前回は「この3点に気をつければ、教育研究論文のレベルは上がる」を書いた。
論文審査の際に、「講評」としてつけたのが次の文である。
どの論文も、実践記録としては、優れていると思いました。しかし、研究論文ですので、以下の点に留意するとよいのではないかと感じました。
○ 研究主題、副題、研究内容、そして成果と課題までのつながりが明確な論文の評価が高くなります。(その点で惜しいと思われる論文がありました)
○ 研究は、教育活動の中から、特定の分野、対象を限定して、工夫を加え、成果を上げる取組ですので、研究主題、副題に使った言葉は、定義づけをする必要が出てくる場合があります。抽象的な言葉を使う場合は、特に必要となります。
例えば、「主体的に学ぶ」「対話的で深い学び」「生き生きと」「考えを深め」などの言葉を使う際には、本研究ではどのような姿になることを目指すのかという定義づけをすることで、より一貫性のある、成果が明確になる研究論文になると考えます。
○ 研究の成果は、なるべく数値化して示すことにより、より説得力のある研究論文になります。数値化できない場合は、児童の変容が伝わるような資料やデータを示すことで、成果が具体的に伝わります。
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