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教育とは、魔法のようだ

2012年08月02日 | 体育

 水泳指導をしていると、子ども達がどんどんうまくなって行くことに驚く。

 

 泳げない子は、10秒間のだるま浮きができるかを確かめる。10秒間、浮いていられる子は、すぐに泳げるようになる。(できない子は、水中ジャンケンや石拾いゲームのような遊びで、水慣れをさせる必要がある。)

 

 

 10秒間のだるま浮きができる子は、連続だるま浮きをさせる。

 そのための事前の運動がある。

 

 1つは、息を強く吐くことである。手を自分の口の前20㎝位にかざして、「パッ」と強く吐かせる。その時に、手に息がぶつかるように吐かせる。

「息継ぎの時は、これ位強く吐くんだよ。そうすれば、たくさん空気を吸い込めるよ。」

と言う。

 

 2つ目は、「浮いてきたら、息継ぎをする」という約束である。

 「体が浮いていないのに息継ぎをしてもできません。背中が浮いてきたら、頭を触ります。触られたら、息継ぎをしてね。」

 

 と、事前に約束をしておく。

 だるま浮きをして、浮いてきたら、頭を軽く触る。そして、手で水をかいて息継ぎをさせる。

 (浮くのが遅ければ、ヘルパーなどの浮き具を付けさせても良い。)

 

 

 だるま浮きを連続でさせていると、自然と前に進むようになる。水泳教室では、80回連続だるま浮きをした子が、50m泳げるようになった。

 

 25mも泳げなかった子だったから、本人もまわりの子もびっくりしていた。

 

 次の時間からは、自分から進んでだるま浮きの練習をして、記録を伸ばしていた。

 

 

 このように、子どもが飛躍的に伸びる瞬間に立ち会うと、教育とは、魔法のようだと感じる。

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