかった松本サリンと併せて、あの事件は、当時を知る者の個人史にすら影を落とすようなショッキングな出来事であったと思う。未解決の国松警察庁長官狙撃事件を含め、ほとんどの教団関係者の死刑を急いでしまったことで、事件の一部が意図的に闇に葬られた疑いも強く残る。政治や日本の構図に現在も眠る闇、という地点にまで繋がる何ものかにすら、今、この時、このコロナ禍の時代にも、疑心を懐かざるを得なくなる。

 実は松本&地下鉄サリン事件対策に、ぼくは実は仕事で関わったことがある。本書は改めて当時の世情や危機管理状況を振り返る良い機会となったため、夢中になって読んだ次第。

 地下鉄サリン事件を扱った本としては、村上春樹の『アンダーグラウンド』と『アフター・ダーク』が忘れ難い。二冊とも、事件に巻き込まれた多数の人たちのインタビューで構成された本だったが、今回の帚木蓬生作品は、あくまで医学者としての眼で全体を俯瞰し、総体的・歴史的にオウム真理教がやったことの全体像を見直す形で、本書を綴っている。この事件は、関わった人の数や時間だけでも相当なボリュームを持つゆえに、両作家にとってのどの作品も相当の集中力と準備時間を窺わせる苦心の作となっているように思う。

 村上春樹が人間のもたらした闇を、帚木蓬生は化学テロという歴史の汚点の解明者として、またどちらも最後には人間の命、という一点に焦点を絞っているからこそ、犠牲者たちの上に連ねられた文章の重みがあまりに痛々しく、そして凄まじい。この事件を知らない世代にも、語り継がれるべき「時代の記録」として、本書もまた重要な意味合いを、今後長年月に渡り、持してゆくことになるだろう。

 

この分野についてのドキュメンタリー映画を一本作ったのでこの分野の本には大体目を通した、裁判の傍聴もしたが、鳥瞰する力、ディテールへの踏み込み、科学的知識には舌を巻いた。非常に正確にフラットな視点で書かれている。そしてこの著者の脳みそ、特にRAMの機能はどうなっているのだろうと思った。洪水のような情報を捌く圧倒的な情報処理能力、それをわかりやすく伝える能力に圧倒的な力量が必要だがそれには常人離れした能力がいると思ったからだが、この著者はそれを成し遂げているからだ。オウム真理教を知りたい人はまずこの本から読むべきだと思う。ドキュメンタリーの制作前に読みたかった。

 

 

 

 


小説「襲来」

2021年05月30日 10時11分09秒 | 社会・文化・政治・経済

帚木 蓬生 (著)

安房国で漁師をしていた見助は、京に遊学していたという僧侶と出会う。僧はやがて日蓮と名を改め、鎌倉に草庵を構えて辻説法を始める。見助も鎌倉まで従い、草庵で日蓮の身の回りの世話をするようになる。その後日蓮は、他宗派への攻撃を強め「立正安国論」を唱える。

幕府が法華経を用いなければ、国内の災害が続き他国からの侵略を受けると主張した。日蓮の目となり耳となるために、見助は九州の対馬に一人で赴くことに……。


安房国の港町・片海で漁師をしていた見助は、京の寺々に遊学していたという僧侶と出会う。僧はやがて日蓮と名を改め、鎌倉の松葉谷に草庵を構えて辻説法を始める。見助も鎌倉まで従い、草庵で日蓮の身の回りの世話をするようになる。

その後日蓮は、他宗派への攻撃を強め「立正安国論」を唱える。幕府がこのまま邪宗を放置し法華経を用いなければ、国内の災害が続き他国からの侵略を受けると主張した。

そして見助は日蓮の予言に伴い、九州の対馬に一人で赴くことになる。日蓮の目となり耳となるために。鎌倉から京の都までは陸路、京から博多さらに壱岐・対馬までは海路だ。遥か遠国の地への、見助の苦難の旅が始まった。

 

内容(「BOOK」データベースより)

鎌倉で辻説法をしていた僧侶・日蓮は、やがて他宗派への攻撃を強め「立正安国論」を唱える。幕府が法華経を用いなければ、国内の災害が続き他国からの侵略を受けると予言したのだ。日蓮に仕えていた見助は、その耳目となって予言を確かめるため、九州の対馬に一人で赴くことに…。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

帚木/蓬生(ははき・ほうせい)
1947年福岡県小郡市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、TBSに勤務。退職後、九州大学医学部に学び、精神科医に。’93年に『三たびの海峡』(新潮社)で第14回吉川英治文学新人賞、’95年『閉鎖病棟』(新潮社)で第8回山本周五郎賞、’97年『逃亡』(新潮社)で第10回柴田錬三郎賞、’10年『水神』(新潮社)で第29回新田次郎文学賞、’11年『ソルハ』(あかね書房)で第60回小学館児童出版文化賞、’12年『蝿の帝国』『蛍の航跡』(ともに新潮社)で第1回日本医療小説大賞、’13年『日御子』(講談社)で第2回歴史時代作家クラブ賞作品賞、’18年『守教』(新潮社)で第52回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「法華経」には、現実を見つめる智慧が詰っている。
「煩悩即菩提」などの「即」は、「とりもなおさず」「「それがそのまま」という意味で、「白か黒か」と単純に二分せず渾然一体の分かちがたいものとして捉える考え方だ。
これは、大変な英知だと思う。
「生死即涅槃」などもある。
迷いとさ悟り。
生と死。
これは別でありながら単純には分けられない、というのだ。
とてもスケールの大きな思想であり、理にかなっている。
よくあんな昔に、このような智慧に行き着きついたなと思う。
日蓮について最も素晴らしいと感じたのは「即是道場」という、法華経の思想を実践したことだ。
今、生きているこの世の、この場こそが「道場」(仏道修行をする場)なのだという考え方だ。
この言葉を知った時は嬉しかった。
日蓮という人は、インドから伝わった仏教を探求し抜き、世界的な視野を備えていた。
当時は誰も持っていなかった「国土に対する意識」を、日本で初めて持った宗教人だったのではないだろうか。
それ一つとっても、本当に大きい人物だと思う。
世の中には、今、腰を据えてじっくり考える前に吐かれる、とげとげしい言説がはびこっている。
しかしながら、今この場所こそおが「道場」。
目の前の日常生活こそが自分を磨く場、という感覚を持つ人は、あまりそういった極端な言葉を使わず、そうした言葉に惑わされることもないのでは、と思う。
今後も、社会の難しい状況は続きそうだが、ともかく、めげずにいくことだ。
めげなければ、何か進む力が湧いてくる。
「頑張れ」は、どこか人ごとに聞こえる言葉だが、「めげちゃいかんよ」「めげずにいきましょう」は、私も専売特許のように患者さんに語っている。


小説「襲来」

2021年05月30日 10時11分09秒 | 社会・文化・政治・経済

帚木 蓬生 (著)

安房国で漁師をしていた見助は、京に遊学していたという僧侶と出会う。僧はやがて日蓮と名を改め、鎌倉に草庵を構えて辻説法を始める。見助も鎌倉まで従い、草庵で日蓮の身の回りの世話をするようになる。その後日蓮は、他宗派への攻撃を強め「立正安国論」を唱える。

幕府が法華経を用いなければ、国内の災害が続き他国からの侵略を受けると主張した。日蓮の目となり耳となるために、見助は九州の対馬に一人で赴くことに……。


安房国の港町・片海で漁師をしていた見助は、京の寺々に遊学していたという僧侶と出会う。僧はやがて日蓮と名を改め、鎌倉の松葉谷に草庵を構えて辻説法を始める。見助も鎌倉まで従い、草庵で日蓮の身の回りの世話をするようになる。

その後日蓮は、他宗派への攻撃を強め「立正安国論」を唱える。幕府がこのまま邪宗を放置し法華経を用いなければ、国内の災害が続き他国からの侵略を受けると主張した。

そして見助は日蓮の予言に伴い、九州の対馬に一人で赴くことになる。日蓮の目となり耳となるために。鎌倉から京の都までは陸路、京から博多さらに壱岐・対馬までは海路だ。遥か遠国の地への、見助の苦難の旅が始まった。

 

内容(「BOOK」データベースより)

鎌倉で辻説法をしていた僧侶・日蓮は、やがて他宗派への攻撃を強め「立正安国論」を唱える。幕府が法華経を用いなければ、国内の災害が続き他国からの侵略を受けると予言したのだ。日蓮に仕えていた見助は、その耳目となって予言を確かめるため、九州の対馬に一人で赴くことに…。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

帚木/蓬生(ははき・ほうせい)
1947年福岡県小郡市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、TBSに勤務。退職後、九州大学医学部に学び、精神科医に。’93年に『三たびの海峡』(新潮社)で第14回吉川英治文学新人賞、’95年『閉鎖病棟』(新潮社)で第8回山本周五郎賞、’97年『逃亡』(新潮社)で第10回柴田錬三郎賞、’10年『水神』(新潮社)で第29回新田次郎文学賞、’11年『ソルハ』(あかね書房)で第60回小学館児童出版文化賞、’12年『蝿の帝国』『蛍の航跡』(ともに新潮社)で第1回日本医療小説大賞、’13年『日御子』(講談社)で第2回歴史時代作家クラブ賞作品賞、’18年『守教』(新潮社)で第52回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「法華経」には、現実を見つめる智慧が詰っている。
「煩悩即菩提」などの「即」は、「とりもなおさず」「「それがそのまま」という意味で、「白か黒か」と単純に二分せず渾然一体の分かちがたいものとして捉える考え方だ。
これは、大変な英知だと思う。
「生死即涅槃」などもある。
迷いとさ悟り。
生と死。
これは別でありながら単純には分けられない、というのだ。
とてもスケールの大きな思想であり、理にかなっている。
よくあんな昔に、このような智慧に行き着きついたなと思う。
日蓮について最も素晴らしいと感じたのは「即是道場」という、法華経の思想を実践したことだ。
今、生きているこの世の、この場こそが「道場」(仏道修行をする場)なのだという考え方だ。
この言葉を知った時は嬉しかった。
日蓮という人は、インドから伝わった仏教を探求し抜き、世界的な視野を備えていた。
当時は誰も持っていなかった「国土に対する意識」を、日本で初めて持った宗教人だったのではないだろうか。
それ一つとっても、本当に大きい人物だと思う。
世の中には、今、腰を据えてじっくり考える前に吐かれる、とげとげしい言説がはびこっている。
しかしながら、今この場所こそおが「道場」。
目の前の日常生活こそが自分を磨く場、という感覚を持つ人は、あまりそういった極端な言葉を使わず、そうした言葉に惑わされることもないのでは、と思う。
今後も、社会の難しい状況は続きそうだが、ともかく、めげずにいくことだ。
めげなければ、何か進む力が湧いてくる。
「頑張れ」は、どこか人ごとに聞こえる言葉だが、「めげちゃいかんよ」「めげずにいきましょう」は、私も専売特許のように患者さんに語っている。


ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

2021年05月29日 09時12分53秒 | 社会・文化・政治・経済
 

 帚木蓬生 (ははきぎ・ほうせい)(著)

ネガティブ・ケイパビリティ(負の能力)
どうにも答の出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力。
性急に証明や理由を求めずに、不可確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力。
通常は、能力(ケイパビリティ)という物事の対処能力、つまり問題を「解決する」という積極的(ポジティブ)な能力を、私たちは想像する。
しかし、「ネガティブ・ケイパビリティ」は、難しい問題に拙速な理解で解決策を見つけた気になるのではなく、解決をいったん棚上げ、より発展的な深い理解に至るまで、じっくり模索し続ける-そうした<中ぶらりの状態>を持ちこたえる能力だ。
これは、19世紀に活動したイギリスの詩人ジョン・キーツが、手紙につづったことで生まれた言葉だ。
自然の美や人間の心を純粋に捉えるためには、物事を色眼鏡で見たり、性急に決め付けたりしないことが大事だという思いから見いだし、表した概念だ。
その後、同じイギリスのビオンという精神科医が、精神医学にも必要な能力として「ガティブ・ケイパビリティ」に注目し、世に知られるようになった。
なぜ、この概念が大事かというと、現実社会も人間も、その実像は「どうにも答えの出ない」ことばかりだからだ。
人間は、そうしたあいまいな状態に耐えるのがにが苦手だ。
「白か黒か」という両極端の二項対立で、はっきりした端的な答を求めたくなる。
ところが、実際の現実というものは「白」と「黒」との間にある、「灰色」ばかりのはずなのだ。
だから、単純明快で手軽な解答というのは、何か薄っぺらで、ともすると物事の理解が「分かったつもり」の浅いところにとどまってしまう。
腰を据えないと、そうした灰色のところにある問題を、きちんと見据えていくことができないからだ。
性急な<解決>を棚上げすれば、じっくり周りを見る余裕も出てくる。
先入観もとり払われる。
そうすると、いろな人の、いろいろな発言に左右されることがなくなる。

多くの受賞歴をもつ小説家であり、臨床40年の精神科医が
悩める現代人に最も必要と考えるのは「共感する」ことだ。
この共感が成熟する過程で伴走し、
容易に答えの出ない事態に耐えうる能力がネガティブ・ケイパビリティである。

古くは詩人のキーツが
シェイクスピアに備わっていると発見した「負の力」は、
第二次世界大戦に従軍した精神科医ビオンにより再発見され、
著者の臨床の現場で腑に落ちる治療を支えている。
昨今は教育、医療、介護の現場でも注目されている。
セラピー犬の「心くん」の分かる仕組みから
マニュアルに慣れた脳の限界、
現代教育で重視されるポジティブ・ケイパビリティの偏り、
希望する脳とプラセボ効果との関係……
せっかちな見せかけの解決ではなく、
共感の土台にある負の力がひらく、発展的な深い理解へ。

【目次】
●はじめに――ネガティブ・ケイパビリティとの出会い
精神医学の限界
心揺さぶられた論文
ポジティブ・ケイパビリティとネガティブ・ケイパビリティ

【第一章】キーツの「ネガティブ・ケイパビリティ」への旅
・キーツはどこで死んだのか! ?
・燃えるような愛の手紙
・キーツの短い生涯
・文学と医師への道
・経済的困窮の中で「受身的能力」へ/ほか

【第二章】精神科医ビオンの再発見
・精神分析におけるネガティブ・ケイパビリティの重要性
・ビオンの生涯
・第一次世界大戦の戦列へ
・精神分析医になる決意
・ベケットの治療から発見したこと/ほか

【第三章】分かりたがる脳
・セラピー犬、心くんの「分かる」仕組み
・マニュアルに慣れた脳とは?
・画一的思考が遅らせたピロリ菌の発見
・分かりたがる脳は、音楽と絵画にとまどう
・簡単に答えられない謎と問い

【第四章】ネガティブ・ケイパビリティと医療
・医学教育で重視されるポジティブ・ケイパビリティ
・終末期医療で医師には何が必要か
・ネガティブ・ケイパビリティを持つ精神科医はどうするか
・小児科医ウィニコットの「ホールディング」(抱える)
・人の病の最良の薬は人である

【第五章】身の上相談とネガティブ・ケイパビリティ
・日々の診療所から
・八人の受診者
・身の上相談に必要なネガティブ・ケイパビリティ

【第六章】希望する脳と伝統治療師
・明るい未来を希望する能力
・楽観的希望の医学的効用
・山下清を育んだもの
・ネガティブ・ケイパビリティを持つ伝統治療師
・精神療法家はメディシンマンの後継者/ほか

【第七章】創造行為とネガティブ・ケイパビリティ
・精神医学から探る創造行為
・芸術家の認知様式
・小説家は宙吊りに耐える
・詩人と精神科医の共通点

【第八章】シェイクスピアと紫式部
・キーツが見たシェイクスピアのネガティブ・ケイパビリティ
・理解と不理解の微妙な暗闇
・紫式部の生涯
・『源氏物語』の尋常ならざる筋書き
・源氏を取り巻く万華鏡のような女性たち/ほか

【第九章】教育とネガティブ・ケイパビリティ
・現代教育が養成するポジティブ・ケイパビリティ
・学習速度の差は自然
・解決できない問題に向かうために
・研究に必要な「運・鈍・根」
・不登校の子が発揮するネガティブ・ケイパビリティ/ほか

【第十章】寛容とネガティブ・ケイパビリティ
・ギャンブル症者自助グループが目ざす「寛容」
・エラスムスが説いた「寛容」
・ラブレーへ
・モンテーニュへ
・つつましやかな、目に見え難い考え/ほか

●おわりに――再び共感について
共感の成熟に寄り添うネガティブ・ケイパビリティ
共感豊かな子どもの手紙

内容(「BOOK」データベースより)

「負の力」が身につけば、人生は生きやすくなる。セラピー犬の「心くん」の分かる仕組みからマニュアルに慣れた脳の限界、現代教育で重視されるポジティブ・ケイパビリティの偏り、希望する脳とプラセボ効果との関係…教育・医療・介護の現場でも注目され、臨床40年の精神科医である著者自身も救われている「負の力」を多角的に分析した、心揺さぶられる地平。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

帚木/蓬生
1947年、福岡県生まれ。作家、精神科医。東京大学文学部、九州大学医学部卒業。九大神経精神医学教室で中尾弘之教授に師事。1979~80年フランス政府給費留学生としてマルセイユ・聖マルグリット病院神経精神科(Pierre Mouren教授)、1980~81年パリ病院外国人レジデントとしてサンタンヌ病院精神科(Pierre Deniker教授)で研修。その後、北九州市八幡厚生病院副院長を経て、現在、福岡県中間市で通谷メンタルクリニックを開業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 

阪神・佐藤輝3発に矢野監督が大賛辞「生涯忘れることできない」

2021年05月28日 23時03分34秒 | 野球

5/28(金) 22:22配信

東スポWeb

この日3本目のホームランを打った佐藤輝

 阪神・矢野監督も28日の西武戦(メットライフ)で3発5打点を挙げ、チームを勝負に導いた佐藤輝明内野手(22)について「俺にとっても生、涯忘れることのできない試合になるなあ。すべてが見事だった」と最大級の賛辞を送った。

「内容も場面もすごかったしチームを救ってくれた。すごかった」と指揮官もルーキーに脱帽。

 比類ない活躍を見せた背番号8の底知れぬポテンシャルに興奮を隠せない様子だった。

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阪神・佐藤輝が球団新人初 ミスター以来の1試合3発!九回2死 勝ち越し13号3ラン

2021年05月28日 22時32分26秒 | 事件・事故

5/28(金) 21:22配信

デイリースポーツ

9回、プロ初の1試合3本塁打となる勝ち越し3ランを放つ佐藤輝(撮影・高石航平)

 「西武-阪神」(28日、メットライフドーム)

 阪神はドラフト1位・佐藤輝が1試合3発の離れ業をやってのけた。球団の新人では初、セ・リーグ新人では1958年・長嶋以来、2人目となった。

【写真】打った瞬間! バットを豪快に放り投げる佐藤輝

 九回2死、7-7と追いつき、なお2死一、三塁。キャレットの154キロを打ち砕き、右中間上段へ勝ち越しの13号3ランを放った。プロ入り2発をマークしたのがこの日初めてだったが、3発でファンの度肝を抜いた。

 二回先頭では高橋がカウント1-2から投じた5球目、141キロのフォークに泳ぎながらもジャストミート。一直線に伸びていく打球はそのままバックスクリーンに突き刺さる11号ソロ先制ソロとなった。左打者の1年目での11号は高卒と大卒と違えど、元巨人・松井秀喜氏に並ぶ本塁打数となった。

 これで終わらないのが佐藤輝のすごさ。1点リードとなった六回1死走者なしでは高橋の直球を捉え、左中間席に運んだ。“ゴジラ”超えの12号ソロをすぐさま放ち、驚異のパワーを見せつけた。

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阪神・佐藤輝明 ゴジラ松井秀喜を超える第12号&13号 自身初の1試合3発
5/28(金) 21:52配信

日本テレビ系(NNN)

阪神・佐藤輝明 ゴジラ松井秀喜を超える第12号&13号 自身初の1試合3発

28日、メットライフドームで行われているプロ野球・西武対阪神。阪神のルーキー佐藤輝明選手が“ゴジラ超え”の1発です。

2回に11号ホームランを放った佐藤選手は6回の第3打席。西武のエース、高橋光成投手の144キロのストレートを完璧に捉え、打球は左中間へ。自身初の1試合2発となる第12号ソロホームラン。このホームランで佐藤選手は、松井秀喜氏が新人の時に記録したホームラン数11本を上回る、“ゴジラ超え”となりました。

さらに9回にも13号ホームランが飛び出し、自身初の1試合3ホームランとなりました。

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阪神が山賊打線に打ち勝つ、9回佐藤輝明特大3ラン 両リーグ最速30勝

配信

68西武対阪神 9回表阪神2死一、三塁、佐藤輝は右中間に勝ち越し3点本塁打を放ち天を指さす(撮影・清水貴仁)

走る阪神 佐藤輝の「圧巻」3本塁打で、両リーグ最速の30勝到達
5/28(金) 21:44配信

スポニチアネックス

<西・神(1)>9回2死一、三塁、阪神・佐藤輝(左)は右中間3ランを放ち大山(同2人目)の出迎えを受ける(撮影・小海途 良幹)

 ◇交流戦 西武7ー10阪神(2021年5月28日 メットライフD)

 阪神が終盤に驚異の粘りを見せた。7―7の9回は1死一、三塁からマルテが右前適時打で1点を返すと、なおも1死一、三塁から大山が左前適時打を放ち、同点。チャンスは続き、2死一、二塁と一打勝ち越しの場面で、ドラフト1位・佐藤輝が右中間へ3ランを放ち、勝負は決した。

 佐藤輝は第1打席にバックスクリーンへ11号ソロを放つと、6回の第3打席には左中間へ12号ソロ本塁打。そして、9回に3ランを放ち、1試合3発。球団新人では史上初の記録を打ち立るなど、圧巻のパワーを見せつけ、勝利に貢献。チームは両リーグ最速での30勝に到達した。


速報】新型コロナ、茨城で新たに31人の変異株確認

2021年05月28日 22時25分03秒 | 事件・事故

5/28(金) 22:07配信

茨城新聞クロスアイ

茨城県は28日、同日までに確認された新型コロナウイルス陽性者のうち、新たに31人が変異株と判明したと発表した。県内の変異株確認は累計713人となった。 31人の内訳を年代別にみると、20代以下が10人、40代、50代、60代、90代が4人ずつ、70代が3人、30代が2人。男女別では、男性17人、女性14人。 31人全員に海外渡航歴はなかった。

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1%の努力

2021年05月28日 07時06分30秒 | 社会・文化・政治・経済

1%の努力

ひろゆき (著)

2000年代に「2ちゃんねる」「ニコニコ動画」を成功させ、今は英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人をしつつ、パリで余生のような暮らしを送るネット界の超有名人・ひろゆき。

その「謎の生い立ち」に焦点を合わせ、人生において「どこ」が頑張りどころだったのか、ターニングポイントでどんな判断をしてきたのか。その「考え方の考え方」の部分を掘り下げる。

たとえば、テスト用紙が配られたら上から順番に解くのではなく、全体を眺めてできそうなところから解く。
そんなふうに、一歩引いて頑張りどころを見つけるような「努力しないための努力」(=1%の努力)の話を、印象的な7つのエピソードをもとに、時系列でまとめた。


序文    「1%の努力」とは何か
エピソード1 団地の働かない大人たち ――「前提条件」の話
エピソード2 壺に何を入れるか ――「優先順位」の話
エピソード3 なくなったら困るもの ――「ニーズと価値」の話
エピソード4 どこにいるかが重要 ――「ポジション」の話
エピソード5 最後にトクをする人 ――「努力」の話
エピソード6 明日やれることは、今日やるな ――「パターン化」の話
エピソード7 働かないアリであれ ――「余生」の話

「99%の努力と1%のひらめき」というのは、発明家エジソンの有名な言葉だ。
これの真意をみんな誤解している。
本当は、「1%のひらめきがなければ、99%の努力はムダになる」ということだ。しかし、「努力すれば道が開ける」という表現で広まっている。
発明の世界では、出発点が大事だ。
「光る球のようなものを作ろう」
という考えが先にあって初めて、竹や金属などの材料で実験をしたり、試行錯誤を重ねたりして努力が大事になってくる。
ひらめきもないまま、ムダな努力を積み重ねていっても意味がない。耳障りのいい言葉だけが広まるのは、不幸な人を増やしかねないので、あまりよくない。
そんな思いから、この本の企画は始まった。

優秀な人は、僕の本を読まなくてもうまくやれていると思います。
周りに何を言われても好きなことを突き詰められる。
でも、そうでない人の方が多数派です。
そういう人たちに向けて書きました。
▽「1%の努力」というタイトルに込めた意味は?
時間と労力を無駄にする間違った努力をしないために、です。
やるべきことが何なのか、行くべき方向がどこなのかを先に決めるべきであり、そこを正しく決めてから努力していくべきだと思います。
▽日頃から周りの人との差をつけるコツはありますか。
周りの人がやっていないことに普段から手を出してみてください。
周りの人が経験していないことを経験しているということだけで、唯一無二の価値になり武器になる可能性があります。
自分がやりたいことでなくてもいろいろなことをたってみて、自分はこれが得意なだなと気付く場合も多い。
とにかくやってみることですね。
若いうちに挫折を経験しましょう。
挑戦して挫折してを繰り返す。
人生で失敗せず、最後までクリアしてしまったという人は100万人に1人くらいはいると思いますが、それ以外はみんなどこかで失敗・挫折をします。
そのため、若いうちにそういう経験をした方が、こういうこともあるんだとなる。
それをどう乗り越えていくかと考えられるようになると思います。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ひろゆき
本名:西村博之。1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。
2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。
2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 
 
 
本人曰くこの本を作成するにあたって後書きか始めのほうか忘れましたがその部分しか書いてないそうです。他のほとんどの部分は人まかせ。他のひろゆき本もライターにまかせてるそうです。
私もこのレビューを書くにあたって1%しか努力したくなかったのでまだ表紙しか読んでいません。
今は評価できませんがそのうち読みます。
同著者の働き方なんちゃらはおもしろかったです。
 
 
 
博之氏の他の本は読んでいませんが、この本は今までよりも評判がいいように感じたので購入しました。
Kindleで読みましたが、大変読みやすいレイアウトとなっていました。
内容としても満足のいくものでしたし、博之氏の生い立ちを知れたのも大変楽しかったです。

一般的な自己啓発本のように『ひたすら我武者羅に生きてきた人が、同じような人に向けて書く熱い本』ではないのが個人的にはとても良かったです。
私は基本ネガティブなので、SNSなどで大きく成功した人を見て『自分は人より劣っている、努力できていない』という気持ちになることも多いです。ですが、この本に込められた博之氏の優しさや開き直りに、自分らしく生きる元気と知恵を分けていただいたような気がします。
 
 
とても感銘を受けました。自分の中でこれは絶対にやらなくちゃいけないという縛りみたいな考え方がありましたがもっと気楽に考えればいいんだと思えるようになりました。最小限の努力で幸せに生きる、競争力の高い分野よりもマルチに小回りのきく方法で勝負していくそして、自分の好きなことや興味のあるものをする割合を出来るだけ増やす。最後に1%は努力を惜しまないこれがこの本から学んだことです。
 
 
You Tubeで田舎のラジオ番組みたいのを偶然聞いて、理由はないがなぁ。これが私にササって著者のことを知りました。本がリリースされたので読んでみました。著者は最近はYou Tubeでフランスからダラダラとお酒を飲みながら喋っているオッサンやっていたり、わざわざ来日してネットの何とかtvのニュース番組に出演したり、(フランスで中継すればいいーんじゃねえ↑)かつては2ちゃんねるやニコニコ動画の管理人で何かしら日本のネット界隈にImpactというか現象を与えた、凄かった方のようです。だから、昔、周りのモンが、2ちゃんねるやニコニコ動画のことで騒いでた記憶があったぐらいで、興味なかった。
だからね。学校、会社、日本社会の信条とか教えみたいなもの、ガッチリキチキチに固め硬めにキメている方はササらないけど、そういう方に読んで欲しいような内容でした。
今までつまらない人生送ってて、考え方によって、実際は面白笑えるチャンスの瞬間がいろいろあって、それを拾えるようにするヒントを、著者は育ちの東京赤羽のこと、学生時代のこと、掲示板サイトや動画サイトの創設のことを著者の半生振り返り、その当時に思考していたことを語り、それを7つのエピソードで伝えようとしていました。
気楽に読んでみて。読みたいと思う所からはじめてもいいと思います。
アルバイトやパートの経験や外国というか違う文化圏に生活してみるの同感。
色々な要因はあるけど都会など人口密集地域ほど、他人が気になって過剰比較することはあるのかな。
 
 
 

林文子・横浜市長、児相職員逮捕で陳謝「責任者として恥ずかしい」

2021年05月28日 06時54分41秒 | 事件・事故

5/26(水) 20:27配信

毎日新聞

横浜市の児童相談所職員2人が逮捕されたことを受けて謝罪する林文子市長=同市中区の市役所で2021年5月26日午後2時40分、樋口淳也撮影

 横浜市内の児童相談所(児相)に一時保護されていた女子中学生にみだらな行為をしたとして、神奈川県警は26日、この児相に勤務する職員、八木下海斗容疑者(23)=同市緑区鴨居7=を児童福祉法違反(淫行(いんこう)させる行為)の疑いで逮捕した。また、同じ児相職員の大野正人容疑者(27)=同県茅ケ崎市浜竹4=を、一時保護された女子高校生に対する県青少年保護育成条例違反(わいせつな行為)の疑いで逮捕した。

【写真特集】性暴力被害、僕も

 職員2人が逮捕されたことを受け、林文子市長は26日の定例記者会見で「当事者の方と保護者の皆さまに心からおわびしたい。責任者として恥ずかしいし、二度とこういうことが起きないように教育する」と陳謝した。

 同市によると、八木下容疑者は2020年4月、大野容疑者は18年4月に「社会福祉職」の枠で市に採用され、児相に配属された。いずれも勤務態度は真面目だったという。

 ただ、市が今春、児相の全職員を対象に実施した聞き取り調査によると、八木下容疑者について「子どもとの距離感が近い」と指摘する職員もいた。

 児相では新人研修で「子どもに個人情報を教えない」というルールを伝えているが、SNSまでチェックの目が行き届かないのが実情という。市は26日に検討委員会を発足させ、今後、有識者とSNSの使い方も含めた再発防止の取り組みについて議論する。

 市には同日午後、逮捕の一報を聞いた市民から苦情が複数寄せられた。他の児相の職員からも動揺の声が上がっており、担当者は「真面目に働く職員の心のケアをしたい」と話す。

 児童相談所は都道府県と政令市に設置が義務づけられており、20年7月現在で全国に220カ所ある。18歳未満の子どもや家庭に関する相談、養育環境などの調査のほか、虐待を受けた子どもの一時保護なども担う。

 厚生労働省によると、児童相談所に勤める職員は20年4月現在で全国に1万5457人。【樋口淳也、洪玟香、田中理知】


なぜ大阪で多くの命が奪われたのか 変異株のワナ、重なる悪条件

2021年05月28日 06時43分20秒 | 社会・文化・政治・経済
深掘り
 
毎日新聞 2021/5/22 15:30(最終更新 5/25 12:30) 
 
 新型コロナウイルスの感染「第4波」では、大阪府で多くの人が命を落としている。数字で見ると、その異常さがよくわかる。累計死者数は22日時点で2114人で、東京都(2015人)より多く全国最悪。府が第4波とする3月1日以降、5月21日までのデータを毎日新聞が分析したところ、死者は計973人で全国の22・7%を占め、2位の東京都(634人)を大きく引き離している。同期間の10万人あたりの数字を分析すると、死者数は大阪府が全国最多の11・0人で、東京都(全国5番目の4・6人)の2倍以上だ。感染者数は大阪府が全国ワーストの567人で、東京都は5番目の316人だった。
 
 変異株による感染爆発から多数の死者が出るまでの経緯をたどると、いくつかの悪条件が重なり、負の連鎖が起きていた。
 
感染爆発を招いた3条件
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大阪府 新型コロナ 過去最多 55人死亡 974人感染確認

大阪府は11日、府内で新たに974人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました。

府は今月3日と8日、9日に公表した3人の感染者を重複して計上していたと発表し、大阪府内の感染者は9万1184人になりました。

また1日としては過去最多の55人の死亡が発表され、府内で亡くなった人は累計で1785人になりました。

 
 一つ目は、変異株の強い感染力だ。若年層にも広がり、重症化しやすい。その猛威を全国で初めて経験したのが大阪だった。府によると、感染者数は第3波(2020年10月10日~21年2月28日)で3万6065人だったが、第4波(3月1日~)では5月21日までに約5万人に上る。死者は同20日に既に第3波(935人)を上回った。
 
 前回の緊急事態宣言が解かれた直後、異変は始まっていた。3月1~7日の1週間の新規感染者数は宣言継続中の東京都では1779人だったが、大阪府は548人に下がっていた。だが、中身が違った。同時期のスクリーニング調査によると大阪府の変異株の割合は28%。全て英国で初めて確認された「N501Y」変異株だ。一方、全国平均は7%で、東京都はわずか1%だった。

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大阪・新型コロナで過去最多55人死亡、止まらない医療崩壊
2021.5.11 18:30 lmaga.jp

大阪府庁(大阪市中央区)

大阪府は11日、新型コロナウイルスの陽性者を新たに974人確認したと発表。また、新たに55人の死亡を確認、累計死者数は1785人となった。
これまで1日あたりの死亡者数は5月7日の50人が最多だったが、この日過去最多を更新。また、これで11日連続の二桁台となり減少に転じる気配はない。
大阪府では重症であっても軽症中等症病床で対応するなど、満足な治療を受けられないケースが増えており、死亡者の増加に歯止めがかからない状況だ。
詳細は現在取りまとめ中で、夜7時半ごろに発表される予定。


強制着陸で記者拘束 常軌逸した国家的犯罪だ

2021年05月28日 06時35分44秒 | 事件・事故

社説

毎日新聞 2021/5/26 

 ベラルーシ当局が、領空通過中の外国の民間旅客機を強制着陸させ、搭乗していたベラルーシ人記者を拘束した。

 反体制派で国外に亡命していたロマン・プロタセビッチ氏だ。ルカシェンコ大統領の指示だったといい、戦闘機を緊急発進させて誘導した。

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強制着陸は「国家によるハイジャック」 EU、ベラルーシ制裁を決定
5/25(火) 18:22配信

産経新聞
 【パリ=三井美奈】欧州連合(EU)は24日の首脳会議で、ベラルーシ当局が旅客機を強制着陸させ、同国の反体制派記者を拘束した問題を受け、ベラルーシに経済制裁を科すことを決めた。ベラルーシの航空会社によるEU空域への乗り入れも禁止する。

 フォンデアライエン欧州委員長は25日未明の記者会見で、ベラルーシ当局による強制着陸を「国家によるハイジャック」と非難した。「政権に資金調達する経済団体」に対して制裁を科す方針を示した。強制着陸や記者拘束に関与した責任者にも制裁を発動する計画で今後、EU閣僚理事会で詳細を決める。

 首脳会議はまた、EU域内の航空会社に対し、ベラルーシ上空を飛行しないよう呼びかけた。25日までに、KLMオランダ航空、エールフランス航空、ルフトハンザ航空などが、ベラルーシ上空への飛行差し止めを決めた。ベラルーシは領空通過料を失い、経済的損失を被る。

 一方、国連の国際民間航空機関(ICAO、本部カナダ・モントリオール)は24日、ベラルーシによる強制着陸をめぐり、27日の緊急会合招集を呼びかけた。ICAOによる調査は、ミシェルEU大統領が要求していた。ICAOでは現在、中国出身の柳芳氏が事務局長を務めている。

 EUは、昨年8月のベラルーシ大統領選で不正や抗議デモ弾圧に関与したとして、ルカシェンコ大統領や同国高官に渡航禁止や資産凍結などの制裁を科している。