アテネオリンピックでの松田丈志選手のエピソード (メダルを取れずに帰国したときの話)
帰国して成田空港に着いたとき、まずメダリストから出迎えの人たちが待つゲートの外へ出て行くように指示されました。彼らがテレビ局へ向かうためのバスに乗ったあと、メダルのない私たちは荷物を受け取った場所で解散しました。あのときどれだけみじめな思いをしたでしょうか。
「自分超え」松田丈志 久世裕美子 著 (新潮社)p.32
この本を読んで、なおさら松田選手の次の言葉が心に響いた。
「(北島)康介さんには言っていないが、ほかの3人で『康介さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかない』と話していた。」
こういう「誰かのために」頑張る人を応援したくなる。