と~ま君の部屋

楽しい老後を送りたいとやっています。所詮人生回り道。修士(人間学、仏教学)。ぼけ防止・脳のリハビリでやってるブログです。

E先生とのちょっとした会話

2012年08月29日 08時59分30秒 | 大学院博士ごっこ2012年から2015年

 昨日、大学の図書館にずっといたので、そろそろ帰宅しなくちゃと院生室に向かってキャンパス内を歩いていた。学校の現役教師たちの教員免許更新講習が開催されていて、知っているヒトをちょっと捜したがいなかった。もうそういう方々とも縁が切れていくんだろうなぁと少しばかり寂しくもなったが、仕方ない。最後はこの世とおさらばであるから、なんでもいいんだが。

 そして、17年前からお世話になっている本学のE教授とちょっと立ち話をさせていただいていた。院生室のある建物の前で。このE先生がおられなかったら、本学の受験を決意しなかっただろうと思うからである。九十九里高校、松尾高校の教頭をさせていただいていたときに、本学にE先生のご指導をいただきたくて何回か訪問したのであった。退職したら来ませんかと言っていただいて、それ以来、ずっと夢見ていたからである。可能ならば、仕事をしながら学びたかったが、教頭というのは非常に多忙である。本当に忙殺されていたから、そんなことは夢のような話であったのだ。学会活動なんてできっこないし、やっていたらその後校長になることもできなかっただろう。教育実践が最優先されるのが、高校以下の学校だからである。ヒトの噂話は怖いもんである。なめらたあかんでっせ。だから、そのささやかな夢が、定年退職後に実現したのである。おめでたい限りではないか。(^0^)

 つまり、ちょっとしたきっかけで大学進学というのは、実現してしまうのである。決意である。ちょっとしたきっかけを大事にしているかということである。あるいは、ちょっとした人間関係を掌に大事に大切にしまっておけるかということである。

 そのちょっとしたきっかけということで、またまたダブンをメールで送らせていただいた。研究発表要旨というものである。1000字である。ベースになる原稿はほぼできているから、その要旨作成作業に今朝早く起きて(その前に老犬の散歩をして)まとめた。結果は懼れない。駄目なら駄目である。仕方ないではないか。いじけないことが一番大事である。

 実は、今勉強させていただいている分野はあまりにも広大で、最近いじけていたのである。オレ程度でこれを論文にまとめることなんて不可能だと感じはじめているのだ。とんでもない世界に足を突っ込んだものだと思ってきたのである。

 哲学博士が一番取得できない分野であるというのは、知っていた。文学関係の博士は神のような能力が無いと不可能であろう。こういふ世界を垣間見た、見ることができたというだけで感謝である。

 あまりにも膨大な読書を経ないと、論文だって書けない。当たり前である。だから、そういう意味では謙虚である。 

 高校の教科書レベルの概論的な知識で、論文は書けない。だから、アタシャ自分のくだらない文章を自虐的に「ダブン」と称しているのである。当たり前である。学会活動だって恥ずかしくてできるわけもない。このBLOGに書いているのがちょうどいいくらいである。ダブンと論文では全く違っているからである。そのあたりは、よ~くわかっているつもりである。昇任試験のようなものとも違うのだ。就職試験で書く小論文というのとも違うのである。そもそも、進学のために書く文章を小論文と称するのも、愚生はかなりの違和感があるんだけど。

 なぜ、そんなことを考えるようになったかというと、学部時代に小林勝人教授という中国哲学の碩学に薫陶を得たからである。先生は、「全釈」とか「完訳」とかの言葉を極端に嫌われていた。ともかく「完全」という言葉をお使いにならなかった。

 全くミスのない文章というものがあるだろうか、ましてや研究論文に至ってはということであったろうと思う。神のような完全な人間はいないからである。完全という言葉はそれほど厳しいものである。

 しかしである。だからと言って引っ込んでいるわけにもいかんだろう。昇任試験論文、就職試験論文、大学進学のための論文試験というものにもチャレンジしなくてはならない人も多いからである。 

 神のごとくあれという呪縛から自分を開放することである。それが、「ロンブン」対策のコツであろう。完全に書くことなんてできっこないと割り切れば、かえっていい文章、合格可能な文章が書けるのではないかと思うのである。

 だって、全ての人を満足させる文章というのは、あり得ないであろうけれども、もしあったらそんなのは何の特色も視点もない透明な文章でしかないだろうからである。

 


 
 能力がないから困っている、この後はまた通信で勉強をしてみたいとE先生に申し上げたら、そんなことを考えずにずっと専門にこだわりなさいよとアドヴァイスをいただいた。ありがたいことである。

 人的資源ということであろうか。これもまた本学に入学させていただいて、こころの底から感謝していることである。すばらしい大学である。

 さ、これからこの地区の退職校長会開催案内はがきを印刷である。90枚である。往復はがきを買ってきます。

 じゃぁ!
 

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