火打山~焼山の周遊登山を終えた翌日は戸隠神社奥社参道の杉並木を訪ねました。
存在を知ったのは「スギ巨木物語」というスギの天然林のことをまとめた書籍を読んだことです。
大学教授である著者が、学生に好きな樹木はと答える学生を戸隠神社の杉並木に連れていくとスギの印象が変わるといったことが記されていたのを読み、私も見てみたいと思ったがきっかけです。
一体全体どのようところだろうと思い夜が明けて間もない午前6時ぐらいから戸隠神社奥社の参拝者と戸隠山の登山者にまぎれ杉並木の散策をしました。
行く前は、あわよくば戸隠山まで登るぞ!なんて思っていたのですが前日の登山で消耗したこともあり早々に諦め杉並木の観察に集中しました。
カメラを持って、ゆったりと歩く観光客より遅く歩く私。
はたから見ると怪しい「おっさん」とみられていたのでは?と思います。
奥社の鳥居をくぐり参道を歩き出します
最初は杉並木は無く、もともとある森林が広がっています。これはこれで面白いですが大半の人は素通り
もともとの森林、ブナ、ミズナラ、トチノキにウラジロモミが混交した森です。
これだけの緩斜面が開墾されず残っているのは信仰の対象であったためだろうと思います
杉並木が始まるかというところでイチイが目に止まります。
これは!スギより先にイチイの存在が気になり周囲を見ると数は少ないですが点在しているのが分かりました。
参道沿いの看板の記載内容を見るとイチイのことが書かれていたので戸隠の森林を特徴づける種であることが分かりました。
岐阜県以外でイチイを見るのが初めてでしたので新鮮でした
随神門の手前ぐらいから杉並木が始まります。
樹皮の形状が類似しているので挿木で造成された並木かな?と思いながら歩き参道脇の看板の記述を見ると挿木であると書かれていました。
杉並木が造成されたとされる400年前には苗木を育て植える技術は無かったと思われるので直挿(じかざし)だったのかな?と思いながら歩きました。
また直挿だと活着率が低いので、何度も挿したと思われるので樹齢は揃っていないな?と推察しました。
結構、大きなイチイ。成長が遅いので、ひょっとしたらイチイを大切に守りながらスギを育てたのかな?色々考えると楽しい
随神門を越えると見事な杉並木が続いていました
新たに植えたスギもありました
幹から発根したスギもありました。日本海側のスギは発根性が高いので参道のスギも同様に発根性が高いのであろうと思います。
このスギを見ていて伏状 更新により大きくなった個体もあるのでは?と思いました。木と木の間隔が狭いところを見ながら思いました
樹高も高く太いスギが並ぶのは壮観で、また機会があったら訪ねたい場所でした。
今度は戸隠神社奥社を目的地としたサイクリングをしてみたいと思いました。
少し話が逸れますがスギは地域変異が大きい樹木です。
全国各地に杉並木がありますが、それぞれに個性があって魅力的だと思います。
こういった視点でみるとスギという樹木が最近、花粉症と発生源とされ負のイメージだけで語られる風潮が残念でなりません。
今年の1月に訪ねた熊野古道の大門坂の杉並木。戸隠神社奥社参道の杉並木と随分雰囲気が違いがお分かりいただけるのでは?
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存在を知ったのは「スギ巨木物語」というスギの天然林のことをまとめた書籍を読んだことです。
大学教授である著者が、学生に好きな樹木はと答える学生を戸隠神社の杉並木に連れていくとスギの印象が変わるといったことが記されていたのを読み、私も見てみたいと思ったがきっかけです。
一体全体どのようところだろうと思い夜が明けて間もない午前6時ぐらいから戸隠神社奥社の参拝者と戸隠山の登山者にまぎれ杉並木の散策をしました。
行く前は、あわよくば戸隠山まで登るぞ!なんて思っていたのですが前日の登山で消耗したこともあり早々に諦め杉並木の観察に集中しました。
カメラを持って、ゆったりと歩く観光客より遅く歩く私。
はたから見ると怪しい「おっさん」とみられていたのでは?と思います。
奥社の鳥居をくぐり参道を歩き出します
最初は杉並木は無く、もともとある森林が広がっています。これはこれで面白いですが大半の人は素通り
もともとの森林、ブナ、ミズナラ、トチノキにウラジロモミが混交した森です。
これだけの緩斜面が開墾されず残っているのは信仰の対象であったためだろうと思います
杉並木が始まるかというところでイチイが目に止まります。
これは!スギより先にイチイの存在が気になり周囲を見ると数は少ないですが点在しているのが分かりました。
参道沿いの看板の記載内容を見るとイチイのことが書かれていたので戸隠の森林を特徴づける種であることが分かりました。
岐阜県以外でイチイを見るのが初めてでしたので新鮮でした
随神門の手前ぐらいから杉並木が始まります。
樹皮の形状が類似しているので挿木で造成された並木かな?と思いながら歩き参道脇の看板の記述を見ると挿木であると書かれていました。
杉並木が造成されたとされる400年前には苗木を育て植える技術は無かったと思われるので直挿(じかざし)だったのかな?と思いながら歩きました。
また直挿だと活着率が低いので、何度も挿したと思われるので樹齢は揃っていないな?と推察しました。
結構、大きなイチイ。成長が遅いので、ひょっとしたらイチイを大切に守りながらスギを育てたのかな?色々考えると楽しい
随神門を越えると見事な杉並木が続いていました
新たに植えたスギもありました
幹から発根したスギもありました。日本海側のスギは発根性が高いので参道のスギも同様に発根性が高いのであろうと思います。
このスギを見ていて伏状 更新により大きくなった個体もあるのでは?と思いました。木と木の間隔が狭いところを見ながら思いました
樹高も高く太いスギが並ぶのは壮観で、また機会があったら訪ねたい場所でした。
今度は戸隠神社奥社を目的地としたサイクリングをしてみたいと思いました。
少し話が逸れますがスギは地域変異が大きい樹木です。
全国各地に杉並木がありますが、それぞれに個性があって魅力的だと思います。
こういった視点でみるとスギという樹木が最近、花粉症と発生源とされ負のイメージだけで語られる風潮が残念でなりません。
今年の1月に訪ねた熊野古道の大門坂の杉並木。戸隠神社奥社参道の杉並木と随分雰囲気が違いがお分かりいただけるのでは?
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