仕事の道楽化

 仕事が道楽になることを目指しています。

月刊誌「致知」1月号「運命をひらく」からの学び2・・・自分に起きることはすべて意味があるの続き

2020年12月17日 | 修養
 昨日のブログに書いた増田氏の言葉「前向きにチャレンジしたことは、例え失敗してもすべて栄養になり、今の私を支えてくれている」に近いことを言っている方がいる。

 それは、ノンフィクション作家の梯久美子氏である。

 梯氏は、栗林中将のことを書いた「散るぞ悲しき」で、ベストセラー作家となった。

 この本は、40代になって初めて書いた本だそうな。

 それまでの梯氏は、雑誌の編集の仕事をしたり、編集プロダクションで働いたりした。

 字を書いてお金をもらえる仕事なら何でもしたそうである。

 ベストセラーの「散るぞ悲しき」を書いて初めて作家デビューした後のことである。

 あるとき、「あなたはどうして今まで本を出さなかったのか。もっと早く始めるべきだった。」と言われたそうである。


 その時の答えは、次の通り。



 早く初めても同じ本は書けなかったと思うんです。編集の仕事を長年やってきたから、知らない人に手紙を書いたり電話で取材の依頼をして、会いに行って話を聞くことが抵抗なくできる。

 図書館で調べ物をすることにもなれているし、意外なところでは、映画のパンフレットづくりをやってきたのも役立っています。まだ誰も見ていない作品のあらすじを簡潔に、正確に、興味が湧くようにまとめる。編プロ時代に身に付けた技術ですが、ノンフィクションを書く上でも、歴史的な経緯をまとめる力になっています。

 そういう意味でも、仕事はすべて、どこか深いところでつながっています。

(雑誌 ポパイ 2020年1月号より)

 


 私(このブログのを書いている私)もそう思う。

 50歳を超えてから特に思う。

 仕事に限らずプライベートなことであっても、過去の楽しいこと、苦しいことは、すべて今の自分の成長に役立っている。

 きっとこれからも、楽しいことだけでなく、つらいことも味わうだろう。

 それは、自分を成長させる出来事になるはずだ。

 このような考え方ができるようになるのは、年をとるメリットかもしれない。 
 
コメント
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