世間の風はまことに冷たくて

最近めっきり寒くなったので、
朝は九時の電車、帰りは三時の電車にしている。
要するに、日が照っているうちに登下校をするというまことに軟弱な人間なのである。勘弁なされよ。もうじじぃなのだから。

それでもである。特にアタマが寒いのでごじゃります。
現役の時は収入があったので、クルマで通勤していたのだった。
だから、暑いのも、寒いのもそんなに影響がなかったのである。

ところがである。今は無職である。年金生活者である。
世間の風はまことに冷たいではないか。

寒風がこのやせ細った体を突き抜けていくのだ。
哀れである。
こんなじじぃには、もっとやさしくしてたもれと言いたくなる。

で、しかたがないから、今日から分厚いコートを着たのだ。

まるっきり山賊である。みっともない。

それでも、アタマが寒いのである。(*_*) マイッタなぁ。

帽子を買うか。スキー用のでは、しょうもないし。
そうだ、ベレー帽がいいな。
(^0^)

茶人みたいなのもいいな。ほら、丸くてとんがったやつ。
だとしたら、和服を着なくちゃいかんか。
そんな学生いないからなぁ。



くだらないことを考えていたら、
さっき帰ってきたので、
老犬が騒いでいる。

早く、散歩に連れていってくれって。

おい！

オレとおまえと
一緒にベレー帽でもかぶるか？

いやだな？
それだけは勘弁してくれって？

ハハハ。



じゃぁ、行こうか。散歩。
ジョンや、ジョン！