映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」を観てきた。
面白かった。
お金がかかっているなあと思わせる映像や「えっ?この人が出てるの!」という驚きがたくさんあった。
監督は「死霊のはらわた」「スパイダーマン」で有名なサム・ライミ監督。
なんと「ゾンビ」も出てきます。
ここからはネタバレ有りです。
今回の悪役は、ドクターストレンジと同じような魔術(超能力?)が使える女性「ワンダ」
ワンダは、自分の子供2人との生活を取り戻したい一心で、その鍵を握る女性「チャベス」を狙う。
母親として幸せに暮らしたいというワンダの気持ちはわかる。
しかし、もともと存在しない子供(ワンダの魔術で生み出された子供)であるので、その願いは叶えられそうもない。
それでも子供と暮らしたいワンダは、手段を選ばずチャベスを狙ってくる。多くの人を殺す。
今回の映画を観ていると、「鬼子母神」の話を連想した。
鬼子母神(きしもじん、きしぼじん)には、千人の子がいた。
この鬼子母神は、他人の子どもを殺して食べたという。
仏様はこれを教化しようと、鬼子母神の子供を隠したので、鬼子母神は探し求めることができず、悲しんだ。
そこで仏様は、「千人中ただ一子を失うにさえこれだけ悲しむのに、お前に子を食われた親達の胸中はいかばかりか」と説いて、子を返したそうな。
これ以後、鬼子母神は、仏に帰依し、安産と保育の神となる。
母親としての幸せを得たいがために、多くの人を殺すワンダと鬼子母神が重なって見えた。
失った我が子を取り戻すという気持ちはとても良くわかる。
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