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跳び箱運動やマット運動では、いまだにこれをしている教師がいる。・・・安全に運動する判断力が育たない行為

2022年02月27日 | 保健体育

 以前、「跳び箱運動で教師がしてはいけない行為・・・これでは子供の判断力が育たない。」というブログを書いた。

 昔の「8時だョ!全員集合」の体操コーナーでは、いかりやさんが笛を吹いてマット運動をさせていた。

 そのような光景がいまだに多くの体育の時間に見られる。

 

 跳び箱運動やマット運動で、児童が技を始める時に、開始合図の笛を吹く教師がいるのである。

 教師の開始合図で技を始めるようでは、児童の安全に運動するための判断力が育たないという意図で書いた。

 また、いちいち笛を吹く教師の時間がもったいない。

 時間のムダがあり、授業がテンポよく進まない。

 さらに、笛を吹く時間は、苦手な子への個別指導にあてるべきである。

 

 小学校学習指導要領解説(体育編)を読むと、安全に気をつける力を育てよと書いてある。

 

(3) 学びに向かう力,人間性等」の項目の中で、「場や器械・器具の安全に気を付けたりす ること」という記述は、どの学年にもある。

 

 

 さらに、その後には具体的な指導事項も書いてある。

 

 

 中学年の場合、

 

「オ 場の危険物を取り除いたり,器械・器具の安全を確かめたりするとともに,試技の開始前の安全を確かめること」(p.86)

 

 

 高学年の場合は、

 

「オ けがのないように,互いの服装や髪形に気を付けたり,場の危険物を取り除いたりするとともに,試技の前後などに器械・器具の安全に気を配ること。」(p.130)

 

 そうなのだ。「試技の前後などに器械・器具の安全に気を配る」技能と態度を児童には身に付けさせなければならない。

 

 そのためには、開始の判断は、児童にさせるべきであろう。

 

 次の点に気をつけ、安全だと判断してから試技を始められるようにしなければならない。

 「跳び箱やマットは、ずれていないか。」

 「前の人はマットから降りているか。」

 「周囲に危険なものはないか。」

 

 そのためには、教師が笛を吹いて合図をするのではなく、児童自身に開始の判断をさせるべきであると考えるのだが、いかがだろう。

 

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