仕事の道楽化

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「仕事の成果は仕事で報いる」・・・部下を定時に帰す『仕事術』からの学び

2021年06月10日 | 本と雑誌
 昨日は、「部下を定時に帰す『仕事術』・・・佐々木常夫氏の人間味も伝わってくる」を書いた。

 ほかにも記しておきたいところがあるので書くことにする。

 佐々木氏は、成果に応じて報酬を増やすというアメリカ方式のやり方は間違っているという。

 「仕事の成果は仕事で報いる」のがよいと主張している。

 成果を出した人には、スケールの大きな仕事や、やり甲斐のある難しい仕事を任すというのである。

 佐々木氏は、根本的に「仕事は善」だと考えているのだろう。

 キリスト教的な「労働は悪」と考えていないからこその発想である。

 学校現場でも同じである。

 成果を出した人には、もっとやり甲斐のある仕事が任される。



 本日の記事は、佐々木氏の書いた次の箇所に対する感想である。


 間違った成果主義を取り入れるな

 成果に応じて多少の差をつけるのは当然のことですが、極端に差をつけることは会社全体の活力につながらないと考えています。

 日本の社長は一般社員の約10倍の報酬で、アメリカは200~500倍と言われますが、そんな大きな差をつけるアメリカ方式を見習ってはなりません。

 第一、多くの報酬を得た人たちがますます働くことにはなりません。

 なぜなら、成果をあげる人はもともとたくさん働いているからです。

 むしろ、報酬を減らされた人たちのモラールダウンの弊害のほうがよほど大きいのです。

 「仕事の成果は仕事で報いる」というのが私の考えです。

 私の経験からいっても、自己実現欲求を満たしてくれるスケールの大きな仕事や、やりがいのある難しい仕事を任されたときの喜びは大きいものです。

 ある仕事で成果を出した人には、このように仕事で報いるのが正しいと思います。


部下を定時に帰す『仕事術』 p.175
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