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月刊誌「致知」1月号「運命をひらく」からの学び4・・・「勝負の神様は細部に宿る」岡田武史氏

2020年12月20日 | 修養
 岡田氏らも学ぶ言葉が多かった。例えば、次の言葉。

 選手達には、「勝負の神様は細部に宿る」と、うるさいくらいに繰り返してきたんですが、勝負を分けるのは9割方小さなことなんです。これくらいでいいだろうとか、俺一人ぐらい構わないだろうとか、そんな油断によって運命に見放されるんです。

 僕は、練習の時、グラウンドにコーンを並べてその周りを走らせることがあるんですが、選手の半分くらいはわずかに距離の短い内側を回るんですよ。内も外も大して変わらないと。そこで僕は言うんです。確かにその通りだと。しかし運というのは誰にもどこにも流れていて、それを掴むか掴み損ねるかなんだと。

 お前達がたった1回内側を回ったために、運を掴み損ねてワールドカップに行けないかもしれないんだと。コーンの外側を回るようなことが、自然ときっちりできるかどうかが明暗を分けると思うんです。

 


 岡田氏がこう言うのも、2006年のワールドカップの時、日本対オーストラリア戦で、相手が放ったミドルシュートに対して、「あそこからは入らないだろう」と油断した選手がいたために、点を許し、逆転負けをしたという経験もあるからだそうだ。


そういえば、強豪と呼ばれる部活動のチームでは、些細なことをとても大切にしている。

 例えば、挨拶、返事、履き物揃え、競技用具の整理整頓である。

 これらを徹底して指導するのも、「勝負の神様は細部に宿る」ということが、どの指導者にも分かっているからだと思う。
 
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