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映画「RRR」が素晴らしかった・・・インド神話がモチーフなのをご存知か

2023年02月13日 | 映画

 映画「RRR」が素晴らしかった。

 公式サイトには、次の紹介文がある。

 

舞台は1920年、英国植民地時代のインド

英国軍にさらわれた幼い少女を救うため、立ち上がるビーム(NTR Jr.)。

大義のため英国政府の警察となるラーマ(ラーム・チャラン)。

熱い思いを胸に秘めた男たちが”運命”に導かれて出会い、唯一無二の親友となる。

しかし、ある事件をきっかけに、それぞれの”宿命”に切り裂かれる2人はやがて究極の選択を迫られることに。

 

 3時間もの大作だが、長さを感じさせないくらいテンポが良かった。

 起承転結の流れになっているのである。

 

起 ・・・少女を救うことになる理由

承 ・・・主役2人の出会いと親密になる様子

転 ・・・それぞれの宿命に従っての対決

結 ・・・宿命を乗り越え、互いに理解した上での共闘

 

 起・承・転までの流れが結びついて、「結」の場面ではスカッとすることになる。

 

 残酷なシーンもあるので、子供にはお勧めしないが、スカッとしたい大人にはお勧めである。

 

 見ていて感じたことが2つある。

 

 1つ目は、神話を題材にして、こんな大作を作れるインドという国がうらやましい。

 2つ目は、欧米による植民地政策の残酷さである。

 

(この後はネタバレを含みます。)

 

 まず1つ目から。

 この映画の最終場面では、主役の2人が、ものすごく強くなる。

 ラーマは、弓の名人。(弓は全て当たる。無くならない。)

 ビーマは、怪力になる。(バイクも片手で受け止め、振り回す。)

 怪我も治っており、服や身なりまで変わって、スーパーマン状態である。

 

 これは、どうやらインドの神話をもとにした展開らしい。

 神話「ラーマーヤナ」に出てくる2人がモチーフらしい。

 弓の名人「ラーマ王子」

 力持ちの「ハマヌーン」

 インド神話を知っているインド国民は、大喜びだろう。

 

 こんな神話をもとにして映画ができ、それを喜んで見ることができるインドの方々がうらやましい。

 日本神話をもとにした映画を見てみたい。

 

 

 

 2つ目の欧米による植民地政策の残酷さについて。

 

 映画の中で、「1発の銃弾の方が、インド人よりも価値がある」「銃弾がもったいない」と言って、木の棒で殴られるシーンがある。

 また、コイン2枚で娘を連れ去っていく。

 人権もへったくれもない。

 こんな植民地政策を、つい100年前まで行っていたのである。

 支配していたイギリス人をやっつける映画になっているので、インドの人がこの映画を見るときの熱量も高いと思う。

 

 ただ、この「支配欲」にとらわれた人間というのは、いつの時代にも存在してきた。

 この映画を見ながら、「こんな支配する、支配される世の中にはしたくないなあ」「自由がいいなあ」と思った。

 

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