今から30年ほどまえのこと、飛騨に住む先輩が「これ、飛騨ではショウゴイというだよ」と言われます。
当時、ソヨゴを知らなかった私は「これは、なんですか?」と聞くと「ソヨゴだよ」と言われました。それがきっかけで私はソヨゴを覚えました。
また、ソヨゴがサカキの代用として使われていることを、その時に教えてもらったことを昨日のことのように覚えています。
その後、恵那の人から赤い実がついたソヨゴを門松の飾りにするという話を聞き、恵那の門松をみると確かにソヨゴが使われていました。
それと、葉をライターで焙るとパチッという音とともに黒い輪ができ、それを死環いうことも知りました。
その話を聞いていた時に恵那市飯地出身の方が節分の時の豆を炒る時にソヨゴを燃やして炒ったということで、下からも上からもバチバチ音がするので、良い邪気払いになると言われたことが印象的で一度で良いからソヨゴで豆を炒ってみたいと思っているのですがいまだ実現していません。
色々とソヨゴの話を聞いた地域で見るソヨゴは、どれも常緑低木なのです。
そんな折、今年の1月に継鹿尾山中で見たソヨゴは大変大きくとて驚き写真を撮り、帰宅後ネット検索をするとソヨゴは常緑小高木とされていました。
低木じゃなかったんだ・・・と思っていたところソヨゴの花の蜂蜜があることを知りました。
蜂蜜をとるにだけの花をつけるとなると大きな樹冠がないと効率が悪く蜜源となるには樹冠が大きく沢山の花をつけないと無理だろうと思うと継鹿尾山でみたソヨゴはそれほど珍しいものでは無いことに気づきました。
また、今年は多治見市が勤務地となったことから多治見周辺のソヨゴを見てみると高木となっている個体が結構ある。
なるほど大きくなるんだソヨゴ・・・図鑑に常緑小高木と書かれるわけだと納得しました
そうなると飛騨地方をはじめてとする岐阜県の中部から北部のソヨゴな何故大きくならないのだ?と考え出します。
最初は地域変異があるのでは?と考えたのですが、岐阜県の中部から北部は寒く、温量が不足しているので常緑広葉樹である照葉樹は分布していません。
同じ、常緑広葉樹であるソヨゴは恐らく寒くて大きくなることできないのだろうと今は考えています。
でも本当のことは分かりません。
分かったのはソヨゴが色々な意味で魅力的な樹木であるということです。(管理人)
継鹿尾山のソヨゴの大木
ソヨゴの玉串
雄花
雌花。ソヨゴは雌雄異株です
果実
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